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『サクラ大戦』OVAシリーズBD BOX発売記念!横山智佐インタビュー

『サクラ大戦 OVAシリーズ Blu-ray BOX』発売記念インタビュー|真宮寺さくら役 横山智佐さんからOVA発売当時の秘話が続出!

2020年4月スタート予定のTVアニメ『新サクラ大戦 the Animation』の放送を記念して、ポニーキャニオンから『サクラ大戦』のOVA全6シリーズをBlu-ray BOX化した『サクラ大戦 OVAシリーズ Blu-ray BOX』が2020年3月18日(水)に発売されます。

最初のOVAシリーズ『サクラ大戦 ~桜華絢爛~』などは20年以上前の作品で、存在すら知らない方も増えたと思いますが、『サクラ大戦』初のアニメ化だっただけにスタッフの意気込みも相当なもので、今では信じられないようなベテランキャストを揃えてハイクオリティな作品に仕上げています。以来、『サクラ大戦』のOVAシリーズといえば贅沢な作りで名を馳せました。

▲イラスト:松原秀典

▲イラスト:松原秀典

そこで今回はBlu-ray BOX化を祝い、真宮寺さくら役の横山智佐さんにインタビュー! せっかくなので、OVAシリーズが発売された当時の想い出からアフレコ現場の様子、好きなシーンに到るまでお聞きしました。すると出るわ出るわ、秘話が続出しております。

ほかでは読めない超深堀インタビュー。往年のサクラファンには懐かしさと驚きを、新たなサクラファンにはインタビューを通じて『サクラ大戦』OVAシリーズの面白さが伝われば幸いです。

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『サクラ大戦』開発初期メンバーが熱い想いで作った、本当によく出来たOVAです!

――ゲーム『新サクラ大戦』発売を機に、『サクラ大戦』シリーズ全体に再び注目が集まってきていますね。

横山智佐さん(以下、横山):そうですね。サクラがまた賑やかになりました。

ここまで長く愛していただいているのだから、この先30周年40周年とまだまだ私も真宮寺さくらでいたいと思います。こうしてみなさんがサクラを中心に集まってくれることがとても嬉しいです。

――今回のOVAシリーズのBlu-ray BOX化というのも大きなニュースですが、最初に聞いたときはいかがでしたか?

横山:ゲーム『サクラ大戦』の開発の初期のメンバーが熱い想いで作った作品で、本当によく出来たOVAなので、当時を知らない新しいファンの方にも観ていただける機会が出来たことがすごく嬉しいです。

――元々ゲーム自体がアニメ作品的な構成で作られていたこともあって、ファン側にもゲーム発売当初からアニメ化を熱望する声が高かった中での『サクラ大戦』初のアニメ作品でしたから、OVA『サクラ大戦 ~桜華絢爛~』は作り手側の熱さや気合いの入れ方が半端なかったですよね。

横山:そう思います。スタッフそれぞれにやりたいことの方向性や意見を出し合って、広井さんは「映画的にしたい」「日常を描きたい」、作画チームは「メカ戦を……」(たぶん)とか、みなさんの想いが伝わってきますね。

――内容はゲームの前日譚として、帝国華撃団がどのように作られていったかを描いたり、第四幕ではゲームでおなじみのシーンをアニメに落とし込んだりと、至れり尽くせりでした。OVA発売当時はどのような心境でしたか?

横山:私は立ち上げの『檄!帝国華撃団』のレコーディングのときから広井さんの想いを聞いていたので、どんどん広井さんの夢が現実化していって、やりたい世界を思いっきり気持ちよく描けていることを「良かったね!」って思いました。戦友の気持ちで。

「大作のヒロインということでプレッシャーは?」とよく聞かれたのですが、そういう感覚はまったくなく、スタッフの人たちの想いの詰まった面白いプロジェクトに混ぜてもらえて、嬉しくてウキウキしていました。自分が中心にいて引っ張っているという力みもありませんでした。

むしろベテランさんばかりの現場で学べるとか、舞台でコスプレをするとか、新しい経験をたくさん出来て、ただただ面白い、嬉しいなと思っておりました。

――ゲームを中心に、歌謡ショウ、アニメの3本柱が確立して、ほかにもドラマCDとか――

横山:ラジオ番組とか、あれこれありましたね。

――ゲームで戦闘を、歌謡ショウでは歌劇を見せ、アニメでは太正時代の世界観を描くという。

横山:そうですよね。アニメには町の人の描写がたくさんありますね。

――当時、音響監督の佐藤敏夫さんが仰っていたんですけど。脇にベテランを配置するのは、太正時代を息づかせるためだと。近所のおじさんみたいな役が、驚くほどベテランだらけなんですよね。

横山:西村知道さん、玄田哲章さん。

――藤枝あやめ役の折笠愛さんに、厳しくダメ出しをしていた光景も衝撃でした。太正世界の空気感を出すために、徹底的に作り込んでいて。

横山:佐藤さんはゲームの収録のときから世界観やキャラクターのバランスをすごく大切に、丁寧に作っていました。

――『桜華絢爛』の第一幕では、花組加入以前の各メンバーの姿や、藤枝あやめが世界中を回ってメンバーを集めていく花組結成の様子、神崎すみれをテストパイロットとした神崎重工の霊子甲冑開発の歩み等々、興味深いエピソードが続出します。ほかのメンバーの昔の姿などはいかがでしたか?

横山:すみれちゃんはお嬢ちゃまでかわいらしいし、カンナさんはあまり変わんないような気もするし(笑)。

――個人的にはアイリスの描き方に唸りました。浅草十二階でマリア、カンナ、アイリスが初めて降魔に襲われたシーンで、テレポートで逃げるアイリスが楽しそうなんですよね。あやめとの出会いのシーンでは、霊力が強すぎて部屋に幽閉されていましたし、「相手をしてくれるなら降魔でも嬉しい」と感じるほど、誰にも相手をしてもらえない人生を歩んできたのかと思って、キャラクター描写の奥深さに驚きました。

横山:読みが深いですね。私は「子供って無邪気だな」と思ったくらいで(笑)。

――作中ではなんの説明もないけれど、調べてみると深いものが『桜華絢爛』にはそこかしこにあるんですよ。羅宇屋という、煙管の中間の竹を取り替える職業なんて、『桜華絢爛』で初めて知りました。

横山:広井さんのこだわりが詰まっていますよね。きっと当時の資料もたくさん読んで……。

――広井さんも当時「いちいち説明するのは野暮。エンターテイメントだから、気付く人が気付けばいい」と仰っていました。

――続いて第二幕では、帝国歌劇団のほうも始動して、戦闘集団がいきなり踊りのレッスンをさせられるなど、戸惑いや苦労の様子が丁寧に描かれています。すみれも花組に加わって、最初の舞台稽古でさっそくカンナと激突したりとか、この2人の関係はここが出発点なんだというのもわかりました。

横山:このときの衣装、レオタードに背負い羽根なんですよね。歌謡ショウの舞台では私たちが頑なに「無理です!」と断った(笑)。

ダルマスタイルって言うんですけれど、ダンサーさんにはキチッと着ていただいて、私たちは足を隠してドレスの上に羽根を背負わせていただいた……。だからあの映像を見たときは「花組はこれを着るんだ……!」って衝撃でした。アニメキャラは足が長いですからね。

それから、大劇場なんだけど舞台に立っている人数が少ないっていうのが(笑)。まだ花組が揃っていないから。いったいどんな公演をしていたんだろうか(笑)

▲人知れず仙台で暮らしていた14歳のさくら
 

――さくらもまだ仙台の真宮寺家で暮らしている時代なので、母親の若菜役の池田昌子さんとの共演もありますし、第二幕では父親の一馬との想い出のシーンで野沢那智さんとの共演もありました。

横山:那智さんってとっても大胆に表現なさるのですが、すごく繊細なタイプの方で。「僕はアニメなんかわからないから教えてくれない?」「こんな二枚目に、自分の声でいいのか?」というようなことを仰っていましたよ。「お父さん(一馬)若いよね」と困っていらっしゃいました(笑)。

歌謡ショウの五周年記念公演の「海神別荘」に特別出演していただいたときも、「みなさんは四年やってるけど、僕は初めての参加だから色々教えてね」と、恐縮するほど謙虚なんです。

――池田昌子さんとも何かエピソードはありましたか?

横山:池田昌子さん……ただ声を聴いて痺れていました(笑)。池田さんとの、母と娘の距離感や世界観を作るのに必死でした。嘘がないように。

――アニメの描写も嘘がないようにこだわっていましたからね。さくらの剣の描写のために、石山タカ明監督をはじめたとしたスタッフが北辰一刀流の道場に取材に行っていますから。こんなにしっかり実在の古流剣術を描いた作品は、なかなかないです。

横山:私は、さくらが破邪剣征・桜花放神を練習している場面で、自然破壊にならないか心配でしたよ(笑)。岩はまだ良いとして、樹が千切れたりしないだろうかとか。

――生物である樹を傷つけずに、その後ろの岩を砕くのが破邪剣征・桜花放神なのに、まだ会得できていないから、樹にダメージ入りまくっていましたからね(笑)。

▲奥義を記したという巻物に何も書かれておらず、破邪剣征・桜花放神が皆目わからないさくら

▲帝国華撃団の米田司令が苦悩の末、一馬に続いて再び真宮寺の血の力を頼らざるを得ず、仙台の真宮寺家を訪問。さくらの破邪剣征・桜花放神の会得にも、身を挺して協力する

▲ついに帝都・東京に旅立つことになったさくら
 

――第三幕から、いよいよ花組に入隊したさくらが登場します。

横山:私は真宮寺さくらを見ていてイライラ、ハラハラしました。「最初から寝坊はダメだろう、新人が一番やっちゃいけないやつだよ!」お友達いなくなっちゃうんじゃないか、心配してました。

▲花組入隊直後のさくらのドジっ娘ぶりが、次から次へと描かれる
 

――第三幕で印象に残っていることは?

横山:佐藤さん(音響監督)の演出が細やかなので、「すいません」の5文字の言い方をすごく工夫しました。寝ぼけてる感を入れつつ、下品にならないように、早口でとか。ドタバタのシーンですが、楽しく演じるというよりはひと言ひと言を注意深く作った記憶があります。

あとは、さくらが「お祭りダンス」の譜面を手に取って鼻歌で歌うシーンが好きでした。我ながら歌声が爽やかで。

――あれを聴いていたマリアが、さくらの歌劇の才能に気付くという重要シーンですね。

▲光武の搭乗訓練でも、さくらは光武を暴走させてしまい、陸軍のサポート部隊に全弾撃ち込む大失態をやらかす
 

――第三幕後半では、『桜華絢爛』の中でも屈指の面白さを持つ帝国華撃団の初陣が描かれます。

隅田川にかかる相生橋を舞台に、各自が大量の脇侍とバラバラに戦ってしまい、身動きが取れなくなったところへ黒之巣会が蒸気砲台で橋ごと帝国華撃団を葬ろうとする作戦も狡猾でしたし、その絶体絶命の中で唯一動けるのが、足手まといとして後方待機させられていたさくら機のみというのもドラマを盛り上げました。

最後は蒸気砲台の砲弾を破邪剣征・桜花放神で押し戻し、脇侍も砲台も潰して仲間を助けるという結末で、本当に名作だと思いました。

▲桜の花弁のエフェクトも美しい、必殺技「破邪剣征・桜花放神」
 

横山:私はシミュレーションが苦手なのでゲームのその部分はノータッチだったのですが(……すみません)さくらの破邪剣征・桜花放神はいわゆる一直線に出る技なんですよね。それをここで披露しているんですよね。

――そうです。だから橋の上が戦場なんですよ。

横山:そこにも嘘がないっていうか。ただかっこよく派手な戦闘をアニメ的にするのではなく、ちゃんとサクラ大戦ワールドとしてOVAを作っていますよね。

――マリアがスネグーラチカですみれを巻き込みそうになったりとか、パニック状態で乱射するアイリスが民家を薙ぎ払ったりとか、みんなまだチームワークが取れていない感じがよく出ていますし、最後の見せ場をさくらに残す構成もパーフェクトでした。

横山:だから新しい隊長が必要なんだという、大神を呼ぶ伏線になるんですよね。大神さんは、甲板掃除をしているときの丸刈り頭がかわいかったです。

――第四幕では、その大神が隊長に就任した後が描かれます。

横山:意外とファンタジーな回なんだなって思いました。最後にもうひとりの自分、という大神が出てきたじゃないですか。急にファンタジーになったと思いました。

――プレイヤーである全国の大神隊長と、キャラクターとしての大神一郎との会話みたいな感じですよね。ほかにもミニゲームをアニメでそのまま描いたりとか、ゲームを意識したシーンが特に多かったのが第四幕ですね。

横山:お掃除とか、プールで溺れるとか。

――花組隊長の苛酷さもよくわかるという。

横山:いい人ですよね、大神さん。みんなにちゃんと付き合って。

――大神が一夜限りの特別公演を企画して、全員でがんばって本番当日を迎えたところに黒之巣会が現れ、公演中止にさせないためにひとりで出撃する大神というのも熱い展開でした。また花組も、悩んだ末に舞台の上で公演中止を告げて大神を助けに行き、ゲームのチーム戦闘をそのままアニメにしたようなバトルシーンを繰り広げたのが、コントローラーを握って遊んでいたファンにはたまらなかったです。

▲帝国華撃団・花組、勢揃い! 大神が指示を出し、各機がゲームでおなじみの技を次々に駆使。見事なチームプレイで逆転勝利を収める

▲最後は大神とさくらの合体攻撃「破邪剣征・桜花乱舞」でとどめ!
 

――花組が花やしき支部から翔鯨丸を発進させるシーンも豪快というか。

横山:翔鯨丸を浅草の人たちが屋根に登って観ているのが面白かったです。出撃シーンのメカをただ見せるんじゃなく、町の人たちがちゃんと描かれていて。

――仲見世に住んでいる人たちは、翔鯨丸が発進するたびにああいう大騒動になるというのが具体的にわかりますからね。しかもみんな悲観的じゃなく、花火見物のノリで楽しんでいるという。ラストも、花組が戻ってきたらまだ観客が全員残っていて、これが太正帝都の人たちなのかと感動しました。

横山:太正時代の江戸っ子ですね。

▲隅田川の花火見物では、花火よりも綺麗な花だと江戸っ子たちに見とれられる花組。これぞ太正帝都の世界観


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