アニメ
『異世界食堂』諏訪部順一さん・上坂すみれさん・大西沙織さん最終回「ねこや」座談会

TVアニメ『異世界食堂』店主役・諏訪部順一さん&アレッタ役・上坂すみれさん&クロ役・大西沙織さんの「ねこや」スタッフ一同による最終回座談会【GUEST NOTE 13P】

今夏(2017年7月)にスタートした犬塚惇平さん原作のアニメ『異世界食堂』(主婦の友社「ヒーロー文庫」刊)。当サイトでは連動インタビュー連載企画として毎週、出演キャストなどアニメに関わる方々をお招きしてのトークをお送りしてきましたが、先日アニメ最終回が放送されたことに併せて、本連載も遂に最終回となりました。

第13回にご登場いただくのは店主役・諏訪部順一さん、アレッタ役・上坂すみれさん、クロ役・大西沙織さんという、「ねこや」の皆さんです。アニメ終了後ということで、改めて『異世界食堂』を振り返っていただきました。

さあ、おいしいトークをめ・し・あ・が・れ!

 

正直言うともっとしゃべりたかった(笑)
――全話収録を終えた感想をお聞かせください。

店主役 諏訪部順一さん(以下、諏訪部):全12話録り終えたのですが……。ぶっちゃけ、店主としてもっとしゃべりたかったですね。

アレッタ役 上坂すみれさん(以下、上坂)・クロ役 大西沙織さん)以下 大西):(笑)

諏訪部:正直言うと、不完全燃焼感もあります(笑)。『異世界食堂』もっともっと続けたいという思いが強く沸き起こっています。

上坂:アレッタも存分にしゃべれたかというと……。

一同: (笑)

上坂:「いらっしゃいませ」と「こちらメニューです」と「ありがとうございました」のみの回が結構あったので(笑)。12話はキャラ達が全員集合はしたけど、最終回という感じはあまりなく、ずっと続いていきそうな気がして。きっとまたアレッタに会える日が来るのではないかなと期待できる最終回でした。

大西:クロも存分に……。

一同: (爆笑)

諏訪部:3人とも出番の割にはそれほどしゃべらなかったという(笑)。

大西:私の場合はそれほどしゃべるタイプのキャラではなかったという意味です(笑)。ゲストの皆さんがものすごいテンションで料理への想いのたけやおいしさを語るのとは違い、クロはチキンカレーを食べた時、「おいしい」のひと言しか言ってなくて。今後、店主さんが新しいチキンカレーを生み出してくれて、それを食べてすごくテンションが上がって饒舌になるクロも演じてみたいなとも思います。


諏訪部さんと上坂さんが印象的だったのは「オムライス」の回

――まず全話の中で特に印象的なエピソードやシーンを挙げてください。

諏訪部:それぞれ違った味わいのあるエピソードなので、1つ挙げるというはのは難しいですが、「オムライス」の回はなかなか異色だったように思います。メインゲストであるガガンポはほとんどしゃべらず、ほぼナレーションで進行するというネイチャードキュメンタリーのような構成で。大胆な演出だと思いました。。

上坂:私がリザードマン萌えを発症してしまった回ですね。ガガンポの水浴びシーンがセクシーで目のやり場に困ってドキドキしちゃいました(笑)。

大西:そうなの!?

諏訪部:ボディが仕上がっているから?

上坂:私は「じゃがバター」の回が好きです。店主のマジックによって、苦手だっただんしゃくの実が大好物になったところがアレッタの幸せの軌跡を追っているような気がして。私自身、じゃがバターはあまり食べたことがないのですが、ロシアにはじゃがバター屋台のようなものがあって。

諏訪部・大西:へえ。

上坂:こぶしくらいの大きなじゃがバターが出てきて、そこにサーモンやクリームチーズなど好きなものを注文するファストフードなんです。

大西:おいしそう。

上坂:思い出してまたロシアに帰りたくなりました。

一同: (爆笑)


大西さんが挙げたのは恋愛絡みの「ハンバーグ」

――大西さんはいかがですか?

大西:私は8話の「ハンバーグ」ですね。がっつり恋愛絡みのお話だったので。ロウケイがアルテちゃんに助けられて、お礼がしたいと申し出たら、「銀貨10枚」と即答したところに驚きました(笑)。そこから一緒にねこやに行って、ハンバーグを食べて、いい雰囲気になるという。ご飯を通して、2人の心の距離が縮まるというエピソードは微笑ましいし、かわいらしいなと思って、印象に残っています。

諏訪部:恋愛というか、単なる金目当てでは?(笑)。

大西:ディレクターさんもずっと「金づるだ」と言い続けてましたね。

諏訪部:バブルの頃ならメッシー君と呼ばれるような扱いですからね。

上坂:おかわりを注文した後に「銀貨1枚しか持ってこなかった」と言うところも。

諏訪部:きっと確信犯ですよ(笑)。そういう雰囲気とは対照的なのが「シーフードフライ」の回。ゲストはヒゲ面のオッサンのみという。

上坂:絵が濃い(笑)。

諏訪部:ダレ得?って感じですけど、描かれているフライやビールは本当に旨そうでしたね。


印象的なキャラは、中の人の魅力も相まっていたあのキャラたち!?

――全話の中で印象的なキャラ、お気に入りのキャラは?

諏訪部:やはり、食べた時のリアクションが大きいキャラは強く印象に残っていますね。カツ丼大好きライオネルさん、カレーライス大好きアルフォンスさんは、演じているキャストさんの熱さや濃さも相まって深々と爪痕を残されたように思います。

――先代もカッコよかったですよね。

諏訪部:そうですね。先代店主が出てくると現店主がかすむので困ります(笑)。イイ声の血統を受け継いでいるということで頑張りました。

上坂:女の子だと、私はヴィクトリアさんが好きです。ハーフエルフって人間でもあるし、エルフでもあって、いろいろな生き方ができそうですし、あんな暮らしがしてみたいですね

ヴィクトリアさんは魔術の研究をしているけど、傭兵をしたり、人間とは違った人生を歩んでいるのが楽しそうで。プリンを食べている時だけ普通の女の子に戻ったような、かわいらしい表情も見せてくれますし、誰よりもプリンアラモードが似合う気がして。登場するたび「素敵だな」と思います。

大西:私はアーデルハイドちゃんが好きです。ひげのおじさんやライオンなど、いかつい人が集まることが多い中、彼女みたいにしっとりしていて、いるだけで存在が輝く人はすごく注目を集めますよね。

シャリーフが彼女を好きなのになかなかアタックできなかったり。そこにいるだけで周りの人を惹きつけるのが素晴らしいです。儚くて「俺が守ってあげなきゃ」感が強いので、好きです。


3人が選んだ1番おいしそうだなと思った料理は?

――全話の中で1番おいしそうだなと思った料理は?

諏訪部:1番を選ぶのは難しいですね。唯一、まったく興味がなかったのは納豆スパ。

上坂:食べられないんですよね。

諏訪部:納豆は無理なもので。それ以外は、すべて食べてみたいですね。アフレコ現場には毎回、その日の収録エピソードにちなんだ差し入れがあったのがうれしかったですね。キャストの士気が上がりました。

上坂:1番好きな料理はオムライスですが、ミートソースの描写もすごくおいしそうで。私、ミートソースにタバスコいっぱいかけたい派なんですけど……。

諏訪部・大西:え~っ!?

上坂:シリウスもタバスコをかけていて、「いいな」って。実際、収録後にタバスコをいっぱいかけて「ミートソース」を食べました。ねこやには辛いメニューがあまり出てこないですけど、一度、ねこや激辛フェスをやってほしいですね。この土曜日は辛い料理オンリーみたいな日があるといいなと思います。

大西:私はモーニングです。私、いつも朝ご飯を食べない派で食べる時間があったら寝ていたいタイプなんですけど、このモーニングが出てきたら、しっかり食べて元気に仕事に行けそうだなと。またトーストをかじった時の音が素晴らし過ぎて、「私もトースト

 
いつだって異世界の人達と一緒にご飯を食べている気分に

――9月22日からBD&DVDのリリースも始まりました。改めてここを見てほしいという見どころと、最後までアニメをご覧になってくださった皆さんへメッセージをお願いします。

上坂:ご飯のお供に、『異世界食堂』はいかがでしょうか。私もオンエア時に食事を用意して、ねこやの常連や異世界の人達と一緒にご飯を食べている気分を味わっていました(笑)。みんな食レポがうまくて、とてもおいしそうに食べるので、おなかも空きますし、よりおいしく食事をいただくことができます。

毎回違うゲスト、違う料理が登場するので、彼らならではのエピソードを楽しんでいただけたのではないかなと思います。繰り返しみても、何度でも幸せになる作品になっていると思いますので、ぜひDVDとBDをお手に取っていただけると嬉しいです。皆様のお力があれば、ねこやはまた開店すると思いますので、放送後も末永くよろしくお願いします。

大西:今回の座談会のために、資料として全話の場面写真を用意していただきましたが、場面写を見ただけでも改めて料理の描写がリアルで、おいしそうだなと思いました。例えばオムライスの断面を見ても、とろけてあふれ出しそうなくらい。

仕事柄食べる時間も不規則ですし、朝ご飯もほとんど食べないんですけど、この作品を見ていると、ご飯を見ているキャラ達がものすごく幸せそうで、本当においしそうに食べるんですよ。初心に戻って、食事へのありがたさや感動を取り戻したいなと思いました。皆さんも食事をおろそかにせず、おいしさをかみしめていただけたら。1人の食事でも「卵のトロトロがうまい」とか「何だ! このベーコンのカリカリは」とか、ねこやごっこをやってみたら楽しい食事になるかもしれませんよ(笑)。

そして最後まで見てくださった皆さん、ありがとうございました。いつかまた、ねこやで作られる素敵な料理と、そこに繰り広げられるドラマが見られるように、今後も変わらぬ応援よろしくお願いします。

諏訪部:テレビ放送や配信で御覧下さっていたみなさん、本当にありがとうございました!店主は料理で語るタイプの男なので、正直セリフは多くありませんでしたが、毎回とても楽しく収録に臨ませていただきました。各エピソードごと、バラエティーに富んだ豪華なゲストキャストのみなさんがいらっしゃって。高い鮮度を保ち続けられる素敵な作品だったように思います。

個人的には、飯ネタを見たり聞いたり話したりしながら飯を食うのがとても好きで。そういう方って結構いらっしゃるのでは?本作のBD&DVDは良き飯の友となるかと思います。ぜひお手元に置いて頂けると幸いです。そして、まだまだ原作のストックはございます。アニメ第2期が制作されることを心から願うばかりです。どうか引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。

最後に……この3ヶ月の間、洋食のねこやにご来店ありがとうございました、またのお越しを心よりお待ちしております!

――これまで素敵なお話やメッセージをいただいたキャストの皆様、ご来店、誠にありがとうございました!

 
作品概要
■TVアニメ『異世界食堂』

(C)犬塚惇平・主婦の友社/「異世界食堂」製作委員会
おすすめタグ
あわせて読みたい

関連商品

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2024年春アニメ一覧 4月放送開始
2024年冬アニメ一覧 1月放送開始
2024年夏アニメ一覧 7月放送開始
2024年秋アニメ一覧 10月放送開始
2024春アニメ何観る
2024年春アニメ最速放送日
2024春アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング