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冬アニメ『戦国妖狐』斉藤壮馬(迅火役)×高田憂希(たま役)インタビュー【連載第1回】

冬アニメ『戦国妖狐』第一部「世直し姉弟編」斉藤壮馬さん(迅火役)×高田憂希さん(たま役)インタビュー|キャスト・スタッフ陣の作品愛にあふれたアニメ。「魂を出し尽くした」第一部ラストまでぜひ見てほしい

 

さまざまなドラマがある闇たちや、カッコいい大人たちにも注目

――実際に映像をご覧になった感想をお聞かせください。

斉藤:PVを見ただけでドキドキワクワクしました。第1話の収録前に(相澤伽月)監督が「少年マンガらしい冒険活劇にしたいです」とおっしゃっていて。実際に映像を見たら、おっしゃられた通りで、僕の中の少年心がくすぐられるような、素晴らしい映像と音楽だなと思いました。

高田:カッコいい部分やかわいく描く部分の差がとても見応えがありましたし、一番驚いたのが精霊転化のシーンで、今まで見たことがなかった映像でした。

原作のカッコ良さから更に進化して、子供から大人まで全年齢の視聴者の方がときめいてしまうシーンになっていて。音使いや映像の美しさなど、絵力もすごく強くて、あのPVを見てより期待が高まったのではないかなと思います。

本編はその期待を超えていくクオリティになっているので、オンエアを楽しみにしていてほしいです。

 

 
斉藤:ぜひたくさんの方に見ていただきたいですね。聞くところによれば、アニメ制作のWHITE FOXの岩佐社長が水上先生作品の熱烈なファンでいらっしゃるそうで。

最初は2クールの予定で、水上先生も了承して、第二部を中心にして、第一部を回想を挟む形にしようという話だったところが、岩佐さんの熱い思いが届き、第一部の頭からアニメにすることになったそうです(笑)。そのくらい、作品愛にあふれた作画や演出だということが感じられる本編になっていると思います。

PVの中で真介がコロコロ転がってくるのを迅火が足で止めて、「何をやっとるんじゃ、お前は」とたまが言ったシーンは、転がり方にも原作への愛をすごく感じました(笑)。

――自身のキャラクター以外にお気に入りのキャラクターを挙げるとすれば?

高田:第一部に登場する「ふこう」という闇が好きです。人間と闇はまったく違う存在ですが、闇にも良い闇、悪い闇がいるというテーマを体現した子だなと。ふこう役の木野日菜さんのお芝居もすごく素敵なお芝居で、より好きになりました。

斉藤:ふこうもそうですし、「かごもり」とか、1話だけしか登場しない闇たちにもドラマがあって素敵なんですよね。

 

 
第一部でお気に入りのキャラを挙げるとしたら道錬かな。豪放磊落なキャラであり、僕自身が彼のようなキャラを演じることはこの先ないかもしれないですが、キャラとしてとても惹かれるし、こういう人がいたらもっと自信を持って前を向けるかもしれないと思わせてくれます。道錬役の(稲田)徹さんのお芝居も最高で、「空気が震える」というのはこういうことなんだなと思いました。

第二部だと足利義輝とか、あと迅火の師匠である黒月斎など、迅火から見て大人と思えるキャラはみんな魅力的ですね。大人としてしっかり頼れる人もいれば、野禅のように大人だけど子供っぽいところがある人もいたりして。僕の持論ですが、大人たちがカッコいい作品にすごく惹かれるし、物語に厚みが増していくと思っています。

 

キャスト・スタッフ陣の作品愛にあふれたアニメ。ぜひ最後まで一緒に駆け抜けてほしい

――たまは狐妖ですが「妖怪」と聞いて連想するものは?

斉藤:僕は子供の頃から妖怪がとても好きで、怪談話や民話もよく見聞きしていました。『ゲゲゲの鬼太郎』が好きでしたし、僕らの世代的には『地獄先生ぬ~べ~』も好きで、紙媒体でも電子書籍でもコミックを全巻持っています。

現代に河童が存在するとは考えにくいかもしれないですが、人間に心がある限り、妖怪たちも形を変えて存在していくものではないかと思うので、妖怪は人間と切っても切れない存在じゃないかという気がします。

 

 
高田:妖怪と聞いて思い浮かぶのは『ゲゲゲの鬼太郎』や『妖怪ウォッチ』です。小さい頃は、妖怪は怖いなという印象がありましたが、作品を通していい妖怪もいるんだな、かわいらしい妖怪もいるんだなと思えるようになりました。

演じるたまは妖狐ですが、それまで抱いていた妖狐のイメージとは違っていて。これまでは妖しくて近づいてはいけない大人のお姉さんみたいな姿を想像していたので、たまは妖狐というジャンルの新しい魅力を開拓できたかなと思います(笑)。妖狐ファンの方にも愛していただけると嬉しいです。

――迅火とたまは義姉弟ですが、家族のように慕っている、あるいは尊敬している声優さんがいれば教えてください。

斉藤:真介役の木村良平さんに僕はデビュー初期からお世話になっています。ただアニメの現場でご一緒する機会がなかなかなくて。しかも迅火と真介のような関係性でご一緒するのが久しぶりだったので、同じ作品、同じ時間に収録ができて嬉しかったし、良平さんもそう言ってくださいました。よく食事に行ったり、お酒を飲みに行ったりしますが、人として尊敬しているだけでなく、役者としても尊敬している方なので、今回マイク前で、心で掛け合いができて、ぶつかり合えたのがとても嬉しかったです。

 

 
高田:この作品でご一緒させていただいた、月湖役の内田真礼さんです。月湖の真っすぐ、純粋に強くなりたいという気持ちがありつつも、少女のはかなさも繊細に演じられていて、収録でも「かわいらしいし、素敵だな」と思っていました。まだご一緒した時にそれほどお話しできていないので、今度たくさんおしゃべりできたらいいなと思っています。

斉藤:1回「姉さん」と呼んでみたらいいよ。僕もいつもそう呼んでいるし、「誰から聞いたの?」と尋ねられたら僕の名前を出していいから。

高田:ありがとうございます。これをきっかけに絆を紡いでいけたらなと思います(笑)。

――最後に、これから放送されるアニメの見どころや注目ポイントのご紹介をお願いします。

斉藤:全体的な見どころは、緩急がついた物語の展開と、カッコいいバトルシーン、笑えるコメディシーン、泣けるシリアスなシーンと盛りだくさんです。スタッフの皆さんもキャスト陣も作品愛にあふれたアニメになっていると思います。

迅火としては、いろいろな表情を見せるキャラなので、シーンごとに目まぐるしく変わっていく立ち振る舞いや感情に注目していただきたいです。序盤は結構、人間を見下していますが、「十代特有のあの感じ」を楽しんでいただけたらいいのかなと思います(笑)。

 

 
役者として、いち原作ファンとして、この作品に関わることができて、とても光栄に思っていますし、このアニメを視聴者としても楽しみにしています。『戦国妖狐』をこれからよろしくお願いします。

高田:素敵な作品に関われているんだなと、台本やリハーサルビデオをいただくたびに毎回思っています。これほど愛にあふれた作品なので、原作ファンの方に加えて、初めましての方も含めて、たくさんの方に見ていただきたいです。

アニメ化が決まった時、原作ファンの方の期待も大きかったと思いますが、その期待を超えるようなアニメになっていると思っていますので、期待を膨らませながら第1話を見ていただいて、最後までお付き合いいただけたらと思います。

たまとしては、迅火を想う気持ちや彼女の変わらない強さにも注目して見ていただけたら嬉しいです。出てくるキャラがみんな魅力的で、真介と灼岩のやり取りなど、胸が締め付けられるシーンもあれば、クスっと笑えるシーンもありますので、ずっと楽しんでいただけるアニメになっています。ぜひ迅火やたま、真介と一緒に最後まで駆け抜けてください。

 

『戦国妖狐』作品情報

あらすじ

時は永禄七年(1564年)、人の営みの傍らに闇(かたわら)と呼ばれる魑魅魍魎・妖怪変化たちが息づく戦国時代。齢200年を生きる人間好きの妖狐・たまと、縁あって義姉弟となった、人間嫌いの仙道(仙術使い)の少年・迅火は「世直し姉弟」を名乗り、人に仇なす闇・障怪(さわり)退治の旅をしていた。旅の最中、障怪退治を生業とする僧兵集団・断怪衆(だんがいしゅう)と関わった姉弟は、彼らが障怪に対抗するため、人と闇を人為的に融合した存在・霊力強化改造人間を擁していることを知る。人と闇を辱める所業に、義憤の念に駆られたたまと迅火は、その行いを糾すため、武者修行中の自称浪人・兵頭真介と、断怪衆から脱走した霊力強化改造人間の少女・灼岩と共に、断怪衆総本山へと乗り込む。姉弟たちと敵対する形となった断怪衆は、その討伐のため「闇喰い人」を自称する剣士・雷堂斬蔵と、霊力強化改造人間の精鋭・四獣将を差し向ける。

 

キャスト

迅火:斉藤壮馬
たま:高田憂希
真介:木村良平
灼岩:黒沢ともよ
千夜:七海ひろき
月湖:内田真礼
なう:豊崎愛生
神雲:乃村健次
道錬:稲田徹
烈深:宮城一貴
山の神:高垣彩陽
りんず:鈴木愛奈
野禅:津田健次郎
くずのは:ゆかな
雷堂斬蔵:東地宏樹

 

(C)水上悟志/マッグガーデン・戦国妖狐アニメ化事業部
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