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声優陣が登壇『ジョーカー・ゲーム』上映会レポ!

シリアスなシーンを“ちょんまげ姿”で演じていた!? 堀内賢雄さん、関智一さん、下野紘さんが裏話を語った『ジョーカー・ゲーム』先行上映会レポ

 2009年、第30回吉川英治文学新人賞、第62回日本推理作家協会賞を受賞し、実写映画化も行われた『ジョーカー・ゲーム』(柳広司氏原作・角川文庫刊)が、ついにアニメとして2016年4月より放送スタート。濃厚なスパイミステリーがお茶の間を席巻します。

 2016年3月20日(日)には、角川シネマ新宿にてTVアニメ『ジョーカー・ゲーム』先行上映会を実施。第1話、2話が流れた後、堀内賢雄さん(結城中佐 役)、関智一さん(佐久間中尉 役)、下野紘さん(三好 役)の声優陣に加え、監督を務める野村和也さんが登壇しました。
  
 本稿では、先行上映会で行われた監督と声優陣のトークショーの模様をレポートします。硬派な雰囲気に包まれた本作とは打って変わり、キャスト陣のトークは会場を爆笑の渦に巻き込んでいました。

 
■ フリーダムな関さんに会場も笑い転げる!

 イベントが開幕すると、司会を務める前田登さん(はりけ~んず)が登場。様々なアニメイベントで司会を務めている前田さんですが、女性が多い会場に緊張気味です。しかし、いつもの軽快なトークで会場を温め、いよいよ先行上映が開始されていきます。今回上映されたのは、アニメ第1話と第2話。

 細部までこだわられた背景がスクリーンいっぱいに映し出されると、一気に昭和12年の世界が広がっていきます。どこかつかみどころがない“D機関”のスパイたち、戦争が今まさに始まろうとしている世界情勢、視聴者を欺くストーリー……。その全てがハイクオリティに作り出され、劇場に集まったファンたちも息をのんでスクリーンに釘づけになっていました。

 先行上映会が終了すると、早速トークショーが行われていきます。前田さんが再登場し、キャスト陣と野村監督を呼び込み。関さんはまさかのドリンクとポップコーンを持って登場、「映画館と言ったらポップコーンですから。みんな食べてないの?」と会場に声をかけ、早くもファンの笑いを誘います。

 トークはアニメを見ての感想からスタート。「鳥肌が立ちましたね。結城のクールさがちゃんと出てるかなと思いながらみなさんの後ろで見ていましたが、「お、意外といけるんじゃん、堀内賢雄!」って思いました(笑)」と堀内さんも納得の出来になっていると語ります。しかし、「そしたら、横でバリバリポップコーン食べてるからうるさくて(笑)」(堀内さん)、「なんかひとりだけ買ってましたからね(笑)」(下野さん)とお二人からツッコまれる関さん。「ポップコーン食べながら見たらどんな気持ちかなと思って(笑)」と相変わらず(?)な姿を見せていました。「でも、佐久間の台詞のところは食べてないですよね」と堀内さんが暴露する場面も。

 しっかりとした感想も、もちろん忘れません。「世界観に痺れた」と関さんが話すように、『ジョーカー・ゲーム』の魅力のひとつは昭和初期、スパイ、帝国陸軍、といった世界設定。野村監督は、「自分で作っておきながらですが、渋いなと思いました」と語ります。さらに、「原作に忠実に作ろうということは決めていました。最近のアニメではなかなかないタイプの作品です」とコメント。確かに、硬派に見せるアニメは昨今では珍しいかもしれません。

 印象に残っているシーンの話では、「第2話の桜のシーン」(堀内さん)、「憲兵隊に変装するシーン」(関さん)、「“D機関”のメンバーがそろっているシーン」(野村監督)と、それぞれのお気に入りを紹介していきます。どのシーンも印象的だったのですが、下野さんによると「桜のシーンは、関さんが特殊メイクでちょんまげをつけたままアフレコしていたんですよ(笑)」とこれまたとんでもない事実を明らかにします。なんと、関さんはご自身がやっている舞台関連の撮影の合間にアフレコを行っていたそうで、メイクをやり直すのに時間がかかるため、ちょんまげのままアフレコに挑戦したそうです。「これから重厚な作品をやろうってのに、「賢雄さん、お疲れっす!」ってニコニコしながら来てね(笑)」と流石に堀内さんも驚いてしまったとか。

 登壇者からもわかるように、キャスト陣も相当豪華なメンバー。ベテランの方も多い中、アフレコは苦戦する場面もあったそうで…「声を大きく出す演技は結構よくあるんですけど、結城は逆で声を抑えて演じています。抑えるのも抑えるで難しいんですよね」(堀内さん)、「現場でも結構、細かい指示が多くて。対応するのに慌てました」(下野さん)とみなさんの苦労が伺えます。これだけのメンバーで、それだけのこだわりが光るアニメはファン必見の作品に仕上がっていること間違いなしです。

 「“D機関”になって調査するなら何をしたい?」という話題では、「声優業界のプライベートを全部暴きます。あなたたちの全てを暴きますよ(笑)」と関さんと下野さんへ笑いかける堀内さん。すかさず関さんが「僕はまずいですね。ヤバいです。やばかれたら……、動揺してかんじゃった(笑)」と早速怪しい反応を見せる関さんには会場からも笑い声が起こっていました。

 
■ キャスト陣はファンの心を読み取れるか!?

 続いてはゲームコーナー行われました。“D機関”のスパイたちのように客席のファンたちの心を読もうということで、登壇者が会場に質問を投げかけていきます。質問に対して「Yes」の人だけを残していき、ラストのひとりになったらゲームクリアです。

 「東京から来た人」(堀内さん)、「昨日髪の毛をカラーリングした人」(関さん)と徐々に人数を減らしていきましたが、「昨日の夜、ポーカーゲームをやった人」(下野さん)と質問すると、なんと0! 仕切り直し。

 再スタートは野村監督から。「原作を読み直してきた人」という質問からはじまり、堀内さんが「広島東洋カープファンである」という質問で一気に5人まで絞られます。さらに、「既婚者である」(関さん)、「血液型がB型」(下野さん)と質問し、見事ひとりだけ選ばれ、ゲームクリア!

 ラストのコーナーはプレゼント抽選会。抽選で選ばれた方には、堀内さん、関さん、下野さんのサイン入り『ジョーカー・ゲーム』のポスターがプレゼントされていました。

 そしてイベントも終了の時間へ。最後は登壇者から会場のファンにメッセージが贈られていました。こちらをまとめてご紹介します。

◆堀内さん
「本当に気合が入りました。僕の役者人生の中でも、これほど面白い、役者としての技量が試される作品はなかなか無いと思います。皆一丸となって、本当に力を入れて素晴らしい作品ができました。みなさんご期待ください」

◆関さん
「作品が素晴らしいですから余分なことを言う必要はないですね。自信をもってオススメできます。ありがとうございました!」

◆下野さん
「シリアスで大人がたくさん登場する渋い作品に出演させていただける機会があまりなかったので、関わらせていただけて個人的にも嬉しく思っています。今後の展開も楽しみにしていてください」

◆野村監督
「今日登壇したみなさんはもちろん、他にも素晴らしいキャスト、スタッフの方が関わってくださっています。頑張って作っていきますので、どうかみなさん見てください」

 『ジョーカー・ゲーム』は2016年4月5日より放送スタート。重厚で濃密なストーリー、そして美麗に暗躍する“D機関”の面々をアニメで心行くまでお楽しみください。


[文&写真・石橋悠】


◆作品情報
TVアニメ「ジョーカー・ゲーム」
★2016年4月放送開始!

AT-X:4月5日より毎週火曜日夜11時00分~
 【リピート放送】
 4月7日より毎週木曜日午後3時00分~
 4月10日より毎週日曜日深夜1時00分~
 4月11日より毎週月曜日朝7時00分~
TOKYO MX:4月5日より毎週火曜日深夜0時30分~
MBS:4月5日より毎週火曜日深夜2時30分~
テレビ愛知:4月5日より毎週火曜日深夜1時35分~
BS11:4月6日より毎週水曜日深夜0時00分~
※放送日時は予告なく変更となる可能性がございます。

<INTRODUCTION>
世界大戦の火種がくすぶる昭和12年秋、帝国陸軍の結城中佐によって、スパイ養成部門“D機関”が極秘裏に設立される。
生え抜きの軍人を尊ぶ陸軍の風潮に反し、機関員として選ばれたのは、東京や京都といった一般の大学を卒業し、超人的な選抜試験を平然とくぐり抜けた若者たちだ。彼らは魔術師のごとき知略を持つ結城中佐のもと、爆薬や無電の扱い方、自動車や飛行機の操縦法はもちろん、スリや金庫破りの技に至るまで、スパイ活動に必要なありとあらゆる技術を身につけ、任地へと旅立っていく。
「死ぬな、殺すな」ーー目立たぬことを旨とするスパイにとって自決と殺人は最悪の選択肢であるとするD機関は、陸軍中枢部から猛反発を受けつつも、味方を欺き、敵の裏をかき、世界中を暗躍する。
東京、上海、ロンドン……世界各地で繰り広げられるインテリジェンス・ミステリー。



<STAFF>
原作:柳 広司「ジョーカー・ゲーム」
シリーズ(角川文庫・KADOKAWA刊)
監督:野村和也
シリーズ構成・脚本:岸 本卓
キャラクター原案:三輪士郎
キャラクターデザイン・総作画監督:矢萩利幸
チーフリサーチャー:白土晴一
美術監督:谷岡善王
美術設定:成田偉保
3DCGI:サブリメイション
色彩設計:野田採芳子
特殊効果:村上正博
撮影監督:田中宏侍
編集:植松淳一
音楽:川井憲次
音響監督:岩浪美和
アニメーション制作:Production I.G

<CAST>
結城中佐:堀内賢雄
三好:下野紘
神永:木村良平
小田切:細谷佳正
甘利:森川智之
波多野:梶裕貴
実井:福山潤
福本:中井和哉
田崎:櫻井孝宏
蒲生次郎:津田健次郎
佐久間中尉:関智一
ほか


>>TVアニメ「ジョーカー・ゲーム」公式サイト
>>公式ツイッター(@jokergame_anime)

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(C)柳広司・KADOKAWA/JOKER GAME ANIMATION PROJECT
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