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SAOアリシゼーション第6話 感想:松岡禎丞×島﨑信長 対談【連載】

【連載】『ソードアート・オンライン アリシゼーション』第6話 感想:松岡禎丞×島﨑信長 対談|魂の複製について二人の考えは――

2018年10月より放送中のTVアニメ『ソードアート・オンライン アリシゼーション』(SAOアリシゼーション)。11月10日には、TOKYO MXほかにて第6話「アリシゼーション計画」が放送となりました。

※※※第6話のネタバレが含まれています。本編視聴後にご覧いただくことをおすすめします※※※

《ラース》の研究施設である《オーシャン・タートル》へ潜入した明日奈は、和人(キリト)の安否について菊岡を問い詰める。そこで観念したように菊岡は、《ソウル・トランスレーター》で和人を治療していることを説明する。だが、明日奈と共に潜入した神代凛子が、自分を《オーシャン・タートル》に招き入れた理由を聞くと、今度は《ソウル・トランスレーター》の開発の目的を語りだすのだった――。

《アンダーワールド》が作られた理由と、その壮大な目的が説明された第6話の感想を、松岡禎丞さん(キリト役)、島﨑信長さん(ユージオ役)の2人がラジオ番組「ソードアート・オンエアー アリシゼーション」で語っていたので、そちらでのトークをお伝えしていきます。

<連載バックナンバー>
【第1話】アンダーワールド
【第2話】悪魔の樹
【第3話】果ての山脈
【第4話】旅立ち
【第5話】オーシャン・タートル

 

《プロジェクト・アリシゼーション》の全貌が明らかとなった第6話
松岡禎丞さん(以下、松岡):みなさまに最初に言っておかないといけないことがありまして……実は6話、我々出ていません!

島﨑信長さん(以下、島﨑):ユージオはともかく、キリトがでないってアニメでは……。

松岡:僕の記憶が正しければ、初めてだと思う。

島﨑:すごいね! 長くシリーズが続いていくと、そういうこともあるんだね。

松岡:今回がちょっと特殊な話だからね。

島﨑:世界が完全に分かれている状態に近いから。皆さんは第6話をご覧になったと思うんですけど、僕らは原作ではこのへんの話をやったんだろうなというのはわかってますが、細かいことは何ひとつ知らないんです。

松岡:そう。原作は知っているけど、どこまでがアニメで描かれているのかがわからない。

島﨑:原作の地の文とかモノローグとかセリフも、部分的にカットしていることもあるし、絵で見せている部分もあるだろうから、どこまでアニメで描かれていたかがわからないんです。

松岡:一応だいたいの流れを説明すると、明日奈は、キリトの治療方法と、《ラース》が進めている《プロジェクト・アリシゼーション》、《アンダーワールド》のなりたちなどを知る。

そしてその夜、神代凛子は茅場についての話を明日奈に聞かせる――。“この世界の秘密でもある新生児の魂をコピーして、仮想世界で成長させるというボトムアップ型の人工知能開発の話が出ましたが、これを聞いてどう思いましたか?”と。

島﨑:行き着くところまで行き着いた感はあるよね。

松岡:川原礫さんの作品……この『ソードアート・オンライン』だけど、その世界に現実が追いつきつつあるんですよ。でも、《プロジェクト・アリシゼーション》に関しては、あまりやってほしくない感じはする。

島﨑:現実世界でもVRとかは普及し始めて、家庭でも楽しめるようになったり、どんどん進んでいるけど、ちょっと魂まで行っちゃうとね……。

松岡:これは実験の際に必要なことだったとは思うけど、比嘉(《ラース》にいる天才エンジニア)が自分の《フラクトライト》(=魂)をコピーしたら、コピーのほうが精神崩壊を起こすシーンがあるじゃない。自分の記憶を引き継いだままコピーが作られて、それが自分と話すというのは考えたくないよね。だって、《フラクトライト》側からすると、俺が本物の比嘉だ!と思ってるから、そりゃあ「ここから出せよ!」となるし。何でお前がそこにいるんだよ!と。

島﨑: (自分がコピーである自覚がないから)自分がそれまでやってきたこと、関係性のすべてを急に他人に奪われたようなものだからね。

松岡:たまったものじゃない! だからこそ新生児、生まれたばかりの赤ちゃんを装置に繋いで魂をコピーしたというのが《プロジェクト・アリシゼーション》なんだけど。

島﨑:自我が確立される前の魂をね。だから本当に《アンダーワールド》というのが、今までの世界と一線を画すのは、完全にひとつの世界を作っちゃった感じがするところだよね。ゲームとかではなく。

だって、そこに生きている人にとっては、それが真実の世界なわけだから。SFファンタジー感がより出てきたというか。科学によって、異世界に行ったのと変わらない状況にほぼなっているところがすごい。

松岡:でも、そうそう耐えられるものではないと思う。だって、必死で生きてきた世界がゲームだったと言うんだから。自分たちに置き換えたときに、上の次元の人間がいて、突然「お前たちの生きてた世界はゲームでした」と言われたら、「え?」と思うよ。「必死に生きてきたんですけど……」と。

島﨑:「じゃあ、リセットボタンを押されたら消えるの、俺たち?」ってなるよね。だからそこは上位存在がいたとしても、黙っていてほしい(笑)。

松岡:うん。一人ひとりが生涯を全うするまでは黙っていてほしい。

島﨑:それこそ宇宙に終わりが来るくらいまで待っていてほしいよ。で、“明日奈のカッコよさや頼りになるところが出ていましたがどうでしたか?”と。

松岡:第5話のラストはね、すごく怖かった(笑)。怖かったというか、勇ましかったという意味だけど。

島﨑:そうだよね(笑)。だって、本気だもん。「キリトくんはどこ!」って。

松岡:声を荒げるでもなく、ビシッと芯からはっきり言った、「キリトくんはどこ!」と絵の力で、あんなに威圧感のある感じになるんだなと。そこからのエンディングで、「ここで終わるのかよ~」と思ったけど。

島﨑:毎回この作品の引きは、そう思わせるよね。で、“次回こそ2人は登場するのか?”とありますが、きっと予告で出ているんじゃないでしょうか。

松岡:そうだね。毎回のWEB予告を見ていただければわかると思いますので!

島﨑:WEB予告を観ていただければと思います!

[文/塚越淳一]

 
作品情報

【イントロダクション】
「ここは……どこだ……?」

気づけばキリトは、なぜか壮大なファンタジーテイストの仮想世界にフルダイブしていた。ログイン直前の記憶があやふやなまま、手がかりを求めて辺りを彷徨う。

そして、漆黒の巨木《ギガスシダー》のもとにたどり着いた彼は、一人の少年と出会う。

「僕の名前はユージオ。よろしく、キリト君」

少年は、仮想世界の住人――《NPC》にもかかわらず、人間と同じ《感情の豊かさ》を持ち合わせていた。

ユージオと親交を深めながら、この世界からのログアウトを模索するキリト。そんな彼の脳裏に、ある記憶がよみがえる。それは、幼少期のキリトとユージオが野山を駆け回る想い出――本来、あるはずのない記憶。

更にその想い出には、ユージオともう一人、金色の髪を持つ少女の姿があった。名前は、アリス。絶対に忘れてはいけないはずの、大切な名前――。

【放送情報】
TOKYO MX:10月6日より 毎週土曜 24:00~
とちぎテレビ:10月6日より 毎週土曜 24:00~
群馬テレビ:10月6日より 毎週土曜 24:00~
BS11:10月6日より 毎週土曜 24:00~
MBS:10月6日より 毎週土曜 27:08~
テレビ愛知:10月8日より 毎週月曜 26:05~

[配信情報]
AbemaTV:10月6日より 毎週土曜 24:00~(地上波同時配信)
*放送開始日・放送日時は編成の都合等により変更となる場合がございます。予めご了承ください。

【STAFF】
原作:川原礫(「電撃文庫」刊)
原作イラスト・キャラクターデザイン原案:abec
監督:小野学
キャラクターデザイン:足立慎吾 鈴木豪 西口智也
助監督:佐久間貴史
総作画監督:鈴木豪西口智也
プロップデザイン:早川麻美 伊藤公規
モンスターデザイン:河野敏弥
アクション作画監督:菅野芳弘 竹内哲也
美術監督:小川友佳子 渡辺佳人
美術設定:森岡賢一 谷内優穂
色彩設計:中野尚美
撮影監督:脇顯太朗 林賢太
モーショングラフィックス:大城丈宗
CG監督:雲藤隆太
編集:近藤勇二
音響監督:岩浪美和
効果:小山恭正
音響制作:ソニルード
音楽:梶浦由記
プロデュース:EGG FIRM ストレートエッジ
制作:A-1 Pictures
製作:SAO-A Project

【CAST】
キリト(桐ヶ谷和人):松岡禎丞
アスナ(結城明日奈):戸松遥
アリス:茅野愛衣
ユージオ:島﨑信長

【主題歌】
オープニングテーマ:LiSA「ADAMAS」
エンディングテーマ:藍井エイル「アイリス」

公式HP
公式ツイッターアカウント(@sao_anime)

(C)2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project
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