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Netflixオリジナルアニメ『HERO MASK』パート2監督インタビュー

話題のNetflixオリジナルアニメ『HERO MASK』青木弘安監督がパート1の振り返りとパート2の見どころを紹介!!

Netflixオリジナルアニメで、全世界同時配信の『HERO MASK』のパート2が8月23日より配信開始! 『HERO MASK』は装着したものに未知の力を与える「マスク」を巡り、主人公の刑事、ジェームズとマスクに翻弄される人々を描いた本格的クライム・サスペンス・アニメ。スタジオぴえろ発の本作は海外ドラマのようなスピード感とスリル、次々と現れる謎の数々に世界中で反響を集めています。

そんな注目のアニメ『HERO MASK』の青木弘安監督自ら、作品の誕生秘話や魅力、パート2の見どころを語っていただきました!

スタートはリアルなヒーローものから「HERO≠MASK」へ!?

――まず『HERO MASK』という作品を着想・制作するきっかけを教えてください。

青木弘安監督(以下、青木):まず、4年前くらいにスタジオぴえろのプロデューサーから「ヒーローものをやろうと思うんだけど、どう?」と声をかけていただいて。いざ、引き受けて打ち合わせが始まるわけです。ですが、すぐに難航して……。というのも「リアルなものにしたい」という認識はあって……。でも今の時代、リアルに絶対悪に立ち向かうヒーローという図式はかなり難しいんですよね。

その当時に観たヒーローものの映画でも、人類の驚異に彼らが見なされてしまうといった
ストーリーになっていました。単純にマスクをつけて戦うヒーローの話は作りにくいんだな、というのは同じくして思いましたね。

そこで「今の時代のヒーローって何だろう?」と考えて行き着いたのがタイトル・ロゴの「HERO≠MASK」のように、マスクをしている人がヒーローではない、という方向にシフトチェンジをして、そこからどんどんひねくれていきました(笑)。

――ロゴデザインから意味があったんですね。タイトルを初めて観た時は正義の味方が登場するヒーローものかなと思いましたが、組織的な思惑が絡む本格的なサスペンスドラマで驚きました。

青木:サスペンスアクションということもあって、マスクはヒーローの代表的なアイコンですが、話が進むにつれていろいろな捉え方をしてもらえればいいなと思ったんです。例えば1話を観始めたらお祭りのシーンで、みんなガイ・フォークス・マスクをつけていて。

2話ではマスクをつけると顔を変えられて、更にストーリーが進むと使用すると感覚が鋭くなって、と様々な能力があって。用途も犯罪に利用できる一方で、家族を救うために使ったりと、悪いものだと思っていたマスクの見え方が変わっていくように。故にマスクをヒーローアイコンにしないことは一番苦労した点でもあり、こだわった部分でもあります。

▲主人公のジェームズ・ブラッド(画像左)

▲主人公のジェームズ・ブラッド(画像左)


 

舞台があのような感じなのは無国籍感とクローズドな人間関係を描くため

――物語の舞台を外国にしたのは世界配信することを意識されたからでしょうか?

青木:そうですね。ヒーローマスクの舞台は外国の島国がモデルになっています。またそのような形式になったのには2つの側面があって、1つはリアルさで、実際にモデルになった街で撮影したものを映像に反映させていて、もう1つは無国籍感をテーマにしていて、登場人物も外国人ですが人種や何系も明確にはしていなくて。モデルとなった街もそんな感じで。

なぜ島国にしたかったというと……、マスクってSFギミックのウソのものであり、実際にあったら大変なことになるじゃないですか? 作中でも外部に情報がもれたら大変なことになるという描写をしていますが、マスクというすごい能力を持つもののお話だけど、よりクローズドな人間関係を描きたかったので、そのイメージを体現する意味でも島国にしたくて。

――日本も島国ですが、日本を舞台にすると巨大企業の悪といわれてもリアリティに欠けたり、フィクション感が強い感じがしますね。また海外ドラマ感がアダルトなドラマやシリアスさにもつながっている気がします。

青木:だから外国なんです。劇中では具体的には明示していないんですけど、全部撮影してきた写真から美術を描きおこす特殊な作り方をしています。

アニメーションの工程では原図というアニメーターの方が線画で描いたものに整えて色をつけていくわけですが、地面のひびや看板の汚れなどディテイルの限界があるので、絵コンテが上がったらコンテ通りの写真を撮りに行って、それを美術さんに線画と一緒に作り上げてもらう手法でハイディテイルを意識しています。だから現地の方が観たら、「あっ、これはあそこだな」とわかると思います。

象徴的なものは排除して、無国籍感を漂わせ、色使いは現地の雰囲気に近く描いています。例えば昼間は曇っていてうすら寒い感じに、夜になると一気に湿度が上がって、熱帯の街のようにゴールドのトーンになりコンセプチュアルに表現しています。

キャラクターデザインの片桐(貴悠)君がおもしろいことを言っていて、ある外国の人達はみんな仕事が終わったらすぐにパブに行ってお酒を飲んでいるからアルコールのもわっとした、南国感があるんですよねと。それも美術に取り入れて、昼は雪国、夜は南国っぽくしています。だから写真など元にしているけど、架空の部分もあるところも無国籍感につながっているかなと思います。


 

マスクを巡り、様々な考え方を持つキャラ達がぶつかり合い、主人公は視聴者と同じ視点で事象を追う

――お話をお聞きしていて、海外ドラマとアニメーションの中間に位置するような作品になっているのかなと思いました。

青木:僕は作品を作る時にどんな方が観てくれるか、観てほしいかを想定するタイプなんですけど、アニメ作品なのでアニメ好きの方には当然観てほしいけど、今回のプラットフォームがNetflixということもあり海外ドラマ好きの方にも観てほしいんです。ヒーローマスクは海外ドラマと比べても遜色のないドラマを描けていると思うし、アニメーション特有のムダや気になる部分を極力排除してお話にフォーカスできるように演出されています。とはいえアニメーションならではの作画などの良さも多くあるので、普段アニメをご覧にならない方にもこれをきっかけにアニメを観ていただけたらいいなと思いながら作っています。

――主人公のジェームズをはじめ、海外ドラマや映画のようなキャラクターばかりですが、どのように構築されたのでしょうか?

青木:お話を作っていく中で、明確な悪がいない以上、意見が違うからぶつかり合うというのがコンセプトとしてあります。なので1人ひとりのキャラクターは何かしらの意見を象徴する人として描いています。ジェームズだけは例外で、彼の目線でお話を追っていくので、視聴者と同じ情報を持って、マスクについて新しいことをどんどん知っていくキャラとして描いています。

他のキャラクターたちはそれぞれマスクをどうしたいのかという考え方を持っているがゆえにぶつかり合うし、それぞれが主人公的に見えることもあって。例えばジェームズの元同僚のハリーも主人公にして描きやすいキャラで、恋人のために自分の地位をすべて捨てて、彼女を助けるためには何としてもマスクを作るんだと強い信念の下、行動する姿は素敵に見えるだろうし。でもちょっとジェームスだけは感情へのカメラの位置が距離があるんですよね。

▲ハリー・クレイトン

▲ハリー・クレイトン

――マスクが様々な能力を持ち、その功罪があるから、マスクを巡っていろいろな考え方、動き方をするキャラがいると?

青木:そうですね。いろいろな意見が出てくるので、ディスカッションしながらこの意見を担うキャラが必要だよねと、次々と出てきて。「このキャラはこういう性格だからこう動くよね」という作り方ではなく、最初にマスクがあって、こういう意見があるからぶつかり合ってこういうことが起こるよね、といった感じで積み重ねて作っていきました。

だからパート1に関してはキャラクター中心に動かしたというより事象とそのリアクションを主軸にして、マスクを巡る意見の全体像を大筋で見せていきました。次に配信されるパート2ではキャラの心情を描いていきます。そういうやり方ができたのも24話あったからですね。

キャラクターデザインに関しては、プロデューサーや片桐君と、このキャラはこういう立ち位置の人で、ハリウッドで映画を撮ったらどんな俳優さんになるかなと考えて。だからどのキャラもモデルになった俳優がいます。当然そのまま描いてはいませんけど(笑)。その上で衣装デザインのいさおさんから「このキャラだったらこんな服じゃないですか?」とご提案いただいて、とそんな感じでキャラは作られていきました。いさおさんの提案には全員いつも驚かれてました。

 

パート1では明かされなかったマスクの謎。作品を象徴する7話が印象的

――パート1の終盤でマスクのいろいろな能力やリスクが明らかになっていきましたが結局謎は解明されませんでした。だから皆さんパート2を心待ちにされていると思います。

青木:ようやくマスクの謎に迫っていきますので(笑)。

お話の大きなくくりや描き方の都合で2パートに分割していますが、パート1の最後の15話で突然、新キャラが出てきたり、主人公が出てこなかったりと気になることばかりで(笑)。
それはパート1でも、各話の最後にずっと引きを入れようというのは戦略的に考えていて。アニメやドラマなどTVシリーズではたまたま1回観忘れたから観るのをやめてしまう人もいると思うけど、Netflixなら一気観も、さかのぼることもできるので、全部観てもらうためにも次が気になるような引きを毎回入れようと作っていました。それを15話のラストでも行っているといった感じです。

――でもパート1のラストでマスクを巡るライブ社の悪事が暴かれたことで、視聴者的にカタルシスを得ることができたのかなと思います。

青木:カタルシスもありつつ、消化不良な部分もあるので、批判もあるだろうなとは思っていました。それでもあえて謎が残る形で。それも含めてパート2を楽しみにしてもらえたらと。

――パート1でお気に入りのシーンやエピソードを挙げていただけますか?

青木:7話でその男というキャラが初めて登場して、スティーブンと密会するんですけど、彼はマスクの一番外側にいて、遠くから求める人なので、具体的な描写もほとんどなくて。『HERO MASK』の特徴の1つとして、あえて説明しすぎないということがあって、シーンの意図がわかりにくかったり、キャラが今、どういう気持ちでいるのかもセリフで説明していなかったりして。

その最たるのがその男だと思っています。7話自体、出来事としては何も起きていないんですよね。セオのエピソードが終わり、話の全体像がちょっとだけ見えてきたところで、また新しい展開に行く前の間の話数であり、アクションも一切なくて。シナリオレベルでもすごく地味だけど、考えようによっては「何かありそう。だけど全然わからない」というものがあって。もしかしたら一番『HERO MASK』を体現しているかもしれないと思っていて、好きな話数です。ちなみにその男はパート2にも登場しますので、謎が明らかになるのか、ぜひ観て確認してください。

「気になる!」を積み重ねてドラマに引き込む手法。Netflix配信に合わせスマホ視聴も意識

――今、TV番組を観ていてもテロップなど情報過多で、丁寧過ぎて逆に視聴者に考えさせる自由を奪っているようにも思えるので、何かのシーンが気になって観直したくなることで観逃せない集中力や緊張感をもたらすのでいいことじゃないかなと思います。

青木:こちらの言いたいことを全部言って、「こう観てください」という作り方は一見親切だし、ながら観できる、ほんわかした作品ならアリだと思うけど、『HERO MASK』は「気になる!」をどんどん引き込んでいく作品で、意図的に無音にしたり、セリフを聴き取りにくくさせることで耳をそばだててほしいという想いがあったり。

明かしていないエピソードもいっぱいあって、例えばマスクで顔を変えていたライブ社の社長のスティーブンはどんな男で、過去にどんなことをしていたのかや、教授というキャラのバックボーンも描かれていなくて。ちゃんと設定は作ってあって、補足資料のほうが分厚くなってしまうくらいだけど、本筋からそれてしまうものはあえて描かず、なかにはちょい出しレベルのものもあります。

――サイドエピソードでノベライズできそうですね。

青木:実はサイドエピソードが今後公開される予定です。もちろん伏線が張ってあって、観直すことで発見できることもたくさんあるので、パート2が始まる前にもう一度ご覧になっていただけたら幸いです。

プロデューサーから聞いたんですが、スティーブン役の菅生隆之さんがおっしゃっていたらしいんですけど、『HERO MASK』はセリフが最優先ではなくて、総合芸術として映像をとらえた上でのアプローチになっているのがいいですねと。その分析はとてもうれしいかったです。

間に意味があるし、登場人物が常に正しいことを言っているとは限らないんですよね。実写なら眉間の動きだったり、ちょっとした機微で感じられることがアニメは苦手な部分ではあるんですけど、今回のアニメーターはその辺が得意な人が多くて。絵、顔で表現できないところは音で表現したり、あえて顔を見せなかったり、いろいろなアプローチができたかなと思います。

――家庭のモニターも大型化していて、顔の細かい動きや変化までわかるので、今の時代のアニメと言えるかもしれませんね。

青木:一方でNetflix配信なので、スマホで観る方もいることは想定していて、今回アップの絵を多めにして、あまり引きの絵を作っていないんです。小さな画面で観ても、このカットで何を伝えようとしているのか理解してもらえるように。

通勤・通学中に1話、2話観て、家に帰ってからTVモニターの大きな画面で観るスタイルもあると思うし、モニターの大きさによって見え方も変わって「こんなに細かいことをやっていたんだ」と気付いたり、観るメディアの違いで楽しみ方やおもろしさも広がるんじゃないかなと思っています。

 

吹き替え経験豊富なキャスト陣を集めた意味。速く、短いコマに的確に合わせる演技力に感心!

――あと公式HPのコメントの中でハリー役の内山昂輝さんは本作のスピード感や展開の速さが難しいとおっしゃっていました。

青木:確かに展開もカットが変わるのもめちゃめちゃ速いですね。内山さんが演じたハリーはアクション多めのキャラで、1話の収録では映像を止めないまま、合わせてリアクションを入れてもらったんですが、6コマや3コマのシーンも結構あったのにそこを外さずに入れてくる役者さん達はすごいなと思いました。

――キャスティングもジェームズ役の加瀬康之さんほか、実力派ぞろいですね。

青木:吹き替えを多くやられている方というのが選ばせていただいた条件の1つとしてありました。無国籍感と言いながら劇中では英語をしゃべっている設定で、海外ドラマのイメージと同じなので、日本語版を演じてくださる役者さんも吹き替えしてもらう感覚で作っていました。

だから海外ドラマや吹き替えをメインでやられている役者さんが多くなっているし、音響監督の久保総一郎さんも吹き替えの仕事が多い方で。また絵を作っている現場も、セリフの間の取り方など通常のアニメとは違った作り方になっていて、ちょっと早口になっているんです。

普通、言ってほしいセリフを想定してストップウォッチで測りながらカットを作っていくんですけど、今回は「これは無理かな。入らないかな?」という尺でも役者さんは入れてくれるし、作品としても自然に感じられて、ありがたかったし、貴重な経験でもありました。

 

世界同時配信ならではのリアルかつグローバルな反響。アニメファンと違う層も開拓

――ちなみにパート1配信後の反響はいかがでしたか?

青木:ツイッターとかで調べてみると海外の方のコメントが多くて。それも英語だけではなく、スペイン語やポルトガル語とかもあって、南米の人も観てくれているんだと。

プロデューサーからの話だと南米はNetflixの加入者がすごく多いらしいんです。

あと実際に舞台になった街に住んでいる方から「このキャラ達の動線がちゃんと追えるし、理にかなってますね」というコメントもいただいて。それってコンテの発注の段階からネットでストリートビューとかを見ながら動線を作って、コンテを書き終わったら実際にその道順通りに歩いているから可能なんですよね。でも写真を撮りにいったのが真冬で、すごく寒くて大変でした(笑)。

――苦労が報われてよかったですね(笑)。でも狙っていたリアリティの部分を視聴者の方もしっかり感じてもらえたという手応えもあったのでは?

青木:そうですね。あとアニメは世界公開があっても海外ではちょっと遅れたりすることも多くて、なかなか同時に観ることが難しいし、リアルタイムの声が作り手に届かないことが多いけど、世界同時配信になると世界中から同時にコメントが届くのがおもしろいですね。日本のアニメファンの方の声だけではなく、アニメをご覧になっていなくて、普段は海外ドラマの話ばかりつぶやいている人もコメントしてくれて、うれしかったです。


 

パート2ではキャラの心情にフォーカスを当てながらマスクの謎に迫る!

――8月23日から待望のパート2の配信が始まります。改めて見どころや注目ポイントは?

青木:まずパート1で明かされなかったマスクの謎、どんな目的で作られたのかなど、明らかになります。あとパート1では事象や世界の全体像を中心に描きましたが、よりキャラの心情に踏み込んでいきます。例えばハリーはずっとクールだったけど、パート2では感情をむき出しにするシーンもあったり。そしてパート1の終盤に登場したティナもキーパーソンの1人で、マスクとの関係性も明かされていきます。

▲ティナ・ハースト

▲ティナ・ハースト

――マスクにすごい力があることはわかったので、その力は悪用されるのか、正しい方向で使われるのか。それとも……まったく想像できません。

青木:最後までマスクを中心に、周辺で踊らされる人々が描かれていきます。どんな結末が待っているのか、最後まで見届けていただければ。

まだ『HERO MASK』をご覧になっていない方はもちろん、パート1を既にご覧になった方にもパート2が始まる前にもう一度、復習的に観ていただくことをオススメします。張り巡らされた伏線やちょっとしたシーンにも意味があったりするので。

――スリリングで骨太で大人のドラマが観られる、今までにないタイプの作品だと思うので、観て・触れる価値があると思います。

青木:この作品は事細かに丁寧に説明したりしていないのでTVアニメを観慣れている中高生の方にはわかりにくいかもしれません。でも意味がわからないけど、いい映画や海外ドラマはたくさんあるし、この作品も「わからないけどおもしろい」と感じてもらえると思うし、若い人達の世界観が広がるきっかけになればうれしいです。もちろん、ある程度、海外ドラマや映画作品に触れてきた方にも楽しんでもらえると思うし、「アニメもおもしろいな」と新しい扉を開いてもらえたらいいなと思っています。


 

魅力的な男性キャラとファッションデザイナー&ヘアアーティストも参加したファッションにも注目!

――アニメイトタイムズは女性の方も多くご覧になられているので、女子的な楽しみ方も教えていただけますか?

青木:男性キャラがカッコよくて、大人っぽいキャラから年配まで(笑)。演じるキャストさん達の声や演技も素晴らしいし、背景や美術もリアルできれいなので楽しんでいただけると思います。

そしてキャラ達のファッションにも注目してほしいです。この作品ではファッションデザイナーのいさおさんが衣装デザインをしていただき、ヘアアーティストもお願いしています。髪型を担当してもらったのはパート1のサラだけですが、毎日変わる髪型をコーディネートしてくれているところなどが見どころかなと思います。

この作品で経過する日数は1週間くらいと短くて。だから毎日、家に帰って着替えるし、帰ってなければそのままだし。

ジェームズもアウターは一緒だけど、実はネクタイやインナーは毎日変わっているんです。ある意味、着ているものはすべてオーダーメイドですから。ツイッターに今、衣装デザインをばんばん上げていますが、華やかで楽しんでいただけると思います。

――この作品のコスプレはやりがいがありそうですね。

青木:結構高い生地を使っているので大変かも(笑)。でもやってもらえたらうれしいですね。

パート1視聴者なら絶対ハマれるパート2。初見の方も視聴済の方も始まる前にパート1の視聴を!

――では最後に皆さんへメッセージをお願いします。

青木:パート1をご覧になってくださった皆さん、ありがとうございます。そしてマスクの謎など気になるまま、終わってしまってすみません(笑)。パート2ではそれらの謎が明らかになります! と言いつつ、更に謎が深まっていく部分もありますけど(笑)、パート1を楽しんでいただけた方にはよりハマっていただけると思います。

キャラの心情に寄り添って描いていきますが、人の感情が論理的に正しくない方向に事態を転がしていくこともあったりします。一貫している部分と大きく変わった部分、それぞれ楽しんでいただけたら。

そしてこの記事で知って、興味を持ってくださった方はまずパート1をご覧いただいて、夏の終わりから秋にかけて更に盛り上がるパート2を世界中の方と一緒に楽しんでいただければうれしいです。そして「HERO≠MASK」というテーマに僕らがどう挑んで、どんな結末を描いたのか、ぜひその目で確かめてください。

「HERO MASK」のスピンオフコミカライズが始動!

インタビューでも青木監督から語られていた、「HERO MASK」のスピンオフコミカライズが
電子コミックサービス「LINEマンガ」にて限定連載決定!
さらに物語が楽しめるプロローグエピソードを先行公開中!
https://manga.line.me/product/periodic?id=Z0000488

作品情報

謎が渦巻く、本格派クライム・サスペンス・アクション『HERO MASK』

待望のPartⅡが、2019年8月23日よりNetflixにて全世界同時配信開始!

PartⅡストーリー

一連の事件は、不正武器輸出で起訴されたスティーブンの失踪とライブ社の解散という形で収束し、《マスク》についての真相は解決できずにいた。

その頃、バスの大事故から唯一人生還した少女・ティナの存在がニュースに取り上げられる。彼女は、かつて《マスク》研究をしていた夫婦の娘であった。そして彼女の体には《マスク》に通じる、ある秘密が隠されていた。

ジェームズは、ティナを狙って襲い来るコナーと新たな武装集団から彼女を守るべく、秘密裏にセーフハウスへと保護する。だが、その居場所は何故か敵に知られていた……。

スタッフ

監督・シリーズ構成:青木弘安
キャラクターデザイン:片桐貴悠
美術設定:山田勝哉
美術監督:園田由貴、中村隆
衣装デザイン:いさお
色彩設計:古性史織
撮影監督:久野利和
画面設計:sankaku△
編集:柳圭介
音響監督:久保宗一郎
音響効果:西村睦弘
音楽:加藤久貴
アニメーション制作:スタジオぴえろ
製作:HERO MASK製作委員会

キャスト

ジェームズ・ブラッド:加瀬康之
サラ・シンクレア:甲斐田裕子
レノックス・ギャラガー:森田順平
エドモンド・チャンドラー:高野憲太朗
ハリー・クレイトン:内山昂輝
ジェフリー・コナー:青山穣
スティーブン・マートランド:菅生隆之
リチャード・バーナー:仲野裕
モニカ・キャンベル:渋谷はるか
フレッド・ファラデー:志村知幸
ジェレミー・ペイン(グリム):烏丸祐一
イヴ・パーマー:藤井ゆきよ
アンナ・ワインハウス:宮寺智子
その男:津田健次郎

ティナ・ハースト:嶋村侑
アラン・ワイアット:星野貴紀
ダグラス・コーツ:後藤敦
ウィリアム・ハースト:星野充昭
ゲイリー・エヴァンズ:金田明夫

公式サイト
公式Twitter

(C)フィールズ・ぴえろ・創通/ HERO MASK製作委員会
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