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『黄泉のツガイ』第15話「ユルとダンジ」振り返り|「君のようなカンのいいガキは嫌いだよ」

「君のようなカンのいいガキは嫌いだよ」まさかのコラボが話題に!──2026年春アニメ『黄泉のツガイ』第15話「ユルとダンジ」を振り返ろう!

月刊「少年ガンガン」で大好評連載中の幻怪ファンタジー『黄泉のツガイ』。『鋼の錬金術師』や『銀の匙』などで知られる荒川弘先生の最新作で、シリーズ累計600万部を突破。そんな本作のアニメの放送が2026年4月から2クール連続で放送中です。

“夜と昼を別つ双子”の兄・ユルと妹・アサを中心に、妖怪のような、幽霊のような、“ツガイ”と呼ばれる「ふたつでひとつの対なる存在」を使役するツガイ使いたちの戦いが描かれる、日本を舞台にしたバトルファンタジー漫画です。

本稿では、各話の内容や注目シーン、話題の場面をSNSに寄せられたファンの声とともに振り返っていきます。今回は第15話「ユルとダンジ」。

幼馴染のダンジがツガイであることを見抜き、その主が信用していた村人・キョウカだと知ったユルは、とうとう東村に信じられる人間がいなくなってしまいました。激しく乱れた心を落ち着けるため、ユルは山で1人物思いにふけります。

※本稿には第15話のネタバレ要素が含まれます。

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黄泉のツガイ
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「ツガイも人間も一人では生きていけないですから」

左右様やケンたちから離れ一人になったユル。ダンジやキョウカも自分を裏切っていたことをどうにか受け止めようとするも、あまりにショックな出来事であったためなかなか心の整理がつきません。そんなユルに宇宙人ツガイの主・パグがそばに来て人懐っこく寄り添います。

東村にいた頃、考え事をしたいときは山に入っていたというユル。「何にも邪魔されず色々考える時間があった」と独り言のような、パグに話しかけているような口調で零します。

これは私の推測でしかありませんが、両親に置いて行かれたことはずっと彼の胸に暗い影を落とし続けており、そのことで心を乱すことが度々あったのではないでしょうか。そんなときにユルは山で心を落ち着けていたのだろうと感じました。

身体をくっつけて座るパグのぬくもりでユルが思い出したのは、幼き日のダンジとの思い出。両親に置いていかれた直後、一人で涙を流すユルに、ダンジは何も言わず寄り添ってくれたのです。「俺はずっとユルのそばにいるよ」と言って。

この時のダンジのぬくもりがユルにとって大きな支えとなったことは間違いないでしょう。また、この時すでにダンジの相方がアサに扮していたわけですが、たとえ騙されていたとしても、アサも村に残されていると思わせてくれたことは幼いユルにとって救いになったのではないかと私は思いました。

もし両親が自分だけを残して村を出たと知れば、幼いユルの心はどうなっていたかわかりません。絶望に耐えられなかったのではないでしょうか。それが主に命令されてやっていたことだとしても、ユルの心はザシキワラシに救われていたと言えるはずです。

パグに寄り添われながら考え事をするユルを、少し離れたところで待つケンたち。人懐っこいパグに絆されるユルを見た宇宙人ツガイは「ツガイも人間も一人では生きていけないですから」と一言。

その言葉通り、パグのおかげで心を落ち着けられたユルが皆のところに戻ったとき、既にダンジはその場を去っていました。ユルに「余計な言い訳はしない ごめんな」と伝言を残し、今度は捕らえられた相方を探しに行くようです。

日も暮れるため宇宙人ツガイともここで別れ、ユル達はオシラサマを伴って帰宅することに。

一方の宇宙人ツガイはダンジの後を追い、相方探しへの協力を申し出ます。ユルとの一件で落ち込んでいたダンジは思わぬ優しさに触れ、涙が溢れます。宇宙人ツガイ、本当に気のいいツガイですよね……ダンジの心が少しでも軽くなったようで私もホッとしました。

「君のようなカンのいいガキは嫌いだよ」まさかのコラボが話題に!

本話で最も話題になったのは、ユル達の家でのシーン。ユルや左右様、オシラサマたちが団らんする中、テレビに映されていたのはアニメ『鋼の錬金術師』だったのです。

ユルは、帰宅したデラがジンと会ってきたと知ると、「て事は父様母様について何か情報交換があったんだな?」と鋭く指摘。

バレたか~というような表情のデラの後ろのテレビには、『鋼錬』で有名な台詞「君のようなカンのいいガキは嫌いだよ」と言い放つショウ・タッカーが映し出されていました。

作者が同じだからこそできるユニークな演出が話題を呼び、SNSを中心にファンは大盛り上がり!

私は放送当時にリアルタイムで観ていましたが、同じ制作会社ということで作画も完璧。ニーナとアレキサンダーの可愛さとこれから起こる悲劇にヴッ……と胸が苦しくなりました。

気になったので見比べてみたのですが、2009年に放送された『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』の方に本話で登場したカットと全く同じ構図の画がありましたが、その絵をそのまま使っているのではなく、本話のために改めて描き起こされたもののようでした。

しかも、タッカー役を務めたのは当時と同じ永井誠さん! 本気のキャスティングに『鋼錬』ファンとして感謝するばかりです。

満月の日に向けて動き出す各陣営

『鋼錬』の主人公・エドワードと同様に勘のいいユルを前に、デラは祈祷師の遺体に彫られたメッセージを伝えないわけにはいきませんでした。ユルは自分への伝言を聞き、頭を抱えながらも攻めるための策をデラや左右様と考え始めます。

山賊に先陣を切らせてその隙に人質を助け出す計画を立てた彼らは、ユルが来ていると思わせるために左右様は待ち合わせ場所である一号倉庫に、ユルはその向かいの建物の屋根上、デラはそこから少し離れた場所に潜むことになりました。

一方の影森家でも、満月の日に向けて動き出しており、当主ゴンゾウは黒谷ナツキ・フユキ姉弟とガブちゃんを連れて家を出ます。

アサは兄への想いが募りすぎてポンコツ気味であるため、漫画家・影森ヒカルのアシスタント業をしつつ留守番することに。

いつもいっしょに行動しているアサとガブちゃんが別行動なのは珍しいよう。「兄様に会いたい」としか言わなくなっていたので、早いところユルに会わせてあげたいものですね……。

拐われたユルが行き着いた先にいたのは……

そして指定された満月の日、ユルたちは事前の打ち合わせ通りの布陣で現地に潜みます。ところが、いつの間にかユルの背後には骸骨のツガイが出現しており、ユルは猛禽類のような鉤爪で頭を掴まれてしまいます。

デラはもちろん、ツガイの気配に敏感な左右様でさえその気配に気付いておらず、その不気味さと命を握られている状況に冷や汗が止まらないユル。

意を決して声を出しデラにピンチを伝えるも、デラの銃は効果がなく、左右様の追尾と猛攻も物ともしないまま、骸骨のツガイはユルとともに忽然と姿を消してしまいました。

与謝野イワンの空間転移によってユルが行き着いた先にいたのは、新郷ハヤトと影森アスマ。骸骨のツガイはアスマのもので、その名は夜桜。以前ユルたちを尾行した蝶のツガイ・朝霧の相方です。

アスマは柔和な態度のまま、いつもと変わらぬ笑顔でユルにこう提案します。「一回死んでみませんか?」と。

かたや、倉庫に取り残されたデラと左右様の前に現れたのは、与謝野イワン。先に来ていた山賊たちはイワンによって既に皆殺しにされていました。

無数の死体が転がり血の海となった倉庫で、強敵との戦いが始まろうとしています。

作品情報

黄泉のツガイ
作品名 黄泉のツガイ
スケジュール 2026年4月4日(土)~
TOKYO MX・BS11ほか
あらすじ スクウェア・エニックス×アニプレックス×ボンズ再び!

「鋼の錬金術師」荒川弘が描く幻怪ファンタジーが待望のTVアニメ化決定!

国内外から今なお熱い支持を得る名作「鋼の錬金術師」の荒川弘が描く最新作にして、月刊「少年ガンガン」にて大好評連載中のシリーズ累計400万部を突破する本作が、待望のTVアニメ化決定!

謎と怪奇が交錯する新感覚ツガイバトル。

息もつかせぬ幻怪ファンタジーが、今動き始める。
キャスト ユル:小野賢章
アサ:宮本侑芽
田寺リュウ:中村悠一
ガブちゃん:久野美咲
右:小山力也
左:本田貴子
段野ハナ:島袋美由利
影森ジン:諏訪部順一
ガブリエル ほか:村瀬歩
ダンジ:逢坂良太
ヤマハ:有馬瑞香
田寺ケン:藤原夏海
影森アスマ:石田彰
与謝野イワン:三木眞一郎
スタッフ 原作:荒川弘(掲載 月刊「少年ガンガン」スクウェア・エニックス刊)
監督:安藤真裕
シリーズ構成:高木登
キャラクターデザイン/総作画監督:新井伸浩
ツガイデザイン:杉浦幸次 伊藤嘉之
美術監督:大西達朗
美術設定:多田周平 小木斉之
色彩設計:後藤ゆかり
撮影監督:張盈穎
3D監督:佐々木瑞生
編集:髙橋歩
音楽:末廣健一郎
音響監督:若林和弘
音響効果:緒方康恭
プロダクション・スーパーバイズ:ボンズ
アニメーション制作:ボンズフィルム
主題歌 OP1:「飛ぶ時」Vaundy
OP2:「back shot」音田雅則
ED1:「飛ぼうよ」yama
ED2:「孔雀」菅原圭
電子書籍 『黄泉のツガイ』電子書籍(コミック)

(C)Hiromu Arakawa/SQUARE ENIX, Project TSUGAI (C) Hiromu Arakawa/SQUARE ENIX

この記事をかいた人

わたなべみきこ
出産を機にライターになる。『シャーマンキング』『鋼の錬金術師』『アイドリッシュセブン』と好きなジャンルは様々。
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