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劇場アニメ『卓球少女 -閃光のかなたへ-』夏川椎菜×雨宮天×麻倉ももが語る青春・友情・スポーツのリアル/インタビュー

中国発アニメ『卓球少女 -閃光のかなたへ-』が心を打つ理由――夏川椎菜さん×雨宮天さん×麻倉ももさんが語る青春・友情・スポーツのリアル/インタビュー

 

リ・シントンは、マスコットっぽい子

──続けてリ・シントンについて、麻倉さんから紹介していただけますか?

麻倉:私が演じたリ・シントンは、とにかく卓球が大好きで、プレーはそんなに上手くはないんですけど、卓球愛は誰にも負けない子です。

用語や作戦とか、ラケットなどの道具についてとか、卓球に関しては何でも詳しくて。自分が試合をしているシーンは、あまり無いんですけど、他の選手の試合を観ている皆さんにも分かりやすいように解説するようなシーンもあります。あと、コミュニケーション能力もすごく高くて、マスコットっぽい子だなと思っていました。

 

 

──夏川さんと雨宮さんは、リ・シントンにどのような印象がありますか?

夏川:リ・シントンは、物語を動かしてくれるキャラクターだなと思っていましたね。さっき、天さんに言われてたみたいに、ルオイは、自分からは動かず、目の前に来たものに対してリアクションをするという主人公にあるまじきキャラクターだったので(笑)。

ルオイを卓球部に誘ってくれたのもリ・シントンだし、積極的に街に連れ出してくれたのもリ・シントン。(もう一人のメインキャラクターの)ディン・シャオたちとの絡みも全部、リ・シントンが間に入ってくれていました。

基本、ルオイとシントンは、セットで動いてることが多かったので、右腕とは違うんですけど、何て言うのかな……。お供キャラというか、日常パートの要みたいなキャラクターだなと思っていました。

雨宮:ベビーシッターじゃない?

夏川:たしかに(笑)。 

雨宮:ルオイがぽやぽやしていたり、天然だったりすることを一番早くに理解して、ケアをしてあげるキャラクターなので、ベビーシッターなのかなって(笑)。

それに、私もそうなんですけど、卓球の経験がなかったり、詳しくなかったりする人でも、リ・シントンが熱を上げて説明してくれるから理解ができて、ちょっと卓球を分かった気分になって作品を楽しめる。卓球ベビーな視聴者さんにとっても、ベビーシッターのようなキャラクターなのかなと思います。

──ルオイたちの同級生で、もう一人のメインキャラクターでもあるディン・シャオを演じているのは、皆さんにとっては事務所の先輩でもある戸松遥さんです。ディン・シャオについても印象などを教えてください。

 

 
夏川:ディン・シャオは、4人の中ではトラブルメーカーという感じで、実際に、あまり感情が表に出ないルオイを怒らせたりもするキャラクターなんですけど。初登場の瞬間から、ずっとコミカルかつ、何らかのトラブルを巻き起こしたり、周りの人間の感情を逆撫でしたりする、すごく目が離せないキャラクターです。

あと、この4人の中では、唯一、天才肌と言えるキャラクターなのかなと思っていて。底知れぬ潜在能力を感じさせるところが、すごく特徴的なのかなと思います。それを戸松さんが演じることによって、すごく身近にいる感じがするというか。実際に、ディン・シャオとは会ったことがないはずなのに、「学生時代にこういう子いたな~」と思わされる説得力があるというか。より目が離せないキャラクターになっていると思います。

雨宮:ディン・シャオは、日常パートで輝いてくれているというか。この作品のギャグの幅を広げてくれているなと思います。最初にお話しした挫折とかを描きながら重くなりすぎないというところの軽さを担当してくれている感じがするし、その軽さがワン・ルーに引っかかったりもして、ストーリーを引っ張ったりもしてくれる。

彼女自身は、常に自然体ですが、すごく楽しいキャラクターです。戸松さんのお芝居も振り切っていて、めちゃくちゃおかしくて。ディン・シャオが喋るたびに笑っていました(笑)。絵からすごく生き生きとしているキャラクターなのですが、戸松さんの声が入ると、よりディン・シャオの立体感が増すというか、存在感がすごくあって楽しかったです。

麻倉:元々、この3人も個性豊かだったんですけど、ディン・シャオが加わることによって、最後のピースがはまった感じがして。すごく重要なキャラクターだなと思いました。

アフレコの時、事前に絵もセリフも分かっているはずなのに、戸松さんのお芝居が加わることで、「ここは、こういう声でやるんだ!」みたいな面白さもすごくあって、笑っちゃうところもあったし、すごくコミカルで楽しいキャラクターだと思います。

 

ワン・ルーは、「声が似ているから高くして」とルオイと差別化するディレクションがあった

──アフレコの時、特に意識したことや、印象的なディレクションなどがあれば、教えてください。

夏川:ルオイは、大きく笑ったり怒ったりとかは、あまりしないキャラクターなんですけど、卓球に対する熱は、すごく強くて。卓球に関するワードが出たり、プレーするシーンになったりすると、少し目に光が宿るというか、目がさらに輝いちゃう。そういう印象をすごく受けたので、日常パートの落ち着いた感じと比べて、卓球のシーンでは少しだけ鼻息荒くなっているような感じが出せたらいいなと思って演じました。

ディレクションに関しては、作品の最後の方のシーンで、私が思っていたよりもかなり感情を入れた方が良いというディレクションをいただいたシーンがあって。最終的に、自分が持ってきたもの(芝居)とは、かなり違うものになりました。作品を通して、そこに至るまでのルオイの変化も描かれていると思うので、注目して欲しいなと思います。

 

 
雨宮:ワン・ルーは、ギャップが面白いキャラクターなので、切り替えは大事にしました。例えば、普段は、自分が優秀であるという自負があるので、少しプライド高そうな喋り方にして、ギャグシーンで顔もギャグ顔になった時には、(芝居も)とにかく振り切っています。

でも、原音というか、中国の声優さんのお芝居は、生っぽいというか自然な感じで、そんなに起伏をつけて喋ってはいなかったんです。アフレコ自体、そこまで原音に忠実ではなくても良いので自由にやってください、という形だったので、どちらもクールに見られがちなルオイと差別化するという意味でも、「ここはプライドが高そうに」「ここはギャグ」みたいなシーンごとの色づけは、かなり意識してやりました。

印象的だったディレクションは、最初の方で、「ルオイと声が似ているから高くして」と言われました。最初にルーのギャグな面が出る前は、二人ともクールに見えがちで、声のトーンが近いと、どっちが喋っているのか分かりにくくなっていたんです。「ちょっと可愛くなっても良いので、少し高めに変えてください」と言われたのですが、見た目的に目元とかも涼やかな感じだから、あまり可愛くなり過ぎない方が良いとも思って。そこのバランス感は、けっこう神経を使った部分でした。

 

 
麻倉:リ・シントンは、特に挫折とかを経験した様子もないし、あまりシリアスな場面にいなかったということもあるんですけど、常に卓球への愛でキラキラとして、テンションも高いということを意識して演じました。

リ・シントンは、解説をすることが多かったんですけど、私自身もそうなのですが、卓球に詳しくない人は知らないような単語を言うこともすごく多くて。しかも、短い尺の中で、バーッと言ったりすることもあったので、そういう時には、よりしっかりと伝わるように、その用語を立てて言ってください、というディレクションをいただきました。だから、短い尺の中でも、より丁寧に言うことを心がけました。

──自分も知らない単語などをまるで詳しく知っているように言うのは、難しかったのでは?

麻倉:カタカナで長い用語とかも多かったので、自分の中で馴染ませるのはすごく難しかったです。だから、分からない卓球用語は意味を調べて、台本に注釈みたいな形で書き足しておきました。それで、「これは、こういう技だった」という内容を確認してから、セリフを言うようにしました。

 

いろいろなタイミングの方にも楽しんでいただける内容

──皆さんがTrySailとして歌っているオープニングテーマ「アストライド」に関して、曲の印象やレコーディング時のエピソードなどを教えてください。

夏川:オープニングテーマを制作するにあたって、TrySailサイドから作品サイドに候補の曲を何曲か提示したんです。それぞれ毛色の違う楽曲だったので、どれが選ばれるのか私もすごく楽しみだったんですけど、一番キラキラした王道の青春ソングが選ばれたので、これが作品の描きたい世界なんだなって思いました。

青空の下で仲間と手を繋ぎながら歌っているみたいな曲で、ピアノアレンジしたら合唱曲にもなりそうだし、青春を感じる楽曲に仕上がっていると思います。ただ、レコーディングの時は、爽やかなだけじゃなくて、少し熱苦しいというか、泥臭い青春感みたいなものも表現したいというディレクションをいただき、少しピリッとスパイスが効いた感じにもなったかと思います。

作品自体も、ただ卓球を楽しくやろうねという話ではなく、一度挫折を味わっている人たちが集まって、卓球というものにもう一度向き合ってみる話で、ちょっとピリッとしたスパイスが胸にギュッと刺さるような作品だとも思っているので、すごくぴったりな楽曲になりました。

雨宮:この作品のキービジュアルには、4人と卓球台が描かれているんですけど、その奥に見える青空の印象もすごく強いと思っていて。「アストライド」の最初の歌詞にも「空」という言葉が入っているし、正に青空のイメージで爽やかな楽曲です。レコーディングするにあたって、最初は、作品的に考えても10代の青春の曲で、未熟で何もわからない中、希望を胸に走っていくみたいな曲かなと思っていました。

でも、キャラクターたちは10代だけど歌う我々は大人だし、観てくれる人も、若い人から大人の人まで幅広い世代の方がいるはずだから、最終的には、10代のキラキラふわふわした青春というよりも、地に足をつけた大人の人も共感できる曲になるように歌わせていただきました。なので、歌っている私たちの心にもより近い感じというか、青春のキラキラ感もありながら、どっしりとした重さもある楽曲に仕上がっているはずなので、いろんな方に聴いて欲しいなと思います。

麻倉:私も最初にこの曲を聴いた時の印象は、キラキラ青春という感じで。実際にキラキラした音もたくさん入っていたので、この曲自体、若めの曲だという印象を受けました。だから、自分もそういう方向で作っていったんですけど、当日のディレクションで、もっと私たち大人が表現する青春感みたいなものに寄せていこうということになったんです。

例えば、Aメロのちょっと過去を振り返ってノスタルジーを感じるようなところは、息多めだったり、サビでは熱さみたいなものを出したり。曲の中で、いろいろ幅を付けていくことになったので、そこを意識して歌いました。

 

 

──最後に、このインタビューを読んでくれている読者の皆さんに向けて、メッセージをお願いします。

麻倉:卓球というスポーツに関しては、あまり馴染みがないという方々もいらっしゃるんじゃないかなと思うのですが、卓球のシーンが映像的にも本当に熱く美しくて。リ・シントンもちゃんと解説してくれるので、卓球初心者の皆さんにも楽しめる作品だと思います。

それに、部活をやっていた人とか、何かに挫折したことがある人とか、たぶん多くの人のどこかに刺さるポイントがある作品だと感じているので、たくさんの方に観ていただけたら嬉しいなと思います。

雨宮:卓球経験のある方は、絶対に楽しんでいただけるというか、何だったら、私たち以上に楽しんでいただけるかもしれません。それくらい試合のシーンにも時間を使っていて、すごく丁寧にすごい迫力で描かれています。だから、もちろん、そこは楽しみにしていただきたいのですが、日常シーンもたくさんあって。日本との違いもたくさん描かれているので、卓球に詳しくない方々にとっても、すごく楽しいポイントがたくさんあるはず。

あと挫折を描くと言えば、結構重い話かなと思いがちなんですけど、それが全然重くは描かれていません。もし、卓球が題材になっていることや挫折を描くところにハードルを感じている人がいたとしたら、それは完全に取り払って、ぜひ観に来ていただけたら嬉しいです。

夏川:スポコン的な熱い展開ももちろんありますが、それだけの作品ではなくて。少女たちの中国での暮らしとか、グルメの描写もすごくいっぱいあるし、日常的なパートも本当に充実していて、いろいろな面で楽しめる作品かなと思います。

メインの4人の少女も、挫折を経験している人もいれば、ただただ卓球が好きで真っ直ぐに楽しんでいるキャラクターもいるので、共感できるキャラクターが必ず見つかるのかなと思います。挫折した経験がある人はもちろん、今まさに何かに向かって頑張っている人、未来に向けてちょっとだけ小休止している方とか、いろいろなタイミングの方にも楽しんでいただける内容になっていると思いますので、ぜひオープニングテーマと一緒に楽しんでください。

 
[文・丸本大輔]

 

劇場アニメ『卓球少女 -閃光のかなたへ-』

5月16日より全国公開

卓球少女 -閃光のかなたへ-

あらすじ

卓球選手一族に生まれたジャン・ルオイ(张若饴)は、プロ入りをかけた大事な試合で敗北して以降、卓球から遠ざかっていた。

気持ちを入れ替えて新しい生活を始めるため、実家のある中国東北から遠く離れた杭州の高校に通うことに。

そこで、学業・スポーツともに秀でた優等生のワン・ルー(王麓)、明るい性格で卓球オタクのリ・シントン(李新桐)、フリーダムな問題児・ディン・シャオ(丁晓)らと出会う。

過去の敗北が心の傷になっているルオイは、それでも再びラケットを手に取る。

一方、実力はあるのに卓球チームへの参加を避けるワン・ルー。

卓球に対する様々な想いを抱える4人は、互いのプレーや考えに刺激を受けながら、自分自身の中の卓球に対する想いと向き合っていく。

すべては、青春をささげたあの試合で後悔しないために――。

キャスト

ジャン・ルオイ:夏川椎菜
ワン・ルー:雨宮天
リ・シントン:麻倉もも
ディン・シャオ:戸松遥
ロン・シャオ:和泉風花
チェン・ニンニン:石見舞菜香
ジャオ・スーチン:津田美波
リウコーチ:野田てつろう

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公式サイト・SNS

公式サイト:https://pingpong-girls.com/
公式X:@pingpong_girls
公式推奨ハッシュタグ:#卓球少女

オープニング主題歌
「アストライド」TrySail
5/16配信開始

 

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