暑い夏はホラーアニメで乗り切ろう！　コメディホラーからサスペンスホラーまで、この夏に観たいホラーアニメ15選

怪奇・グロテスクホラー

『Another』

11作品目は綾辻行人先生の同名小説を原作としたアニメ『Another』。

ミステリー界のレジェンド・綾辻行人先生が描くホラー・ミステリー作品の『Another』は、とにかく雰囲気が抜群に良い！　良い意味で陰鬱としていて、連続的に起こる悲劇や異常な状況が怖さを増幅させています。

ホラー要素よりかはミステリー要素が強めではありますが、不運や呪いによる死亡やエレベーター落下や鉄棒の転倒による串刺しなどグロテスクな描写も多いためホラー好きも納得の作品となっています。

「伊藤潤二『コレクション』」

12作品目は伊藤潤二先生の『伊藤潤二傑作集』および『魔の断片』に収録されているホラー漫画を原作としたアニメ「伊藤潤二『コレクション』」。

ホラーといえば伊藤潤二先生を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか！　ホラーなのに美しい伊藤先生の作品には、一度見たら忘れられない強烈なキャラクターたちが数多く存在します。

その中でも特に有名なのは「富江」。本作にも登場する富江は、この世で最も美しい女性。その美しさを使って多くの男たちを魅了し、破滅に導いています。それだけではただ怖い女性と思ってしまいますが、富江の怖さはミンチにされても燃やされても蘇るところです。

そして蘇るだけではなく、増殖するのです。存在自体が呪いのような富江には恐怖しかありませんが、その美しく武器な部分に皆惹かれてしまうのでしょう。

心理・サスペンスホラー

『新世界より』

13作品目は貴志祐介先生の同名小説を原作としたアニメ『新世界より』。

舞台は1000年後の日本で「呪力」と呼ばれる念動力を使う世界です。

ホラー作品のなかでも、本作はSF感が強めとなっており、とにかく話が難しい。理解しながら見るのはとても大変ですが、意味がわかってくると非常に面白い作品なので、是非諦めずに見てほしい作品の1つです！

『迷家-マヨイガ-』

14作品目はアニメ制作会社・ディオメディアとポニーキャニオンの共同企画によるオリジナルアニメ作品『迷家-マヨイガ-』。

「第一回人生やり直しツアー」というバスツアーに参加した若い男女たち。このツアーは、「現実社会から逃げて新しい生活を始めたい人」たちを集めて行われており、参加者は全員何らかのトラウマや悩みを抱えています。閉鎖された不思議な村「納鳴村（ななきむら）」を舞台に謎に満ちたスリリングな群像劇となっています。

本作の怖さは、「ナナキ」の存在です。登場人物たちが抱える心の傷やトラウマが具現化した存在、「ナナキ」。ナナキの姿は人によって異なり、それぞれのトラウマに基づいて具現化しています。心の闇が具現化されるという心理的に嫌な部分を突いてくるところが、心をえぐってきますよね。

『ひぐらしのなく頃に』

15作品目は竜騎士07先生、同人サークル・07th Expansionのコンピュータゲーム作品を原作としたアニメ『ひぐらしのなく頃に』。

ホラー作品で外せないのが『ひぐらしのなく頃に』ですよね！　本作の怖さはたくさんあるのですが、私が一番怖いと思ったのは何と言っても極限状態の心理描写。「オヤシロ様の祟り」と言われる謎の現象によって精神的に追い詰められていき、疑心暗鬼になり、人間関係が崩壊していく様は恐怖でしかありません。

そして舞台となっている「雛見沢村」の雰囲気も不気味ですよね。タイトルにもあるひぐらしが鳴いている描写がさらに不安を煽ってきます。

この夏はホラーで決まり！

夜に見るのはちょっと……というような本格ホラーからコメディ要素もあるホラーまで15作品をまとめてみました。ホラーといってもジャンルは様々なので、自分の好きなジャンルを見るもよし、涼しさを求めて本格ホラーを見るもよし！

是非自分に合うホラー作品を見つけてみてください。

[文/五反田ちさと]