『UN-GO』EDのLAMA・牛尾憲輔さんインタビュー!

「水島監督とは"肉"仲間だったんです!」好評放送中の『UN-GO』でEDテーマを手がけているLAMAの牛尾憲輔さんにインタビュー!

 現在、フジテレビ・ノイタミナ枠で絶賛放映中の『UN-GO』。そのEDテーマを担当するのはフナカコー(iLL/ex.supercar)、フルカワミキ(ex.supercar)、田渕ひさ子(bloodthirsty butchers / toddle)、牛尾憲輔(agraph)という豪華メンバーで結成されたバンド・LAMAだ。

 今回アニメイトTVでは、大のアニメファンでもあるというLAMAのプログラマー・牛尾憲輔さんにインタビューを実施。『UN-GO』の世界観に寄り添いながらも強烈なインパクトを与えるEDテーマ「Fantasy」の制作過程から好きなアニメの話まで、盛りだくさんに聞いちゃいました!

――まず、『UN-GO』のEDテーマを担当されることになったいきさつからお聞かせいただけますか。

牛尾憲輔さん(以下牛尾):『UN-GO』の水島監督や劇伴音楽を制作されているNARASAKIさん、さらに他の仲間達も集まって「肉の会」っていうのを開いていて、毎月、声をかけてもらってるんです。それで今年の始めくらいにみんなで集まった時に、水島監督が「秋口からアニメやるんだよね」って言っていて、冗談交じりに「OPとかEDとかやらせてくださいよ!」って話していまして。その後、今度は夏くらいに水島監督と2人で飲みに行ったんですが、そこで「実はEDが決まってなくて」っていう話になり、「僕、LAMAってバンドやってるんで、デモ聴いてください」って言って、すぐに何曲か送ったんです。そしたら「Fantasy」をすごく気に入ってくださって、本当にEDを担当させていただくことになりました。


――トントンと決まっていったんですね。

牛尾:そうですね。本当にこんな風に決まっちゃって良いのかな?って思いました(笑)。


――ちなみに、水島監督とはどういった経緯でお知り合いに?

牛尾:元を辿っていくと、僕がNARASAKIさんの音楽がすごく好きだったので、「好きです」ってアプローチしたんです(笑)。そしたらツイッターでフォローしあうようになって、「肉の会」にも誘われるようになって、いざ行ってみたら水島監督がいた、という感じですね。それ以来、仲間に入れていただいて、よく3人でつるんでます。


――牛尾さんは大のアニメ好きとのことですが、『UN-GO』のような推理モノもよくご覧になるんでしょうか?

牛尾:もちろんです!オタク歴20年ですから。


――おお!どの辺りがお好きなんでしょうか?

牛尾:特に好きなのは『少女革命ウテナ』です。あと、大学時代は『銀河英雄伝説』全話を毎年見直すっていう行事が恒例でした。


――もし「人生の3本」を選ぶとしたら、何になりますか?

牛尾:わ、難しいですね!まず『少女革命ウテナ』と……『新世紀エヴァンゲリオン』も入れないとダメですよね。それと……『ココロ図書館』です!


――幅広いですね!

牛尾:オールジャンル見てるので。あ、でも『銀河英雄伝説』も入れないとダメだ!やっぱり4本にしてもらっても良いですか(笑)?

『UN-GO』<br>毎週木曜24:45~フジテレビ&quot;ノイタミナ&quot; にて放送!関西テレビ・東海テレビほか各局でも放送<br><br><br>『UN-GO episode:0 因果論』<br>11月19日(土)よりTOHOシネマズにて2週間限定レイトショー上映!<br>監督:水島精二<br>ストーリー・脚本:會川昇<br>アニメーション制作:ボンズ<br>配給:東宝映像事業部

『UN-GO』
毎週木曜24:45~フジテレビ"ノイタミナ" にて放送!関西テレビ・東海テレビほか各局でも放送


『UN-GO episode:0 因果論』
11月19日(土)よりTOHOシネマズにて2週間限定レイトショー上映!
監督:水島精二
ストーリー・脚本:會川昇
アニメーション制作:ボンズ
配給:東宝映像事業部

――わかりました(笑)。楽曲のお話も伺っていきたいのですが、『UN-GO』の世界観をどのように活かしていこうと思われましたか?

牛尾:資料を頂いた時に、どこか切ない、悲しみを背負った世界観だな、と思ったんです。そこで僕はものすごく盛り上がっちゃって、勝手にEDテーマのプランを考えていて。


――どんなプランだったんですか?

牛尾:「堕ちよ 生きよ」というフレーズのとおり、「堕ちていく」感じを出したかったんです。具体的に言うと、高音のキラキラした音色を足していくというよりも、音は足していくんだけど、どんどん沈んで行って、っていう印象のアレンジをしたかったんですね。曲の終わり方もフェードアウトではなく「ジャン」って終わり方にして、そこでブラックアウトする、みたいな。


――今作は両A面シングルとのことですが、「Fantasy」が"闇"なら「Cupid」が"光"というような、対照的な2曲になっていますよね。

牛尾:「Fantasy」に関しては電子音楽というより、弦とかを使った器楽的なものから始まる"しっとりとした曲"にしたいと思って、僕が作っていったんです。その後『UN-GO』のEDテーマになることが決まって、その方向に膨らませていきました。「Cupid」に関してはミキちゃん(フルカワミキさん)が最初に作っていた曲で、10代の甘酸っぱい恋、みたいな内容になっていて。最初から狙って作ったわけではなく、結果として対照的な2曲になったんです。


――LAMAの中では、どのように制作を進めていくのでしょうか?

牛尾:最初に曲を作った人がイニシアチブを握って、作っていく感じですね。「Fantasy」は僕が中心になってバックトラックを作って、歌詞はミキちゃんが書きました。


――「Fantasy」の制作はスムーズに?

牛尾:それが……「堕ちよ 生きよ」っていうフレーズを意識しながら作っていたら、どんどん音数が減っていっちゃって。一度ものすごくダークなものになってしまって、そこから作り直したので、けっこう難産でした。


――苦労の末生み出されただけあって、『UN-GO』の世界観と見事に調和していますよね。

牛尾:ね!自分で言うのもなんですけど(笑)。この曲ではナカコーさん(中村弘二さん)とミキちゃんが歌っているので、それも新十郎と因果みたいだな、って。EDで流れる1分30秒の中にもドラマを生み出すことができたのは、すごく良かったな、って思います。

第5話より

第5話より

――前作『Spell』もアニメ『NO.6』のOPでしたが、こうしてアニメに関わっていくことについて、どう思われますか?

牛尾:僕自身は生涯をかけたアニメオタクなので(笑)、純粋に嬉しいですね。『UN-GO』に関しては劇伴音楽も数曲手伝わせて頂いたりしているので、そういった形で携わることができるのはすごく幸せです。


――では今後、「こんな作品に携わっていきたい」というビジョンなどありますか?

牛尾:僕は幸運なことに、10代の頃から仲良くさせていただいている佐藤大さんを始め、アニメ業界の方との接触も多いんです。アニメファンとして尊敬する部分ももちろんあるんですけど、人としてもとても面白い方ばかりなので、一緒に新しいものを作っていけたら、って思います。あとは、アニメの原案を考えてみたいです!アニメって、原案をブレインストーミングしてる時が一番面白いと思うんですよ。


――いいですね!ちなみにどういったジャンルのモノを?

牛尾:僕はSFが大好きなので、SFモノがやりたいですね。でも最近SFモノって面白いのばっかりだから、なかなか難しいかな……(笑)。


――11月にはアルバム『New!』もリリースされます。

牛尾:LAMAは錚々たるメンツで構成されているんですけど、彼らが今まで表してきたような音とも違う、色んな個性が融合したカラフルな内容になっています。『New!』というタイトルのとおり、まったく新しいタイプの面白い作品になっているので、ぜひ、チェックしてみてください!


LAMA NewSingle「Cupid/Fantasy」
発売中
期間限定盤:1,200円 (税込)
通常盤:1,020円 (税込)
Ki/oon Records


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(C)「UN-GO」製作委員会
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