
劇場公開第9作目『名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー) 』5つの見どころポイント|小五郎が大活躍する船上本格ミステリー
4月18日(金)より公開となる劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像(せきがんのフラッシュバック)』。
金曜ロードショーでは最新作の公開を記念して3週連続「コナン祭り」と題して、過去3作品が放送されることが決定しています。
今回の金曜ロードショーでは毛利小五郎が活躍する『14番目の標的(ターゲット)』(4月4日)、『水平線上の陰謀(ストラテジー)』(4月11日)を、第3週目には、怪盗キッドと平次、コナンが北海道で土方歳三の日本刀にまつわる謎を追った、昨年公開の『100万ドルの五稜星(みちしるべ)』(4月18日)を本編ノーカットで初放送!
本稿では、毛利小五郎が活躍する劇場公開第9作目『名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー) 』の見どころポイントをわかりやすく5つに分けてご紹介します。
※若干ネタバレが含まれておりますのでご注意ください。
あらすじ
園子のはからいで、太平洋を航行する豪華客船アフロディーテ号の処女航海に招待されたコナンと蘭・少年探偵団一行。多くの著名人や政界人らも乗船する優雅な洋上のクルーズを楽しむが、かくれんぼの最中に園子が何者かに拉致・監禁されてしまう。
コナンの機転で九死に一生を得るが、今度は船内で殺人事件が発生。15年前に起きた貨物船・第一八代丸の沈没事故と半月前のある交通事故との関連に気づいたコナンだったが…。
1.最初から犯人が観客に示されている
本作はミステリー要素が強い作品となっています。その理由は「叙述トリック」が使われていること。叙述トリックとは、重要な情報をあえて伏せておき、その情報を知る前と知った後とで読者・視聴者の認識が劇的に変わるように叙述を行う文芸手法のことを言います。
コナン作品の中では珍しく犯人の怪しい行動や犯行の様子が序盤から登場するのですが、その裏では他の事件も同時に起こっており、更には15年前の船の沈没事故も関係している模様。またタイムトリックを使ったアリバイ工作なども巧みに使われている部分もあり、ミステリー要素が強いと言えます。
水面下で複雑に絡み合う謎が視聴者を引き付けるポイントの1つとなっています。
2.阿笠博士の発明品がたくさん登場
本作でも阿笠博士の発明品の数々がコナンたちを助けてくれます。今回登場する発明品は5つ。おなじみの時計型麻酔銃や探偵バッチをはじめ、犯人を捕まえるときに活躍するキック力増強シューズやどこでもボール射出ベルト。
そして本作のみに登場する「盗聴機能付きカフスボタン型スピーカー」。博士がコナンに渡そうとした際に小五郎に取られてしまうのですが、それが後々大事な役目を果たしてくれます。
3.新一と蘭の幼少期の描写
本作のキャッチコピー「忘れはしねぇよ、オマエのことだけは…」。
事件や推理の場面も大事ですが、やはり新一と蘭の関係性を描いてくれる場面は大事ですよね! 特に今回は幼少期の新一と蘭の思い出を振り返るシーンということでついニヤニヤしてしまいます(笑)
本作は「かくれんぼ」が鍵となっており、蘭が小学生のときにかくれんぼをした記憶の照らし合わせが重要となります。幼少期から新一は蘭を、蘭は新一のことをよく見ていてお互いを大切に思っている点がピンチを救う場面に繋がっていく、コナンファンには堪らないシーンです。
4.小五郎の冴え渡る推理
いつもは的外れな推理ばかりの小五郎ですが、本作では勘が冴え渡っています。『14番目の標的』も小五郎有能回としてファンが多いと思いますが、個人的には『水平線上の陰謀』のほうが推理とアクション、どちらもこなすカッコイイ小五郎を見られるので大好きです!
そしていつもなら美女がいたらデレデレと鼻の下を伸ばしてしまう小五郎ですが、本作では豪華客船「アフロディーテ号」の設計チームのリーダー・秋吉美波子が妻・妃英理に似ていることから彼女が美人でありながら、どこか苦手意識を持っている模様。
苦手意識はあれど、なにか秋吉美波子に気になる部分があるようで、その勘が今回の事件の大事な鍵を握っています。
5.エンディングの演出
私はこの作品のエンディングがとても大好きで、エンディングだけを何回も繰り返し見てしまうほど。エンディング曲はZARDの「夏を待つセイルのように」。ZARDのボーカル・坂井泉水さんの透き通るようなきれいな声と実写の海と船の風景がとてもマッチしています。
そして本作は『タイタニック』を彷彿とさせるような描写があり、それがエンディングにもよく表されています。『タイタニック』とシンクロしているような描写に心惹かれた方も多いのではないでしょうか。
間違いなく小五郎大活躍回!
コナン映画の中で小五郎のカッコイイところが見られるのは間違いなく『水平線上の陰謀』です。勘も推理も冴え、アクションもカッコイイとくれば言う事なし!
また、起きている小五郎の冴え渡る推理を見られる数少ない作品という点もこの映画のおすすめポイントです。
劇場版最新作『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』でも小五郎の活躍が見ることができるかも……と話題になっていますが、公開前に是非『水平線上の陰謀』で小五郎の活躍を堪能してください!
[文/五反田ちさと]
劇場版『名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー) 』作品情報
あらすじ
時は流れ現代、西多摩市。大財閥・八代グループの一つ、八代造船の設計士が、車を運転中に心臓発作を起こし、事故死。
さらに半月後……。
太平洋を航海する豪華客船アフロディーテ号。コナン、蘭、小五郎たち一行は、その処女航海に参加していた。
しかし船中には不審な人物が暗躍、ついに殺人事件が発生する。
それは、海上というどこにも逃げ場のない空間で繰り広げられる、恐ろしい陰謀の始まりであった。
キャスト
(C)2005 青山剛昌/小学館・読売テレビ・日本テレビ・小学館プロダクション・東宝・TMS










































