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声優/歌手・伊藤美来5thシングル『閃きハートビート』インタビュー

伊藤美来さん5thシングル『閃きハートビート』インタビュー│fhána・佐藤純一氏が手がけた楽曲の魅力と、みっく年表で振り返る2018年のアーティスト活動

佐藤純一氏ならではの“fhána節”も炸裂!疾走感溢れる『閃きハートビート』

――その後は5thシングル『閃きハートビート』のリリースが11月に発表、徐々に詳細が明らかになっていき2018年は締めくくられました。ここからは2019年のアーティスト活動の皮切りとなる今作についてお聞かせください。まず楽曲提供はfhánaの佐藤純一さんが担当します。

伊藤:『アイドルマスター ミリオンライブ!』で私が演じる七尾百合子のキャラクターソングを作っていただいたことをきっかけに「アニサマ」で初めてご挨拶させていただきました。

その後、作っていただいたキャラクターソングをイベントで歌う機会があって、佐藤さんもパフォーマンスをご覧になっていたそうなんです。そこから事務所の方に連絡をいただき、話が進んで今回の『閃きハートビート』のリリースに至りました。

――佐藤さんの方からお声掛けがあったんですか!?

伊藤:そうなんです! 「あのfhánaの佐藤さんが私にお声がけしてくださることなんてあるの!?」と思って、マネージャーさんに「それ違う伊藤さんじゃないですか?」って最初に聞き返しました(笑)。

――……先ほどからお話を聞いている限り伊藤さんは疑り深いですよね(笑)。

伊藤:自分が認められたことを素直に喜べばいいのに、捻くれているからできないんです(笑)。

――きっとチーム・伊藤美来のみなさんは優しい方ばかりだと思うので、決して嘘をつくことはないかと(笑)。

伊藤:もちろん嘘をつかない方々なのは分かっているんですけど、もしかしたら! 万が一! ドッキリかもしれない、と!(笑)

マネージャー:嘘はつかないよね。……ドッキリとして黙っていることはあるけど(笑)。

日本コロムビアスタッフ:まだ信じてもらえてないということなんでしょうね……(笑)。

伊藤:いや、普段から本当に信用しているんです! 信用している上で! ……もしかしたらドッキリなのかもなーって(笑)。

一同:(笑)

――では気を取り直して『閃きハートビート』の方からお伺いしたいと思います。楽曲のコンセプトについてお聞かせください。

伊藤:今回はTVアニメ『上野さんは不器用』のOP主題歌になること、佐藤さんと一緒に制作をすることを踏まえた上での楽曲であると最初に決まっていました。そのため、作品に寄り添えるような内容になっており、コンセプトとしては“走り出したら止まらない恋の歌”です。

『上野さんは不器用』のドタバタコメディ要素や疾走感に加えてfhánaさんらしさが盛り込まれていて、そこにちょっとした遊びが入っていたりと、とてもこだわりが詰まった一曲です。

ちなみに佐藤さんからは「上野さんと伊藤さんは一生懸命なところが似ていると思います」「だから上野さんにも伊藤さんにも寄り添った楽曲にしました」と言っていただきました。

――各サビの最後の追い込みの部分など、楽曲のところどころに“fhána節”が感じられました。

伊藤:本当にそう思います! またトリッキーな感じで遊びも入れつつ制作してくださったのかなと思う部分もあって嬉しかったですね。

――詞の方はご覧になっていかがでしょう。

伊藤:最初に読んだときはストレートに伝わってくるような印象を受けました。Aメロ・Bメロは日常パート、サビは走り抜けるような青春が描かれていて。でも要所にはオシャレな言い回しも見られて、ストレートだけど切ない部分もあるという、一曲の中に色々な感情が詰まっている歌詞だと思いました。

――お気に入りのフレーズを挙げるなら?

伊藤:2番のAメロの「眩しいくらいブルーに輝いていた」という言葉がとても好きなんです。最初は「“ブルーに輝く”ってどういうことだろう?」と思って、“ピカピカ輝く”とか“キラキラ輝く”なら分かりますが、それを色で表現することに疑問が浮かんでいて。ブルーの中には“青い”だけではなく“青春”とかの意味も含まれていて“青春のキラキラした輝き”という言い回しに気がついたとき、このワードチョイスは流石だと思いました。

その部分は1番のAメロと比べてトーンが落ちてセンチメンタルな内容になっているので、歌っていても心地良い部分なんです。

今の伊藤さんにしか歌えない『TickTack Invitation』

――続いてカップリング曲の『TickTack Invitation』ですが、楽曲を聴いたときの第一印象をお聞かせください。

伊藤:アメリカンポップスのような要素もありつつ、リズム感が楽しい楽曲だと思いました。歌詞を読んだときは英語が散りばめられていて、聴いているだけで身体が動き出すような楽曲という印象でした。

――楽曲のテーマは?

伊藤:テーマは卒業ソングです。日本の卒業ソングと言えば、桜がひらひら舞い落ちて……みたいなバラードのイメージがあるじゃないですか。でも佐藤さんは、アメリカの卒業パーティー……『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に出てくるプロムをイメージして制作したと説明してくださいました。そのテーマもあって、英語のフレーズやアメリカンポップスのようなリズムが盛り込まれているんですよね。

『TickTack Invitation』は、佐藤さんから「今の伊藤さんにしか歌えない楽曲を作りたいんです」と作っていただいた楽曲です。それは今年大学を卒業する私をお祝いしてもらっているようで、楽曲を通してエールをいただけた気がして個人的にも嬉しく思いました。

――佐藤さんの思いが込められた楽曲を卒業を控えた伊藤さんが歌うことによって、今の伊藤さんにしか表現できない歌になるわけですから、とても素敵な一曲ですよね。また、作詞はRIRIKOさんが担当しています。

伊藤:本当に可愛らしい歌詞で、女の子らしい言い回しが散りばめられていて素敵だと思いましたし、私が大学を卒業することもあって共感できる部分がたくさんありました。

「ここは本当にそう思うな」「私にもこういうことあったな」「大学生活はこんなだったな」と思い出せるフレーズが見られてお気に入りの歌詞です。

――お気に入りのフレーズについてお聞かせください。

伊藤:こちらもすべてがお気に入りというくらい素敵なフレーズが詰まっているんですけど、2番の「大人になれるのに 待ちわびていたのに」という歌詞は私もそうだなと感じていたんです。

私も「早く大人になりたいし、大人っぽく見られたかったし、バリバリ仕事もしたいのに……」と思うことがありました。自分で選んだ道ですけど、時間的に学校が大変だと思うこともあったので、早く卒業したいという気持ちも実はあって……。

でもいざ卒業を控えてみると、デビューから学業との両立がデフォルトになっていたので、そのひとつがなくなると急に寂しさを感じるんですよね。「あんなに卒業したかったのに、もう終わっちゃうんだ」と思ってしまって。だからレコーディングでも、このフレーズに共感しつつ歌っていました。

――たしかに4月からは仕事一本になるわけですよね。

伊藤:……はい!(笑) それもまだ実感が湧いてないんですけど、改めて社会人として気を引き締めて頑張らないといけないなと思いました。

――ちなみに今回のレコーディングの雰囲気はいかがでしたか?

伊藤:レコーディングはディレクションも含めて佐藤さんに立ち会っていただきましたが、最初は「fhánaの佐藤さんにディレクションしていただいている私ってなんだ?」「この状況は……何?」と考えていて、芸能人の方にレコーディングしてもらっているようなイメージでした(笑)。

歌う際も少し緊張していましたが「今のところ良かったのでもう1回いきましょう!」と励ましていただいたり、場の空気を和ませるようなお茶目な発言や雑談も入れていただきながら、楽しくレコーディングしていきました。

ちなみに歌のレコーディングだけでなく、楽器のレコーディングもこだわって収録していただいています。今回もそうそうたる演奏者のみなさんにご協力いただいたので、ぜひ楽器のひとつひとつの音を意識して聴いてもらえると嬉しいです。

もっとたくさんの方に――2019年の新たな目標

――そして『閃きハートビート』のMVは京都で撮影されたそうですね。

伊藤:先ほどもお話ししましたが京都が大好きなので、その空気感で撮影できて嬉しかったです。MVの中ではガラスのティースプーン作りと、かんざし作りと、アロマの調合体験の3つに挑戦しましたが、京都体験教室ツアーをやっているみたいで撮影はとても楽しかったです。その部分だけ見れば、純粋に旅行として京都を楽しんでいるような内容のMVになっていますね(笑)。でも京都の新しい良いところ見つけることができました!

また、サビの部分は今回も『恋はMovie』に引き続きQ-TARO先生に振り付けを担当していただいて、ファンの方からもたくさんの反響をいただきました。ぜひフルバージョンでダンスシーンもチェックしていただけると嬉しいです!

――『閃きハートビート』の発売を皮切りに、ソロアーティストとしての伊藤さんの新しい1年が始まりますが、2019年の新しい目標はありますか?

伊藤:アーティストとしては『閃きハートビート』の発売で始まり、リリースイベントで色々な場所に回らせていただくので、いいスタートが切れる1年になれると思います。

また今回、改めて2018年を振り返ってみて、1年で本当にたくさんの方が私のことを知ってくれたことを実感しました。なので2018年に達成できなかった目標は継続しつつ、もっともっとたくさんの方に、私自身もそうですが一番は楽曲をたくさんの方に聴いてもらえるようにしていけたらいいなと思います。

――最後にファンの方へメッセージをお願いします。

伊藤:今回はfhánaの佐藤さんに1枚のシングルを手がけていただき、本当に素敵なコラボレーションができのではないかと実感しています。また表題曲はTVアニメ『上野さんは不器用』のOPということで、アニメと一緒にたくさん聴いて楽しんでいただけたら幸いです。

ぜひCDをお手にとっていただき『閃きハートビート』と『TickTack Invitation』のどちらも聴いていただけたら嬉しく思います。そして、これから1年よろしくお願いします! 今年も頑張ります!

――ありがとうございました。

衣装ブランド名:J으AH
問い合わせ先:http://www.koenji-joah.com/

[取材・文・撮影/鳥谷部宏平]

リリース情報

伊藤美来 5thシングル「閃きハートビート」好評発売中!
DVD付き限定盤(CD+DVD) COZC-1497-8 ¥1,800+税
通常盤(CD) COCC-17542 ¥1,200+税

<CD収録内容>
1.閃きハートビート TVアニメ「上野さんは不器用」オープニング・テーマ
2.TickTack Invitation
3.閃きハートビート(off vocal ver.)
4.TickTack Invitation(off vocal ver.)

<DVD収録内容>
・閃きハートビート MV
・閃きハートビート メイキング映像

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