
田舎ならではのパワフルエピソード! “共存”に近い、のびのびした猫との暮らしーー『夜は猫といっしょ』アニメ第3期配信記念インタビュー:江口拓也さん
傷を見て思い出す猫との日々
──今作は、猫のキュルガと暮らすことになったフータくんがキュルガとの生活を通して、猫の生態を知っていく姿が描かれます。数々の“猫あるある”が描かれているということで、ぜひ作中で描かれた“猫あるある”が本当なのか、猫を飼われていた際の実体験を交えたお話を伺えればと思います。まず「机の端にあるものを落とす癖」はいかがでしょうか?
江口:落とすというより、暇になるとそこら辺にあるもので遊び始めますよね。我が家ですと、コタツを出していると上に置いてあるみかんを転がしたりします。
──少し繋がりますが、「意外と人の食べ物に手を出さない」はどうですか?
江口:これは如何に躾ができているのか、だと思いますね。あと、そもそも人間の食べ物を美味しいと感じないんじゃないかなって。猫を飼っていたら好奇心で猫缶であったりカリカリを食べたくなることがあると思うんですよ。それで僕も一応「知っておこう」という気持ちで食べたんですけど、ぜんぜん味がしなくて。もしかしたら人間の食べ物は味が濃すぎて逆に美味しく感じないんじゃないかなって思いました。
──なるほど。ご実家ではどんなご飯を与えていたのですか?
江口:我が家は米農家なので、白米も少しだけ食べさせていました。そのおかげなのか、我が家の猫はすごく長生きなんですよ。「化け猫なのか?」と思わされるくらい(笑)。やけにツヤツヤしているし、元気だったので、もしかしたら米が長生きの秘訣だったのかもしれないです。
──それは意外な情報ですね。「シャッターチャンス逃しがち」はどうですか?
江口:当時はまだまだカメラ機能が発達していなかったので写真は撮らなかったんですよね。でも犬と違って気を使わないだろうなと思います。犬は撮られるのを待ってくれるけど、猫は我関せずみたいな態度でしょうし(笑)。
──そうかもしれませんね(笑)。「顔への攻撃がとても優しい」はどうですか?
江口:猫って構ってほしいときの攻撃は優しいですよね。向こうから本気で攻撃してくることは絶対になかったので、やっぱり手加減してくれているんでしょうね。
──本気で怒らせてしまったことも?
江口:歴代で1番気性が荒いトラという猫がいたんですけど、その猫は抱っこもさせない気高い性格だったので、近づくだけで怒らせていました。ただ、僕を泣かせると婆ちゃんがトラのことを叱っていて。その姿を今でもよく覚えています(笑)。
あと自分の手を見ると、だいたいの傷は猫なんですよね。右手の甲に深い傷があるんですけど、これはクマという猫を抱っこしたとき、家の横をトラックが通ったのにびっくりして跳ね上がったトラの後ろ足が深く刺さってしまったときにできたもので。後ろ足は飛ぶ力でもあるから前足以上に威力があって、そのときはめちゃくちゃ出血しました。今となっては良い思い出ですし、傷を見るたびに当時を思い出したりしますね。
──思い出の証でもあるのですね。「寝ているとき、気づいたら横にいる」はどうですか?
江口:寄り添って暖を取り合ったり、身を守り合う習性みたいなものなのかもしれませんね。どっちかが敵に気付いたら守ってもらうみたいに、群れとしての共存関係の表れでもあるのかも。そういう意味では、一緒に寝てくれるのは仲間意識の表れなのかもしれないなと推測しています。
──最後に「名前を呼んだら耳だけ反応する」。
江口:「餌くれるのかな?」と思うんでしょうか(笑)。ただ名前に関しては、婆ちゃんが名付け親になることが多いんですけど、田舎だからなのか、トラとかクマとかネーミングが独特なんですよね、それでも名前を呼ぶと反応はしていました。
“オフの時間”を作ってくれる猫様の力
──出演されたエピソードの台本をご覧になった感想をお聞かせください。
江口:日常の中、ふとした猫の行動に癒やされるという良い共存関係が描かれていました。猫というパートナーとしての尊さが溢れ出ていたんじゃないかなと。
──後輩を日野聡さんが演じているのも面白いところですね。
江口:そうですね(笑)。ただ、あまり先輩先輩し過ぎないように、というディレクションがありました。フランクで接しやすい距離感というものは演じるにあたって意識したところでもあります。
──猫に対しては子供をあやすような話し方になっていました。
江口:そこまで強く意識はしませんでしたが、小さき者に声をかけるときのニュアンスになっていたんじゃないかなと思います。
──本作のキャッチコピー「疲れて帰ってきた夜は、猫と過ごしたい。」にちなんで、江口さんが猫と過ごしたくなる、癒されたくなる瞬間をお聞かせください。
江口:なにも考えずに猫に集中していい時間が癒やしになるのかもしれませんね。やっぱり人間って、ほかの考えないといけないものを一旦置いておける“オフの時間”が大切だと思うんです。そんなとき、猫という存在は突飛な行動を取ったりして、頭の中を埋め尽くしてくれるんですよね。だから一杯いっぱいなとき、考えないといけないときこそ、猫さまの力が発揮されているのかもしれないです。
──たくさんのお話ありがとうございます。最後に、放送を楽しみにされている方々へメッセージをお願いします。
江口:第3期から参加させていただきましたが、ここまでシリーズが続いているのはそれだけみなさんに愛されている証拠だと思います。これまで見てくださった方には変わらない空気感を楽しんでほしいですし、これから見る方には存分に癒やされてほしいです。
──ありがとうございました。
[インタビュー MoA]
作品概要




























