
アリアーナが抱える悩みと繊細な感情、それを吹き飛ばすしんちゃんの“かっこよさ”に救われた――『映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ』アリアーナ役・瀬戸麻沙美さんインタビュー
瀬戸さんがついつい負けてしまう“誘惑”とは?
ーー「クレヨンしんちゃん」には以前出演されたことがありましたね。
瀬戸:TV「クレヨンしんちゃん」で、相戸ルナというアナウンサー役で出ていました。ただ、劇場版での出演は初めてですし、しかも劇場版は年に一度なので、やっぱり特別感はありますよね。
ーー『映画クレヨンしんちゃん』の中で、特にお好きな作品はありますか?
瀬戸:私が思い出に残っているのは、『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード』です。しんのすけが汗をかきながら、自転車で坂を上がっていくシーンがあるんですけど、その時に「焼肉はかっこいい。かっこいい焼肉には、かっこいいオラがよく似合う!」と顔を上げた瞬間に金髪のイケメン少年になっているという映像が忘れられなくて(笑)。それこそ、今回の作品も食べ物が出てきますし、作風的にも通じるものがある気がします。
ーー今作の橋本昌和監督とも久しぶりにご一緒されていますね。
瀬戸:10年ほど前に『TARI TARI』(※1)という作品でご一緒させていただきました。その時も歌が重要な“合唱部”の作品だったんですよ。自分も歌を歌うキャラクターだったので、今作で監督とまたご一緒できて、すごく嬉しかったです。
※1:『TARI TARI』:2012年に放送されたアニメ作品。夏の湘南を舞台に、高校生たちが合唱や歌に取り組む姿を描いている。橋本昌和氏が監督を務め、瀬戸は宮本来夏役を演じた。
ーー今作はボーちゃんが鼻に紙をさすシーンもあったように、欲望や誘惑というモチーフが登場します。瀬戸さんが「これだけは誘惑に負けてしまう」というものがあればお聞かせください。
瀬戸:やっぱり大人になると、理性を優先することが多いですよね。「本当に負けるものは何か?」と改めて考えた時に、「遊びの誘いやご飯の誘いかもしれない」と思いました。人に誘われると、スケジュールがパツパツでも、「行ったら楽しいことがあるかも」と思ってしまって(笑)。「楽しそうな誘いを断れない」という部分があります。
ーー昔から断れない性格だったのでしょうか?
瀬戸:気付いたのは、大人になってからですね。自分はイエス・ノーを言っているタイプだと思っていたら、周りの友人から「瀬戸ちゃんは、意外と全部行くよね」と言われて、「私、断れない人なんだ!?」って(笑)。人と話すことが好きなので、ひとりでいる時間よりも、誰かとしゃべっていることが多くて、ついついその誘惑には負けてしまいます(笑)。
ーー最後に、ファンのみなさんへのメッセージをお願いします。
瀬戸:「踊って踊って踊りまくる!?」とキャッチコピーにもありますけど、本当にその期待を裏切らない、むしろそれ以上の作品です。とにかくスピード感があるので、しんちゃんたちと一緒に心を動かしながら、楽しめる内容になっています。
アリアーナの抱えている繊細な感情もしっかり描きつつ、それを吹き飛ばしてくれるしんちゃんのかっこよさが見られると思いますので、ぜひ楽しんでください!
[インタビュー/宋莉淑 撮影/藤本厚]
『映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ』作品情報
8月8日(金) ROADSHOW
配給:東宝
あらすじ
「オラ、インドの綺麗なおねいさんとカレーたべた~い!」
インド観光を満喫する中、怪しげな雑貨店に入ったしんのすけとボーちゃんは、そこで「鼻の形」に似たリュックサックを見つけ購入する。しかし、そのリュックサックには、とても恐ろしい秘密があった---。偶然にもリュックサックから出ていた「紙」を鼻に刺してしまったボーちゃんは、邪悪な力に導かれ【暴君(ボーくん)】となり大暴走!豹変してしまったボーちゃんは、世界をも揺るがす脅威の力を手に入れてしまう。
はたして【暴君(ボーくん)】となったボーちゃんを、しんのすけたちは止めることができるのか?!
キャスト
(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2025



































