アニメ
『逃げ上手の若君』第十八話「神になった少年」振り返り|本気の鬼ごっこに大興奮の時行、“逃げ上手”の本領発揮!

濃すぎる新キャラ・諏訪頼継登場! 本気の鬼ごっこに大興奮の時行、“逃げ上手”の本領発揮!──アニメ『逃げ上手の若君』第十八話(第2期・第6話)「神になった少年」振り返り

「週刊少年ジャンプ」にて2021年から2026年にかけて連載された漫画『逃げ上手の若君』(作・松井優征先生)。2024年7月よりアニメ第1期が放送され、この7月から第2期が放送中です。

本作は、滅亡した鎌倉幕府で1人生き残った北条家の正統後継者・北条時行が、“逃げ隠れ”の才能を活かし、北条一族を裏切った足利尊氏から鎌倉を奪還するため厳しい試練と戦いに身を投じていく物語です。

本稿では、毎週の放送に合わせてそのストーリーを振り返りながら、戦の戦況や政治情勢を整理していきます。今回は第十八話「神になった少年」です。

※本記事は本編のネタバレ要素が含まれます。

関連記事
逃げ上手の若君 第二期
時は西暦1333年、武士による日本統治の礎を築いた鎌倉幕府は、信頼していた幕臣・足利高氏の謀反によって滅亡する。全てを失い、絶望の淵へと叩き落とされた幕府の正統後継者・北条時行は、神を名乗る神官・諏訪頼重の手引きで燃え落ちる鎌倉を脱出するのだった……。逃げ落ちてたどり着いた諏訪の地で、信頼できる仲間と出会い、鎌倉奪還の力を蓄えていく時行。時代が移ろう大きなうねりを、「戦って」「死ぬ」武士の生き様とは反対に「逃げて」「生きる」ことで乗り越えていく。英雄ひしめく乱世で繰り広げられる、時行の天下を取り戻す鬼ごっこの行方は――作品名逃げ上手の若君第二期放送形態TVアニメシリーズ逃げ上手の若君スケジュール2026年7月17日(金)~全国フジテレビ系“ノイタミナ”にてキャスト北条時行:結川あさき雫:矢野妃菜喜弧次郎:日野まり亜也子:鈴代紗弓風間玄蕃:悠木碧吹雪:戸谷菊之介諏訪頼重:中村悠一望月重信:三宅健太海野幸康:楠大典祢津頼直:三浦勝之足利尊氏:小西克幸小笠原貞宗:青山穣市河助房:山本高広清原信濃守:勝杏里スタッフ原作:松井優征監督:山﨑雄太シリーズ構成:冨田頼子キャラクターデザイン・総作画監督:西谷泰史副監督:川上雄介アニメーショ...

頼重の孫・頼継登場! キャラの濃さは祖父超え!?

本話では頼重の孫・頼継(よりつぐ)が登場し、そのキャラの濃さで視聴者に強いインパクトを与えました。

時行が諏訪大社に来て2年が経ちますが、頼継とはこの日が初対面。しかし、頼継は出会い頭に時行の髪を引っ張り、「おいお前 北条の子とかでちやほやされて図に乗るなです」と思いっきり睨みつけながら凄みます。どうやら時行のことを良く思っていない様子。

ところが、父・時継や祖父・頼重にはその悪態を一切見せず、あくまで純粋な良い子を演じてみせる頼継。これはなかなか性格のねじ曲がった子のようですね……。大人に見えないよう時行に蹴りを入れる陰湿さには驚かされました。

まだ7歳の頼継がどうしてこんな性格になってしまったのか。それは時行が諏訪大社に来たことにより彼を取り巻く環境が大きく変わってしまったからでした。

時行が来る前までは、諏訪大社の後継者として祖父や父だけでなく、諏訪大社の重臣たちや巫女たちからもちやほやされて育てられていた頼継。しかし、時行が諏訪大社に入るとその特別扱いの対象は時行へと移ってしまいます。

祖父も時行を大層可愛がるようになったために時行を嫌い、強いライバル心を持つようになったのです。要はやきもちを焼いているんですよね。まだ7歳ですから無理もありません。

そんな気持ちを抱える頼継ですが、頼重は先の大戦を見据え、まだまだ幼い頼継に神の仕事を任せようとしています。万が一、戦で頼重と時継が死んでしまった場合のことを考え、諏訪大社が途絶えないように現人神の座を譲り渡しておかねばならないのです。

時行には「僕は神になった」と豪語し、祖父と父にバレないように悪態をつき続ける頼継とそれに気付きながらも見て見ぬふりをする頼重と時継。さすがの時行も腹に据えかね、頼重と時継に苦言を呈します。

「かけがえのない父と祖父があれを許せば 彼は平気で人を陥れる神様になってしまうのでは?」そう訴える時行に対し2人は、大戦に身を投じようとする大人の都合に付き合わせる形で、幼い頼継に現人神の重責を負わせてしまうため「引け目を感じている」と言います。

その宿命を重く受け止め過ぎたせいか、他者に本音を見せなくなってしまった頼継。そんな彼が唯一本音の敵意を向けているのが時行。これを好機と捉えた頼重は、頼継に持ち掛けられた勝負で友達になってやってほしいと時行に願い出ます。

丸投げされた時行は不満を漏らしながらも、そもそもの原因が自分であるため、頼継との勝負を受けることに。もはや顔芸とも言えるほど敵意むき出しの頼継と友達になることができるのでしょうか……。

“逃げ上手”は伊達じゃない! 時行vs頼継の鬼ごっこ

翌日、頼継が持ち掛けてきた勝負の内容は鬼ごっこでした。逃げるのは頼継、追うのは時行です。ところが、勝負は純粋な1対1ではなく、頼継サイドには彼が集めた諏訪大社の大人たちが味方しており、時行の行く手を阻みます。

「こいつらは全て僕の思うがまま 人は神に届かないですよ」と現人神の座を振りかざして調子づく頼継。しかし、時行は「神様…少し懲らしめた方が良いかもしれない」とむしろ楽しそうな様子。Aパート最後のシーンの時行が、今から本気を出そうという気配が感じられて格好良かったですね!

その言葉通り、いくつもの戦場を駆け巡ってきた時行にとって、非戦闘員である大人たちの妨害など何の足止めにもなりません。むしろ戦場と違って誰も傷付ける必要のない鬼ごっこは、時行にとって楽しい遊びのようなもの。

逃げを謳歌する時行の作画は見ごたえ抜群でしたね。素早さや躍動感をしっかり感じられ、その動きに合わせてひらひらと揺れ動く水干の前袋と長髪がとても美しかったです。ここのシーンだけ何度も見返してしまいました。

先の戦のような重い責務がないからか、身のこなしも足取りも非常に軽く、いつしか興奮で目はガン決まり、頬は紅潮。若君、ゾーンに入ってしまわれたご様子です。

時行の「逃げ力」に恐れ戦いた頼継は、地の利で勝とうとするも健闘虚しく捕まってしまいました。時行は、近い将来自分が人を傷つける戦の象徴になること、自分を追い出せばその役目が頼継に回ってくるかもしれないことを伝えたうえで、「お互い幼くして象徴になる宿命だが 君が人を傷つけるのはもう少し先でいいと思うよ」と諭します。

一瞬、言葉が届いたような様子だった頼継ですが、そう簡単に時行の言葉を受け入れることはできず、まだ勝負を続けようと走り出したところ、勢いあまって崖から飛び出してしまいました。

間一髪のところで木の根に掴まって落下は免れたものの、このままでは落ちてしまうのも時間の問題。腕は届かず、何か掴めるような道具を取りに行く時間もありません。そこで時行は、自身の長髪を縄の代わりに差し出します。

生まれてから一度も切ったことのない長髪は、穢れ無きものの象徴であり、それが神聖な力が宿るとされている幼子のものであればまさに縁起物の塊。時行の長髪は来たる大戦において味方の武士たちを鼓舞する重要な要素となるものです。

両者ともそれを承知しており、絶体絶命の頼継も髪を掴むことを躊躇。それでもなお時行は「君も同じ理由で伸ばしてる 神聖の象徴は君だけで充分だ」と髪よりも頼継の命を優先します。

ここのシーン、すごく良いことを言っているのに髪を引っ張られる痛みでものすごい表情になっているうえに唾をまき散らしながら絶叫しているため、いい台詞を言っているとは思えない絵面になっていましたね。松井優征先生ワールドを強く感じます。

自分の身を賭けて自身を救ってくれた時行にようやく心を開いた頼継は、本当の胸の内を吐露。時行が来て以来、頼重は戦の準備で忙しくなってしまい、頼継になかなか会いに来てくれなくなったため、彼は祖父を誰かに盗られてしまったように感じ、寂しくて仕方なかったのです。

今までの意地悪な表情とは打って変わって、大粒の涙を流して寂しい思いを口にする頼継は、神などではなく、おじいちゃんが大好きなただの7歳の男の子でした。ずっと溜め込んでいた思いを時行にぶつけられてよかったです。

彼の思いを聞いた時行は、主君の立場を使って、頼重に三日間ずっと孫を可愛がるように命じました。孫に寂しい思いをさせていたと知った頼重は、主君の命に従って早速頼継に頬ずりを開始。

初めこそ嬉しそうにしていた頼継でしたが、さりさりさりさり……と一向に終わらないどころか激しさを増していく頬ずりに、だんだん苦痛を感じるように。「頼重の年齢肌はサンドペーパーの約1500番に相当する」とナレーションが入っていましたが、極めて細かい粒度のものだそうで、車やプラモデルなどの塗装の仕上げに使われるもののようです(Google調べ)。

頼継の頬はとんでもなく腫れ上がっていましたが、時行との関係が好転したことは間違いないでしょう。のちの時行の盟友とも言われていたので、今後の再登場にも期待ですね!

興奮した姿、ウインク、髪を下ろした姿……いろんな若様を堪能!

本話は時行と頼継の関係にスポットが当たり、若様のいろんな姿が楽しめる“時行推し”には堪らない回でもありました。

大勢の大人たちの妨害を易々と搔い潜るときの表情は年相応のやんちゃな子どもの表情をしており、年下の頼継との鬼ごっこを心から楽しむ様子が見て取れました。これなら楽しんでいるうちに興奮状態になってしまってもしょうがないですね。

また、髪を引っ張られて絶叫するシーンや頼重にくすぐられるシーンでは、盛大に表情を崩しており、普段の可愛らしい顔とのギャップでこれもまた味わい深いものがありました。

さらに、頼重に孫を構うよう命令した後、頼継に「好きなだけ甘えたらいい」と耳打ちし、ウィンクをしてみせるシーンも。その所作のスマートさたるや……! 今はまだ可愛さが勝る容姿の彼ですが、将来は間違いなく内面も外見もイケメンになると確信させるウィンクでした。さすが正真正銘のプリンス。

そして、時行推しの私が一番胸に刺さったのは、髪を下ろした時行の姿。本話終盤の頼継を救出した後の少し髪が乱れた姿は色気が爆発していましたね……。これでまだ10歳ですから、歳を重ねたらとんでもない色男になってしまうのでは……!? 時行の成長がますます楽しみになりました。

さて、本話ラストにはそんな時行の叔父・北条泰家が登場! 文字通りやる気が顔に書いてあり、顔つきからしても個性的なキャラクターであろうことが窺えます。彼の登場で物語はどう展開していくのでしょうか。

TVアニメ『逃げ上手の若君』を観た感想募集

アニメイトタイムズでは作品の感想を募集中!
ネタバレありの実際に見た感想や考察、まだ見てない人に向けたオススメコメントなど自由にご記入ください。
いただいたコメントは記事内やSNSでご紹介します。

感想コメントを投稿する

作品情報

逃げ上手の若君 第二期

あらすじ

時は西暦1333年、武士による日本統治の礎を築いた鎌倉幕府は、信頼していた幕臣・足利高氏の謀反によって滅亡する。

全てを失い、絶望の淵へと叩き落とされた幕府の正統後継者・北条時行は、神を名乗る神官・諏訪頼重の手引きで燃え落ちる鎌倉を脱出するのだった……。

逃げ落ちてたどり着いた諏訪の地で、信頼できる仲間と出会い、鎌倉奪還の力を蓄えていく時行。

時代が移ろう大きなうねりを、「戦って」「死ぬ」武士の生き様とは反対に「逃げて」「生きる」ことで乗り越えていく。

英雄ひしめく乱世で繰り広げられる、時行の天下を取り戻す鬼ごっこの行方は――

キャスト

北条時行:結川あさき
雫:矢野妃菜喜
弧次郎:日野まり
亜也子:鈴代紗弓
風間玄蕃:悠木碧
吹雪:戸谷菊之介
諏訪頼重:中村悠一
望月重信:三宅健太
海野幸康:楠大典
祢津頼直:三浦勝之
足利尊氏:小西克幸
小笠原貞宗:青山穣
市河助房:山本高広
清原信濃守:勝杏里

(C)松井優征/集英社・逃げ上手の若君製作委員会

 

この記事をかいた人

わたなべみきこ
出産を機にライターになる。『シャーマンキング』『鋼の錬金術師』『アイドリッシュセブン』と好きなジャンルは様々。
おすすめタグ
あわせて読みたい

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2026年秋アニメ一覧 10月放送開始
2026年夏アニメ一覧 7月放送開始
2027年冬アニメ一覧 1月放送開始
2026年春アニメ一覧 4月放送開始
2026夏アニメ何観る
2026夏アニメ最速放送日
2026夏アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
放送・放送予定ドラマ作品一覧
周年アニメまとめ