
『アークナイツ【焔燼曙明/RISE FROM EMBER】』タルラ役・坂本真綾さんメールインタビュー|「正しかったのか、間違っていたのか。彼女自身もきっと、今もその答えを探しているのだと思います。」
2025年7月より放送中のTVアニメ『アークナイツ【焔燼曙明/RISE FROM EMBER】』。その最終回の放送が迫るなか、アニメイトタイムズではタルラ役・坂本真綾さんへのメールインタビューを実施しました。
アーミヤやドクターの所属するロドスと敵対する感染者たちの組織・レユニオンの指導者であるタルラですが、そんな彼女を坂本さんがどのように見ていたのか。ぜひ、終盤の視聴前にご一読いただければ幸いです。
タルラは強さと痛みが同居しているようなキャラクター
――いよいよ第3期【焔燼曙明】も終盤へ突入します。第3期に限定せずとも構いませんので、これまでの物語を振り返った感想や印象に残っているシーンをお教えください。
タルラ役・坂本真綾さん(以下、坂本):物語を振り返ると、タルラがどれだけのものを背負い、どれだけの痛みと共に立ってきたのかが改めて胸に迫ってきます。彼女が“誰かのために”と願いながらも、その方法がどんどん孤独なものになっていく過程。強くあろうとするほど、彼女は一人になっていく。その姿がとても切なく、心に残っています。
――タルラというキャラクターの印象、ならびに役作りについてもお答えいただければ幸いです。どんな部分を意識して演じられていましたか?
坂本:タルラは、強さと痛みが同居しているようなキャラクターだと感じています。彼女の言動には“怒り”や“信念”が込められていますが、その根底には深い悲しみと孤独がある。どこか張りつめたものや脆さをにじませることを意識しました。彼女がどこで踏みとどまり、どこで崩れそうになっているのか——その境界線を大切にしたいと思いました。
――収録現場で印象に残った他キャストとのエピソード、スタッフ陣からのディレクションなどもお答えください。
坂本:収録の合間ではとても和やかにみんなでおしゃべりをするリラックスした雰囲気なんですが、いざマイクの前に立つときにはピリッと集中していて…各々が真剣に役に取り組んでいることが伝わってくる素敵な現場でした。特に監督のカリスマ性というか、誰もが「この監督のために良い演技をしたい!」と思ってしまうような、とても作品への愛に溢れた方だったので、そのおかげで現場がひとつになれていたと思います。
――また、タルラの過去が明かされる場面もありました。レユニオンの指導者となった現在とは少し違った印象を受ける部分ですが、こちらは演じる際にどんなところに気を付けていましたか?
坂本:昔のタルラはこんなにやわらかな表情を見せていたのか・・・と私自身も驚きながら見つめていました。彼女の中でどんな心の動きがあって、今のタルラになっていったのか。それを知るほどに、とても彼女のことが好きになっていったし、役作りということを考えなくても自然に寄り添える感じがしました。
タルラはアーミアたちロドスが敵対するレユニオンの指導者とのこと。そんなタルラの部下にあたるレユニオンに関わっているキャラクターたちの中で、印象に残っている人物とその理由も伺えますか。
坂本:やはりフロストノヴァの存在はとても印象に残っています。彼女の静かな強さや、命を削ってでも誰かを守ろうとする姿勢は、タルラとはまた違ったかたちの“覚悟”を感じました。タルラにとっても、きっと特別な存在だったのではないかと思います。同じ組織にいながら、方法や表現は違っても、深く共鳴していたように感じました。
――最後にこの先の物語を楽しみにしているファンのみなさんへのメッセージをお願いします。
坂本:正しかったのか、間違っていたのか。彼女自身もきっと、今もその答えを探しているのだと思います。最終話、その問いの続きをぜひ見届けてください。
『アークナイツ【焔燼曙明/RISE FROM EMBER】』作品情報
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