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- わたなべみきこ
- 出産を機にライターになる。『シャーマンキング』『鋼の錬金術師』『アイドリッシュセブン』と好きなジャンルは様々。

小学館の少年漫画誌「週刊少年サンデー」にて連載中の漫画『葬送のフリーレン』(原作原案:山田鐘人/作画:アベツカサ)。勇者が魔王を倒した後の世界を描いた独創的な世界観を舞台にした人気のファンタジーです。
2023年にファン待望のアニメ第1期が2クールにわたって放送され、物語はもちろん、映画さながらの美しい作画や音楽も大きな話題に。そんな本作の第2期が1月16日より放送中です。
本稿では、各話の注目シーンやファンが盛り上がった話題の場面をSNSに寄せられたファンの声とともにその内容を振り返っていきます。今回は第37話(第2期9話)「ヒンメルの自伝」。
大きな湖を渡るための船賃としてヒンメルの自伝の捜索を依頼されたフリーレン一行。魔王を打ち倒した伝説の勇者の自伝に綴られた内容とは? フリーレンの表情と反応に多くの視聴者が胸を打たれる一話となりました。
※本稿には第37話のネタバレ要素が含まれます。
本話でメインとなったのはヒンメルの自伝にまつわるストーリー。北側諸国最大の湖・コリドーア湖を渡るための船賃として、「打ち捨てられた修道院の中に残されているというヒンメルの自伝を探してほしい」という依頼を受けたフリーレン一行。
フリーレンも、ヒンメルが旅の途中で書きかけの自伝を失くしていたことを思い出し、その依頼を引き受けることに。
修道院に張られた結界を解いて内部を探索すると、ヒンメルの像の前で自伝を発見。手に取り、中を確認したフリーレンは「うん。間違いない。ヒンメルの字だ。」と零し、見知った筆跡で書かれた内容を読み始めます。
そこに綴られていたのはヒンメルの目線で切り取られた自分達の旅の日常。それを読む彼女の頭の中には、当時の記憶が鮮明に蘇っており、その表情には自然と切なげな笑みが浮かびます。
それを見た視聴者からは「ヒンメルの自伝を愛おしそうに読むフリーレンに泣けた」「ヒンメルにとって3人の仲間が本当に大切な存在だったのがわかった」「フリーレンがページをめくるシーン、こみ上げるものがあった」と心を打たれたという感想が数多く寄せられています。
私もこのシーンを見て、フリーレンが「ああ、こんなこともあったなあ」と忘れていた旅の他愛ない日常を思い出しているのかと思うと言いようのない堪らない気持ちになりました。
『葬送のフリーレン』第2期
— 『葬送のフリーレン』アニメ公式 (@Anime_Frieren) March 20, 2026
9話め、第37話「ヒンメルの自伝」
ご視聴ありがとうございました🪄
▶https://t.co/8ldHnNigWz
来週3/27(金)はいよいよ第2期最終回。
いつも通りよる11:00より放送予定…ですが
スポーツ中継により変更となる場合があります。
来週もお楽しみに。#frieren pic.twitter.com/WdLKQ7p8uD
中身をざっと確認した後、依頼主の船長に自伝を渡そうとしたフリーレンでしたが、自伝を読む彼女の寂しそうな表情で勇者一行の仲間の魔法使いであることを察した船長。「それは大切な物なんだろう。お前が持っていろ。」とフリーレンに譲ってくれました。
視聴者からも「ヒンメルはいつかフリーレンに渡すつもりだったのかもね」「ヒンメルはフリーレンのために自伝を残してたのかも」という声が上がっており、偶然ではあるもののヒンメルの意に沿う形となったのかもしれません。
また、このストーリーによってEDアニメーションのヒンメルが自伝を書いているということがわかり、「そういうことだったのか!」と合点がいったという声も上がっています。
アニメーションの中で、ヒンメルが自伝を綴っていた羽ペンがフリーレンの持つランタンの灯りに変化していましたが、本話のストーリーを見た後だと彼が残した旅の日常の記録がフリーレンの心に灯りをともしていることを表現しているように感じられました。
#frieren 37話「ヒンメルの自伝」
— 青梅美芽AoumeMimei (@aoumemimei) March 20, 2026
原作でEDアニメーションを作る際に参考にした所のアニメ回でした🪄
本編からの素晴らしい流れでEDまでお楽しみいただけたら嬉しいです! pic.twitter.com/FRitwyOVmi
前半パートでは立ち寄った村で竜の群れの討伐を依頼されたフリーレン一行。危険な任務となるため、さすがに二つ返事で引き受けることはしなかったフリーレンでしたが、“早口言葉を噛まずに言えるようになる魔法”が報酬だとわかると即承諾となりました。
発見した棲み処には大群の竜が。試しに数えてみたのですが、その数はおそらく26頭でした。その中に単身放り込まれるのは前衛シュタルク。紅鏡竜に恐れをなしていた彼の姿はもうそこにはなく、数多いる竜に果敢に向かっていきます。
途中、竜たちに囲まれて団子のようになったり頭をかじられたりとその戦いは過酷そのもの。もちろんフリーレンとフェルンも魔法で応戦はしていますが、正面突破しているシュタルクはダントツでハードです。
『葬送のフリーレン』
— 『葬送のフリーレン』アニメ公式 (@Anime_Frieren) March 22, 2026
第37話「ヒンメルの自伝」
ピックアップシーン🪄
フリーレンパーティー VS竜の群れ
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全編は各動画配信プラットフォームで配信中。
ぜひご覧ください🪄#フリーレン #frieren pic.twitter.com/DpffMk1zCT
なんとか竜の群れを討伐した一行でしたが、視聴者からは「シュタルク、竜に頭かじられて無事とか人間辞めてない?」「フリーレン、シュタルクのこともっと大事にしてあげて…」「シュタルクってば、本当に逞しくなったねえ」など彼の頑丈さや成長にコメントが寄せられています。
アイゼンも竜にかじられて無傷だったそうなので、しっかり師匠に似てきているということでしょうか。シュタルクは後半パートでもアイゼンと同じやり方で身体を鍛える(暇をつぶす)姿が描かれており、師匠そっくりな様子に「ほっこりした」という声も。
『葬送のフリーレン』第2期
— 『葬送のフリーレン』アニメ公式 (@Anime_Frieren) March 21, 2026
昨日TV放送された最新話
第37話「ヒンメルの自伝」配信中🪄
フリーレンたちが依頼されたのは
修道院に眠る「ヒンメルの自伝」を探すことだった…。
配信情報▼https://t.co/DWG7mkgXZ1#フリーレン #frieren pic.twitter.com/tGHwBtwYBR
私は、戦闘後のシュタルクの服が自身と竜の血でドロドロになっており、旅の途中なのに大丈夫なのか……と心配してしまいましたが、フェルンが“服の汚れをきれいさっぱり落とす魔法”を使えるから大丈夫なのか、とすぐ自己解決するに至りました。
依頼完遂の報酬として受け取った早口言葉の魔法は、何も役に立たなそうだと言われていたものの、後半パートでさっそく使用されていました。案外使える場面は多いのかもしれませんね。
なお、アニメの公式Xではフリーレン、フェルン、シュタルクがそれぞれ早口言葉の魔法を使っているようで……。声優さんたちは皆使える魔法なのかもしれません。
【#早口言葉を噛まずに言えるようになる魔法】
— 『葬送のフリーレン』アニメ公式 (@Anime_Frieren) March 21, 2026
さっそく試してみようか。
<フリーレンの挑戦 その1>#フリーレン #frieren pic.twitter.com/l9ltNhCWOe
【#早口言葉を噛まずに言えるようになる魔法】
— 『葬送のフリーレン』アニメ公式 (@Anime_Frieren) March 21, 2026
さっそく試してみましょう。
<フェルンの挑戦 その1>#フリーレン #frieren pic.twitter.com/1LbUIVu4SL
【#早口言葉を噛まずに言えるようになる魔法】
— 『葬送のフリーレン』アニメ公式 (@Anime_Frieren) March 21, 2026
さっそく試してみようぜ。
<シュタルクの挑戦 その1>#フリーレン #frieren pic.twitter.com/XMZPkMN3f8
原作の世界観が忠実に再現されている本作ですが、アニメオリジナルのシーンも続々登場! ここからはアニメだけのカットをご紹介していきます。もちろん、下記のもの以外にも細かな部分で違うところやアニメだけの台詞もあるのでぜひ原作と見比べてみてくださいね。
冒頭に登場したデンケンのシーンはアニメオリジナルのシーン。しかし、本話のストーリーは、原作の内容が一部飛ばされており、そこにデンケンが登場しています。今後のストーリーに絡んでくる内容となるため、どのような形で物語が繋がっていくのかが楽しみです。
ヒンメルが手帳を報酬として受け取るシーンはアニメ独自のもの。原作では報酬を受け取る理由について歩きながら話しているだけです。もらった手帳を自伝として使っており、この後のストーリーに繋がる内容となっていました。
勇者一行が悪天候による足止めを食らっているシーンも原作にはありません。この時、ヒンメルが磨いた剣を鏡にして取ったポーズとその後に出てくる彼の銅像のポーズが同じで、制作陣の細やかなこだわりが感じられました。
船で湖を渡るフリーレンが黄金郷の話を聞いて何者かを回想するシーンは原作にないものです。実はこちらのシーンで暗がりの中に姿を見せた人物のことは第30話「南の勇者」の中でも回想しています。気になる方は一度見返してみてくださいね。
フリーレンがヒンメルの自伝を読みながらかつての冒険の日々を思い返すシーンは原作にも5コマ分登場しますが、アニメではより詳細に描かれています。ヒンメルの目線で表現されている点はアニメの独自演出です。
【只今 #フリーレン 放送中🪄】
— 『葬送のフリーレン』アニメ公式 (@Anime_Frieren) March 20, 2026
ヒンメルの自伝――。#フリーレン #frieren pic.twitter.com/6XA8PdfW9P
最後にクラーケンが出没する点は原作と同じですが、そこで“早口言葉を噛まずに言えるようになる魔法”が使われているのはアニメオリジナルの演出です。前半と後半の物語をそれぞれリンクさせる演出が素晴らしいなと感じました。
次回はいよいよ最終回。描かれるのは「人の想い」が歴史を超えて繋がっていく物語で、まさに本作の主題とも言えるストーリーです。
かつてヒンメルたちとの旅でも立ち寄ったことのある二つの地で、フリーレンたちは故郷を想う人の心に触れます。本作の最終回に相応しい、心にじんわり沁みる物語が楽しめそうです。
| 作品名 | 葬送のフリーレン 第2期 |
|---|---|
| スケジュール | 2026年1月16日(金)~ 日本テレビ系にて |
| あらすじ | 勇者ヒンメル一行によって魔王が倒された世界。ヒンメルらと共に平和をもたらした千年以上生きるエルフの魔法使い・フリーレンは、寿命を迎えたヒンメルの死を受けての涙とその想いから、“人の心を知る旅”に出る。道中に出会った、かつての仲間ハイターに育てられた魔法使いフェルン、同じく仲間のアイゼンの弟子である戦士シュタルクと共に、魂の眠る地《オレオール》を目指すフリーレン。旅の中で出会う人々との交流、狡猾な魔族や魔物との戦い。時に穏やかに、時にくだらなく、時に激しく、時に胸に迫る…。その全てが、その一瞬一瞬が、3人のかけがえのないものとして積み重ねられていく。この旅の先に待っているものは、果たして――――。 |
| キャスト | フリーレン:種﨑敦美 フェルン:市ノ瀬加那 シュタルク:小林千晃 ヒンメル:岡本信彦 ハイター:東地宏樹 アイゼン:上田燿司 ゲナウ:新垣樽助 メトーデ:上田麗奈 レヴォルテ:三木眞一郎 |
| スタッフ | 原作:山田鐘人・アベツカサ(小学館「週刊少年サンデー」連載中) 監督:北川朋哉 副監督:原科大樹 監督協力:斎藤圭一郎 シリーズ構成:鈴木智尋 キャラクターデザイン:高瀬丸 小嶋慶祐 藤中友里 コンセプトアート:吉岡誠子 デザインワークス:小橋弘侑 原野瑠奈 瀬口泉 原科大樹 美術監督:高木佐和子 美術設定:杉山晋史 色彩設計:大野春恵 3DCGディレクター:今垣佳奈 撮影監督:伏原あかね 編集:木村佳史子 音響監督:はたしょう二 音楽:Evan Call アニメーション制作:マッドハウス |
| 主題歌 | OP:「lulu.」Mrs. GREEN APPLE ED:「The Story of Us」milet |
| 電子書籍 | 『葬送のフリーレン』電子書籍(コミック) |

1990年生まれ、福岡県出身。小学生の頃『シャーマンキング』でオタクになり、以降『鋼の錬金術師』『今日からマ王!』『おおきく振りかぶって』などの作品と共に青春時代を過ごす。結婚・出産を機にライターとなり、現在はアプリゲーム『アイドリッシュセブン』を中心に様々な作品を楽しみつつ、面白い記事とは……?を考える日々。BUMP OF CHICKENとUNISON SQUARE GARDENの熱烈なファン。
