TVアニメ『氷属性男子とクールな同僚女子』冬月さん役・石川由依さん×氷室くん役・小林千晃さん×ゆきみん役・新田ひよりさん インタビュー|最後までわからない冬月さんと氷室くんの恋の行く末をツッコミながら楽しんでほしい
皆さんの推しコンビは?
——せっかくなので、本作での推しコンビを教えてください。
小林:僕は自分が演じていることもあると思いますが、冬月さんと氷室くんコンビですね。
石川:私は、前回のインタビューでもお話させていただきましたが、やっぱり王道の狐森さんと冴島くんです。冴島くんの言葉に照れたり、振り回されたりする狐森さんがすごくかわいくて……。
新田:一緒です……! 私も狐森さんと冴島くん推しです!
石川:………!
(一気に共鳴し合う石川さんと新田さん)
新田:冴島くんが何も言わずに、狐森さんが集めているマスコットを机に置いていく姿を見たとき、「……好き!」ってなりました。狐森さんも単純に喜んでいたのが、その正体が冴島くんだとわかったときの表情を見て「いいじゃん!いいじゃん!」って(笑)。
石川:その辺から「おっ? この2人はもしかして……?」と(笑)。
小林:2人はどういう立場なんですか(笑)。
一同:(笑)。
小林:でも確かに、冴島くんは「俺じゃダメっすか?」とストレートに言う男らしさがありますよね。
——遊園地のネコミーランドに遊びに行く際は、冴島くんが冬月さんと氷室くんを2人きりにさせてあげようとするシーンもありましたね。
小林:お互いに母性と父性を感じるシーンでした。ふとしたときに出る対応で人の懐の深さってわかりますよね。
石川・新田:うんうん。
小林:遊園地のシーンでも2人の人の良さが見えたような気がします。
石川:しかも、再会したときの4人の仲の良さも伺えて、ちゃんと冬月さんと氷室くんのことをわかっているからこその冴島くんと狐森さんの対応が本当に素敵でした。
小林:あと、遊園地に誘うシーンでも、狐森さんと冴島くんの察しの良さがなかったら、氷室くんはただのヤバいやつになりそうでした(笑)。本当に良い同僚であり友達ですよね。
新田:この世界にいる人たちはみんな優しいですね。
石川:うんうん。本当に優しい。
——優しいといえば、第7話のハロウィン回も優しさに溢れていましたね。
石川:わかりやすく、いつもと違う氷室くんを見て冬月さんがドキッとしていましたよね。その姿を見て、「あっ自覚しているのかな?」と。
新田:少しずつ自覚している様子が見えてきたような気がします。
小林:うんうん。男性もですけど、女性はギャップ萌えに弱いんだなと思いました。2人の距離感が少しずつ縮まってきている雰囲気が感じられるシーンでしたね。
——第9話のオンライン忘年会も、距離が縮まっている様子が感じられましたが、この回で印象に残っているシーンはありますか?
石川:冬月さんはすごいオシャレさんだったので、お家では芋ジャージを着ているんだと親近感が湧きました(笑)。
小林:ギャップを感じられたシーンでしたよね。
——また、人混みの中で離れないように同時に手を伸ばす2人も良かったです……。
石川:あれはちょっとあざといですよね……。
一同:(笑)。
小林:珍しく氷室くんから転びそうになった冬月さんを抱き留めて、冬月さんも顔を赤らめた表情をしていましたよね。そしてじっと氷室くんの顔を見つめるあざとさも……。
新田:2人の反応を見ると、すごくドキドキします。
石川:うんうん。意図的にその反応をしようとしているわけではないけれど、結果としてあざとくなっちゃうんだろうなぁと。
小林:冬月さんって普通の人にはできない返し方をするのがすごいですよね。たとえば、冬月さんが“手が冷たい人は心が温かい”って聞くので私は心が冷たいことなんですかねと言うシーンなんですけど、“そんなことないですよ”、“冬月さんは優しいです”と氷室くんが返していて。
その返しはごく一般的な返し方なので驚きませんが、問題はこの後の冬月さんのセリフなんです。「じゃあ優しい冬月さんがちょっと体温分けてあげましょうか?」って冬月さんが返すんですけど、思わず「ホストやん!」ってツッコんじゃいました(笑)。
石川・新田:あはははは!
小林:それをナチュラルにできるのが、冬月さんのすごさであり魅力だと思います。でも、ちゃんと自分から手を握っておいて恥じらっていたので、後先を考えていないそのときの優しさでやっていることなんだなぁと。
石川:あと、大晦日でリモート飲み会をやって、明日初詣に行きましょう! とみんな着物を着てくるってすごい行動力ですよね。
一同:(笑)。
小林:みんなで遊びに行くのが好きな人たちばかりですし、社員旅行や仮装大会など福利厚生がちゃんとある素敵な会社で羨ましいです。
新田:すごく楽しそう……!
小林:ぬらりひょんの末裔が社長を務めていますが、果たしてどのようなことをしている会社なのかは謎です(笑)。
——たくさんお話していただきましたが、そろそろお時間というところで、ピュアで純粋な登場人物たちが出てくる本作にちなみ、最近身の回りで起きたピュアな出来事があればぜひ教えてください。
小林:そうですね……連日雨の日が続いていますが、別の現場で傘を持ってきていない先輩がいらっしゃったんです。タクシーを拾おうかなと話していたので、タクシーが拾える場所まで僕の折りたたみ傘に一緒にギュッと入って向かいました。
そんなにお話をしたことがない方だったんですけど、いやらしさやあざとさではなく、ピュアに相合傘をしてくれて少しドキドキしたというか、何の隔たりもなく自分に接してくれているんだなと嬉しくなりました。
あと、タクシーが絶対止まらないだろうという場所だと気づかずに、ただただ待っているところも良いなぁと思っちゃいました。
新田:私はアフレコに初めて参加させていただいたときに、石川さんと小林さんが2人で期間限定のカフェの飲み物のお話をされていて、すごくかわいいなぁと思いました。
石川:(笑)。
小林:石川さんが結局1回も飲めなかった新作ですね。
石川:そうなんです。その前のアフレコのときも「飲みたいけどなかなか飲めない」という話をしていて(笑)。
小林:作中でみんなが同じ飲み物を買ってきちゃった回の収録時に、ちょうど新作が出ていたのでその話をしていたんです。そのときから石川さんが「飲みたいのになかなか飲めないの……!」とずっとその話題で持ちきりで。
石川:いつも売り切れになっていて、結局1回も飲めなかったんです……。
新田:私も結局飲めませんでした……。
小林:みんな飲めていないんだ(笑)。
新田:そんな2人のお話がとてもかわいくて、本当に収録現場は平和でした。
石川:その話で思い出しましたが、収録終わりに一緒に帰っていたとき、収録現場の近くにヤクルト1000を売っている自販機があったのでたまに買っていたんです。それを小林くんに1本あげたらちゃんと飲んでくれました。
小林:それは飲みますよ! 「いらねぇなぁ」と思って捨てないですよ!
一同:(笑)。
石川:ちゃんと眠れたのか、どういう感じだったのかも聞き出して(笑)。
小林:研究結果を伝えていました(笑)。
石川:それがなんか嬉しくて、ピュアにちゃんと飲んでくれたなぁと(笑)。
——(笑)。
小林:そういえば、ヤクルト1000の渡し方も冬月さんらしさがありました。ヤクルト1000を買った後、僕のほうに差し出しながら「飲む?」って。
新田:お~! イケメン……!
石川:それと同じシーンが作中にもあったよね。冬月さんが氷室くんに缶コーヒーを渡すシーンだったかな。
小林:ありましたね。
新田:でも石川さんが差し出したのはヤクルト1000……(笑)。
一同:(笑)。
小林:でも、さりげなくサッと差し出すところがカッコよかったです。
——皆さん、素敵なピュアなエピソードをありがとうございました。最後になりますが、クライマックスに向けて視聴者の皆さんへメッセージをお願いします!
新田:ゆきみんの登場によって、氷室くんがお兄さんをしているところを冬月さんは見ることができて、より2人の距離が近づいたんじゃないかなと思います。最終回はどうなるのか、私もいち視聴者として楽しみにしているので、ゆきみんの活躍にぜひ注目してください! そして、架空のゆきみんちゃんねるの登録もよろしくお願いします!
一同:(笑)。
小林:ここまでいろんなイベントをしつつもなかなか決定打がなかった冬月さんと氷室くんですが、最終局面になったらあとはもう告白しか残っていないんじゃないのかなと思いつつ……途中でも割と氷室くんが決意を持って「冬月さんっ!」というシーンが2、3回ありましたが、毎回邪魔が入ってしまっていました。
現段階で最後がどのようになるのか僕自身もわかりませんが、少しでも2人の距離が縮まればいいなと思ってはいるものの、このままの初々しい2人もまだ見続けていたいというジレンマもあります。
最終話、どういう形で2人の物語がいったん終わるのか、僕自身もすごく楽しみなので、視聴者の皆さんも一緒にドキドキしていただけたらと思います。
石川:本当にここまでいろんなイベントがあって、周りから見ているともう付き合っちゃってもいいんじゃないかなぁと思うくらいですが、それでもゆっくりゆっくりとしか進まない2人がかわいくて、でももどかしくて……という気持ちがずっとあります。
そこから一歩進むのか、やっぱり2人の関係はまだまだゆっくり続いていくのか皆さんもドキドキしつつ、ツッコミながら楽しんで見ていただけたらと思いますし、私もすごく楽しみに残りの話数も演じていけたらなと思っています。
——ありがとうございました!
TVアニメ『氷属性男子とクールな同僚女子』作品概要
イントロダクション
そこは、真っ白な恋心が吹雪く職場です――。
現代を生きる雪女の末裔の氷室くんは、感情があふれると吹雪を起こしたり、雪だるまやかまくらをつくりだしてしまう新社会人。
ちょっとユニークだけれど優しい同僚の冬月さんへの秘めた恋心が高まって、周囲を凍てつかせてしまうことも。
一方、周りからはクールに見られがちな冬月さんもミステリアスな氷室くんに興味津々。
二人の関係は日々の仕事や会社行事を通して少しずつ変化していき、プライベートでも一緒の時間を過ごすようになっていくが、どちらも恋愛には不器用であと一歩の距離が縮まらない……。
一見クールな二人が織りなす、心温まる“お仕事系ファンタジーラブコメ”が開幕!
スタッフ
原作:殿ヶ谷美由記(掲載「ガンガンpixiv」スクウェア・エニックス刊)
監督:まんきゅう
シリーズ構成:金春智子
キャラクターデザイン:狩野都
音楽:川田瑠夏
アニメーション制作:ゼロジー×リーベル
キャスト
冬月さん:石川由依
氷室くん:小林千晃
狐森さん:内山夕実
冴島くん:内山昂輝
音無さん:佐倉綾音
火鳥くん:仲村宗悟
ゆきみん:新田ひより
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