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『ゲーセン少女』天城サリー インタビュー【連載第1回】

TVアニメ『ゲーセン少女と異文化交流』キャストリレーインタビュー第1回:リリー・ベイカー役 天城サリーさん|「恋も、ゲームも、すべてが楽しい……リリーの“キラキラ感”を大事にしました」

イギリスからやってきた少女リリー・ベイカーと、ゲームセンターの店員・草壁蓮司の交流を描く『ゲーセン少女と異文化交流』。7月より放送スタートした本作をもっともっと楽しみたい方のために、キャスト陣によるリレーインタビューがスタートしました!

第1回は、リリー・ベイカー役の天城サリーさんが登場! 全編にわたって英語を話すリリーは、ご自身も英語が堪能な天城さんにぴったりの役どころです。ところが、演じるにあたって日本語とはまた違う難しさもあったのだとか……。英語によるお芝居、リリーの魅力、そしてゲームセンターの思い出など、たっぷり語っていただきました。

 

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ゲームセンターでアルバイト中の青年・草壁蓮司が目にしたのは、バレンタインデーにひとりクレーンゲームに熱中する英国少女・リリー。何度挑戦しても景品を手にできず涙目のリリーに、思わず蓮司は手を貸す。無事にぬいぐるみを手にしたリリーから後日渡されたのは、思わぬメッセージカード――—“BeMyValentine!”(私の恋人になって!)キュートで天真爛漫な英国少女との出会い。勘違いから始まる、ゲーセンでの異文化交流!作品名ゲーセン少女と異文化交流放送形態TVアニメスケジュール2025年7月6日(日)~2025年9月28日(日)AT-X・TOKYOMXほか話数全12話キャストリリー・ベイカー:天城サリー草壁蓮司:千葉翔也草壁葵衣:小山内怜央加賀花梨:結川あさき桂木蛍:石原夏織望月桃子:茅野愛衣スタッフ原作:安原宏和(KADOKAWA「ドラドラしゃーぷ♯」連載)監督:菊池聡延シリーズ構成:山田靖智キャラクターデザイン:岡野力也美術監督:西山勇美術設定:益田健太(GROUND)色彩設計:重光由喜子編集:武宮むつみ音響監督:えびなやすのり音響効果:川田清貴録音調整:竹内俊平音響制作:zuvo.(合同会社笠井企画)キャスティング:松岡超(フルパワープロダクション)音楽:伊賀拓郎アニメーション...

 

よりデフォルメされたポップな女の子を意識するようにしました

──まずは、原作や作品資料をご覧になった際の印象からうかがえますか?

天城サリーさん(以下、天城):実はアニメ化が決まる前から、ファンの方に「これがアニメ化したら絶対サリーちゃんに演じてほしい!」とオススメされていて、すでに原作を読んでいたんです。それで大好きになった作品だったので、オーディションのお話をいただいたときは本当に驚きました。

連絡がきたのが、ちょうど海外での仕事帰りに乗った飛行機の中だったんです。映画でも見ようかというタイミングで資料が届いて、7時間ぐらい「受からなかったらどうしよう!?」と本気で悩みながらリリーちゃんのことを考えていました。

 

 

──特にどんなところが面白いと感じましたか?

天城:リリーちゃんのリアクションや表情の豊かさですね。思ったことがすぐに顔に出るところがすごくかわいいなと感じました。

──オーディションは全編英語だったんですか?

天城:そうなんです。最初に届いた資料は長い英語の台本で、概要には「英語を話せる方を探しています」と書かれていました。英語といってもアメリカ英語とイギリス英語のどちらがいいんだろうと思ったのですが、私はカリフォルニア出身。いわゆるストレートなアメリカ英語を話すので、最初はアメリカ英語で臨んだんです。でも、なんとなく手応えがなくて……。終わったあとに、「実はイギリス英語のバージョンも用意してきました!」とお願いして、もう一度演じさせてもらいました。

──実際にリリーを演じることになり、どんなことを意識されましたか?

天城:英語は日本語のように一音ずつ区切られていないので、メロディや抑揚がつけづらいんです。それで地声に近いナチュラルな英語で演じていたのですが、「もう少し元気に」というディレクションをいただいて、よりデフォルメされたポップな女の子を意識するようにしました。

 

 

──リリーはとても明るくて元気な子ですよね。

天城:そうなんです。日本にきたばかりで、目に入るものすべてが新鮮。楽しくて、友達もできて、恋もして……と、とにかくキラキラしています。常に目を輝かせているような子なので、エネルギッシュで前向きな雰囲気を出すように心がけました。

気をつけたのは、あざとい子にならないようにすることです。「蓮司を落としてやろう」といった計算されたかわいらしさではなく、「蓮司が好き。一緒にいたい。一緒に遊びたい!」というまっすぐ気持ちを大事にしています。

──アフレコ中は、英語が話せるキャスト同士でセリフの相談をする場面もあったとうかがいました。

天城:そうなんです。「この言葉、イギリスだったらこう言うかもね」とか、「こっちの言い方のほうが自然じゃない?」とか、言いまわしを一緒に考えて、台本のセリフをスタッフの方に提案させていただくこともありました。

──ちょっとした英語監修のような(笑)。

天城:はい、意味は正しいけれど実際にはあまり使われない表現があったときは、リリーちゃん世代が自然に使うような言いまわしを考えて提案させていただきました。

──ちなみに、アメリカ英語とイギリス英語の違いって、どんなところにあるんでしょうか?

天城:大きな違いは“メロディ”ですね。日本語でいうところの方言の違いのようなもので、大阪弁と京都弁くらいの違いだと思います。関東の人からするとどちらも関西弁に聞こえるかもしれませんが、実際には細かい違いがあるように、英語も細かい違いがあるんです。

 

 

──イギリスの中でも地域差がありますよね?

天城:イギリス英語を学ぼうと思い、YouTubeチャンネル「Trash Taste(トラッシュ・テイスト)」のコナーさんにイギリス英語を教えてくださいと連絡を取ったら、最初に「どこの地域の?」と聞かれたんです。イギリスの中でもバリエーションがたくさんあるそうなので、私は「一番ストレートなのをお願いします」とお願いしました。結果的に、ロンドンあたりの発音を参考にしています。

──リリーを演じるうえで大変だったことはありますか?

天城:リリーちゃんがたまに嫉妬心からムスッとすることがあるのですが、英語でムスッとした感情を表現しようとすると、日本語とは音の響きや語尾のトーンが違ってくるので、少しニュアンスが変わってしまうんです。どこか皮肉っぽく聞こえてしまうというか……。キャピっとしたときやハッピーなときも、やりすぎるとわざとらしく聞こえることがあるんです。そのあたりは音響監督さんと相談しながら、バランスを取るようにしていました。

 

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