アニメ
冬アニメ『わた婚』第二期:りりあ。×伊東歌詞太郎メールインタビュー【連載第四回】

冬アニメ『わたしの幸せな結婚』第二期連載インタビュー第四回: りりあ。さん&伊東歌詞太郎さん「僕は秋から冬にかけての季節、そして男性である清霞の視点で描きました。りりあ。さんの作品は春、そして美世の視点で描かれている」

 

伊東歌詞太郎「作中とのリンクを楽しんでもらえたら」

──伊東さんが感じる『わたしの幸せな結婚』の魅力や好きなキャラクターについてなど教えて下さい。

伊東歌詞太郎さん(以下、伊東):第一期の時に答えたのは、やはり男性目線で見て美世を大切にする姿勢が素敵な清霞です。

第二期もやはりそこは変わりませんでしたが、アニメを通して声優さんの演技と作画によって新たに好きになったのはゆり江です。

 

 
清霞や美世へかける言葉や悩みに対しての道しるべを提示してくれる様子が出てきた時に抜群の安心感につながり作中の癒しになりました。

──第一期に続いて、第二期エンディングのオファーがあった時はどのようなお気持ちでしたか?

伊東:とても嬉しかったです。

原作から自分なりに第一期以降の話だったら、こういうことを描きたいと勝手に考えていたので、それが実現すること、ミュージシャン冥利に尽きます!

──「月影おくり」の繊細でいて、〈あなた〉の想いの強さを感じるようなサビのダイナミックな歌声がとても印象的です。制作過程で特に意識したことを教えてください。

伊東:楽器は季節感を出すために質感を冷たく感じる方向性の音を多用しました。

秋から冬、そしてその先の春へつながる作中とのリンクを楽しんでもらえたらと思います。

 

 
歌に関しては昨今のレコーディングではバッサリ捨てられがちな体の感覚、そして声の前後の動きをなるべく残せるようにレコーディング、ミキシングを行いました。

サビ以外の不安さは後ろ、サビで想いを吹っ切るので前へ、ということがうまく表現できたと思っています。

──また、レコーディングでこだわられたところを教えて下さい。

伊東:前述の通り、自然な体の動きから生まれる声の前後の空気感をレコーディング段階から残していったところです。

──「月影おくり」というタイトルがとても印象的です。歌詞の中にも光と影、星、夜といったワードが登場しますが、「月影おくり」というタイトルにされた理由や、そこに込めた特別な想いを教えてください。

 

 
伊東:「影おくり」は本来、日中の太陽でやるものですが、不安なことを考えてしまうのは人間大抵夜なわけです。清霞も僕らと同じであろうと思い、自分の不安な想いを頭の中で考えては

それを投影してしまう様子はまるでそこに存在しないものを投影する点で影おくりのよう、ということで「月影おくり」というタイトルにしました。

不安があって暗闇に感じても、そこに実は月や星といった優しい光が照らしてくれています。

もちろん、悩んでいる間はそんなことに気がつく余裕はありませんが……!

──りりあ。さんの歌われるオープニング主題歌「幸せな約束。」について、どのようなご印象がありますか?

伊東:エンディングで僕は秋から冬にかけての季節、そして男性である清霞の視点で描きました。りりあ。さんの作品は春、そして美世の視点で描かれている。

この対比が本当にうまくオープニングとエンディングにパズルのようにハマっているなと感じました。

 

 

──さまざまな困難に、それぞれ立ち向かっていく『わたしの幸せな結婚』第二期。伊東さんはすでに歌で清霞たちに寄り添われていますが、『わた婚』のキャラクターに声を掛けるとしたらどのような言葉を送りますか?

伊東:もっとお互いの気持ちを正直に言う良い意味での相手に対する甘えがあってもいいよ、けどそれを言えないところが作品の魅力にもつながるからそのままでも良いよ、と伝えたいです(笑)!

──伊東さんご自身が困難や壁にぶつかった時、どのように乗り越えていますか? その際に大切にしている考え方や行動があれば教えてください。

伊東:その瞬間は辛いけれど、悩みながら過ごしていくとなんとなくいつの間にかうまくいくか問題が消えているので、時間はかかってもなんとかなる、ということを頭で理解して日々過ごすことが大切だと思います。

 

 

──伊東さんが第二期で楽しみにされている展開などありましたら教えて下さい。

伊東:二人はもう気持ちがしっかりと確認し合えているのですが、男女は付き合ってからの方が問題が起こるケースが多々あります。そこをどう乗り越えていくのか、視聴者の方と一緒に時にモヤモヤしながら時に応援しながら楽しみたいなと思います!

 
[構成・逆井マリ]

 

作品概要

わたしの幸せな結婚 第二期

あらすじ

「異能」の名家に生まれながらも
その才を持たず、家族から虐げられて育った少女・美世は、これまでに数多の婚約者たちが逃げ出し〝冷酷な軍人〟
と噂される久堂家当主・清霞のもとへ嫁ぐ。

始まりは、誰もが不幸な結末を予測する政略結婚だった。

だが、清霞は美世の偽りない純粋さに心解かれ、美世もまた、そんな清霞の芯にある優しさに心温められていく。

「旦那さまの力になりたい」――。

そう願うようになった美世は、亡き母の深い愛のもとに封印されていた「夢見の力」を開花させ、ついには清霞の危機を救う。
ふたりはお互いの存在によって幸せを知り、末永く寄り添い合って生きていくことを誓うのだった。

しかし、来春にも挙式を予定し、穏やかな日々を過ごすふたりに思わぬ出来事が訪れる。

清霞の父・正清に招待され、隠居先の屋敷へ向かったふたりを待ち受けていたのは、清霞の母・芙由の激しい罵倒。
美世は「久堂家の嫁」として認められるべく、奮闘する。
そこにまとわりつく怪しい視線の理由も知らず......。

ときを同じくして、屋敷の付近で相次いでいた
「鬼」の目撃情報を調査していた清霞は
国家転覆を企てる「異能心教」と交戦し......。

「厄災が来る」――。

帝都の平和を揺るがす、新たな事件の幕が開ける。
ふたりは、祝福された未来へ辿り着くことができるのだろうか?

キャスト

斎森美世:上田麗奈
久堂清霞:石川界人
薄刃新:木村良平
五道佳斗:下野紘
久堂正清:置鮎龍太郎
久堂芙由:井上喜久子
陣之内薫子:戸松遥
堯人:石田彰
甘水直:内田夕夜

(C)顎木あくみ・月岡月穂/KADOKAWA/「わたしの幸せな結婚」製作委員会

 

おすすめタグ
あわせて読みたい

わたしの幸せな結婚 第二期の関連画像集

関連商品

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2025年秋アニメ一覧 10月放送開始
2025年夏アニメ一覧 7月放送開始
2026年冬アニメ一覧 1月放送開始
2026年春アニメ一覧 4月放送開始
2025秋アニメ何観る
2026冬アニメ最速放送日
2025秋アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング