声優
「ツキクラ」メンバーの本音……。強化合宿編密着取材その2

キャンプファイヤーでこぼれる「ツキクラ」メンバーの本音……。強化合宿編密着取材その2

声優バラエティ番組『ツキプロch.(ツキプロチャンネル)』第10回では、前回に引き続き「ツキクラ」メンバーの合宿編を放送。

旅行気分から一転、アニメ出演とCDデビューをかけてメンバー間でしのぎを削ることになってしまった彼らは、合宿2日目のオーディション用動画撮影、そして来るべき7月18日のイベントに向けて自主練に励みます。

そして、そろそろ日が傾きかけてきた頃、合宿につきもののあのイベントが……。

取材・文:小泉ちはる

■ドキッ! 秘密食材だらけのカレー作り

自主練を終えた「ツキクラ」一同の目の前に用意されていたのは、包丁や鍋、飯盒、玉ネギ、にんじん、肉などの材料……そう、「ツキクラ」メンバーが次に課せられるのは、合宿の恒例行事とも言うべき夕食作りだったのです。

重大発表でちょっぴり重くなっていた空気が嘘かのように歓声を上げる「ツキクラ」の面々でしたが、当然のことながら、ただただ料理をするような平和な展開に落ち着くはずもなく……。

ミ班」「ラ班」「イ班」に分かれてカレーを作ろうと意気込むメンバー達の前に、なぜかくじ引き用の箱が現れます。くじ引きで引いた「チョイ足し食材」をカレーに投入せよという指示に、「何が入っているかわからないよね……」と怯えるメンバー達。

意を決して引いたくじでは、「ミ班」(市川太一さん、古畑恵介さん、菊地燎さん、小松準弥さん)にリンゴ、ハチミツ、アボカドといういかにも安定感のある食材が割り当てられ、「ラ班」(大海将一郎さん、徳武竜也さん、西野太盛さん、松岡一平さん)にはスーパーフードのキヌア、コーヒー、バナナが。

バナナ嫌いの松岡さんがすかさず「俺、バナナ苦手なんだけど」と肩を落とします。

一方、とんでもない食材に当たったのが「イ班」(筆村栄心さん、糸川耀士郎さん、荒一陽さん、大島尚起さん、井上雄貴さん)。ダイエット食材のチアシード、チーズ、ブルーベリーという、味の予測が全くつかない組み合わせに目を丸くする「イ班」。

「美味しいものを作ります!」と頼もしいことこの上ない小松さんの台詞とともに、波瀾万丈のカレー作りが幕を開けるのでした。

■波乱に満ち満ちた料理の時間

強化合宿編密着取材その1」のインタビューでは「問題は料理かな……」と答えていた「ミ班」でしたが、市川さんのテキパキとした指示のもと調理を開始し、順調な滑り出し……と思いきや、具材を投入しようとしてあまりの熱さにてんやわんやする小松さんと菊地さん。

古畑さんは「なんでふー君がこんなことしなきゃいけないのっ」と拗ねながら具材を切り続けます。古畑さんが食材のリンゴをこっそり食べ、「何してんの〜〜〜!!」と怒られる場面も。

その頃、「ラ班」では立てられたフラグを回収するかのように、徳武さんがコーヒーを全てカレーの中に投入してしまい、「ラ班」は怒号の渦に包まれるのでした。一体全体どうなることやら……。

「『ツキクラ』の中でも最も濃いキャラが集結している」と自認する「イ班」は、大量にチアシードを投入して井上さんから怒られる荒さんに、「僕、火おこし上手いかも」と満足げな筆村さん。

チームから少し離れて得体の知れないオリジナルドリンクを一心不乱に作り続ける糸川さん、「これ、ピーラーって言うんだよね? 俺、覚えていたよ!」とはしゃぐ大島さんと、五者五様のやり方で料理に勤しみます。

そして最後には、荒さんの「俺に秘策がある。これをやらないとカレーは美味しくならないんだよ!」という鶴の一声で、「美味しくなあれ♪キュン♪」と可愛らしいハートマークポーズで締める「イ班」なのでした。

■キャンプファイヤーを前に「ツキクラ」の活動を振り返る

合宿1日目を締めくくるのは、天高くのぼるキャンプファイヤー。目を奪われるような美しい炎を囲み、井上さんの弾くギターで「グロリアス・ストーリー」を歌い上げました。

今までの活動を振り返って、「なんか、ちょっとウルっときちゃった……」というメンバーもいれば、「走馬燈が見えたんだけど」とつぶやいて「まだ終わってないじゃん! むしろ俺達、これからだから(笑)」と突っ込まれるメンバーも。

「夜空を見上げながら『グロリアス・ストーリー』を歌えるなんて思わなかった」と感傷にひたる徳武さんに、「荒ちゃんは最初、カッコいいけどとっつき辛い人だと思ってたのに、そんなことなかったよ(笑)」と第一印象を語る松岡さん。

「ツキクラ」での思い出を口にしているうちに感極まったのか、筆村さん、松岡さんの目には一筋の涙が。

■「ツキクラ」全員の決意表明

過去を振り返ったら、今度は現在、そして未来に目を向けなければいけません。「ツキクラ」の13人はそれぞれ、燃え盛る炎と他のメンバー達に力強く誓います。

今までよりもしっかりしたプリンスになる!」と語った荒さん。

正直まだ気持ちの整理はついてないけど、お互いを高めあいたい」と述べた市川さん。

色んな引き出しがあって、『あいつ面白いよね』と言ってもらえるような役者になりたい」と目標を打ち立てる糸川さん。

アニメ出演もCDデビューも勝ち取るつもりでぶつかっていく!」と宣戦布告した井上さん。

最高の仲間だからこそ、オーディションで手を抜きたくない」と嗚咽しながら話す大島さん。

苦しい思いをすることもたくさんあると思うけど、大切な仲間、ライバルとして切磋琢磨していきます」と断言した大海さん。

絶対に負けたくないと強く思いました。これを機にみんなで成長して、もっと大きい夢を終えるようになりたい」と静かに闘志を燃やす菊地さん。

僕の夢は、お母さんに家を買ってあげられるほどビッグになること。その夢に向けて、自分の持ち味である笑顔を忘れずに輝きたい」と己を叱咤する小松さん。

誰かは必ず選ばれる。だったら、俺はそれを背負って進んでいきたい。お互いにそう思ってれば、必ず“未来のPiece”を手にすることができる」と、目を輝かせる徳武さん。

いっぱい失敗して、いっぱい成長したい!」と前向きな西野さん。

誰にも負けない、オンリーワンを目指したい」と誓う筆村さん。

俺より歌が上手い人、芝居が上手い人はたくさんいる。その中で自分の誇れるものを探してきた」と号泣する古畑さん。

『ツキクラ』が本当に大好き。必ず、スーパーユニットになって、13人全員で舞台に立つ!」と締める松岡さん。

しんみりした空気を変えるように、井上さんが「決意表明したところではあるけど、やっぱり僕達、13人でひとつのユニットだからさ。最後、みんなでぶつけた気持ちをひとつにしよう」と語りかけます。そして、13人全員で歌う「未来のPiece」が夜も更けた芦ノ湖にこだまするのでした。

そして、合宿2日目はいよいよ大きな試練のひとつである、アニメ出演をかけたオーディション。オーディションを目前にして、井上さん、大海さん、徳武さん、西野さん、古畑さんにインタビューをさせていただきました!

■井上雄貴さん インタビュー

━━怒涛の1日目を終えて、いかがでしたか?

井上:自主練する「ツキクラ」のみんなを見ていたんですけど、発表を受けて真剣にぶつかってきているんだということを強く感じたんです。だったら、俺も本気で戦いたいなと思いました。

発表されてすぐはまだ実感がなくてふわふわしていたんですが、後腐れのない真剣勝負をするのが礼儀だなと。

━━この人にだけは負けたくないという人は?

井上:負けたくないのは全員なんですけど、中でも一平ちゃんと太一くんです。

一平ちゃんとはお芝居の話をすることが一番多いんです。横浜の発表会で上演した朗読劇の時にもコンビ役だったので、一緒に台本を読み込んでいたし、練習の過程でお互いの意見が食い違って、互いに譲らなかったこともあります。

絶対負けたくないし、たとえ一度負けたとしても、「次は勝つ!」という風になりたいです。

太一くんは演技の実力という面でライバル視しています。もちろん、みんなそれぞれ秀でている部分を持っているんですけど、僕は声のお仕事にこだわってきたので、声優としての現状を考えてみると、この二人には勝ちたいと思っちゃいますね。

━━オーディションへの意気込みを教えてください。

井上:今、すごく勝ちたいんですけど、気持ちだけでどうにかなるものでもないんですよね。ですから、やれることをやって、きちんと準備してぶつけていきたいと思っています。熱に乱されないように。

「僕にできるのはこれです!」と胸を張って言えるように頑張りたいです。

■大海将一郎さん インタビュー

━━怒涛の1日目を終えて、いかがでしたか?

大海:重大発表を受けて、いままで「ツキクラ」の中にあった「切磋琢磨し合う仲間」というイメージが、「ライバル」という関係に変わっていくのかなと感じています。

発表直後は、そのことを再認識した瞬間だと思うんですよね。とはいえ、ライバルではあるけれども仲間だし、仲間ではあるけれどもライバル。カレー作りの時、和気あいあいとした雰囲気でいられたのでよかったです。

キャンプファイヤーでは、みんなが同じような悩みや不安を抱えているんだなと感じました。号泣するメンバーもいましたしね。僕も、決意表明として紙に書いていたものとは全く違う言葉が口から出てきて、胸の奥からこみ上げてくる言葉をせきとめるだけで、いっぱいいっぱいでした。

━━決意表明を経て、自分の中で変わったことは?

大海:選抜は8人かもですが、「ツキクラ」の13人全員でも、もっとステージに立ちたいという気持ちがますます強くなりました。そのために、お芝居、歌、ダンス……。一つひとつのスキルを際立たせていけるくらいに、もっと基礎から磨いていかなければならないなと感じています。

━━オーディションへの意気込みを教えてください。

大海:自主練の時は不安な気持ちが強かったんですけど、キャンプファイヤーでのみんなの決意表明を聞いて、「そう思うのは失礼だな」と気づきました。大島君が言っていた通り、このメンバーだからこそ全力で、役を取りに行きたいと思っています。

■徳武竜也さん インタビュー

━━怒涛の1日目を終えて、いかがでしたか?

徳武:長野の山育ちなので、大自然の中でお芝居ができて嬉しかったですね。いや、もちろん重大発表もあったんですけど(笑)。

印象的なのは、やっぱりキャンプファイヤーでした。火を囲みながらメンバーと歌ったり、想いをぶつけたり……なんていうのはドラマやドキュメンタリーでしか見たことがなかったので。

役者としては、正直「演技して、演出を考えて見せるべきかな?」と思っていたんですけど、全然違う。そうじゃないんです。

僕はどうにか涙をこらえたんですけど、それでも胸がいっぱいでした。1日目なのに、すごく濃いですよね。

━━決意表明を経て、自分の中で変わったことは?

徳武:決意表明はあらかじめ書いていたことと、全く違うことを言ったんです。決心が鈍ったわけじゃなくて、満天の星空の下、他のメンバー達の決意を聞いてこみ上げた感情を吐露したというか。お芝居でも、その場で生まれた感情ってすごく大事だと思うんですよ。

お仕事なので、どうしてもオーディションで競い合って、選ばれる者と選ばれない者の差は生まれます。でも、選ばれなかった人の分まで背負って進むのが、礼儀だと思うんです。

今回の合宿でも僕らのために大勢のスタッフさんが準備してくれているし、ファンの皆様やスタッフさんへの恩返しとして、届けていけたらと考えています。普段、僕はしゃべる時に「僕」というんですけど、決意表明の時にはどんどん「俺」が出ちゃいましたね。

━━この人にだけは負けたくないという人は?

徳武:もともと声のお仕事をメインとしてやってきたメンバーはもちろんのこと、そうでないメンバーにも各々光るものがあって、誰もがすごく脅威です。でも、うーん、2人選べと言われるなら……太一くんと大海くんでしょうか。

太一くんってストイックなんですよ。合宿中にも、他のメンバーと「ここ、もっとこうした方がいいよね」と仕事の話で盛り上がっていたりする。それだけ真剣に仕事に取り組んでいるし、「ツキクラ」のみんなを先導していますから。

大海くんは、個人的に声質が大好きなんです。磨けば、もっとスゴいものになると思います(笑)。

■西野太盛さん インタビュー

━━怒涛の1日目を終えて、いかがでしたか?

西野:選抜について、覚悟はしていたんですけど「今なのか……!」とビックリしましたね、ホンマ。

正直、僕は「ツキクラ」オーディションを機に1ヶ月程度レッスンをしただけなので、5、6年レッスンをやっているメンバーとの差を埋めることは簡単じゃないと思っています。

もちろん「合格したい」という気持ちはあるんですけど、落ちたら落ちたで、それが現在の僕の実力だと捉え直して、一番成長できる選択肢を選んでいきたいです。

もともとあまり前に出ないタイプなんですけど「大阪出身の西野太盛です!」というバリエーションしかなかった自己紹介をちょっとずつ変えてみたりと、不器用ながらもメンバーに支えてもらいながら少しずつ成長しています。

収録でも早く自分をガンガン出せるようになりたいです。僕はものすごく人見知りなんですけど、殻を破って寿命を削りながら挑戦しています(笑)。

━━オーディションへの意気込みを教えてください。

西野:自分は自分らしく、変に緊張せずできたらいいなと思っています。経験値の差は圧倒的なので「できなくて当たり前」という認識で、落ち着いて考えすぎて小さくならないようにしたいです。

■古畑恵介さん インタビュー

━━怒涛の1日目を終えて、いかがでしたか?

古畑:楽しむ気満々で来たんですけど(笑)、こんなに気を引き締められる1日になるとは思わなかったですね。

重大発表直後の時点では、僕は「13人の中で選抜があるのはやだな」と感じていたんですよ。仲良しのままでいたいな、と。

でも、キャンプファイヤーの時の力強い決意表明を目の当たりにして、朝よりもずっと「頑張りたい」という気持ちが高まりました。

━━横浜の発表会では、ずば抜けた演技で会場を沸かせていましたよね。

古畑:僕、自分の演技が上手いとは全く思っていないんです。もちろん、最初は思っていましたよ、舞台出身でしたし(笑)。でもメンバーたちと一緒に演じて、違うんだなって。

僕、気づいたんです。今まで経験して来た舞台の一人芝居で何もできなかったのは、それまで周りの人にずっと助けられてきたからだって。

俺の演技が上手く見えるんだとしたら、それは他の「ツキクラ」メンバーのおかげなんだと思います。

━━この人にだけは負けたくないという人は?

古畑:僕、みんな大好きなんですよ。だからこそ尊敬してるし、負けたくない。

中でも、イッチー(市川さん)は憧れます。みんな言うと思うんですけど(笑)。俺はどうしても自分本位になっちゃうので、きちんと他の「ツキクラ」メンバーを引っ張っている。本当にイッチーはすごいな、って。

お芝居って人柄だと思うんです。周りが見えている人は、みんなのやりやすい芝居をできる。僕はまだ、それができないから……そんな自分をいつか、イッチーを超えたいです。

■番組情報
【番組名】ツキプロch.(ツキプロチャンネル)
【放送開始日】2016年4月6日(水)よりTOKYOMXにて毎週水曜23時放送

【出演者】
ツキプロキャラクターを演じる人気声優陣

ツキクラ
(荒一陽、市川太一、糸川耀士郎、井上雄貴、大島尚起、大海将一郎、菊地燎、小松準弥、徳武竜也、西野太盛、筆村栄心、古畑恵介、松岡一平)※50音順

【番組内容】
(1)ツキプロキャラクターを演じる人気男性声優陣のトーク&企画コーナー
ツキノ芸能プロダクションには、さまざまなキャラクターが所属しており、いくつかのユニットを組んでいます。そのユニットごとにスポットを当て、キャラクターを演じる人気声優陣によるトーク&企画コーナーを展開します。人気急上昇中の“SolidS”キャストをメインとしたコーナーをはじめ、各ユニットのカラーや特性を生かしたコーナーを企画中!

(2)13人の新人男性声優=ツキクラメンバーの成長を追いかける体当たりドキュメント『ツキプロMusicGrandPrix2016』で選ばれた13人の新人男性声優たちの奮闘と成長を追いかけます。さまざまな体当たり企画やレッスンを経て、切磋琢磨しあうことで、視聴者が応援したくなるチームへと育てていきます。

(3)ツキプロファン必見の最新情報やイベントレポート2016年にアニメ化が決定している『ツキウタ。』シリーズをはじめとして、ツキノ芸能プロダクションに関する最新情報や告知をお届けします。また、ライブ映像やイベントレポートといったファン必見のお宝映像も!?

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