
200年経っても変わらない「対話することの大切さ」。アキラとユウグレがどんな愛を見つけるのか見届けてほしいーー『永久のユウグレ』梅田修一朗さん&石川由依さんインタビュー|第0話・第1話の印象的なシーンや収録時の思い出も語る
第0話の収録でアキラのことがより好きになった梅田さん。第1話で石川さんが意識したのは“ギャップ”
ーー第0話で印象に残っているシーンや、収録時の思い出などをお聞かせください。ユウグレは登場前ですので、こちらは梅田さんにお願いいたします。
梅田:やっぱりアキラがトワサに告白というか、プロポーズみたいなことをするところですね。アキラがトワサをどれだけ大事に思っているかが伝わってきましたし、どれだけ相手のことが好きだったとしても、ここまで真っすぐ伝えられる人ってなかなかいないよなと。アキラのことがより好きになりましたし、尊敬しました。
そんなことを思っていたら、ラストにあんな事件が起こってしまって、「あんまりだよ~」と思いました(笑)。日常が終わって、でも物語としてはそこから始まるということで、視聴者としては1話目からすごく心が揺さぶられるなと。僕もアキラと同じくらい、アキラがトワサと過ごす時間を大事に思って収録に臨んだので、それが1話にして全部なくなってしまうのはなかなか喪失感がありました。
印象的なシーンというと、トワサの一つ一つのシーンがすごく魅力的に映りましたし、アキラが頑張っているところも等身大でいいなと思いました。あとはアキラがトワサにプレゼントしたAIペットの「ダヴー」の声を担当させてもらったことも思い出深いです。
ーートワサを演じる茅野愛衣さんのお芝居を聴いて、すごいなと思ったことを教えてください。
梅田:年齢相応の女の子でありながら、すごく人並外れた知識、能力を持っているというのが、日常会話の端々から感じられる、茅野さんの表現がすごいなと思いました。アキラと同じ気持ちになったというか、自然と憧れてしまうカリスマ性がお芝居から感じられました。
ーー続いて、第1話で印象に残っているシーンや、収録時の思い出などをお聞かせください。こちらは石川さんにお願いいたします。
石川:まず、第0話とのギャップがすごいなと(笑)。「アキラとトワサの恋愛がこれから始まるのか? 胸キュンラブストーリーか~?」みたいなお話だったのが、いきなり200年後に飛んで、なぜか荒廃した世界が広がっていて、でも地名は知っているものだったりして。全然状況が分からない中で、でも知っているものもあるワクワク感、「これから何が起きるんだろう?」というドキドキ感がすごく面白いなと思いました。
また、濃いキャラクターがたくさん出てきて。特にカニス管理官は怖い存在でありつつ、ちょっと見ていると笑ってしまうようなキャラクターでもあって、すごく印象深いです。
ユウグレの戦闘シーンの迫力に圧倒されましたし、かと思いきや一番最後はすごく可愛らしくアキラに求婚するという、けっこう気持ちがジェットコースターというか、面白いストーリーの入りになっているなと思いました。
ーー第1話の収録で苦労したことはありましたか?
石川:強さが圧倒的なこともあって、戦闘シーンの声を入れなかったので、実は第1話のユウグレはそんなに喋っていないんです(笑)。なので、まだ収録で苦労することはなかったのですが、カニス管理官に対して割と冷酷に喋っているところと、最後のアキラへの求婚でのギャップの部分は意識して演じました。
あとは、アキラに対して最初からグイグイいきつつも、まだ距離感を測っていたりする部分もあるので、ディレクションをいただきながら、最初はちょっと控えめで、徐々により人間らしく、感情豊かになっていく、ということを意識していました。
ーー第2話からいよいよ本格的にアキラとユウグレの旅が始まります。最後に、本作の見どころを教えてください。
梅田:本作は200年後の世界を描いたSF作品ですが、そんな中でアキラたちはすごく人と人の距離が近い関わり合い方をしていきます。SFの要素や、新しい形の群像劇・ラブストーリー、そして誰もが心躍るユウグレの戦闘シーンなど、いろいろな要素を楽しんでもらえる作品になっていると思います。
石川:トワサを探す旅の中で、出会った人からいろんな愛の形を知っていく、ユウグレ目線で言うと自分の真実の愛とはどういうものなのか、出会った人たちを通して探していく物語になっています。自分の中で当たり前だと思っていたものが、他の人にとっては当たり前ではないのかもしれない、と価値観を考え直すきっかけになるような作品だと思いましたし、いろんな愛の形があって、それが感動や寂しさや切なさを呼んで、すごく新しい気持ちを教えていただいたなと思います。
なぜユウグレがトワサと似ているのか、なぜ200年後にアキラが飛ばされたのか、といった謎を追っていく部分を楽しみつつ、200年経っても変わらない「対話することの大切さ」みたいなメッセージも込められていると思うので、アキラとユウグレがどういう人たちに出会って、どういう愛を見つけていくのかを、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。
[インタビュー・撮影/篭法]
『永久のユウグレ』作品情報
あらすじ
P.A.WORKSのオリジナル本格ラブストーリー!!
悠久の眠りから目覚めた世界で求婚してきたのは、最愛の彼女にそっくりのアンドロイドだった……。
コールドスリープから目覚めた男子高校生・姫神アキラの目の前には、信じられない光景が広がっていた。戦争によって荒廃した街。国は廃れ、OWELと呼ばれる統一機構によって管理される人々。結婚とはまた違う新しい“エルシー”と呼ばれる制度。かつて自身が生きていた世界からあまりにも様変わりする人々。そんな未来に置き去りにされ愕然とするアキラの前に、彼女は現れた。
「トワサ!?」思わず口に出してしまったその存在は、最愛の彼女に酷似したアンドロイド・ユウグレだった。
彼女は、微笑みながら願うように自身の想いを口にする。
「アキラ……。私と結婚して下さい」
アンドロイドからの突然の求婚に困惑しながらも、アキラはユウグレと共に旅へ出ることを決意する。世界のどこかにいるはずのトワサと再会できると信じて……。
これは新時代を生きる×××と×××が愛を見つける物語。
キャスト
(C)Project FT/永久のユウグレ製作委員会・MBS












































