
夏アニメ『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』第3期 石原夏織さん(伊院知与役)×竹達彩奈さん(ナディー役)インタビュー|伊院知与とナディー、それぞれの"普通じゃない"魅力
お当番回で印象的なシーンは?
──物語やアフレコの思い出を語っていただきたいのですが、まず伊院知与が恋太郎の彼女になる第25話Bパートのお話からお聞かせ下さい。
石原:知与ちゃんのお父さん(ヒロ叔父さん)も登場して、それがかなり個性的で、この父だから知与ちゃんなのかと思うくらい、パワフルで印象深いキャラクターでした。お父さんも泣き虫だし、知与ちゃんも泣き虫なので、それが家族のかわいらしさになっているなと思います。
お父さんは知与ちゃんが大好きなんですけど、だからといって自分を助けてくれた(※タンクローリーに撥ねられそうになったところを小学生の頃の恋太郎に救われた過去がある)いい子の恋太郎と知与ちゃんをくっつけたい!というのも、よくわからないじゃないですか(笑)。ただ、知与ちゃんへの愛が溢れた結果として、恋太郎と結びつけたい!と思ったということだと思うので、娘思いのとても優しい人なんだと思います。もしかしたら知与ちゃんよりも個性的なキャラクターかもしれないですね(笑)。三木眞一郎さんもすごく楽しそうに演じられていて、隣で一緒にお芝居ができて楽しかったです。
──石原さんが好きなシーンはありますか?
石原:恋太郎と脱衣所に閉じ込められちゃったシーンです。「俺(私)たちは、いとこ同士で」と恋太郎と知与ちゃん2人で同じセリフを合わせて言うところは、ちょっと禁断な感じもあって良かったです。2人の純粋な想いみたいなものが見え隠れする、今後もあまり見られないシーンだったと思います。
──第26話はいかがでしたか?
石原:恋太郎ファミリーの乱れているところを知与ちゃんが「ゔーっ!」って注意していくんですけど、美々美さんのつけまつげを剥がしたり、唐音さんのルーズソックスにダメだと言ったり、それぞれのヒロインの個性を知与ちゃんが正していっちゃうのが面白くて。ここは知与ちゃんというより、知与ちゃん以外のヒロインの個性や良さが見える話数だったと思うので、知与ちゃんも注目してほしいですけど、みんなのことを知れる楽しい回だったと思います。
──さり気なく彼女たちの個性の紹介をする構造になっているんですね。続いて第27話(「国語教師はブロンドヘア」)について、竹達さんいかがですか?
竹達:ナディーの今と過去の“両方のキャラ”が出てきたときは、やっぱりギャップをすごく感じました。原作を読んだときもキュンとしたところなんですけど、大和家ですごく厳しく躾けられてきた過去のナディーが、アメリカンな映像を見て衝撃を受けて、自由の国へ憧れを抱くようになり、金髪にアメリカンスタイルの今のナディーのルックスになるんです。でも、そこで実家に帰ったら親に追い出されて、そのとき玄関で「ふ○っきゅー…!」って言うんですね。そこが結構印象的で、キュンとしました(笑)。ギャグっぽく描かれていたけど、衝撃的なシーンだったんですよね。
──勘当されていますからね。
竹達:そうなんです。だからナディーと家族が今後どうなっていくのかは気になっているんですよ。母との確執がどうなるのか、そもそもそれが描かれるのか?っていう気持ちです(笑)。普段のナディーが明るいからこそ、家族に対する想いも、きっと深いものがあるんだろうなと思いながら演じていました。
──そして第27話Bパートでは、ナディーの要求で恋太郎ファミリーのみんなが自由な姿を披露することになりましたね。
竹達:小ネタとか、何でもありなんだなと思いました(笑)。あと、水(※ホルマリンに似てるだけの人体にあんまり害のない液体)の中にいた楠莉ちゃんがずっと「あばばばばばば」ってしゃべっているのが衝撃的で(笑)、どうやって息してるんだろう?とか考えちゃいけないけど、あれはすごく面白かったなぁ。
──そして恋太郎ファミリー全員でアイドルとして学園祭のステージに立つ第28話(「アイドル伝説恋太郎ファミリー)」についてもお聞かせ下さい。
石原:それまでコメディが続いていて、この回も言ってしまえばコメディなんですけど、ステージのシーンになるとすごく感動的になるんですよ。
学園祭に呼んだ人気アイドルが全員骨折で出られなくなって、恋太郎ファミリーがアイドルとしてステージに立つという何だかすごい話なんですけど(笑)、それでも感動できるところが大好きで(笑)。アフレコ前に家で映像チェックしているとき、ずっと応援していたアイドルたちの初舞台を見ている気持ちになり、泣きそうになってしまいました(笑)。歌が良いのももちろんですけど、こんな素敵なアイドルたちを見られるとは思っていなかったので、良いものを見せてもらったなと……。『100カノ』ファンの方たちも感動してくれるんじゃないかなと思います。
竹達:本当に青春してて、謎の感動があるんですよね……。すごく素敵な話だったんですけど、このままアイドルデビューしちゃうのかなと思いきや、アイドルになると恋愛ができなくなるという理由で断っちゃう感じが、やっぱりみんな、愛に生きるんだなと思って安心しました(笑)。
一瞬で「私たち、普通の女の子に戻ります」と言ってアイドルを卒業したので、やっぱりこうでなきゃね!と思いました。
挿入歌のレコーディングは、キャラクターで歌うのが難しくて。ナディーのアイデンティティってナディー語の「デース」じゃないですか。それが一切なくなったとき、ナディーのアイデンティティをどう表現すればいいんだろう……「ナディーとは?」って、哲学的な感じになっちゃって、これまでで一番難しかったかもしれないです。
──そんなに難しかったんですね!
竹達:一つ目の挿入歌の「きゅんチ♡!」は楽しいアイドルソングみたいな感じで、ノリノリだから「この曲なら……」と思って歌ったら全然歌えなくて(笑)。ナディーじゃなくなっちゃうんですよね。普通に歌うと撫子さんになっちゃうんです。そこが表現として難しくて。ただ、一箇所カタカナの部分を任されたので、そこではナディーを出せるようにしよう!と思いながら歌いました。
石原:私も歌自体が難しいというより、個性を出すのがすごく難しかったです。
作品の中では、知与ちゃんはダンスがあまり上手くなくて、でも知与ちゃんなりにそれを乗り越えて、楽しく歌えるようになった先での歌なので、ノリノリで元気良く、真面目だけど、みんなと楽しんでいるときの知与ちゃんをイメージして歌うように心がけました。
あと知与ちゃんって周りからしっかり者だと思われていることに悩みを持っていたので、アイドル回のもう一つの挿入歌である「HAKOBUNE 〜100人のっても大丈夫〜」の切ない部分に関しては、知与ちゃんのそういう気持ちを思い出して歌うようにしました。
──何を捨ててもクオリティを大事にする九織ティーナコーチと、誰も見捨てない恋太郎。大切なことに気づかせてくれる回でした。
石原:そうですね。私としてはお父さんも最高でした。恋太郎君も一緒になって盛り上げてお客さんを呼んできてくれて、感動的でした(笑)。ちょっと引かれてもいましたけど(笑)。
──最後に、今後の見どころを教えてください。
竹達:この作品はテンポ良く新しいヒロインが出てきて、彼女がどんどん増えていくんですけど、彼女が増えていくたびに、ギスギスせずにみんなが仲良くなって、お祭り騒ぎのように楽しく生活しているのが見ていて微笑ましいし、笑ってしまうし、キュンとするんです。あと、毎回新しいヒロインが出てくるたびに、このヒロインは誰が声をやるんだ?と勝手に想像してキャスティングするのも楽しかったです(笑)。いろんな楽しみ方ができる作品なんですよね。笑いありキュンあり感動ありの『100カノ』を、これからも楽しんでもらえたら嬉しいです。
石原:すでに個性豊かなヒロインたちがいっぱい出てきて、これ以上どんな話があるんだ?と、観ている方は思うでしょうが、今後も想像を超えるストーリーが次々とやってきます。そして毎話、絶対に笑わせてくれるところがあるので、そこは見どころです。どのエピソードも笑わずにアフレコができたことがないくらいすっごく楽しかったので、きっとみんなの時間を溶かす話がたくさん出てくると思います! 毎週、楽しみに待っていてください。
[文&撮影・塚越淳一]
作品情報
あらすじ
しかし神様いわく、運命の人と出会った人間は、その相手と愛し合って幸せになれなければ死んでしまうという……。
次々に待ち受ける運命の人との出会いーーどうする恋太郎?どうなる100人の彼女!?
キャスト
(C)中村力斗・野澤ゆき子/集英社・君のことが大大大大大好きな製作委員会

































