ジブリ映画『もののけ姫』キャラクター一覧・情報まとめ｜アシタカとサン、荒ぶる神々、タタラ場、師匠連、エミシの村を解説

1997年公開のスタジオジブリ作品『もののけ姫』。宮崎 駿監督が構想16年、製作に3年の月日をかけて生み出した渾身の超大作です。

人を寄せ付けない太古の深い森の中には、人語を解する巨大な山犬や猪などの神獣たちが潜み、聖域を侵す人間たちを襲い、荒ぶる神々として恐れられていました。エミシの末裔であるアシタカは、人間への怒りと憎しみによってタタリ神と化した猪神に呪いをかけられてしまい、それを解くために訪れた西の国で数奇な運命に巻き込まれていきます。

物語の主な舞台は人を寄せ付けない深い神々の森と、鉄をつくる城砦のようなタタラ場。"森を守る神々と森を切り拓く人間が争う惨劇のなかで、アシタカは“もののけ姫"と恐れられる美しい少女・サンと出会い、やがて2人は心通わせていきます。

本稿では、そんな『もののけ姫』に登場するキャラクター情報をまとめました。アシタカとサン、さらに荒ぶる神々、タタラ場、師匠連、エミシの村を解説していきます。

目次

• 『もののけ姫』キャラクター一覧
• アシタカ（CV：松田洋治さん）
• サン（CV：石田ゆり子さん）
• 【神々、森に住む者たち】
• シシ神
• モロの君（CV：美輪明宏さん）
• モロの子（CV：渡辺 哲さん）
• 乙事主（おっことぬし）（CV：森繁久彌さん）
• ナゴの守（かみ）／タタリ神（CV：佐藤 允さん）
• 猩々（しょうじょう）
• コダマ
• 【タタラ場】
• エボシ御前（CV：田中裕子さん）
• ゴンザ（CV：上條恒彦さん）
• トキ（CV：島本須美さん）
• 甲六（CV：西村まさ彦さん）
• 牛飼い頭（CV：名古屋章さん）
• 病者の長
• タタラ者
• タタラ踏みの女達
• 【師匠連】
• ジコ坊（CV：小林 薫さん）
• 【エミシの村】
• ヒイさま（CV：森 光子さん）
• カヤ（CV：石田ゆり子さん）
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• 『もののけ姫』作品情報

『もののけ姫』キャラクター一覧

アシタカ（CV：松田洋治さん）

　
エミシ一族の数少ない若者のうちの一人で、一族の長となるべき少年。正義感が強く、王家の血を受け継ぐ気品と、狩りで鍛えた秀でた技の持ち主です。村を守るためにやむを得ずタタリ神に矢を放って倒し、その際に死の呪いを受けました。

呪いが蛇状に変化したタタリヘビは、アシタカに爆発的な力を与えますが、代わりに少しずつ命を奪っていきます。

ヤックル

今日では絶滅したというアカシシと呼ばれる大カモシカ。架空の動物。アシタカと常に行動を共にしており、献身的で健気な姿も見られます。

サン（CV：石田ゆり子さん）

山犬に育てられた、“もののけ姫”と恐れられる美しい少女。森を侵す人間たちを激しく憎んでいます。不気味な土面をつけ、山犬にまたがり、タタラ場を何度も襲撃してきました。アシタカに出会い、神々と人間とのあいだで心が揺れ動きます。森を侵した人間が生贄として捧げた赤子（＝サン）を、モロは自分の娘として育てました。

【神々、森に住む者たち】

シシ神

生命の授与と奪取を行う神獣。新月に生まれ、月の満ち欠けと共に誕生と死を繰り返します。その首に不老不死の力があると信じられており、人間に狙われています。アシタカが腹部を負傷した際、シシ神はその傷を癒したものの、呪いの痣は消しませんでした。

ディダラボッチ

シシ神の夜の姿。十数メートルはあるであろう巨人で、独特の模様と半透明の体を持ち、体内に青い光を放ちながら夜の森を徘徊します。

モロの君（CV：美輪明宏さん）

　
シシ神の森を守る、齢300歳のメスの犬神。諦観しており、高度な知能と強靭な力の持ち主で人語を解します。サンの育ての親であり、母親心を見せる場面も。シシ神の森を侵す人間を憎み、特にエボシ御前には敵意を持って執念深く命を狙っています。

モロの子（CV：渡辺 哲さん）

　
モロほどの知能はないですが、人語を解する犬神の兄弟。サンを守り、サンと共に人間と戦います。

乙事主（おっことぬし）（CV：森繁久彌さん）

　
人語を解する鎮西（九州）の猪神。年齢500歳の最長老。他の猪神を率いて、猪突猛進で人間に大攻撃をかけます。モロの君とは旧知の間柄。

ナゴの守（かみ）／タタリ神（CV：佐藤 允さん）

　
エボシ率いる石火矢衆に深手を負わされた猪神。その苦しみと憎しみによりタタリ神と化し、エミシの隠れ里を襲いました。アシタカの放った矢によって息絶えますが、引き換えに死の呪いをアシタカにかけています。

猩々（しょうじょう）

日本猿より大型の霊長類。森を奪った人間を憎んでいます。夜になると崩された斜面に集まり、森を取り戻すため木を植えようとします。

コダマ

一種の精霊のようなもので、豊かな森に住むといいます。特に人間に敵意を持っているわけではないようです。