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『地獄楽』第二期 画眉丸役・小林千晃さん、杠役・高橋李依さんインタビュー

『地獄楽』小林千晃さん×高橋李依さんインタビュー|最終話目前! 命を賭して戦い抜いた画眉丸と杠ーーこれまでの物語をおふたりが総括!

 

同じ忍であるふたりの関係性

──タオを操る上で重要と言われる「強さと弱さのバランス」について、画眉丸と杠、それぞれの強いところや弱いところをどのように捉えていますか?

小林:強さは弱さでもあるし、弱いと思っている部分も、実は強さだったりする。画眉丸も、「妻のために早く帰りたい」という強い思いがあるからこそ、あれだけの生命力や行動力が伴っていると思うんです。

でもその思いの強さゆえに危ういところもあって。命あってのことなのに、そのギリギリを攻めて戦っていく。

──毎回血だらけになりながら。

小林:でも、だからこそ、この強さがあるんだろうなっていうのもあるんですよね。ここが本当に難しいところなんですよ。

高橋:杠的には、言葉にするのが結構難しいんですけど、仙汰が彼女を評してくれた言葉があって。杠は、嘘をめちゃくちゃつくけど、自分には嘘をつかないよねっていう。あれが、彼女の強さでもあり、弱さでもあるなと思うんです。

自分に嘘つけないから、24話みたいに頑張りすぎちゃうし。でも、人には嘘をつくから、自分の「本当のところ」は見せない。強さと弱さは、多分そこにあるんだと思います。

小林:よくも悪くも、他人を頼りきれないという。

高橋:このメンバーだったら頼ってもいいのに……と、視聴者目線では思います。

小林:だからこそ、自分の命をギリギリまで削っても、画眉丸を助けて逃がそうとした。そこにも杠の強い部分と弱い部分が両方現れていました。

──画眉丸と杠の関係性もどんどん変化していきましたよね。24話まででさらに明らかになった気がします。

高橋:そうですね。なんか……言葉にしづらい距離感だなってすごく思っていて。

画眉丸と佐切の関係性も特殊だけど、杠の場合は「同じ忍」という部分がある。同業だからこそのリスペクトもあるし、分かり合える部分もある。

小林:だからこそ、最終的には実力で繋がっているというか。その関係性や絆はずっと感じますね。

──「実力で繋がっている」というのは、忍としての強さ、という信頼みたいな意味ですか?

小林:その実力が、信頼の担保になっている感じですね。ここまで一緒に戦ってきた経験があって、忍である以上「ここはこう動くだろう」という読みができるというか。画眉丸自身もそこを信じ切っていると思います。

杠は「いや、あんたと違うんだから、逃げるよ」って言ってるけど、画眉丸はその発言の意図や後の行動をしっかり理解しているような。

高橋:見抜いてる気はしますね、画眉丸は杠のことを。

小林:うん。それで、ちゃんと一目置いてる。忍同士、お互い踏み込む部分と、踏み込まない部分があるみたいな。なんて言うんでしょう……ビジネスライクというか、相性のいい仕事仲間みたいな感じがすごくあって。

高橋:そう。今は共闘してるけど、「どっちが死んでも恨みっこなし」みたいな。

小林:うんうん。それが、お互いやりやすいんですよね。

高橋:ただ、24話まで観るとお互いを本気で心配してるし、「追いついてこい」というような気持ちも感じますよね。そこから仲間に昇格したというか、気持ちが変わってきてるんだなっていうのは感じます。

 

キャラクターと向き合い、現場で命を吹き込んでいく

──先ほど「(このエピソードが)来るか来るかと思っていた」とおっしゃっていましたが、実際に24話のアフレコに臨む時は、どういう意識・お気持ちでしたか?

高橋:杠に関しては、自分の中で考えて作っていったものと、現場での指示がズレることが結構多かったんです。

彼女の心の中をそのままアウトプットすると、本心を言ってしまう。でも杠って、本心を簡単に外に出さないタイプなので、「視聴者側にだけ彼女の本心が伝わってほしい」という現場の意図を、ものすごく取り入れさせてもらっています。

なので、役を1人で作っているという感覚があまりないんです。現場での「こっちに寄せたいです」みたいな指示が、自分のイメージと真逆の時もあったりして、それを一緒に噛み砕いて、調整しながら作っています。

なので、柔軟でいようと思って24話も臨みました。持っていきたいものは持ちつつ、ガチガチには固めずに。

──確かに杠の複雑さを表現するのは難しそうです。

高橋:杠が嘘つきだからこそ難しい。24話の最後のセリフも「そういう方向性なんだ」って、びっくりしました。

蘭との戦いが終わった後のセリフで、「ここまでかな」というセリフがあったんですけど、自分のイメージ的には、「悔しい」とか、「頑張ったんだけどごめん」みたいな、妹である小夜に対する気持ちが大きかったんです。

「ごめんね、小夜」から始まっているのもあって、涙まじりに上を向きながら、笑顔ではあるんだけど、やっぱり「ごめんね」の気持ちが自分の中ではすごく大きかったんですよ。

ただ、それをそのままアウトプットすると、どうやらそうではなかった。杠らしさ、というところを突き詰めたディレクションをいただきました。

──どのようなニュアンスになったのですか?

高橋:どちらかというと、「やりきった」という感じです。ひと仕事終えて、ビールを飲んでいる時みたいな感じ、というイメージを伝えていただいて。

それを受けて「人生ってそうなんだな」って感じがしましたね。振り返りたいことや、悔やむことも人生にはいっぱいあるけど、ビール飲んでる瞬間だけは、「もういいか!」みたいな。

オンエアを観たら、「あ、これが杠だ」って自分でもきっと納得すると思います。

小林:確かに新鮮さもありつつ、杠らしさがありますよね。

──小林さんは、この24話にどう臨まれたのでしょう。

小林:今回は、原作と戦闘シーンの順番が変わっているんですね。士遠や弔兵衛たちの戦いの後に、画眉丸・杠の蘭との戦闘が来る形になっています。第二期最後の山場でもあるので、それをどう見せるのか、色々考えながら臨みました。

画眉丸にとって、これまでよりも更に強い敵ですし、すごく気合を入れていたんです。でも、画眉丸も杠の芝居の方向性と近くて、クレバーであったり、冷静沈着であることが大切なんですね。

僕としてはいろんな表現にトライはするんですけど、その冷静さみたいなものに着地するような感覚がありました。その分、演じれば演じるほど、画眉丸の強さ、それも心の強さを感じるんですよ。

疲労も当然あるはずなのに、「ここからは淡々とやってほしい」みたいなディレクションもあったりして。杠が感情的になっている場面でも、そこに呼応せず、あくまで計算通りに戦っていくような。

たしかに蘭との戦いは、打ち合わせ通り進んでいくところもあって、画眉丸の中では、どんなにピンチでも計算通りなんですよね。

とはいえ、画眉丸も杠も、死ぬかもしれないギリギリで戦っている当事者なので、弱さもあるかと思うのですが、芯の強さ、淡々とした姿勢を表現していきました。

「島から脱出して妻に会うこと」が最優先で、蘭を倒すのは目的ではなく過程のひとつ。そう思いつつも、演じる身としては全力で戦いたくなったりします(笑)。

──戦闘中の杠の表現についてはどうですか?

高橋:戦闘のアクション的な疲労度を意識しすぎると、杠の文句が弱ってるように聞こえてしまうんですけど、実際は、文句言ってる間も全然エネルギーたっぷりで(笑)。

戦闘の展開的には「ここもう結構劣勢じゃない!?」みたいなタイミングでも、全然めげずにガンガン強気なことを言うんですよね。思ってたより、この子めちゃくちゃ元気だなって思いました。

小林:本当は、蘭との戦いでふたりとも心身ともにボロボロなんだけど、リアルな疲労感を声に乗せちゃうと、暗く聞こえたりもするので。そこを見せないようにするアウトプットが必要でしたね。

高橋:そう。声の部分は、やっぱり意識して努めなきゃいけないなと思いました。

映像を見ると、足から血が垂れてたりするので、「ここは画が仕事してくれてるから、声で表現しなくてもいいな」みたいな感じというか。今回は声の担当として、杠の「嘘の部分」をいっぱいやらせてもらえてる感じがしましたね。

──なるほど。原作もかなり読み込んで臨まれましたか?

小林:もちろんしっかり読みますし、現場でも台本と照らし合わせたりしています。

高橋:どのキャラクターもそうなんですけど、特に杠や画眉丸はセリフの裏の意図みたいなものが、汗一滴とか眉毛の動きひとつで伝わることが多いような気がします。

台本とプラスして、そういう視覚的なことから拾えそうなものがないか、かき集めたりしますね。

 

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