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秋アニメ『SPY×FAMILY』Season 2|ベッキー役 加藤英美里インタビュー

秋アニメ『SPY×FAMILY』Season 2|ベッキー・ブラックベル役 加藤英美里さんインタビュー「ロイドに会った時のベッキーのテンションは、初めて推しに会った時のような感じです」

 

加藤さんとベッキーの共通点

――社会現象となった『SPY×FAMILY』に出演して、周囲の反響はありましたか。

加藤:身近なところでもあって、お子さんがいるお友だちからも「『SPY×FAMILY』、見ているよ」とすごく言われます。別の収録現場に行った時も、周囲の方が「ベッキーちゃん、すごくかわいいです」と伝えてくださることもありますね。

それから小豆島へ一人で行った時に、たまたま旅先で出会ったカップルに、遠いところからメインの駅まで車で乗せて行ってもらったことがありました。アニメがお好きな方で、見ているアニメをあげてくれていて、その中に『SPY×FAMILY』も入っていたんです。いろいろな人が見てくれているんだなと実感しました。

それだけ、子どもたちだけではなく、大人の人やいろいろな人が見てくれているんだと実感しました。

 

 

――ベッキーを演じたことによって、ご自身に何か変化はありましたか。

加藤:友だちに対する思いや、大切にするということ、友だちとの付き合い方というのも改めて考えるきっかけになりましたね。いつも一緒にいる親友のような存在を羨ましいなと思いながら、私の中の理想も含めてベッキーを演じている声に乗せたりしています。

私は子供の頃、ベッキーやアーニャみたいに社交的な方ではなくて、わりと一人で静かにしているタイプでした。お友だちはいましたけど、いつも一緒にいる親友のような存在がたぶん私の性格に合わなかったんじゃないかな。たまには違う人と遊びたいなとか、一人になりたいなとか思うタイプでした。それでも、いつも一緒にいるという女の子のお友だちを見ると、羨ましいなと思うこともあったので、そういうところもベッキーに重ねながら演じました。

――子どもの頃はどんなお子さんでしたか。

加藤:けっこう内向的な子どもでしたね。あまり理解されにくいかもしれないですけど、例えば、授業参観は恥ずかしいから、来てほしくないと思うタイプでしたし、友だちと一緒に遊んでいるところは、恥ずかしくて親に見られたくないと感じる子どもでした(笑)

だから、家ではゲームをしてよく遊んでいました。ゲームの他には、交換マンガを妹としていましたね。オリジナルキャラクターの女の子二人と敵が戦うバトルもので、自分が描いたお話の続きを妹がまた描いて、「何でこんな展開に?」と思いながら、私がまた続きを描くという遊びをしていました。

お友だちとも4人ぐらいで月に1回、短編作品や4コママンガを描いて、持ち寄ってホチキスで留めてマンガ雑誌を作っていました。人と遊ぶのはあまり得意ではなかったので、一人で何かを作ったり、遊んだりする方が好きでしたね。

 

 

――『SPY×FAMILY』に登場する人物の中で、自分に近いと思うキャラクターはいますか。

加藤:メインメンバーの中には、私に近いキャラクターはいないかな。でも、もしかしたらアーニャと出会う前のベッキーが一番近いかもしれないです。意地悪なことを言ったりはしないですけど、ひとりぼっち感があるというところでは、ちょっとベッキーと近いところがあるかもしれないですね。

私とベッキーの性格は真逆で、ベッキーみたいな性格のお友だちに無理やりおままごとに付き合わされる側なんです(笑)。でも立ち位置的に、ちょっと孤独な部分もあるというところは、ベッキーとちょっと似ているかなという感じです。

 

加藤英美里さんが演じる時に大切にしていること

――役柄を演じる際に、加藤さんが大切にされていることを教えてください。

加藤:声じたいは私なんですけど、アニメを見て、声優の加藤英美里をいっさい感じないようにしてほしい。見ている人には純粋に作品を楽しんでほしいなと思っています。キャラクターに「加藤英美里成分が入らないように」ということを一番気にしていますね。

私自身が演じたキャラクターを見ていて、「あ~、加藤英美里だね」と感じると、作品に気持ちが入りきらなくなってしまいます。見ていて、キャラクターがしゃべっているようにしか感じない、存在しているようにしか感じないと思ってもらいたい。見ている人がそのように感じてくれるような演技、キャラクターになるということを一番大事にしています。

 

 

――ベッキーに関して、自分が出ると感じることはありますか。

加藤:ベッキーはあまり自分が乗らない感じはしますね。もちろん演技の際に気持ちを作る上で、自分の経験した気持ちを乗せたりはします。でも、しゃべりやキャラクター性として、ベッキーはあまり自分が乗ることはないですね。だから、私にとって演じやすいキャラクターですし、ベッキーを演じる時には、あまり悩むことがなくて、「こうやりたい」と思ったことをそのまま出せているような気がします。

――それだけベッキーになじんでいると、台本なしのアドリブで続けていくのも難しくないですね。

加藤:ベッキーの言葉が想像しやすいんでしょうね。瞬発的にとか、長いものが出てくるかと言われたら、ちょっと難しいかもしれないですけど、Season 1の時もかなりアドリブが多かったです。

『SPY×FAMILY』を見る時は、リアルタイムで見る時と、配信で見る時があるんですが、配信で見る時はたまに字幕を出して見ています。字幕で見ていると、台本になかった私のアドリブが字幕になっていることがあって、それはすごく嬉しかったですね。

ダミアンに向けて言ったセリフだったかな。口がパクパク動いているところで言ったものではなく、ガヤガヤ、ワーワーと言っているところで、目立つセリフとしてアドリブが使われて、それが字幕になっていたので、それは本当に嬉しかったです。

――字幕で作品を見ることもありますか。

加藤:音も出しているんですけど、他の作業をしながらとか、流し見したいなという時に字幕で見ると、聞き取りづらいセリフも字幕で出るんです。

もちろんガヤとしては載らないものもあるんですけど、かぶっているセリフで聞き取りにくいものや、キャラクターがそれぞれどんなことを言っているか知りたい時も、字幕で見ます。確認的なものもありますし、そういうのも含めて二度楽しめるので、私は字幕を出して楽しんでいます。

 

 

――本作を楽しみにしているファンのみなさんへメッセージをお願いします。

加藤:Season 1の時は、本当にたくさんの方から、たくさんの反応をいただきました。私自身もこの作品は話題になるだろうとは思っていましたけど、想像以上の反響に驚いています。みなさまの作品への熱がさらに燃え上がっていくように、Season 2も楽しみにしていただきたいです。

そして、ベッキーもついにロイドと会うことのできる回が待っていますので、楽しみにしていてください。実況やいろいろなところで感想を書いてもらえることを、私もハッシュタグ「#」をたどったりして楽しみにしているので、ぜひ盛り上がっていただけると嬉しいです。よろしくお願いします!

――ありがとうございました!

 
[取材・文/宋 莉淑(ソン・リスク)]

 

作品情報

SPY×FAMILY Season2

あらすじ

人はみな 誰にも見せぬ自分を 持っている―― 世界各国が水面下で熾烈な情報戦を繰り広げていた時代。 東国(オスタニア)と西国(ウェスタリス)は、十数年間にわたる冷戦状態にあった。 西国の情報局対東課〈WISE(ワイズ)〉所属である凄腕スパイの〈黄昏(たそがれ)〉は、東西平和を脅かす危険人物、東国の国家統一党総裁ドノバン・デズモンドの動向を探るため、ある極秘任務を課せられる。 その名も、オペレーション〈梟(ストリクス)〉。 内容は、“一週間以内に家族を作り、デズモンドの息子が通う名門校の懇親会に潜入せよ”。 〈黄昏(たそがれ)〉は、精神科医ロイド・フォージャーに扮し、家族を作ることに。 だが、彼が出会った娘・アーニャは心を読むことができる超能力者、妻・ヨルは殺し屋だった! 3人の利害が一致したことで、お互いの正体を隠しながら共に暮らすこととなる。 ハプニング連続の仮初めの家族に、世界の平和は託された――。

キャスト

ロイド・フォージャー:江口拓也
アーニャ・フォージャー:種﨑敦美
ヨル・フォージャー:早見沙織
ボンド・フォージャー:松田健一郎
フランキー・フランクリン:吉野裕行
シルヴィア・シャーウッド:甲斐田裕子
ヘンリー・ヘンダーソン:山路和弘
ユーリ・ブライア:小野賢章
ダミアン・デズモンド:藤原夏海
ベッキー・ブラックベル:加藤英美里
フィオナ・フロスト:佐倉綾音
ナレーション:松田健一郎

(C)遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会

 

(C)遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会
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