アニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』色彩設計・篠原愛子さんメールインタビュー【連載第20回】|黒髪なども多いので少しでも違った雰囲気になるようにハイライトの色や影色など工夫しています
個性が立って印象に残るキャラになったと思います
──本作において、色彩設計として特に注力されているポイントやこだわっているポイントを教えてください。
篠原:和月先生のカラーイラストのイメージを再現しつつ、衣装監修の方の協力も頂いて、時代背景に合う感じで色を調整していたり、黒髪なども多いので少しでも違った雰囲気になるようにハイライトの色や影色など工夫しています。
先生がカラーにされていないキャラクターなどは、漫画のトーンやキャラのイメージなどで私の方で考えています。
以前もアニメ化されていますがそれは見ないようにしていて、イメージで同じような色になることもありますが、新たなアニメ化ということで良い意味でイメージ変換できればいいなと思いながら作成して、監督と相談して先生の方へ提出しています。
──『るろうに剣心』では様々な戦い方や技も登場しますが、真似をしようとした思い出をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。篠原さんが気に入っている技や使ってみたい技などは、ありますか?
篠原:真似しようと思ったことは無いのですが、あえていうなら抜刀術は格好いいですね。一撃必勝って感じで。
──今後も様々なキャラクターが登場しますが、好きなキャラクターや気に入っているキャラクターはいらっしゃいますか。理由も合わせてお教えください。
篠原:今期ですと「赤松有人」ですかね。監督と色を決める際に、眉毛かと思ってた部分を紫色のアイシャドーにしたのですが、個性が立って印象に残るキャラになったと思います。
これから出てくるとなると十本刀が気になりますね。衣装も武器も個性豊かなので色を決めていくのが楽しみです。
──最後にファンの皆さんへメッセージをお願いいたします。
篠原:キャラ色など自分がイメージしていた色になっているかなど、色に注目してみてもらえるのも楽しみの1つになるかもしれません。
そういう皆さんのイメージに合ったり、良い意味で裏切ったりできるような色作りを頑張りたいと思いますので、是非今後も楽しみにご覧いただければと思います。
作品情報
あらすじ
その男は、新しい時代の到来と共に人々の前から姿を消し去り、「最強」という名の伝説と化していった。
時は流れ――明治十一年、東京下町。
逆刃刀を腰に下げ、不殺を誓う旅の剣客・緋村剣心は、神谷活心流の師範代・神谷薫と出会う。
剣心は、活心流を騙る辻斬り「人斬り抜刀斎」の事件を解決したことをきっかけに、薫のもとに居候することとなる。
東京府士族出身の明神弥彦、喧嘩屋を称する相楽左之助といった仲間たちとの出会い
過去の因縁によって戦うこととなる宿敵たちとの対峙。
新しい時代を懸命に生きる人々による明治剣客浪漫譚、ここに開幕――!
キャスト
(C)和月伸宏/集英社・「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」製作委員会