
捉えるのが難しかった林と江間の独特な空気感。本編を振り返る!TVアニメ『夢中さ、きみに。』林美良役・小野賢章さん&江間譲二役・内山昂輝さん 対談インタビュー
原作漫画との違いが楽しめるシーンも
──第1話は林と江間が交流するきっかけとなった体育祭から始まりました。印象に残っているシーンやアフレコでの思い出をお聞かせください。
小野:アフレコはほぼ2人だったので、かなり時間をかけて丁寧に進めた印象があります。しかし、なんで体育祭の林はあんな変な絡まり方をしているんだろう(笑)。
内山:(笑)。
小野:ああいうちょっとしたボケが所々に挟まっているのは、和山先生のセンスを感じる部分だと思います。
あと、今しかできないからと階段の数を全力で数えているところも印象に残っているシーンです。時間がある学生らしさをすごく感じて、大人のほうが刺さりそうなセリフなんじゃないかなと。
他にも、林が「クマと遭遇したら」という本を読んでいるシーンは、アニメではかなり話が広がっているので原作との違いも楽しんでもらえると思います。
そういえば、この前SNSでふと見かけたんですけど、クマの初手は左手が多いらしいです。
内山:どういうこと?(笑)。
一同:(笑)。
──内山さんは本編を振り返ってみていかがですか?
内山:初回のアフレコはキャラクターをどういう風に作っていくかというところで、時間がかかりました。最初、僕が原作を読んで受けた印象で演じていたら、テストの段階でストップがかかったんです。
“今のだと表現が浅く感じられるから、もうちょっと違う雰囲気でもう1回最初からやろう”と。そういう風に時間をかけたり、いろいろと雰囲気を変えて試したりと、まずはキャラクターを固めていくということに時間をかけました。
テストを受けて演出していただいたことを目指して本番に入るんですが、江間のセリフにはいろいろな表現や言い方があるんだなと感じました。いろいろなニュアンスが自分の中から出てきて、そこがこの作品の個性かなと思いました。
──風変わりなクラスメート・林から変な絡まれ方をされるようになる江間にちなみ、ご自身が経験した“風変わりな人”とのエピソードがありましたら教えてください。
小野:本当に体がしんどいなと思ったときに鍼灸やカイロプラクティックを受けに行くんですけど、そこの先生が結構クセの強い人で。1年半ぶりに行って診てもらったら体が結構ボロボロで、「ヤバいときにだけ来て、そんなんじゃ治らないよ!」と普通に怒られました。
小野:すいませんっ!とすぐに謝りましたけど(笑)。
内山:口が効いている先生なんだね。
小野:そうそう。それで、喉のほうに置き鍼を貼ってもらったんです。4日間ぐらいつけておいてねと言われて、まさに今日の朝その置き鍼を取ったら思っていた以上に長い鍼が自分の首にささっていました。
(うめき声を上げる内山さん)
小野:こんな長い鍼を4日間さしていたんだと思うと怖かったです。
内山:それはすごいね……。僕は結構面倒くさがり屋なので、そういう場所へ通うどころかあまり行かないんですけど、今年からマッサージガンを導入して1人でひたすら体をほぐしています。
小野:あはははは(笑)。
──最後になりますが、本編の見どころを教えてください。
小野:1話は林と江間くんの会話がメインでしたが、2話以降は個性的なキャラクターたちがどんどん出てきます。原作を読んでいる方はご存知だと思いますが、いろんな出来事が繋がってくる面白さが和山先生の作品の魅力です。何気なく通り過ぎていたあのシーンがもしかしたら繋がっているのかも……!と、以降も見逃さずに見ていただきたいなと思います。
内山:賢章くんも言っているように、新たなキャラクターが登場してまた違ったエピソードが展開されます。各話で焦点が当たるキャラクターが変わり、そのキャラクターたちとの交流で謎の人物として現れた林くんの新たな一面が明かされるので、毎回新鮮な気持ちで楽しんでいただければと思います。
──ありがとうございました!
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