「1000年以上生きているなら、色々な日があっていいじゃない」──秋アニメ『葬送のフリーレン』種﨑敦美さん、岡本信彦さんら登壇の完成披露イベントレポート! フリーレンの旅路に積もる哀愁と勇者パーティーから受け継いだ想い
2023年9月29日(金)よる9時から「金曜ロードショー」で初回2時間スペシャル、翌週10月6日からは毎週金曜よる11時の「FRIDAY ANIME NIGHT(フラアニ)」にて放送されるアニメ『葬送のフリーレン』。
先日9月23日(土)、TOHOシネマズ 六本木ヒルズで本作の完成披露イベントが行われました!
本稿では、本編上映前に行われたフリーレン役・種﨑敦美さん、ヒンメル役・岡本信彦さん、フェルン役・市ノ瀬加那さん、シュタルク役・小林千晃さん、ハイター役・東地宏樹さん、アイゼン役・上田燿司さんによる舞台挨拶の模様をお届けします!
種﨑さんが感じた勇者パーティーと新パーティーの違いとは?
コミック累計発行部数1000万部突破の人気漫画を、豪華スタッフの手でアニメ化する本作。登壇したキャスト陣は、一様に完成した映像に対する自信を覗かせていました。
本作の物語は、フリーレンら勇者パーティーが魔王を討伐したその後から幕を開けます。冒険の終わりから始まるストーリーという斬新な世界観は、原作の連載開始時から話題を呼んでいました。
種﨑さんは原作を読み進めるなか、常に哀愁を感じていた、と本作ならではの感想を語ります。
岡本さんはフリーレンの視点から人間の一生を俯瞰的に描くことで、「現代社会にも刺さる作品になっている」と魅力を分析。
また、種﨑さんは彼女について考えるとき、いつも真っ白という言葉が思い浮かぶと語ります。「1000年以上生きているなら、色々な日があっていいじゃない」と彼女を演じる際の心持ちを明かしました。
魔王討伐を成し遂げた勇者パーティーについての話題では、岡本さんがディレクションの中で自然体な演技を求められていることに気づいたというエピソードを披露。
また上田さんは、フリーレンにとって4人での旅が「貴重な時間だったという空気感を出したかった」と演じるうえでのこだわりを明かしました。
魔王討伐を成し遂げた勇者パーティーについての話題では、岡本さんがディレクションの中で自然体な演技を求められていることに気づいたというエピソードを披露。
また上田さんは、フリーレンにとって4人での旅が「貴重な時間だったという空気感を出したかった」と演じるうえでのこだわりを明かしました。
続いて、小林さんはシュタルクとフェルンが参加する新パーティーは「勇者パーティーの想いを受け継ぎながら旅をしている」とコメント。
さらに、市ノ瀬さんがそれぞれのパーティーにおけるフリーレンの立ち位置を話題に挙げると、それを受けた種﨑さんは勇者パーティーは一列に並んでいる、新パーティーは一歩引いて後ろから支えている感覚があったと、それぞれの違いを語りました。
ゆっくりと心に積もるフリーレンの旅路
ここで、本作のオープニング・YOASOBIの「勇者」とエンディング・miletさんの「Anytime Anywhere」が紹介され、それぞれから届いたコメント映像が流されます。
オープニングについて、市ノ瀬さんは終盤にかかるコーラスによって「作品の壮大さ、フリーレンの強さが表れている」と楽曲から受けた印象を語りました。
続く岡本さんは「勇者って大事ですよね」とどこか感慨深げなコメント。勇者の持つカリスマが周囲に勇気を与えていくように、聴く人を勇気づけるキャッチーな楽曲になっていると絶賛します。
エンディングを聴くたびに涙が出るという種﨑さんは、「こんな風に作品を表現できることが羨ましい」と熱弁しました。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、最後にキャスト陣からメッセージが。上田さんは「この作品を観て良い土日を迎えてほしい」、東地さんは「ファンになっていただける自信がある」と放送への期待を煽りました。
小林さんは「ゆっくりと心に積もるように観ていただけたら」と本作独自の空気感に触れ、市ノ瀬さんも「言葉にできない細かい感情が散りばめられている」と改めて魅力をアピール。
岡本さんは、上田さんから教わった丹田に力を込める方法で、おじいちゃんを演じている場面に注目してほしいと見どころを明かしました。
そして、種﨑さんは「ただただ作品を堪能して欲しい」とまっすぐにコメント。初回以降は放送時間が異なるため、録画予約を忘れないようにと呼びかけました。
冒険の終わりから始まる魔法使い・フリーレンの旅立ち。9月29日(金)の「金曜ロードショー」より、彼女の新たな旅路がいよいよ始まります。
登壇者
『葬送のフリーレン』作品情報
あらすじ
千年以上生きるエルフである彼女は、ヒンメルたちと再会の約束をし、独り旅に出る。それから50年後、フリーレンはヒンメルのもとを訪ねるが、50年前と変わらぬ彼女に対し、ヒンメルは老い、人生は残りわずかだった。
その後、死を迎えたヒンメルを目の当たりにし、これまで“人を知る”ことをしてこなかった自分を痛感し、それを悔いるフリーレンは、“人を知るため”の旅に出る。
その旅路には、さまざまな人との出会い、さまざまな出来事が待っていた―。
キャスト
(C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会