アニメ『トモダチゲーム』沢良宜 志法役 宮本侑芽さんインタビュー|志法の意固地なところが自分との共通点、印象的なディレクションは「志法は正義マンだ」!?【連載 第2回】
人気コミック原作のアニメ新番組『トモダチゲーム』(原作:山口ミコト・漫画:佐藤友生/『別冊少年マガジン』連載中)が2022年4月5日から放送が始まりました。
普通の高校生の友一と、仲のよい友人の志法、天智、誠、ゆとりが謎のゲーム『トモダチゲーム』に参加することになり、緻密な心理戦とトリック、そこに人間ドラマも絡んでいくサスペンス作品です。
第1話では、友一たちのクラスで、全員の修学旅行費が紛失したところから、友一と仲のよい友人の志法、天智、誠、ゆとりの5人が知らぬ間に2,000万円という多額の借金を抱えることになり、「トモダチゲーム」の第1ゲーム「コックリさんゲーム」に参加することに。ゲームの巧妙なワナと友人同士が疑心暗鬼になっていく、スリリングでゾクっとする回でした。
アニメ『トモダチゲーム』の放送開始を祝して、アニメイトタイムズではインタビュー連載をお届けしています。第2回は沢良宜 志法(さわらぎ しほ)役を演じる宮本侑芽さんです。放送されたばかりの1話を振り返っていただきつつ、『トモダチゲーム』の魅力と2話の見どころをご紹介していただきました。そして前回登場いただいた片切友一役の小林千晃さんからの質問にもお答えいただきました!
5人全員が何かを抱えていることを匂わせるような終わり方。そして友一の裏の顔が垣間見えた1話
――先日放送された第1話を振り返った感想をお聞かせください。
沢良宜 志法役 宮本侑芽さん(以下、宮本):今、改めて台本を読んでみたら1話の中でだいぶスピーディにお話が進んだなと思いました。いきなり5人に2,000万円の借金が課せられていたことが明かされたらすぐに「トモダチゲーム」が始まって。第1ゲームの「コックリさんゲーム」では予想もしない展開になったと思ったら、最後に友一の今まで見せたことがない顔が垣間見えたりして。テンポもいいし、どんどん引き付けられましたが、速い展開ゆえにゲームのルールをすぐに理解できなかった方もいらっしゃったかもしれません(笑)。
――しかも1話のラストでは、PVのラストの友一のあのセリフが!?
宮本:これから5人の隠された秘密が明かされていきます。平凡な高校生に見えるけど、実はみんな何かを抱えていることを匂わせるような終わり方で。1回見たら、もう一度見返したくなる1話だったと思います。
――1話の印象的なシーンを挙げるとすれば?
宮本:志法がクラスメイトたちの前で修学旅行費がなくなったことを話したシーンは、オーディションでも演じたシーンでした。収録でその時のことを思い出しながらも、志法の正義感や芯の強さを視聴者の方に印象付けたかったセリフでもあったので、とても印象に残っています。
『トモダチゲーム』に出演するようになってから自分も疑心暗鬼に!?
――『トモダチゲーム』の原作やドラマ、実写映画等をご覧になった感想は?
宮本:原作を読んで、ストーリーのおもしろさに魅力を感じましたが、マンガから実写、そしてアニメ化という流れも珍しいなと思いました。2014年から連載が始まって、現在も連載が続いていますが、既に何度も映像化もされているのに、今もなおゲームの内容も含めて新鮮に感じられるところが今回のアニメ化につながったのかなと。そして実写版があることで、たくさんの方に知られていますし、たくさんの方にアニメを見ていただけるチャンスじゃないかなという期待感でいっぱいです。
また5人以外にも個性豊かなキャラが登場するので、アニメになった時、どんなふうに描かれて、どなたが演じられるのかも楽しみでした。そして現在も連載中ということで、めいっぱい原作のエピソードをアニメにしていただいて、できるだけ長く関わらせていただいたらいいなと思っています。
――この作品を読んだり、見た後、人間不信に陥ってしまいそうな(笑)。
宮本:わかります。他の方とお会いした時、つい顔色をうかがってしまいそうになります(笑)。また収録中も友一役の(小林)千晃さんも「本当にこんなふうに考えていらっしゃるのでは?」と不安になるくらい素敵なお芝居をされるので、ビクビクしながら演じています(笑)。
ティザービジュアルの「さわやかサギ」からキービジュアルで本性が!? 衝撃的な映像と水樹奈々さんのOP曲が印象的だったPV
――PVなどの映像やビジュアル等をご覧になった印象をお聞かせください。
宮本:まずティザービジュアルが公開された時、普通の青春学園アニメみたいな絵だったので「これはサギでは?」と(笑)。その後、キービジュアルが披露されて、「やっと『トモダチゲーム』の黒い部分が皆さんにやっと伝わる」とホッとしました(笑)。
PVも5人がさわやかにおしゃべりをしていて、思えば仲良く和気あいあいと話していたのはあのシーンだけだったかなと思い出しました。そしてまさかのあの友一のセリフで終わるとは(笑)。個人的には動くマナブくんを見られたのも嬉しくて。高山みなみさんのかわいさと怖さを兼ね備えたお芝居も素敵で、私の脳内でもずっとマナブくんが躍動しています。
そして水樹(奈々)さんのOP曲「ダブルシャッフル」も素敵で、キャスト陣みんな「あの曲カッコいいね」と言っていました。疾走感がありながらも怖さもあって、まさに『トモダチゲーム』にピッタリの曲だなと思うので、ぜひアニメのOP映像も注目していただきたいです。
――演じる志法の印象と共感できる点、ご自身との相違点をお聞かせください。
宮本:志法は意志が固い女の子で、私も意固地になってしまう時があるので、そこが似ているなと思いました。違う点は、私は例え相手の発言が誤っている時でも断定せず、「違うんじゃないかな?」と柔らかく言ってしまいがちで。でも志法は正義感が強くて、「ダメのものはダメ」、「違うものは違う」と自信をもって言える子なので、お芝居の上でも語尾に力を入れるように意識していますし、私も彼女の強さを見習いたいなと思っています。
――宮本さんは、今回の志法をはじめ、優等生的な頭の良いキャラクターをよく演じている印象があります。
宮本:なぜか芯が強い女の子を演じる機会が多いのかもしれませんね。
――収録時に受けたディレクションの中で印象深かったものは?
宮本:3話の収録の時、「志法は正義マンだ」と言われて(笑)。彼女は正義感がズバ抜けて強いので、「力強く言ってください」というディレクションが多かったです。あと友一に対して頬を赤らめたりする女の子らしさ見えるシーンの時にはかわいさも感じてもらえるように意識しました。シリアスにお話が進んでいくので、少しでもキュン要素も感じてもらえたらと(笑)。