『タイタニア』ED曲が12/17に発売のサイキックラバーにイ..

アニメ『TYTANIA-タイタニア-』のED曲サイキックラバーの「LOST IN SPACE」が12月17日リリース!2009年には東名阪のライブツアーも決定!!

 スペースオペラの金字塔ともいえる『銀河英雄伝説』、『アルスラーン戦記』などでおなじみの、田中芳樹さんによる原作小説をアニメ化した『TYTANIA-タイタニア-』が現在放送中だが、サイキックラバーのED曲「LOST IN SPACE」が12月17日にリリースされる。

 アニメ『銀河英雄伝説』と同様に、OP曲は錦織健さんが歌い上げた重厚なオペラ「あの宇宙(そら)を、往け」、劇中に流れるBGMもクラシック風のサウンドと壮大な雰囲気で、本編を終えた後EDになり、「LOST IN SPACE」が流れた瞬間に受けたインパクトや反響の大きさは記憶に新しい。宇宙で繰り広げるバトルと愛憎絡み合うヒューマンドラマを、YOFFYさんの熱いボーカルと、JOEさんのハードでスピード感あふれるギターサウンドで表現している。『TYTANIA-タイタニア-』の歴史の1ページを開き、スペースオペラの新たなED曲を提示しようという意気込みを感じさせる挑戦的な楽曲となった。

カップリング曲の「PRAYER-somewhere on the planet-」は2クール目からのED曲となっている。「LOST IN SPACE」とは対照的で、サイキックラバーとしても珍しい、哀愁漂うせつないミディアムチューンだ。なお錦織健さんが歌うOP曲「あの宇宙(そら)を、往け」は好評発売中!

 年末にはブラジル公演を控え、来年には待望のライブツアーも決定。2009年も一層、派手な活動に期待がかかるサイキックラバーの2008年を締めくくるシングル「LOST IN SPACE」、そして中盤にさしかかるアニメ『TYTANIA-タイタニア-』を要チェック!


●OPとEDがいいコントラストになっていると思います

――どのような経緯で『TYTANIA-タイタニア-』のED曲を担当することになったんですか?

ボーカル・YOFFYさん:最初に「田中芳樹先生の『銀河英雄伝説』の続編的な作品を20年ぶりにアニメ化するから曲を書いてみませんか?」という曲のコンペのお話をいただきました。高取ヒデアキさんの書いた楽曲と僕らの楽曲が最終的に残って、どちらをOPに使うかという段階になって結局、高取さんの曲は錦織健さんが歌う形でOP曲として採用され、僕らの曲はED曲として使われることになったんです。OP用に作った曲だったため、ED仕様にいろいろ作り直したりしました。


――ちなみにお二人は田中芳樹さんの原作は読まれたことはありますか?

ギター・JOEさん:僕は申し訳ないんですけど、この作品に関わるまでは読んだことはありませんでした。試写でこの作品を見た時、『宇宙戦艦ヤマト』のような大きなスケール感がある、スペースオペラ的で感動しました。

YOFFYさん:僕は『アルスラーン戦記』も読んでいたし、学生の頃もクラスの誰かは田中先生の本を持っているくらい流行っていました。そのくらい日本を代表するSF作家の方の作品なので、かなり気合いが入りました。


――アニメでED曲が流れた時、ビックリされた方も多かったと思います

YOFFYさん:『銀河英雄伝説』はED曲が小椋佳さんのおごそかな歌で、劇中もクラシック音楽が流れている作品だったので、たぶん意見がわかれるだろうなとは覚悟していました。むしろ賛否両論の声が大きく起こればいいなと思ったくらいで。『銀河英雄伝説』をなぞるようなアプローチではなく、あくまで『タイタニア』の新しい歴史を作ろうと。サイラバとしても宇宙空間の無機質さを表現した、新しいサウンドができたと思っています。錦織さんのOP曲と、僕らのED曲でいいコントラストになったかなと。田中先生からは「都会的だね」と言われましたけど(笑)。


●“滅びの風”というフレーズがキーワード

――YOFFYさんが作詞・作曲されていますが、どのように詞は作られたんですか?

YOFFYさん:曲を作る時に1クールの半分くらいのプロットをいただいたんですが、アニメの結末はわからないので、歌詞のテーマにしても白黒つけちゃいけないし、パーソナルな視点でもいけないので苦労しました。ヒーローものだと必殺技があったり、夢や希望や友情みたいなものがあったりしますが、今回はどれにも当てはまらない、ある意味、宇宙の三国志的な群像劇なのでどんな切り口で描いたらいいのか、すごく悩みながらも楽しみながら作りました。
 サビで“滅びの風”というフレーズがありますが、宇宙で栄華を極めたタイタニア家が滅びに向かっていく中での群像劇をワンコーラスで表現できたらいいなと思って。それが曲のタイトル「LOST IN SPACE」、“宇宙の迷子達”にも表れているんです。最初にタイトルから作って。ちなみに『宇宙家族ロビンソン』の原題ですけど、それも宇宙っぽくていいかなと(笑)。ワンコーラス目は詞と曲が同時にできた感じです。デモテープの段階からキーワードの“滅びの風”はありましたから。
 ふかんで見たナレーション目線で語っているところはあまり離れ過ぎず、近寄り過ぎずのバランスも考えました。あとサイキックラバーで詞を書く時はいつも、一人称は“僕”なんですけど今回は“お前”と“俺”でこれも実は珍しいんです。気付いてもらえないかもしれませんが。聴いてもらう対照が子供達でないので、ちょっと大人のサイキックラバーになっていると思います。英語もたくさん使ってますし(笑)。“WIN,LOSE OR DRAW”もずっと使いたかったフレーズで、戦争をサイコロの目に例えて“勝ちか負けか、引きわけか”というのも合っているかなと。
 架空の物語で抽象的な中にテーマを入れていく作業はやっぱり大変で……。この作品は宇宙戦記ですが、歴史ものの歌詞は本当に難しいですね。


――タイタニア家が滅んでいくのを匂わせる部分や戦いのせつなさなど作品の世界観が読み取れます。アニメのED曲では歌詞もテロップで流れますが、その意味があると思える、素晴らしい詞だと思います

YOFFYさん:そう思ってくださるとうれしいんですけど。『銀河英雄伝説』のファンの方をいい意味で裏切ろうと思っていましたが、歌詞は忠実に書いた気がします。普段以上にスケールが大きな言葉を探すのが大変でした。初めて類語辞典を買いましたから(笑)。


――サウンドもスピード感があってかっこよくて、イントロもすごくインパクトがありますね

JOEさん:ありがとうございます。本編が終わって、あのイントロで「わっ」と驚かせたいなと。僕もかなり気合い入れてギターを弾いたんで。でもギターに関しては今回、シンプルなんです。田中先生が記者会見で「今はデジタルで何でもできるけど、あえてそれをしないで表現できるようなジレンマと戦っている」というようなお話をされていましたが、音楽も同じで音を重ねようとすればいくらでもできるけど、あえて今回はベーシックなギターを入れた感じで。裏話になりますが、この曲のレコーディングで使っていたスピーカーアンプが、次に使おうとしたら壊れてしまって。壊れる前が一番いい音が出るので、この作品のためだったら機材も本望だったかなと(笑)。

YOFFYさん:ギターはシンプルだけど、シンセベースを使ったり、割と最先端の音色になっています。ちょっと古めかしいメロディなので気付いてもらえないかもしれないけど、アレンジはトランス系やクラブ系の、エトクトロニカルなジャンルに入れてもおかしくないサウンドになっていると思います。
デモの時点ではオーケストラと生のバンドサウンドみたいな感じで。ディープパープルやメタリカ、X-JAPANなどオーケストラと共演した楽曲を参考にしてみましたが、やはりOP曲は生のオーケストレーションがバックなので、僕らがサンプリングしたオーケストレーションをプログラミングしても負けちゃうと思って、エレクトリカルな方向の分厚さを目指しました。サイラバとしては新しいサウンドだと思うんですけど、どんなに振り幅が広くてもJOEのギターが真ん中にいれば成立しますから。

JOEさん:アレンジをしてくれている、Project.Rリーダーの大石憲一郎君から「ちょっとギターの音、でかくない?」とよく言われるんですけど(笑)。普通のギターの音域よりも更に一音低いセッティングでレコーディングをしているのでより重厚な感じがすると思います。かと言って古臭い重さではなく、スカッとしたシンセの淡々としたリズムの中でタイトなギターを入れることを念頭に入れながらやりました。

YOFFYさん:生のベースを使うことをやめたくらい、宇宙っぽさを出すことにこだわったサウンドになっています。そしてギリギリ感を出したかったので、ギターソロの部分はスタッフとJOEを追い込んで(笑)、ボーカルのキーも自分が歌いたいところよりも半音上げてるんです。そんなところも感じていただければいいですね。


――サウンドからもバトルのテンポや人生の脈動、焦燥感などが音の中に表現されているように思いました。これから始まる物語を予感させるような

YOFFYさん:鋭いですね!実は物語の進み具合で途中からED曲が変わるんです。次のED曲がカップリング曲の「PRAYER-somewhere on the planet-」なんです。


――大サビ前のところだけ、ピアノとストリングスが入っていたので豪華だなと思っていました(笑)

YOFFYさん:今回のCDは「オーケストラを使わない」をテーマにしてたんですけど、あそこだけは使いたくなっちゃったんです。クライマックスにかかるところだから。


●「PRAYER-somewhere on the planet-」は新機軸

――「PRAYER-somewhere on the planet-」は最初のギターのノイズからせつないメロディで始まるミディアムテンポの曲になっています。サイキックラバーとしても珍しいタイプの曲ですね

YOFFYさん:僕らの音楽性の中にはこういうタイプの曲もあるんですが、なかなか出す機会がなくて。「LOST IN SPACE」もそうですけど、主題歌はほとんどOP曲だと思って作っていますが、「PRAYER-somewhere on the planet-」は最初からED曲として作ったのでちょっとテンションを抜いた、よりメローでメロディアスな感じになっています。キーも「LOST IN SPACE」とは逆に半音下げて余力がある状態で歌っています。そうすることで細かい感情表現もできるので。

JOEさん:イントロは左手でしか弾いてないんです。大石君がギターの音がずっと鳴っているようなEOWという特殊な機材を使っていて。バイオリンを使いところをあえてギターでと。間奏でも使っていて、全体のモチーフ的なところを担っています。


――最初はちょっとスローだけど徐々にテンポアップして……

YOFFYさん:Bメロで世界がパシっと変わる感じは心がけました。若干、80年代のハードプログレッシブっぽいところはありますね。

JOEさん:リズムにアクセントを入れているので、テンポが変わるところはライブでお客さんも僕らも苦労するかもしれない(笑)。アコースティックも入れたりして、音数が多いのでゴージャスに聴こえると思いますが、曲が哀愁漂うような感じでいいバランスになっているかなと。

YOFFYさん:デモを作る時、『ヤヌスの鏡』とかの大映ドラマみたいな曲だったんです(笑)。
そこからOP曲とのバランスも考えて、ああいう変則なアレンジになって。自分ではバンドっぽいなと思いました。二人っきりのユニットというよりは。

JOEさん:うまいけど若くないメンバーが集まって一発で録したような(笑)。

YOFFYさん:主旋律と、ハモっている上のハーモニーだけ聴くと美しいメロディで、由紀さおりさんが歌っているところを想像しちゃいます(笑)。


――この曲もED曲ということで詞も作品の世界観に合っていますね

YOFFYさん:同じテーマで書くのもどうかなと思って、この曲はファン・ヒューリック目線のラブソングにしてみました。わからないけど、たぶんそんなエピソードもあるかなと(笑)。2曲共、今までアニソンで歌ったことのないタイプの曲で、サイラバとしてだけでなく、スペースオペラのテーマ曲としても新機軸を打ち出せてたらいいですね。


●ブラジルでのライブが12月に実現!世界進出!

――今後の活動予定を教えてください

YOFFYさん:まず12月4日発売予定のDS用ソフト『ブレイザードライブ』の主題歌を担当しています。こちらはスピードチューンでサイラバらしい曲になっています。そして同じ12月にブラジルでライブをやります。本当は夏に予定していたステージが中止になってあきらめていたんですけど再度、熱烈なオファーがあって実現しました。

JOEさん:向こうのバンドとやるんですけど、今からコピーしているそうで熱意を感じます。ブラジル移民100周年記念でアニソン歌手の方がたくさんイベントをやられましたがトリは僕らということで張り切って行ってきます。

YOFFYさん:もちろん日本でもライブをやりますよ! 来年、東京と大阪でワンマンライブをやります。ステージと客席もすごく近くて、密度も濃そうです。

JOEさん:さいたまスーパーアリーナとか武道館とかはお客さんの表情もあまり見えないので不安で、Zepp Tokyoやスタジオコーストもライブハウスとしては大きいし、ステージも広いんですけど、今回は小さめライブハウスでいい緊張感を保てるかなと思います。

YOFFYさん:活動を始めて5年くらいになりますが、僕らがずっとやってきた小さな会場に戻って原点に立ち返りたいなと。少しずつ全国いろいろな場所でやれたらいいなと思っています。またアメリカでのライブの予定もあって、来年も世界に向けてもサイラバの曲を発信し続けたいと思います。


――最後にメッセージをお願いします

YOFFYさん:昔、自分が読んでいた田中芳樹さん原作で、子供の頃に見ていた『マクロス』などを手掛けたスタッフの方が作られている大きなタイトルに自分も関わることができて、充実感と幸福感でいっぱいです。今回の2曲は今までのサイラバとはまたひと味違う曲に仕上がったという自信もあります。フルサイズでこそ、この曲の良さをわかっていただけると思うので、ぜひアニメと合わせて聴いていただきたいです。このCDで2008年を締めくくり、来年は日本中、世界中でもっとライブをやりたいです。そしてアルバムも出せたらいいなと思っています。楽しみに待っていてください。

JOEさん:まずアニメ『TYTANIA-タイタニア-』はスケールが大きくて素晴らしいエンターテイメントになっていますのでぜひ見てください。サイラバとしては今年もいろいろな曲を歌わせていただきましたが、ファンの方が望むサイラバらしさを常に裏切らないようにどの曲も作っています。今回はスペースオペラのテーマ曲でサイラバの新たな面を見ていただけたと思います。おかげさまで海外でのステージも増えて、アニソンは国境を越えて支持されていることを実感できましたが、まず日本でいい曲を作って、ライブでいいパーフォーマンスをすることが大切です。これからも日本中、世界中で活躍できるように頑張りますので応援よろしくお願いします。


「LOST IN SPACE」/サイキックラバー
08年12月17日発売
1,260円(税込)
発売:コロムビアミュージックエンタテインメント


●サイキックラバー ワンマンLIVE開催決定!
2009年1月24日(土) 東京・HOLIDAY SHINJUKU
2009年2月8日(日) 大阪・HOLIDAY OSAKA
共に17時開場 18時開演
前売料金:オールスタンディング 5,000円(税込)※1ドリンク別500円必要
チケット:ローソンチケットにて2008年12月7日(土)より発売
お問合せ ラムズ 03-5368-2151 (平日12:00~18:00)

●Project.R st Live~ソンググランプリ~
2009年2月11日(水・祝)東京・Shibuya O-EAST
16時開場 17時開演
出演:Project.R(谷本貴義/高取ヒデアキ/SisterMAYO/高橋秀幸/岩崎貴文/YOFFY/IMAJO/五條真由美/大石憲一郎)
特別ゲスト:串田アキラ/MoJo/宮内タカユキ
1Fスタンディング 5,000円(税込・ドリンク別)
チケットぴあ、ローソンチケット、イープラスにて12月13日(土)より発売
12月1~5日まで先行予約あり
問い合わせ:バースデーソング03-3496-6998(平日12:00~18:00)
http://www.mmjp.or.jp/birthday

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