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『アクダマドライブ』トクベツ生番組レポート

コンセプトは「全員悪玉」!? 多数の制作秘話が語られた『アクダマドライブ』トクベツ生番組レポート

2020年7月より放送が開始されるオリジナルTVアニメ『アクダマドライブ』。その最新情報をお届けするスタッフ&キャスト出演トクベツ生番組が、2020年3月21日にAbemaTVにて放送されました。

ゲーム『ダンガンロンパ』シリーズでおなじみの小高和剛さんがストーリー原案、小松崎類さんがキャラクター原案として再びタッグを組むことでも話題のTVアニメ『アクダマドライブ』。登場人物のほぼ全員が悪人という、「全員悪玉」がコンセプトの作品で、「アクダマ」と呼ばれる、己の美学を貫く悪人達を主軸にした物語が描かれることになります。

今回の生放送では、黒沢ともよさん(一般人役)、梅原裕一郎さん(運び屋役)、櫻井孝宏さん(殺人鬼役)らメインキャスト3人に加え、小高和剛さん(ストーリー原案)、田口智久さん(監督)、富永禎彦さん(プロデューサー)の制作陣3人も登壇し、多数の制作秘話が語られました。

「昭和のテイスト」が、他のサイバーパンクとの差別化のポイントに

まず本作が作られるきっかけになったのが、富永プロデューサーと小高さんが同じ大学の映画学科の同級生だったこと。さらに映画の趣味も近かったことから、以前から2人で何かやろうと話していたそうで、お互いにバイオレンス映画が好きだったことから、純粋に自分たちが面白いと思う作品として、本作が作られることになったという経緯が明かされました。

番組内では、そんな本作の世界観の一端を知ることができる美術ボードとして、「ミナミ」と呼ばれる場所の全景を公開。本作の舞台はサイバーパンク的なアレンジが施された日本の大阪なのですが、昭和的なテイストを盛り込むことで、ビジュアルが似通ってしまいがちな他のサイバーパンク作品との差別化が図られているそうです。


さらにその昭和的なテイストの一例として、「ハンコセンター」なる異質な建物のビジュアルも公開に。本作ではハンコが身分証明書のような役割を果たしており、その製造・管理を一括して行うハンコセンターは、役所のような役割を果たしているのだとか。ハンコセンター以外にも、マンホールの下に公衆便所があったり、電話ボックスの中がシャワー室になっているなど、昭和的なレトロさを意識した裏設定が多数存在していることも明かされていました。


シンカンセンはカンサイの人々にとって信仰の対象に!?

田口監督が手掛けた絵コンテの内容の一部が紹介された際に、その中に描かれていた”シンカンセンに対して祈りを捧げている人々のシーン”が気になっていることを明かす梅原さん。このシーンには、本作の主な舞台となる「カンサイ」が「カントウ」の属国のような位置づけで、「カンサイ」の人々は「カントウ」に対して憧れを抱いている設定となっていることが影響しており、2つの土地を結ぶ唯一の手段でもあるシンカンセンは、それ故にカンサイの人間にとって信仰の対象になっているのだとか。

また絵コンテに関してキャスト陣が口を揃えていたのが、第1話は460にも達していたというカット数の多さ。本作はstudioぴえろとしては今まで一度も手掛けたことがないテイストのチャレンジ的な位置づけとなっているそうで、田口監督にも「好きなだけ(カットを)描いて欲しい」と伝えていたほど、気合を入れて制作が進められているようです。

続いて、小高さんと小松崎さんの2人が中心になって設定を構築した、個性的なキャラクターたちの紹介も行われることに。本作ならではの要素になっていたのが、梅原さん演じる“運び屋”は745年、櫻井さん演じる“殺人鬼”は967年といったように、それぞれの「アクダマ」たちに設定された「推定懲役」という項目で、そのキャラクターがどれくらいの悪人なのかを分かりやすくする目安として設定されているのだとか。

他にも番組内では、“喧嘩屋”、“ハッカー”、“医者”など、どれも個性豊かな「アクダマ」たちが公開されていたのですが、設定段階ではさらに多くの「アクダマ」が存在しており、ボツになったキャラクターの中には、「カルト宗教の教祖」という、いろいろな意味で危なそう(?)な存在があったことも語られ、キャスト陣の度肝を抜く一幕もありました。

そんな悪人揃いのキャラクターたちの中で唯一の普通の人といえるのが、黒沢さん演じる“一般人”。一般人は、視聴者目線の価値観をもつキャラクターとなっており、演じる黒沢さん自身も、アフレコ時には視聴者に近い目線で作品を楽しみながら、アフレコに参加できていることを明かします。

最後に本作の見どころとして、クールでカッコいい世界観の中に、クスリと笑えるコメディ的な要素が存在している点を挙げる梅原さん。一方の櫻井さんは、「アクダマ」たちの中に、唯一の普通の人間である一般人がどのように関わってくるかという要素を挙げると、その一般人を演じる黒沢さんも、「ライオンの檻の中に投げ込まれた人間」のような気持ちで作品に参加していることを明かしつつ、一見ヤバいアクダマたちが、意外とうまく共存している部分を注目のポイントとして紹介していました。

一方で田口監督は、敢えて最近のアニメにあまりないタイプの作品として本作の制作を進めているそうで、「サイバーパンクですが間口は広く作ってあるので、アニメが好きな人、最近あまりアニメを見ていない人の両方に見てほしい」とメッセージを送っていました。

現在は公式Twitterをフォロー&リツイートで参加できる、7月放送開始を記念した、スタッフ&キャスト直筆サイン入りティザービジュアルポスターが当たるキャンペーンと、キャラクター情報&キャストコメントの公開を記念した、直筆サイン入りキャラクター色紙が当たるキャンペーンもスタートしており、7月の放送開始に向け、着々と盛り上がりを続ける『アクダマドライブ』。「全員悪玉」という、これまでにないコンセプトで作られる本作の今後の展開に、是非ともご注目下さい。



TVアニメ『アクダマドライブ』トクベツ生放送は、3/27(金)まで無料視聴可能!
下記のページよりご覧ください。
https://abema.tv/channels/abema-anime-2/slots/DAXtFx9rCqM8ST

[取材・文/米澤崇史]

TVアニメ『アクダマドライブ』作品情報

小高和剛&小松崎類 × 田口智久 × studioぴえろ
オリジナルTVアニメ『アクダマドライブ』始動!
2020年7月より放送開始!

アラスジ

全・員・悪・玉
犯罪者“アクダマ”たちのクライムアクション開幕!

遙か昔、カントウとカンサイの間で戦争が起き、世界は分裂した。カンサイはカントウの属国となり、独自の発展を遂げていった。しかし、政治と警察力は衰退し、犯罪が横行。その犯罪者を“アクダマ”と呼ぶ――。

本作品の舞台となるのは、高度に発達しながらも歪んだ社会。その中で、アクダマたちはいかにして自分らしくあろうとするのか。一堂に会したアクダマたちの美学がぶつかり合う。

己の生き方を貫く悪人たちの物語が、スタイリッシュな映像とともに描かれるオリジナルTVアニメ『アクダマドライブ』。本作のストーリー原案とキャラクター原案を担当するのは、TooKyoGamesの代表にしてシナリオライター・小高和剛とキャラクターデザイナー・小松崎類。ゲーム『ダンガンロンパ』シリーズでタッグを組んできた二人が、アニメーションで再び手を取り合う。

監督は『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』や劇場版『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』を手がけた田口智久。そして、アニメーション制作は『おそ松さん』や『東京喰種トーキョーグール』シリーズを制作し、設立40周年を迎えたstudioぴえろが担当。

充実のスタッフ陣によるオリジナルTVアニメーションがいま走り出す!

 

スタッフ

原作:ぴえろ・TooKyoGames
ストーリー原案:小高和剛
キャラクター原案:小松崎類
監督:田口智久
副監督:笹原嘉文
シリーズ構成:海法紀光
キャラクターデザイン:Cindy H. Yamauchi
メカニックデザイン:山本翔、宮川治雄、常木志伸
美術監督:谷岡善王
美術設定:青木 薫
色彩設計:合田沙織
編集:三嶋章紀
撮影監督:山田和弘
CG監督:藤谷秀法
音響監督:長崎行男
音響制作:デルファイサウンド
音楽:會田茂一
アニメーション制作:studioぴえろ

キャスト

一般人:黒沢ともよ
運び屋:梅原裕一郎
喧嘩屋:武内駿輔
ハッカー:堀江瞬
医者:緒方恵美
チンピラ:木村昴
殺人鬼:櫻井孝宏

公式サイト
TVアニメ『アクダマドライブ』公式Twitterアカウント

(C)ぴえろ・TooKyoGames/アクダマドライブ製作委員会
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