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春アニメ『86―エイティシックス―』の見どころ5選

春アニメ『86―エイティシックス―』の見どころ5選!|“有人の無人機”という矛盾した兵器を駆り、ハードな世界で生きるキャラクターたちに刮目せよ! 

第23回電撃小説大賞で大賞を受賞した、安里アサト先生によるライトノベル『86―エイティシックス―』。本作のTVアニメが、2021年4月10日(土)より放送中です。

本稿ではその見どころを5つのポイントでご紹介。少年少女たちが“無人機”と称される兵器に載せられ戦わせる……といったハードな世界ではありますが、だからこそ目を離せない要素が多数存在しているのです。

また、ロボットものやメカものがお好きな人にもお勧めできる要素も。あのバンダイからプラモデルが発売される程ですので、興味を持った方はチェックしてみてはいかがでしょうか。

『86―エイティシックス―』5つの見どころ

1.人種差別的なものがある世界観

本作の世界は所謂ディストピア的なものとなっており、物語の中とはいえ人種差別を扱うなど、なかなかハードな展開が続くようです。PVにある現在の戦況に関するキャスターの発表を見て、「“大●営発表”かな?」などと考えた人はおそらく本作を楽しめるのではないでしょうか。

舞台となるサンマグノリア共和国は元々他民族国家だったそうですが、ギアーデという帝国に侵略を受けて以降、ヒロインであるヴラディレーナ・ミリーゼことレーナが該当する人種“白系種(アルバ)”以外を排斥する政策を取っています。それ以外の人々は85ある行政区の外に追いやられ、存在しないとされている86区での生活を余儀なくされているのです。

そんな彼ら“86(エイティシックス)”たちは“人型の豚”などと蔑まれ人間扱いされておらず、白系種たちが安全な場所で平和を享受する中、半ば捨て駒のように完全自律無人戦闘機械(レギオン)との戦闘に駆り出されている状態。

従軍の報酬として市民権を得られると戦いから解放されるルールもあるにはあるようですが、そもそもそこまで生き残れなかったり、戦い以外のところで死んだりと、生存率は非常に低い模様。このあたりの設定を聞いて世界史が好きな人は何が元ネタなのか、気づく人もいるかもしれませんね。

主人公であるシンエイ・ノウゼンことシンは86としてレギオンとの戦闘に明け暮れている訳ですが、そんなシンとレーナは住む世界も価値観もおそらく違い過ぎるはず。そこからふたりがどのようにして関わっていくことになるのか、その点はお見逃しなく。


 

2.ふたつの視点を上手く使った物語の構成

本作ではシンとレーナふたりの視点で物語が進んでいくのですが、この点が作品に入り込みやすい要素になっている部分があります。両者の視点から見ることで、作品世界に深みが生まれていると言えばいいでしょうか。

虐げられながらも生き残るために戦っているシンたちに共感しやすいのは間違いないですが、そんな彼らを最前線で戦わせている白系種たちがどんな生活を送っているのかも、視聴者は見ることになります。

レーナに差別感情はないとはいえ、価値観が大幅に違うことは否定できません。誰かの犠牲の上で成り立つ生活を送っている彼女が、シンたちの現状を知ってどんな感情を抱くのか、そしてどんな行動を起こすのかに注目を!


 

3.シンたちが操る無人戦闘機械〈M1A4 ジャガーノート〉のカッコよさ

対〈レギオン〉用の兵器としてシンやレーナたちの国サンマグノリアが導入しているのが、“無人戦闘機械〈M1A4 ジャガーノート〉”です。無人などと宣っていますが、人間ではない86が乗ることになるので、彼らはこの兵器の“制御ユニット”みたいな扱いをされています。要は部品ですね。

このため搭乗者の生存性は考慮されておらず(※繰り返しますが人は乗ってないことになっていますので)、弾が当たったら即撃破みたいな動く棺桶がこのジャガーノートという機体なのです。散々ディスってるのにカッコいいとはどういうことなの? と思われるかも知れませんが、そんな機体でも86たちにとって、今日を生き抜くための武器であることは疑いようがありません。

そんなどうしようもない欠陥機でシンたちがレギオンとどんな戦闘を繰り広げるのか。白熱した戦闘描写になると思われますので、キャラクターたちだけでなくメカや戦闘描写にも注視してみてください。もし気に入ったのならプラモデルがバンダイから発売されるので、数をそろえて小隊を組んで遊んでみたりするのもきっと楽しいですよ!


 

4.そもそもなんでギアーデ帝国は侵略してきたのか

シンやレーナの国に侵略してきたギアーデ帝国ですが、レギオンによる侵攻を開始した後に通信が途絶しているそうで、なんと自ら滅びたとされているそうです。これは何があったのか気になります。

公式サイトの“キーワード”のページでは、レギオンのコントロールに失敗したみたいなことが書かれています。暴走か何かでもあったのでしょうか。ただ本当に滅んでいるとしても、まだ生きた人間が残っていることにも期待したいところ。

そして気になるのは、そんな帝国が共和国へ侵攻してきた理由。当時の共和国は他国からの移民を受け入れる事もしていたそうですから、話し合いが不可能という訳ではないように思えます。作中でその理由が明かされることに期待しましょう。


 

5.レギオンも本当に無人なの?

エイティシックスたちのジャガーノートは無人とは名ばかりで、中に人が乗り込んで操縦する必要があるのは先述した通り。対するギアーデ帝国のレギオンは“完全自律無人戦闘機械”ということで人を乗せずに戦闘ができるようです。

ギアーデは軍事大国とのことですから、その手の技術力に関しても共和国の先を行っていたのかもしれません。ただそれでも、制御に失敗して自ら滅びたなんて言われてしまっている以上、無人機の制御というものは本作の世界では難しいとされる可能性もまだあります。

ジャガーノートは戦闘用AIの実用に失敗したことによってこんな欠陥仕様になっているようなので、作中の技術レベル的にレギオンにも人が使われている可能性がもしかしたらあるかもしれないですよね。本当に無人なのかどうか、疑ってみてもいいのかもしれません。


 
以上が、5つの要素になります。非人道的な兵器に載せられ強制的に戦わされる少年たちと、彼らをそうやって扱う側。立場も違えば住む世界も違うふたつの視点で進むこの物語に、今期は注目です!

 

「86―エイティシックス―」作品情報


 

イントロダクション

ギアーデ帝国が開発した完全自律無人戦闘機械〈レギオン〉の侵攻に対応すべく、その隣国であるサンマグノリア共和国が開発した無人戦闘機械〈ジャガーノート〉。だが、無人機とは名ばかりであり、そこには“人”として認められていない者たち――エイティシックス――が搭乗し、道具のように扱われていたのである。

エイティシックスで編成された部隊〈スピアヘッド〉の隊長である少年・シンは、ただ死を待つような絶望的な戦場の中で、ある目的のために戦いを続けていた。そこに新たな指揮管制官〈ハンドラー〉として、共和国軍人のエリート・レーナが着任する。彼女はエイティシックスたちの犠牲の元に成り立つ共和国の体制を嫌悪しており、“人型の豚”として蔑まれていた彼らに人間として接しようとしていた。

死と隣り合わせに最前線に立ち続けるエイティシックスの少年と、将来を嘱望されるエリートの才女。決して交わることがなかったはずのふたりが、激しい戦いの中で未来を見る――。
 

 

放送情報

・TOKYO MX:4月10日(土)より毎週土曜24:00~
・とちぎテレビ:4月10日(土)より毎週土曜24:00~
・群馬テレビ:4月10日(土)より毎週土曜24:00~
・BS11:4月10日(土)より毎週土曜24:00~
・読売テレビ:4月12日(月)より毎週月曜26:29~
・中京テレビ:4月10日(土)より毎週土曜25:55~
※放送日時は編成の都合などにより変更となる場合がございます。
 

配信情報

■地上波同時・単独最速配信:4月10日(土)より毎週土曜24:00~
ABEMA

■見放題サイト:4月17日(土)より毎週土曜24:00以降順次
dアニメストア
GYAO!
niconico(ニコニコ生放送/ニコニコチャンネル)
ひかりTV
NETFLIX
フジテレビオンデマンド
バンダイチャンネル
Hulu
Amazon
J:COMオンデマンド
TELASA
アニメ放題
U-NEXT

■都度課金サイト:4月17日(土)より毎週土曜24:00以降順次
Rakuten TV
DMM.com
ビデオマーケット
HAPPY!動画
クランクイン!ビデオ
ムービーフルplus

※配信日時は変更になる場合がございます。予めご了承ください。
 

スタッフ

原作:安里アサト(「電撃文庫」刊)
原作イラスト:しらび
メカニックデザイン:I-Ⅳ
監督:石井俊匡
シリーズ構成:大野敏哉
キャラクターデザイン・総作画監督:川上哲也
美術監督:野村正信・堀越由美
背景:美 峰
色彩設計:安部なぎさ
CG監督:吉田裕行
CG制作:白組
撮影監督:岡﨑正春
編集:三嶋章紀
音響監督:明田川仁
音楽:澤野弘之・KOHTA YAMAMOTO
制作:A-1 Pictures
 

キャスト

シンエイ・ノウゼン:千葉翔也
ヴラディレーナ・ミリーゼ:長谷川育美
ライデン・シュガ:山下誠一郎
セオト・リッカ:藤原夏海
アンジュ・エマ:早見沙織
クレナ・ククミラ:鈴代紗弓
カイエ・タニヤ:白石晴香
ダイヤ・イルマ:石谷春貴
ハルト・キーツ:山下大輝
クジョー・ニコ:村田太志
ルイ・キノ:植木慎英
チセ・オーセン:小野将夢
トーマ・ソービ:福原かつみ
トウザン・サシャ:坂泰斗
レッカ・リン:石上静香
ミクリ・カイロゥ:貫井柚佳
マイナ・ヤトミカ:風間万裕子
アンリエッタ・ペンローズ:杉山里穂
ジェローム・カールシュタール:三上哲
レフ・アルドレヒト:楠大典
 

主題歌

・OP主題歌:ヒトリエ「3分29秒」(Sony Music Associated Records)
・ED主題歌:SawanoHiroyuki[nZk]:mizuki「Avid」(SACRA MUSIC)
 
公式サイト
公式Twitter
プラモデル情報
原作情報
 

公式WEBラジオ「第85.5区情報局」好評配信中!

メインパーソナリティ:千葉翔也、長谷川育美
配信:アニプレックス公式YouTubeチャンネル

※TVアニメ『86―エイティシックス―』第85.5区(有料会員向けプレミアム配信有り)
 

『86―エイティシックス―」会員制特設サイト「第85.5区」オープン決定!

TVアニメ『86―エイティシックス―』会員制特設サイト「第85.5区」オープン中!!公式WEBラジオ「第85.5区情報局」のプレミアム配信や、毎月1回の生配信をお届け!他にも会員限定のサービスをお届けしていきます。

★会員制特設サイト「第85.5区」
※こちらは有料会員向けサイトとなっております。予めご了承ください。
 

原作小説情報

★第23回電撃小説大賞≪大賞≫受賞作


 
著:安里アサト
イラスト:しらび
メカニックデザイン:I-Ⅳ
KADOKAWA/電撃文庫より第9巻発売中!
 

第10巻6月10日(木)発売

(C)2020 安里アサト/KADOKAWA/Project-86
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