声優
『風つよ』大塚剛央さん×豊永利行さん、第1クール振り返りインタビュー!【往路編】

TVアニメ『風が強く吹いている』カケル役・大塚剛央さん&ハイジ役・豊永利行さんインタビュー【往路編】|振り返って見えてくるキャラクター&関係性を分析!

日本テレビほかにて放送中のTVアニメ『風が強く吹いている』(通称、風つよ)は、直木賞・本屋大賞作家、三浦しをんさんによる同名小説が原作。

とある事情により走ることから遠ざかっていた主人公・蔵原 走(カケル)が、清瀬灰二(ハイジ)に出会い、陸上とは無縁にもかかわらず寛政大学陸上競技部の学生寮「竹青荘」(通称、アオタケ)で暮らす個性豊かな9人と箱根駅伝に挑む、大学生たちの姿が描かれます。

2018年10月からスタートした放送も折り返し地点へ。本稿では、主人公・カケル役の大塚剛央さんと、ハイジ役の豊永利行さんに、第1クールを振り返っての感想や印象に残っているシーン・セリフなどをインタビュー。今回は【往路編】として、前後編に分けてご紹介します。

大塚さん&豊永さんが感じる、キャラクターたちの変化や成長とは?

――まず、第1クールでのご自身のキャラクターを振り返って、変化・成長を感じた部分はありますか?

カケル役・大塚剛央さん(以降、大塚):この1クールでは、カケルの昔のことが少しずつ分かってくるということで、カケルとしても変化するかしないかという難しい時期です。

チームがだんだん固まってきて箱根駅伝に前向きになっている時期で、この人たちは本気なんだというみんなの成長を感じてカケルも思うところがあるものの、カケル自身の中ではなかなか消化しきれていない気持ちもあり、みんなと一緒になって箱根を目指すというところまではいかないような、まだまだ微妙な心情の揺れ動きがあります。このクールの間で、カケルの年相応の部分が見えたんじゃないかなと思います。

ハイジ役・豊永利行さん(以降、豊永):放送スタート時は、ご覧いただいた視聴者の皆様から「ハイジは怖い」という感想が多く見受けられまして……「だよね、俺もそう思う」と思いながら見てました(笑)。最初から一貫して箱根に出ようよというハイジの気持ちは変わっていなくて、そのための手段をいとわず、アオタケのメンバーに何かするという描写しか映っていないから怖く見えるけど、ハイジ的にはずっとやりたかったことを実行に移しただけというところなので。

だんだんと1クール目の最後に向かうにつれて、ハイジの変化というより視聴者の皆様が、ハイジは昔からただ純粋な思いで今までの行動を起こしていたんだなと、ハイジに対する見る目が変わったことが大きな変化になるんじゃないかなと、感じる部分ではありますね。

ハイジ的には 9人のメンバーを箱根駅伝に向かわせるための説得……脅迫ではなく、説得としておきますね(笑)。という部分から、カケルが1クールずっとモヤモヤしているので、カケルに対して、まだそんなことを言っているのかと声を荒げたりする話数もあったんですけど、ハイジとカケルとの関係性、距離感というものはこの1クールで2歩くらい近づいたんじゃないかという気がしています。本当に、ここからだなという感覚です。

――今も少しありましたが、カケルから見たハイジの印象やハイジから見たカケルの印象など、ご自身のキャラクター以外で変化・成長が気になったキャラはいますか?

大塚:カケルから見たハイジというのは巻き込んできた張本人で、走ることに対してカケルには理解できないことを言っていて、カケルはそれを消化できずに自分の成績も出ずにモヤモヤするみたいなところもあって。心を乱し続ける人という意味で本当に関わりたくないという感じだったんですけど、ハイジもずっと陸上をやってきたランナーとして共感する部分やランナー目線でハイジを捉える描写もあったりするので、徐々にハイジの伝えたいことというのが、走ることを通して、こういうことなのかなと感じながら走っているのかなと、思いながら演じていました。

今の段階では、ハイジとの距離というのはそこまで近いというわけでもないですけど、同じランナーとして刺激し合える存在でもあるし、導いてくれる人でもあるし、ハイジはいろいろな側面があると思いますね。


大塚:他のキャラクターとしては、ユキ(こと、岩倉雪彦)がなんだかんだ言いながら協力的で、本人はそういうことを言われると否定するけれどもやってることは陸上部というのが面白いです。ユキはユキでこだわるタイプというか、自分自身のしっかりした向き合い方があって、これから先にはなると思いますが、ユキの秀才な部分とかが見えてきたらいいなぁと思いながら見ています。

カケルが王子(こと、柏崎茜)と一緒に成長していくという話もあったと思うんですけど、王子の走りのフォームを矯正する部分だったり、自分自身のことも見つめ直したりして、カケルをはじめ、みんながそれぞれ刺激しあって成長しているなと感じます。


豊永:アオタケのメンバーとなると、アオタケのメンバーを動かす機動力になっているのは神童(こと、杉山高志)なんだなと。みんながお酒を飲んで酔っ払った中で、神童が箱根に行きますと言ったり、後援会を発足したりと、行動するのが神童とムサ(・カマラ)のペアというのは結構印象的です。

そこに追随してくる形でアオタケのメンバーが走り始める、行動を起こし始めるというところがあるので、ハイジが箱根に向かいたくて練習を始めるんですけど、一番最初に全員を説得してからは割とみんな自発的に動いてくれるという感覚でいるので、そこが他のメンバーの変化なんだろうなと。心情の変化というか、神童とムサだけじゃなく、陸上経験者のニコチャン先輩(こと、平田彰宏)の実は諦めきれていない部分とか、そういう部分で意外とみんな走ることに能動的になってくれているところが一番の変化なんじゃないかなと思います。


豊永:ハイジから見たカケルについては、榊が登場したことによって、カケルの過去の記憶や心の傷、榊との間柄を、ハイジが寛政大学の先輩として絡んだりする部分から、過去に何があったのかと少しは気にし始めたんだろうなと思うんですけど、ハイジは藤岡が登場したことによって自分自身の過去、藤岡との関係性があり、ハイジが過去に抱えているものとカケルが過去に抱えているところの記憶というか、そこをハイジはカケルに対して照らし合わせて、引っかかった部分があるんじゃないかと感じました。

だからこそ、内容は分からずとも、どういう過去を背負っていても同じように何かしらの過去を持つハイジは前を向いて箱根駅伝を目指そうとしているから、お前も早く前を向けよという思いが、どこかしらあるんじゃないかと。ハイジも子供っぽい部分があったりするので、榊が出てくると邪魔するなという気持ちを腹に抱えているだろうなと思うので、うまくセリフのニュアンスで出せたらいいなと思いながら芝居に臨んでいました。


印象的なシリアスシーンも、コミカルなシーンがあってこそ!

――では、印象に残っているシーンやセリフがあれば、教えてください。

大塚:ハイジと口ゲンカしたところで、王子に対して成績が出ないならメンバーから抜けてくれみたいなことを言うシーンは、本気だからこその言葉ではあるんですけども、カケルの未熟な部分というか子供っぽい部分が出たと思います。王子自身はカケルの言葉に対して発奮したということはないだろうと思いますが、王子だからこそ、カケルのあのシーンあのセリフがうまくその先につながったのかなという印象があります。

あとは、葉菜ちゃんが出ているシーンとかのキング(こと、坂口洋平)が好きです。絶対振り向いてくれないけど、頑張っているキング(笑)。



豊永:あれいいよね。キングは完全に葉菜ちゃんが俺のこと見てると思って勘違いして、急に頑張り始める場面。実際は双子を見てるのに(笑)。

大塚:いいですよね、そういう面白いシーンがたくさんあります。

豊永:この作品は心情というか、セリフのない部分の描写が本当に面白い。それでいうと、ハイジが「箱根の山は 天下の剣」と言うところがあって、双子に対して箱根に出れば葉菜ちゃんみたいにもっと女の子が寄ってくるぞと、3人だけで勝手に盛り上がり始めるんですけど。

その後、最初の記録会でみんなを集めてハイジが「箱根の山は?」と言って、「天下の剣!」「行こう」と言うのが、ハイジしか言ってない……ユキが誰か合わせてやれよみたいなことを言うけど、ハイジは気にも留めてないというシーンがあって、まだハイジに付いていききれていないアオタケのメンバーみたいな描写も、「面白い」「分かる、こういう人いるよね」と。1人だけテンションが上がって、1人行こうよと乗り気でグイグイいくんだけど、割とみんなそうでもないというあの空気感とか、人間味があっていいなと思う部分がいっぱいあります。

意外とそういう笑える部分というのが、後々シリアスなところで効いてきたりするので、面白いコミカル要素が伏線としてシリアスに直結しているような描写だったり、作り方はすごく好きなので、この見せ方いいなと思いながら毎週楽しみにしてますね。


復路編へ続く】

「風が強く吹いている」応援キャンペーン in animate

アニメイトは、2018年10月より放映開始の新アニメ「風が強く吹いている」を応援すべく、寛政大学陸上競技部が出場に向けて挑む「箱根駅伝」の全10区に見立てて、10大キャンペーンで応援をいたします。

●第1区 140字で語る「風が強く吹いている」キャッチフレーズキャンペーン
日程:2018年9月24日(月)~2018年10月15日(月)※終了

●第2区 「風が強く吹いている」Blu-ray & DVD発売記念イベント
Blu-ray & DVD【Vol.1】
日程:2019年1月19日(土)
場所:アニメイト新宿
出演:大塚剛央さん、豊永利行さん
参加方法:全国アニメイト&オンラインショップでTVアニメ「風が強く吹いている」Blu-ray & DVD Vol.1を全額内金でご予約いただいた方の中から抽選でご招待。
応募期間:2018年10月3日(水)~2018年12月24日(月・祝)まで

Blu-ray & DVD【Vol.2】
日程:2019年2月24日(日)
場所:アニメイト横浜
出演:榎木淳弥さん、上村祐翔さん
参加方法:全国アニメイト&オンラインショップでTVアニメ「風が強く吹いている」Blu-ray & DVD Vol.2を全額内金でご予約いただいた方の中から抽選でご招待。
応募期間:2018年10月3日(水)~2019年1月27日(日)まで

●第3区 「風が強く吹いている」Blu-ray & DVDアニメイトオリジナル特典実施!
各巻購入特典:場面写真使用缶バッジ(四角型)
全巻購入特典:描き下ろし全巻収納BOX

▲Blu-ray & DVD【Vol.1】アニメイト各巻購入特典:場面写真使用缶バッジ(四角型)

▲Blu-ray & DVD【Vol.1】アニメイト各巻購入特典:場面写真使用缶バッジ(四角型)


▲Blu-ray & DVDアニメイト全巻購入特典:描き下ろし全巻収納BOX

▲Blu-ray & DVDアニメイト全巻購入特典:描き下ろし全巻収納BOX

●第4区 寛政大学陸上競技部後援会 会員証配布・サンキューカード配布
日程:2018年10月3日(水)~2018年12月24日(月・祝)
内容:上記期間中に、「風が強く吹いている」BD/DVD Vol.1を全国アニメイトにて内金1,000円以上ご予約いただいたお客様に寛政大学陸上競技部 後援会会員証を配布いたします!(配布期間:12月24日〈月・祝〉まで)
さらに、2019年1月16日(水)発売「風が強く吹いている」BD/DVD Vol.1を店舗でお受け取りの際に会員証をお見せいただいたお客様には先着で、サンキューカードをプレゼントいたします!
※カードは先着配布となり、無くなり次第終了となります。

●第5区 店頭限定キャストコメント動画放映&「きゃらびぃ」に特集ページが登場
各店モニターにてアニメイト店頭にお越しのお客様に向けたキャストコメント動画を放映します(放映場所・タイミング等は店舗によって異なります。)
また、アニメイトフリーペーパー「きゃらびぃ」12月20日号に、キャストインタビュー含む特集記事が掲載されています!

●第6区 寛政大学応援ミニ横断幕&メッセージボード設置inアニメイト横浜
アニメイト横浜にて、寛政大学を応援するミニ横断幕を設置中。また、アオタケメンバーへの応援メッセージを店頭で募集しておりますので、ぜひふるってお寄せください。

●第7区 寛政大学応援ノボリ設置
日程:2019年1月2日(水)~
第2クール目開始に先駆けて、アニメイト店頭に寛政大学陸上競技部応援ノボリが登場!アオタケメンバーを応援します!
設置店舗:池袋本店・高崎・仙台・町田・津田沼・宇都宮・札幌・川越・渋谷・名古屋・静岡・新潟・秋葉原・浜松・小田原・豊橋・立川・三宮・京都・福岡天神・岡山・小倉・藤沢・大阪日本橋・横浜・川崎・梅田・新宿

●第8区 「風が強く吹いている」1クール目振り返り上映会
日程:2019年1月19日(土)
場所:アニメイト新宿
時間:開場 16時/開演16時30分 ※予定
参加方法:12月12日(水)よりアニメイト新宿にて整理券を無料先着配布。

「風が強く吹いている」応援キャンペーン in animate 特設サイト

TVアニメ『風が強く吹いている』パッケージ情報

内容:【Vol.1】~【Vol.5】 本編約70分(各巻3話収録)、【Vol.6】~【Vol.9】 本編約47分(各巻2話収録)
価格:Blu-ray 6,800円(税抜)/DVD 5,800円(税抜)
発売・販売元:東宝

【Vol.1】
2019年1月16日(水)発売
<初回限定特典>
◆キャラクターデザイン 千葉崇洋氏描き下ろしスリーブケース
◆特製トールケース
◆シリーズ構成・脚本 喜安浩平氏書き下ろしドラマCD
◆シリーズ構成・脚本 喜安浩平氏書き下ろしショートストーリーリーフレット
◆スペシャルイベントチケット優先販売申し込み券
日時:2019年4月7日(日)昼の部/夜の部(2回公演)
場所:よみうりホール
出演:大塚剛央/豊永利行/内山昂輝/榎木淳弥/上村祐翔/興津和幸/株元英彰/ 北沢 力/星野貴紀
※昼夜どちらかの公演をお選び頂きお申し込み頂けます。
※出演者、内容は予告なく変更になる場合がございますのでご了承ください。

<映像特典>
◆1クール目ノンクレジットOP
◆アイキャッチ集
◆第1弾PV
◆第2弾PV

<Vol.1法人共通メーカー先着購入特典>
◆キャラクターデザイン 千葉崇洋氏描き下ろしミニ色紙

▲Blu-ray & DVD【Vol.1】ジャケット

▲Blu-ray & DVD【Vol.1】ジャケット


▲Blu-ray & DVD【Vol.1】法人共通メーカー先着購入特典:キャラクターデザイン 千葉崇洋氏描き下ろしミニ色紙

▲Blu-ray & DVD【Vol.1】法人共通メーカー先着購入特典:キャラクターデザイン 千葉崇洋氏描き下ろしミニ色紙

※初回生産限定版の在庫が無くなり次第、初回特典なしの通常版に切り替わります。価格・品番に変更はありません。
※特典内容・商品仕様は予告なく変更になる場合がございますのでご了承ください。

TVアニメ『風が強く吹いている』作品概要

●放送情報
日本テレビ 10月2日より 毎週火曜25:29~
BS日テレ 10月9日より 毎週火曜24:00~
読売テレビ 10月8日より 毎週月曜26:59~
静岡第一テレビ 10月6日より 毎週土曜26:25~
札幌テレビ 10月5日より 毎週金曜 26:31~
CS放送 11月2日より  毎週金曜21:30~

●Introduction
夜。逃げるように街を駆け抜ける蔵原走(くらはらかける)。その横に、不意に自転車が走り込んで来る。見知らぬ男が、走に向かって問いかける。「なあ!走るの好きか!」男の名は清瀬灰二(きよせはいじ)。走は、灰二に導かれるまま、竹青荘という古びたアパートに辿り着く。そこに暮らす個性豊かな9名の住人。最後の空室を勧められ、戸惑いながらも、押し切られていく走。まさか自分が、『10人目の男』だとは、夢にも思っていなかった…。

●STAFF
原作:三浦しをん「風が強く吹いている」(新潮文庫刊)
監督:野村和也
シリーズ構成・脚本:喜安浩平
キャラクターデザイン:千葉崇洋
音響監督:菊田浩巳
音楽:林ゆうき
アニメーション制作:Production I.G
企画協力:新潮社

●CAST
蔵原走:大塚剛央
清瀬灰二:豊永利行
杉山高志:内山昂輝
柏崎茜:入野自由
城太郎:榎木淳弥
城次郎:上村祐翔
岩倉雪彦:興津和幸
ムサ・カマラ:株元英彰
坂口洋平:北沢力
平田彰宏:星野貴紀
勝田葉菜子:木村珠莉
田崎源一郎:中村浩太郎
榊浩介:河西健吾
藤岡一真:日野聡 ほか

『風が強く吹いている』公式サイト
『風が強く吹いている』公式Twitter

(c)三浦しをん・新潮社/寛政大学陸上競技部後援会

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