マンガ・ラノベ
いまさら聞けない商業BLの世界!「アニメイト編集部BL塾」開校【前編】

【そろそろBLのこと知ってみませんか?】いまさら聞けない商業BLの世界!「アニメイト編集部BL塾」開校【前編】

要素の掛け合わせで無限に楽しめる

阿部:以前までは攻めと受けって似たような属性を持っているキャラクターが多くて。あくまでも一例ですが、こんな感じ。

石橋:たしかにそうだったかも。男女の恋愛モノもこういうパターンが多かった気がします。

阿部:パッと見ただけで、「あ、こっちが攻めだな(受けだな)」と分かりやすかったような気がします。ところが、最近ではキャラクターがかなり多様化されてきているんですよ。

石橋:はいセンセイ!(挙手)「ワンコ」って何ですか?

阿部:犬っぽい、人懐っこいみたいな感じですかね。

石橋:なるほど、そういう感じの子か。お目々がうるるな感じですね。

阿部:なので、「攻めかと思いきや受け!?」みたいなことも結構あります。もちろんTHE・攻めのようなキャラクターも残り続けていますけど、かなり多様になってきたと思いますね。

石橋:僕が見たことのある作品は攻めが強い人たちばかりだったから、あんまり想像できないな……。

阿部:「ヘタレ攻め × 積極的(誘い)受け」のような組み合わせだと、攻めが受けにタジタジになることもありますよ。

石橋:現代社会の性が多様化している部分にも繋がっている気がしますね。すごいな……無限の可能性がある。宇宙みたいですね(笑)。

阿部:ですね(笑)。しかも、一人のキャラクターに一つの属性というわけではなく、複数の属性を持ち合わせているわけです。私の好きな属性を例に多様化を説明しますね。

石橋:性癖を暴露するわけですね……!

阿部:しちゃいます(キリッ)。私「黒髪メガネ受け」が大好きなんです。

石橋:黒髪メガネ受け……? 何で好きなんですか?

阿部:私が二次元のキャラクターで初めて本気で好きになったキャラクターが黒髪メガネだったんですよね。彼の影をずっとどこかで追い求めているのかもしれません……。

石橋:なるほどね(笑)。

阿部:黒髪メガネ受けの登場する商業BLマンガは無条件で買ってしまうくらい好きなんです。ただ、黒髪メガネはあくまでも外見の話であって、彼らがみんな同じ性格というわけではありません。

阿部:こんな感じでいろんなパターンがあるわけです。どれも美味しくいただけますが、一番好きなのはパターン①ですね。

石橋:これは阿部さんの名刺になりますね。私の好きなシチュエーションはコレですって。

阿部:オススメの黒髪メガネ受けを教えてほしい!!!

石橋:!!!

阿部:……はい。ジャンルとキャラクターの属性がこんなにたくさんあります。なので、組み合わせが無限なんですよ。

石橋:急に冷静になったな。

阿部:学園モノのBLというだけでも、ファンタジーもあればホラーもある。登場するキャラクターも先輩攻めもあれば先輩受けもある。というように、自分の好みに合わせて選ぶことが可能なんです。

石橋:選びたい放題のビュッフェですね。

阿部:自分の中でこういう系統の設定やテーマ、キャラクターが好きというのがあれば選びやすいのがBLの良さでもあります。

石橋:細分化されている分、入りは優しいかもしれない。

阿部:石橋さんは百合がお好きですよね。普段、どんな系統の作品を好まれますか?

石橋:『マリア様がみてる(※16)』のような源流モノも好きですし、最近は大人(どうしの)百合も好きですね。OL百合もいい。あ、あと『ヴァンピアーズ(※17)』という人間と異種族(ヴァンパイア)の百合も最近ハマってます。ジャンル問わず読んでますね。


※16:マリア様がみてる

集英社のコバルト文庫にて刊行された今野緒雪さんの小説作品。ミッション系の「私立リリアン女学園高等部」を舞台に生徒会的な役割を果たす「山百合会」の面々を中心とした学園生活が描かれる。「スール」と呼ばれる独自の上級生と下級生による姉妹関係があるなど、その後の作品にも大きな影響を及ぼした。アニメ化だけでなく実写映画化も行われた。

 
※17:ヴァンピアーズ

小学館の『サンデーGX』にて連載中のアキリさんの漫画作品。中学生の朝桐一花と吸血鬼の少女・アリアの笑いあり、バトルありな恋愛模様が描かれる。百合のジャンルでは珍しい人間×異種族の関係を描いた作品でもある。

 


阿部:どこからでも入れそうですな……! BLにも王道な学園モノや大人モノ、異種族系もあるので。いろいろ手が出せそうな予感。

 
というところで今回はここまで。1回だけで終わらせるつもりが講義がヒートアップ! まさかこんなことになるなんて……。

次回はBLを説明する上では欠かせない「エロ」についてと、初心者にオススメのBL作品をご紹介。

そして、石橋さんが実際に薦められたBL作品を読んだ感想も……!

BL初心者のみなさんは次回をドキドキにしつつお楽しみに! もし、BL愛好家さんがご覧になってくださっているのなら、石橋さんにオススメの作品をぜひ考えてあげてくださいね。

[文/阿部裕華]

◆後編はこちらから!

 

アニメ・音楽・映画・漫画・商業BLを愛するインタビューライター。Webメディアのディレクター・編集を経て、フリーライターとしてエンタメ・ビジネス領域で活動。共著「BL塾 ボーイズラブのこと、もっと知ってみませんか?」発売中。

この記事をかいた人

阿部裕華
アニメ・音楽・映画・漫画・商業BLを愛するインタビューライター

担当記事

関連記事
【そろそろBLのこと知ってみませんか?】いまさら聞けない商業BLの世界!「アニメイト編集部BL塾」開校【前編】
近年盛り上がりが急激に加速している「ボーイズラブ(通称、BL)」。20年以上前は秘匿性の高かったジャンルが、過渡期を迎えていた。ところが、アニメイトタイムズ編集部員の石橋さんはほとんどBLに触れてこなかった様子。BLの知識はほぼないに等しい。アニメイト社員ともあろうものが、このままでは波に乗り遅れてしまう。やばい、やばすぎる。……ということで、「アニメイトタイムズ編集部員にBLのアレコレソレを教えて!」と急遽助っ人を要請。「アニメイト編集部BL塾」と題して、BL塾の開校に踏み切った。今回の企画では、BL通のライター・阿部裕華が先生役となり、BLの世界をいちから初心者の方に向けてご案内。BLを知りたい! もっと深く知りたい! と思っている読者のみなさんは、石橋さんとともに生徒気分でお楽しみを。※BL事情は諸説あるため、本企画には個人的見解も含まれています。※一部、R-18の作品も紹介しています。<登場人物>●阿部裕華フリーのライター。本企画の助っ人。石橋さんの飲み友達。BL愛好歴15年。『好きなものは好きだからしょうがない‼』に衝撃を受け、BLへ沼落ち。黒髪メガネ受けが登場する商業BLマンガは一通りチェックする。今回の先生役。●石橋悠アニメイトタイ...
関連記事
【そろそろBLのこと知ってみませんか?】いまさら聞けない商業BLの世界! 「アニメイト編集部BL塾」開校【後編】
白熱した講義にまさかの前後編となってしまった「アニメイト編集部BL塾」。編集部員の石橋さんも徐々にBL文化を理解してきた様子だ。今回も引き続き、阿部がBLの世界をご案内。後編は「BLにおけるエロ」と「初心者にオススメのBL作品」という大きなテーマを中心にお届けしていくことに。また、前編から引き続きのお話になるので、前回をご覧になっていない方はそちらからご覧ください。では、早速講義スタート!◆前編はこちらから!※BL事情は諸説あるため、本企画には個人的見解も含まれています。※一部、R-18の作品も紹介しています。<登場人物>●阿部裕華フリーのライター。本企画の助っ人。石橋さんの飲み友達。BL愛好歴15年。『好きなものは好きだからしょうがない‼』に衝撃を受け、BLへ沼落ち。黒髪メガネ受けが登場する商業BLマンガは一通りチェックする。今回の先生役。●石橋悠アニメイトタイムズの編集部員。HIPHOPと百合と某王国を愛する。アニメ化したBL作品などを少し見てはいるが、ズブの素人と言っていいレベル。今回の生徒役。連載:BL塾アニメイト通販での購入はこちらアニメイトタイムズで連載中の「BL塾」が書籍化決定! 表紙イラストは森下suu先生! 書き下ろしを含めた決定版...
関連記事
ぼくらの人生を変えたアニメ11選【2012年編】|『PSYCHO-PASS サイコパス』槙島聖護の忘れられない言葉と宜野座伸元の黒髪メガネ
2021年。テレビにかじりつき、画面の中で大冒険を繰り広げるアニメのキャラクターたちに夢を見ていた少年少女だったぼくたちは、いつの間にか大人になっていました。進学、就職、結婚、いろんな出来事があったけれど、でも、それでも、今でも、アニメが好きなのは変わりませんでした。近年、10周年として大々的に売り出す作品も多くなってきたアニメ業界。今一度、ぼくらの人生を変えたアニメを振り返ってみませんか? 改めて振り返ってみると、これからの10年はとんでもなくすごい作品たちが10周年を迎えていくことに気づくはずです。アニメイトタイムズでは、「ぼくらの人生を変えたアニメ11選」と題して、2010年〜2020年までの各年から1作品をピックアップし、アニメイトタイムズを代表するライターによる独自見解のもと振り返っていく特別連載を掲載していきます。今回お届けする連載第3回は、2012年に放送された『PSYCHO-PASSサイコパス』です。執筆は阿部裕華さん。また、記事の最後に読者のみなさんの人生を変えた作品をアンケートで募集しています。あのときのあなたの状況を聞かせてください。きっと、あなたのアニメによって奮起させられた経験が、みんなの希望になることがあると思いま...
もっと見る
関連記事
劇場版『RE:cycle of the PENGUINDRUM』幾原邦彦監督、木村良平さんインタビュー|『輪るピングドラム』はストレートに「愛」なんです【連載8回】
2011年に放送されたTVアニメ『輪るピングドラム』が劇場版『RE:cycleofthePENGUINDRUM』として待望の映画化! 4月29日(金)に前編『君の列車は生存戦略』が公開され、7月22日(金)より後編『僕は君を愛してる』が全国の映画館で上映スタートです。10年という時を経て劇場版が制作されることになった『輪るピングドラム』ですが、幾原邦彦監督による独特な世界観も相まって、多くのファンを生み出し、今なお語り継がれる名作となっています。なぜ、人々はこれほどまでも『輪るピングドラム』に魅了されてしまうのでしょうか。アニメイトタイムズでは、『輪るピングドラム』に関わるスタッフや声優陣にインタビューを行った長期連載を通して、この答えの一端に迫ってみようと思います。第7回となる今回は、幾原邦彦監督、高倉晶馬役の木村良平さんの2人が登場です。前編の振り返り、後編の制作で印象に残っていること、お互いの好きなところなどをクロストークしてもらいました。連載バックナンバーはこちら!みんな『ピングドラム』が心に残り続けていたーー後編のお話を伺う前に、前編『君の列車は生存戦略』公開後の反響や手応えについてお聞きしたいです。幾原邦彦監督(以下、幾原):どうな...
関連記事
「アニメを信じ続けてきた結果、今がある」春アニメ『EDENS ZERO』の主題歌に込められた西川貴教の願い
西川貴教さん約1年ぶりのシングル『Edenthroughtherough』が、4月10日(土)より放送のアニメ『EDENSZERO(エデンズゼロ)』オープニングテーマに起用された。約25年間、様々な活動(T.M.Revolution、abingdonboysschool、西川貴教など)で多くのアニメ主題歌を担当してきた西川さん。自他共に認めるほどアニメファンとしても有名だが、どのような思いを抱えアニメの近くに寄り添い続けてきたのだろうか。アニメイトタイムズでは二度目となるインタビューの機会。新曲へ込めた意気込みや願いと共に、西川さんが抱くアニメへの熱い思いについて話を聞いた。アニメイト通販での購入はこちら 『EDENSZERO』の幕開けに相応しい曲をーーアニメ『EDENSZERO』主題歌のオファーが届いたときの心境をお聞かせください。西川貴教(以下、西川):『EDENSZERO』は日本テレビが新しく設けたアニメ枠で放送されます。作品の主題歌を担うことと同時に、テレビ局がアニメの新しい挑戦をするタイミングで僕を選んでいただいたことに責任を感じました。ーー責任、ですか。西川:ありがたいことにこれまでも様々なスタートアップに携わらせていただく機会がとても多かったのですが、毎回なんとしてでも結果を出さなけ...

 

連載:BL塾

アニメイトタイムズで連載中の「BL塾」が書籍化決定! 表紙イラストは森下suu先生! 書き下ろしを含めた決定版です! アニメイト特典は表紙イラストのカラーペーパー!

連載バックナンバー

画像をクリックすると、関連記事にとびます。
|連載:01
いまさら聞けない商業BL/前編
いまさら聞けない商業BL/前編
|連載:02
いまさら聞けない商業BL/後編
いまさら聞けない商業BL/後編

|連載:03
BL「攻めの事情」
BL「攻めの事情」
|連載:04
BL「受けの事情」
BL「受けの事情」

|連載:05
BL「オメガバースの事情」
BL「オメガバースの事情」
|連載:06
「BL成長期」2020年を総まとめ
「BL成長期」2020年を総まとめ

|連載:07
海外BLドラマが人気の理由は?
海外BLドラマが人気の理由は?
|連載:08
BL愛好家座談会
BL愛好家座談会

|連載:09
BLってどうやって作られているの?
BLってどうやって作られているの?
|連載:10
「BL定着期」の2021年を総まとめ!
「BL定着期」の2021年を総まとめ!


おすすめ記事

◆記事はこちらから

おすすめタグ
あわせて読みたい

関連商品

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2024年夏アニメ一覧 7月放送開始
2025年冬アニメ一覧 1月放送開始
2024年春アニメ一覧 4月放送開始
2024年秋アニメ一覧 10月放送開始
2024夏アニメ何観る
2024年夏アニメ最速放送日
2024夏アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング