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冬アニメ『ツルネ 』第2期:上村祐翔×小野賢章インタビュー

冬アニメ『ツルネ —つながりの一射—』鳴宮 湊役・上村祐翔さん×藤原 愁役・小野賢章さんインタビュー|家族、仲間、師弟……弓道を通していろいろな“つながり”を感じられる第2期

今でも印象に残っている愁の言葉とは

――第2期では各高校でのやり取りも多く描かれていて、さらにチーム同士の関係性も深掘りできるんじゃないかなと思います。

上村:個人的に、愁と千一・万次の1年生の会話が面白いなと思いました。

小野:そうだね。これまで、千一・万次にとって愁の言うことは絶対という感じがありましたが、よりお互いを知ろうとして、愁はどういう人物なんだろうと知ってくれるようになります。これがすごく嬉しかったです。

それを感じた愁もあまり言葉にしませんが、アクションを起こしたりするので、言葉にしなくても見えてくるものがある良い関係性になってきたなぁと感じます。

――サブタイトルにもあるように、家族・仲間・師弟といろんな“つながり”が見えてくるのが第2期の魅力でもあります。特に、“つながり”を感じた瞬間やシーンはありましたか?

小野:僕はやっぱり劇場版の最後です。みんながつながって弓を引いていくシーンを改めて見ても鳥肌が立ちます。

愁の「弓は1人で引くものだ」と言っていたことが結構僕の中で印象に残っているんですけど、そこが風舞高校との対になる部分であり、愁の考え方なんだなと思っていました。

でも、第1期や劇場版の最後にある風舞高校の射を見て、弓は1人だけで引くものじゃないかもしれないとちょっと影響を受けて、そこから千一・万次との関係性につながってきているのかなとも思います。

上村:今回、中学時代の話が出てきたりするんですけど、前からつながっていて今があるという部分を皆さんも見られるんじゃないかなと思います。

小野:確かに、そこは“つながり”だね。

上村:愁とか静弥もそうですけど、第2期で初めて登場する二階堂とのシーンも結構あります。その二階堂と湊が昔どういう風につながっていたのか、そして今はどこにつながるのかが見どころです。過去の出来事が少しずつ出てくるので、そこは面白く楽しめるんじゃないかなと思います。

――第1期からご覧になっている皆さんにとって、第2期の新キャラクター・二階堂永亮はすごく気になる存在だと思います。どこか、第1期の愁のような立ち位置に似ていますよね。

上村:雰囲気でいえば、敵キャラ感満載ですよね(笑)。

小野:劇場版の最後がすごかったから(笑)。

上村:攻撃的な言葉や姿勢から敵キャラのように感じますし、まだ序盤では彼に対して感情移入したり共感したりするのは難しいと思います。

でも、二階堂としても自分の考えているひとつの大きな軸があり、その軸があるが故の行動をしています。また、単純に弓道に向かう姿勢が風舞や桐先とは全然違う魅力もありますよね。二階堂の射形“斜面打ち起こし”もすごくカッコいいですし。

考え方はやや極端で、弓道場もない、実際に教えてくれる人もいない中で自分が引っ張る二階堂のストイックさについてくる人たちが辻峰高校に集まっているので、これから紐解かれていってはどういう風に湊や愁と絡んでいくのか楽しみです。

小野:とにかく二階堂は最初のインパクトがすごかった。湊や愁にとっては中学時代の先輩という存在で、二階堂が湊と喋っているときにはちょっと明るめだったりするんですけど、愁に対しては割と意味深なシーンが多かったりするのでお互いに何か思っているところがあるんだろうなと。僕自身、その2人に何があったのかまだ知らないので、そこは楽しみのひとつです。

――収録が進む中で、何かディレクションや演技指導は受けましたか?

上村:大きなディレクションはありませんが、音響監督の鶴岡さんから「劇にするんじゃなくて役を演じろ」とよく言われます。

僕の中では、日常会話といったフラットな会話が増えたので、彼らの素の部分を意図的に出すのではなく、日常をそのまま切り取った空気感というか、役として言葉を発することで自然とできる空間を大事にしようということなんじゃないかなと解釈しています。

そういうディレクションは、たぶん4年前ならなかったんじゃないかな。

小野:あ~、確かにそうかも。

――そのように感じる理由は?

上村:4年という月日を経て、キャラクターも僕たちもいろんなものを培ってきました。だからこそ、描き方も変わりましたし、弓道という軸がある中でのみんなを差別化していかなきゃいけない。その上で、“役としてそこにいることを忘れずに演じていこう”ともよく言われます。

映像がほぼできた状態でアフレコをやっているんですけど、キャラクターの表情もよくわかりますし、演じる上でのヒントがいろいろとある中でも寄り添いすぎず、役としてドラマを作っていこうと。そのドラマを作るための準備をしようと、その言葉がとても印象に残っています。

小野:すでに映像が完成している上での収録なので、そこに上乗せして何かをやるというよりは自分の中にあるものをしっかりと持って演じるだけで自然とドラマが生まれるんです。

ツルネは普通の高校生たちが弓道に一生懸命向き合っているお話なので、僕たち役者は余計なことは全然しなくても素敵なものに仕上がると思います。

上村:そうですね。やっぱり画の力が強いので、そこまで寄り添わずに表現したほうがリアルになりますし、より画が生きるというか。その辺の塩梅はみんなで探りながらやっています。ただ、正直な話、すでに画がある中での収録のありがたみとそれ故の緊張感があります(笑)。

小野:プレッシャーはあるよね(笑)。ちゃんと口の動きにも合わせないといけないから、バランスも難しい。

上村:それをいろいろと考えさせてもらえているのは、役者としてありがたいです。

(C)綾野ことこ・京都アニメーション/ツルネII製作委員会
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