
春アニメ『クラシック★スターズ』リスト役・石毛翔弥さんインタビュー|「改めて、リストは愛を象徴するキャラクターなんだなと思いました」
キャラクターソングは「リストのちょっと影のある部分も入れ込みたい」
──本作と言えばキャラクターソング。リストの曲も本編中に挿入歌として2曲流れましたが、それぞれの収録はいかがでしたか?
石毛:第4話の挿入歌だった「甘き羽音に乱れて・・・」は、僕にとって初のキャラクターソング歌唱ということもあって、すごく緊張しながらレコーディングに向かったことを覚えています。ただ、現場で「いいですね!」と声をかけてくださったり、歌いやすい環境を整えてくださったりと、僕の緊張がほぐれるように色々としてくださって。すごく楽しい気持ちで収録を終えることができました。
──初めてのキャラクターソングにしては、かなりの難易度だったのではないかと……!
石毛:そうですね……! 周りの人からは「この後、どんなキャラクターソングがきても怖くないね」って言われました(笑)。Elements Gardenさんの素晴らしい楽曲を歌えたことは、すごく貴重な経験になっています。初めてのキャラクターソングがリストの曲でよかったですね。
──第8話の挿入歌についてはいかがですか?
石毛:最初は物語の展開も踏まえて、ポップで晴れやかな吹っ切れた感じで歌うのがいいかなと思っていたのですが、「晴れやかになって明るいけれど、リストのちょっと影のある部分も入れ込みたい」というディレクションがあって。それがリストを表現するうえですごく大事な部分だと思ったので、何テイクも重ねながら丁寧にレコーディングしました。
──作中ではリスト含めてメインキャラクターたちの歌唱シーンもありました。実際の歌唱シーンの映像を見ての感想を教えてください。
石毛:それぞれのキャラクター性に合った歌唱シーンになっているなと思いました。物語・歌詞・映像がリンクしている部分もあれば、映像だけはアンマッチな部分もあって。話数によっては非常にツッコミどころ満載な表現になっているそのバランスが、本作ならではの面白さだと見ていて感じました。
推しポイントは「クラシックと現代の音楽を見事に融合させてアレンジした楽曲たち」
──本作のアフレコはいかがでしたか? 現場の雰囲気などを教えてください。
石毛:最初から最後まですごくいい雰囲気のなか演じさせていただけました。「Gran★MyStar」のメンバーとは和気あいあいとしていましたし、作中では敵対していた「Dis=Cord」のみなさんもすごく現場を盛り上げてくださって。キャスト全員で非常に楽しい空間を作っていた気がします。
──掛け合うことで出せた表現や学べたこともありましたか?
石毛:そうですね。(ベートーヴェン役の)内田雄馬さんの熱い思い、(モーツァルト役の)伊東健人さんの真摯なお芝居、(ショパン役の)安部瞬くんのひたむきな姿勢、(三原木逢生役の)浪川大輔さんのふだんは飄々とされていながらもお芝居をやるときの真面目さ。それぞれ役者さんによって経験年数もお芝居の考え方も異なると思いますが、それがしっかりと混ざり合って、作品にいい影響を及ぼしていた気がします。
──浪川さんは特に大先輩ですよね。
石毛:はい。それなのに僕たちがお芝居しやすい空気感を作ってくださって。こちらが何か突飛なお芝居をしたとしても、面白がって返してくださるんです。一緒にお芝居をしていて、すごく楽しかったですね。
──いよいよクライマックスへと向かっていく本作。見どころを教えてください。
石毛:この後もそれぞれのキャラクターが深掘りされていきますし、新曲もどんどん続いていきます。物語的には予選を繰り上げで突破して本選に臨む姿が描かれていきますが、より熱い展開が待っているので、ぜひ最後まで応援していただけると嬉しいですね。もちろん、『クラ★スタ』らしいツッコミどころのある展開もありますので、そこも楽しんでいただければと思います。
──最後に、改めて石毛さんが感じている本作の推しポイントを語っていただければと思います!
石毛:まずは、紆余曲折ありながらもみんなで力を合わせて乗り越えていく、爽やかな青春ストーリーが魅力だと思います。そして、クラシックと現代の音楽を見事に融合させてアレンジした楽曲たちが、個人的にぜひ推したいポイントですね。
例えばショパンの「進化のエチュード」。イントロのピアノは原曲通りですが、ラップが入ってくるじゃないですか。最初に聞いたときは驚きもありましたが、すごくカッコいいアレンジだなと思いました。「クラシックに触れてこなかったけど、本作の物語や楽曲を通じて興味が湧いた」という方がいたら嬉しいですし、そういう可能性を秘めているのが『クラ★スタ』なのかなとも思っています。
文:M.TOKU
作品概要
あらすじ
音楽・芸術・スポーツ、あらゆるエンターテインメント分野で未来を嘱望された若者たちが集う【私立グロリア学園】。
その音楽科では、偉大な音楽家たちの「才能(可能性)」に適合した者が【ギフト】を体内に移植され、その音楽家の名前で呼ばれることになる。ケガをきっかけに適合性を見出された青年・ベートーヴェンもその一人。
学園に編入したベートーヴェンは、異なるギフトを受け継ぐ仲間たちと出会い音楽の魅力に触れながら、コンテストでの優勝を目指すことに──。
偉大な音楽家の意思を未来へ紡ぐ夢のプロジェクト。音楽(エモージョン)とVR空間(ビジュアライズ)が織りなす奇跡のシンフォニーがここに開演!
キャスト
(C)CLASSIC★STARS PROJECT
































