声優
名作文学(笑)「山月記」よりキャストインタビュー

名作文学(笑)シリーズ第4弾『山月記 -世界の中心でアイを叫んだ獣-』は感動大作!名作文学(笑)「山月記 -世界の中心でアイを叫んだ獣-」より緑川光さん、関俊彦さん、てらそままさきさんインタビュー

 中島敦による名作『山月記』を新解釈したドラマCD「名作文学(笑)ドラマCD『山月記 -世界の中心でアイを叫んだ獣-』」が、2010年3月25日に発売される。名作文学の描く濃密な人間関係を、登場人物は全員「男」という妄想たっぷりに新解釈している「名作文学(笑)シリーズ」は、原作を知らない人も知っている人も充分に楽しめる内容となっている。また、今回は表題作の『山月記 -世界の中心でアイを叫んだ獣-』と、5本のオリジナルエピソード、そしてキャストトークを収録。

 ドラマCDの収録後に行なわれた取材で、緑川光さん、関俊彦さん、てらそままさきさんにインタビュー。収録を終えての感想などについてお話を伺ったので紹介したい。


――本日の収録の感想をお願い致します。

緑川さん:実は今回シナリオを頂く前に、インターネットでこの「名作文学(笑)シリーズ」のことを見ていたんです。それで、「(笑)」とついているくらいだから、きっとそんなに大変じゃないんだろうなと思っていたんですけど、シナリオ頂いて「あれ? 普通に大変じゃん」と(笑)。しかも「(笑)」ではなく、真面目にやっているお話も当然あったので、タイトルから受ける印象とは大分異なりましたね。あと、僕は元の「山月記」を知らなかったのでこの機会に読んでみたんですけど、そんなに長い物語でもなかったので、それを上手に広げたなと。また、本編をきっちりやったからこそ、「(笑)」のパロディの部分も生きてくるんですよね。とても良い構成の作品だと思いました。今回キャストが3人ということで、いっぱい喋った分大変は大変だったんですけども、得るものも多く、充実感でいっぱいです。とても楽しかったです。

関さん:僕も緑川くんと同じで、この「山月記」は教科書に載っていなくてですね(笑)。シナリオを読んでから、これはと思って図書館で元の「山月記」を読んできたんです。やっぱりいいですね。名作と言われるからではないですが、元がしっかりした作品はこうしてシナリオとして書き起こしても、物語としての構築がきちんとしているから、演じる側も納得してできますし、聴く側も飽きずに聴けるものになりますね。本の持つ力というのは、私たちとは切っても切れないものなので、そういうものに携わりつつ、笑いも提供できるこの企画は本当に面白いです。ぜひまたやってほしいな、と思いました。…あ。褒めちゃった。

一同:(笑)

てらそまさん:やはり良い作品ですね。人の内面であったりとか、なぜそうなってしまったのかということがよく描かれていて、本当に悲しい物語だと思いました。特に最後の、李徴という人間が何故そうなってしまったのかっていう部分が。調べたら元の「山月記」は戦中に書かれているということで。あの頃の作家さんたちは、人生とか人間とかに対する洞察力がすごいなって思いますね。こういう作品を若い人たちがナチュラルに聞けるような形にするのは素晴らしいなと思います。ここからまた、聞いた方が興味を持って、原作を読んで頂く一つの良いきっかけにしてもえたら嬉しいです。

――印象に残ったシーン、聞き所をお願いします。

緑川さん:今回は本当にいっぱいありすぎて困っちゃうんです(笑)ピンポイントで先輩方が面白い要素を詰めこんでいらっしゃるので、あそこも、ここも、といっぱいありますね。最初から最後まで、油断しないで聞いてください!

関さん:僕はやっぱり、「トーク番組編」のてらそまさんのBGMですかね。ひどい目に合わせてしまって申し訳なかったなぁと(笑)

一同:(笑)

関さん:いや、本編ががっつりとしたシリアスな話で、それと真逆の位置にあるのがパロディであるところのオリジナルエピソードだったので、それが引き立つようにやってみたんです。緑川くんが言ったように、とても楽しいものになっていると思います。……よし、やっぱり、じゃあ、アレだね! 今回の聞きどころは本編かなっ!本編を聞いてください!(笑)

一同:(爆笑)

てらそまさん:一番の聞き所はやはり本編ですね。素晴らしいものになっていると思います。その後のオリジナルエピソードは、聞いて頂いている方に楽しんで頂ければと思って、いろんなことをやらせてもらいました(笑)さきほど関さんがおっしゃったBGMというのも、原曲わかるかなぁと思ってやったんですが、楽しんで聞いてもらえると嬉しいです。非常にやってて楽しかったですよ。楊明もそうですけど、いろんなパターンのてらそまが聞けますので、宜しくお願いします。


――ファンの皆さんへのメッセージをお願いします。

緑川さん:元は大分昔のお話ではあるんですが、でも、そんな昔にもツンデレはいたんだな、と。

一同:(爆笑)

関さん:元の「山月記」を読んだときに印象に残っている言葉が、「臆病な自尊心と、尊大な羞恥心」。この2つが李徴の中にあって、虎になってしまったというんですね。李徴のような人物でも、人間の持っている虚栄心をどうしてもコントロールできないっていうお話じゃないですか。人の心ってどうなんだろうっていうのを、このCDを聞いて考えてもらえると嬉しいですね。

てらそまさん:今回の企画のように、声を使って文学をわかりやすく伝えられるようにできると良いですね。今21世紀になって、世の中ではいろいろなことが起こっていますが、それらは全て人間の心が生み出したもので、人を傷つける心も、平和を望む心も、全て人の心に内在しています。人間というものが一番恐ろしくて、でもとても素晴らしいものなんだということを知って生きられるといいですね。こういう文学作品の底辺にはそういう要素がしっかりと流れていると思います。このCDを聞いて、その辺りを感じて頂けると嬉しいです。


名作文学(笑) ドラマCD「山月記 -世界の中心でアイを叫んだ獣-」
2010年3月25日発売予定
定価2,625円  FCCN-0059
発売元・販売元:フロンティアワークス
販売協力:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント

<キャスト>
李徴:緑川 光
袁サン:関 俊彦
楊明:てらそままさき

(※「サン」はにんべんに「參」)

>>名作文学(笑)ドラマCD 特設サイト


(C)2009フロンティアワークス
おすすめタグ
あわせて読みたい

遊佐浩二の関連画像集

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2024年春アニメ一覧 4月放送開始
2024年冬アニメ一覧 1月放送開始
2024年夏アニメ一覧 7月放送開始
2024年秋アニメ一覧 10月放送開始
2024春アニメ何観る
2024年春アニメ最速放送日
2024春アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング