
『地獄楽』小林千晃さん×高橋李依さんインタビュー|最終話目前! 命を賭して戦い抜いた画眉丸と杠ーーこれまでの物語をおふたりが総括!
先日第24話が放送されたTVアニメ『地獄楽』第二期。天仙のひとり・蘭(ラン)を相手に、同じ忍として共闘する画眉丸と杠が描かれた、クライマックスにふさわしいエピソードとなりました。
連載インタビューの最後を飾るのは、画眉丸役の小林千晃さんと、杠役の高橋李依さん。今回は、長時間にわたる第24話のアフレコを終えたばかりのおふたりにお話を伺いました!
第一期から通して描かれてきたエピソードの数々、キャラクターたちの変化や成長、新キャストを迎えて行われたアフレコ。『地獄楽』のこれまでを総括するような、貴重なお話を伺うことができました。
最終話を前にしたおふたりの語りを、ぜひお楽しみください!
刺激的で、あっとう間に過ぎ去った『地獄楽』第二期
──作品はいよいよクライマックスを迎え、次の話で完結となります。今の心境をお聞かせください。
小林:「走り抜けたな」という感じですね。第一期から少し期間が空いたので、久しぶりのアフレコだったんですが、まるでそのまま通しで収録しているかのような感覚もありました。皆さんキャラクターそのままで、新キャストの方々もピッタリはまっていて。新鮮さを保ったまま、最後まで突っ走ることができたと思います。
高橋:確かに! 新キャストの皆さんが新鮮な勢いを持ってきてくれました。
小林:第一期のアフレコの時はコロナ禍だったので、チームごとに少人数で収録することが多かったんですよ。だから亜左兄弟のお芝居を生で聞いたのも、実は第二期が初めてで。周りのキャストの皆さんから刺激を受けることも多かったです。
高橋:キャラクター的にもあまり絡まないんですよね。だから今回、初めて一緒にお芝居できてすごく新鮮で。そのままクライマックスに突入したという感じです。
──アフレコもあっという間だったと。
小林:物語的にも、作中では数日くらいの出来事なんですよね。キャラクターたちと同じで、死に物狂いで戦っていたら、気づいたら終盤に来ていたという感覚です。
──高橋さんは24話を経ていかがでしょうか?
高橋:杠として演じたかったエピソードが今回の24話なので、とても嬉しかったです。この回をラストに持ってくるために、物語構成が調整されているな、というのも途中で感じていました。
──杠の背景が描かれる、天仙・蘭との戦闘シーンは、原作コミックスだと菊花(ジュファ)・桃花(タオファ)との戦いより先に描かれていましたね。
高橋:そうですね。「来るかな、来ないかな…」とドキドキしながら待っていて、ようやく24話で描かれたので、嬉しかったです。『地獄楽』全体を通しても印象的なエピソードで、原作を読んだときの衝撃が忘れられなかった。
小林:画眉丸にとっても大事なエピソードなので、クライマックスのタイミングで描いていただけたのは本当にありがたかったです。
──たった数日の出来事ですが、かなり濃厚なストーリーになっていますよね。
高橋:激しい戦いが繰り広げられていきますが、最初に原作を読んだ際には耽美的にも感じたんです。世界観に強く引き込まれてしまって。
美しい神仙郷に、異形の敵が沢山いて、物語の展開も巧妙ですよね。私『地獄楽』を読んでるといつも騙されるんです(笑)。
「こうなるんだろうな」と思ったらならないし、「これは大丈夫だろう……」と思ったら全然大丈夫じゃない。ずっと『地獄楽』に転がされながら楽しんでいました。
いきなり退場してしまうキャラクターも多くて、「こんなにいいキャラが!?」という驚きがいっぱいありました。
──第二期はキャラクターたちにとってハードな戦いが多かったですよね。
小林:第二期から本格的に天仙たちとの戦いが始まりました。天仙と対峙するには氣(以下、タオ)を習得して、利用していかなければならない。戦闘シーンひとつとっても、第一期での戦い方とはちょっと違うんですよね。
タオ同士の相性、天仙たちへのダメージの与え方など、より戦略的に戦っています。それによって、戦いの楽しみ方も変わりますよね。どうやって相手を攻略していくかという、ハラハラ感が加速しているのかなと思います。
高橋:メイの登場によって、天仙や島について考察したり、戦略を練ったりという新しさがありましたよね。
杠は、戦いながら状況を整理したり、今何が起きているのか説明したりするシーンが多かったなと思いました。生き残った死罪人と打ち首執行人がどうやって組めば、目的を達成できるのか。そういうことを考えていると思うので、現場の人間だなと(笑)。
──画眉丸と杠が、タオについて皆に教えたりするシーンもありましたよね。
高橋:仙汰の眼鏡をかけてね。付知に突っ込まれながら……。
小林:『地獄楽』はちゃんとボケ・ツッコミ、みたいなシーンもありますよね。あのシーンに関しては、杠の優しさみたいなものを感じました。情がなさそうなキャラクターだけれども、わざわざ形見である眼鏡をかけて先生役をする、みたいな。
──確かに。メッセージ性があるというか。
小林:もちろん、杠はふざけているんだろうけど、それだけじゃない彼女の気持ちを想像できるシーンです。
高橋:杠の本質がちらっと見えちゃっているのかも。
画眉丸・杠の変化や成長
──キャラクターのお話が出たので、第二期の物語を通して感じた、画眉丸・杠の変化や成長についてお伺いしたいと思います。
高橋:24話では、私が演じたかった杠のエピソードが描かれました。杠には小夜という大切な存在がいたわけです。杠が自分の過去をペラペラ喋って、同情を誘うようなシーンもありましたけど、あれ事実だったのか……みたいな。
24話のAパートに、画眉丸から投げかけられた「おヌシは利己的だが……聡明だ。無縁だろうな、自分を愚かにさせるものとは……」というセリフがありました。
杠は「そうよ!」っていつものように返答しているけど、心では引っかかっているんですよね。その愚かにさせるものは、杠にとっては小夜ちゃんなのかもしれない。ここまで、そういう思い出や背景をひた隠しにして、聡明にやってきたのが杠です。
彼女の本質が描かれる話数なので、楽しみにしていました。それ以前にも、ヌルガイと一緒にチャイナドレスに着替えるみたいな女の子っぽいところもありましたけど(笑)。
──そのギャップが、杠の魅力的な部分ですよね。
高橋:そうなんです。あと、メイちゃん(CV:小原好美)への対応にも注目して欲しい。割と冷たい言葉をかけているようなシーンも多いんですけど、彼女のことを思って発言していたり、メイちゃんの力を信頼しているようにも感じました。
個人的には、杠って年下の女の子にめっちゃ甘いんじゃないかなって思ってしまいますね。
──裏腹の部分も含めて演じるのは難しそうに感じます。
高橋:彼女の本質的な部分を理解しながらも、それを出さないようにしなければならないんです。実際に、色んなシーンで私の想像する感情とは逆の方向にお芝居をすることがありました。
──そういったディレクションがあったのですか?
高橋:そうですね。かなり振り幅があるキャラクターになっていて、「ここまで隠してしまうんだ」と思いました。でも、振り返ってみると細かいところに彼女の本心が出てしまっている。それが24話で、よりわかるようになりました。
──同じ忍である画眉丸も、腹の内を明かさないキャラクターでしたよね。
小林:やっぱり1話の頃と比べると、人間らしくなったなというか、優しくなったなと思いますね。
元々、人の心はあったんですけど、全てが「妻との約束」に集約されていくというか。誰かを殺す、殺さないみたいな判断も含めて、画眉丸の中心には妻の存在がありますよね。
また、佐切の言葉も彼に影響を与えています。画眉丸の強さ/弱さについて、佐切は教えてくれました。彼は、学校とかに通ったことがないんだろうけど、16歳の少年が誰かと触れ合って人間として成長をしていくようなそんな感覚があります。
協力関係のような、損得のある関係を結んだり、そこから先にある損得以上のものを考えるようになったり。誰かに対して、優しい言葉をかけるようになる。メイに「ワシは大きな傷を持つ女性を知ってるが、その女性(ひと)は誰より美しい」と伝えたり。
──名台詞であり、名シーンですよね。
小林:その後に画眉丸は、記憶をなくしてしまうんですけど、元々敵対していた相手に対してさえ、すごく腹を割って話したりします。そういう一面も見えて、親心じゃないですけど、心身ともに頼りになる人物になったなと感心します。
個人的には、士遠と画眉丸が二期の中枢人物みたいな感覚があります。士遠のように、戦闘力も精神力も兼ね備えてる人物になり得たから、他のキャラクターたちも自然と画眉丸に従うというか。渋々ではあると思うけど、リーダー然としてる行動にも、そんなに目くじら立てなくなったのかなって。
──託したり、導いてもらったりしていますね。
小林:はい。それは彼が武力だけじゃないからかなと。
高橋:杠も文句は言うけど、「なんであんたが?」ではないんですよね。
小林:みんなが言葉では色々言いつつも、心の奥底では何か感じ取っていますよね。それは、やっぱり「画眉丸の心の強さ」を認めてくれてるからなのかもしれないです。
それでいて「妻のために」という思いは初志貫徹で。その軸がブレないことにも安心感を抱きます。
──個人的には、「画眉丸の妻が実はいないんじゃないか」という話があった時に「(妻と過ごした)実感がある」と言う画眉丸が凄く好きです。
小林:その点に関しても本当に迷いがないんですよね。妻に対しての信頼や、思いは本当にブレない。
高橋:杠たちが奥さんの話を振ったりしても、真面目に「そうじゃない」みたいに返される(笑)。
──そういう流れがありますよね、24話でも。
高橋:そうなると周りも画眉丸に対して「うん、わかってるわかってる」みたいな感じというか。
小林:画眉丸は冗談も通じるようになっているんですが、それでも「妻の話」に関しては割とちゃんと言うんです。それも含めて、やっぱり画眉丸の可愛らしさなんですよね。最初から変わらない、大切な部分だと思います。









































