
『ユア・フォルマ』エチカ・ヒエダ役 花澤香菜さんインタビュー|フルネームのイントネーションで論争が勃発!? 原作を頼りに拾い上げたエチカの“不器用な部分”
少しずつ縮まっていく、エチカとハロルドの心の距離
ーーアフレコ時に印象に残ったディレクションなどはありましたか?
花澤:エチ(↑)カ・ヒエダなのかエチ(↓)カ・ヒエダなのか、フルネームのイントネーションに関する問題が巻き起こりまして(笑)。具体的な名前も挙げながら、ああでもないこうでもないと話し合った結果、最終的にはエチ(↓)カ・ヒエダに落ち着きました。
とはいえ、原作の菊石まれほ先生がアフレコに来てくださる機会があったので、「先生に聞けば何とかなる!」という心強さがありましたね。ご挨拶させていただいたのですが、作中の殺伐とした事件を描いているとは思えないくらい、朗らかで優しい方でした。
ーーその他にアフレコ現場で印象に残った出来事はありましたか?
花澤:色々ありすぎて、何をお話しようか迷うくらいです(笑)。普段はほんわかした遠藤綾さんがトトキ課長を演じると突然キリっとして、とんでもないカッコよさだったので、そのギャップにはやられました……!
あとは杉田智和さんが演じているシュビン。ミステリアスな人物なのですが、杉田さんは普段からとっても面白い方なので、作品の雰囲気とアフレコ現場でのギャップがすごかったです。もうずっとワイワイしていました。
ーー序盤では斎藤千和さん演じるレクシーや豊永利行さん演じるファーマンとの絡みも多かったと思います。
花澤:「ほとんど千和さんひとりで喋っているんじゃないか」と感じるぐらいの台詞量だった話数がありました。千和さんは長尺の台詞を喋ることに本当に慣れていて、私もそういった作品でご一緒したことがあったので流石だなと。
豊永くんとはそこまで一緒に出来なかったのですが、ファーマンはロボットや技術を説明して、視聴者に分かってもらうようなセリフが多くて難しいんですよ。でもかなりタイトな尺の中でわかりやすく伝えてくれるので、改めて凄い技だなと思いながら見ていました。
ーー花澤さんの中で気に入っているキャラクターはいますか?
花澤:ビガはやっぱり可愛いです。エチカと唯一年齢が近い女の子なので、彼女が出てくると画面も華やぐし安心します。エチカも彼女には心を開いていますし、演じる東山奈央ちゃんもビガと似ている部分があって、現場に居てくれるだけで和みますね。
花澤:あとはトトキ課長が猫型ロボットを飼っているのですが、その子が本当に可愛いので「猫の出番はまだかな?」って(笑)。猫好きの同志はトトキ課長を応援していただけると嬉しいです。
ーー最後に、今後の放送を楽しみにしている読者に向けて、注目ポイントをお聞かせください。
花澤:エチカとハロルドのやり取りから、心の距離が少しずつ縮まっていく過程を楽しんでいただけるんじゃないかなと。
そして、何より本筋を走っている事件ですね。ふたりがひとつずつ解決していきますが、その裏で動いているものは続いていくので、先が気になる内容になっていると思います。
[インタビュー・撮影/胃の上心臓]
『ユア・フォルマ』作品情報
あらすじ
1992年に起きたウイルス性脳炎のパンデミックから人々を救った医療技術は、今や日常に不可欠な脳侵襲型情報端末へと進化をとげていた。
見たもの、聞いたこと、そして感情までも——。
全てが記録される世界で、重大犯罪事件の捜査は、記録の集合体〈機憶〉にダイブできる特別捜査官「電索官」の仕事になっていた。
世界最年少で電索の任についた天才少女、エチカ・ヒエダ。
その才能ゆえに孤立する彼女にあてがわれた新しい相棒は、金髪碧眼のヒト型ロボット〈アミクス〉のハロルドだった。
最強の二人の前に、秘密は全て暴かれる——!
キャスト
(C)2025 菊石まれほ/KADOKAWA/ユア・フォルマ製作委員会
















































