
『超かぐや姫!』 4DXで俺は彩葉になった──モーションシート・ミスト・風などで感じる視点の切り替わりと没入感が凄まじかった話【レビュー】
4DXで俺は彩葉になった
本編開始前、4DX上映に先駆けたアナウンス映像が放映されました。4DXの基本的な注意事項をかぐやと彩葉が紹介してくれる内容なのですが……会話の内容が尊すぎる。あとちょっとした湿度を感じます。
本編を履修済みの方であれば、この時点でうるっときてしまうかもしれません。やはり『超かぐや姫!』視聴時にはバスタオルは必須か……。
早くも涙腺が刺激されましたが、まもなく本編開始。ヤチヨのナレーションとともに展開される仮想空間『ツクヨミ』のシーンから圧倒されました。シートの傾斜やちょっとした角度の変更で、実際に『ツクヨミ』を浮遊している気分になるのです。劇場内には強めの風も吹き込み、肌で『超かぐや姫!』の世界を感じることができちゃいます。
本作中で登場するゲーム「KASSEN」は、おそらくフルダイブ型のFPSのようなもの。移動や爆発による振動はもちろん、攻撃された箇所の背もたれがピンポイントで突出するなど、インパクトあふれる演出も。「ブラックオニキス」戦などを筆頭に、激しい戦闘に比例したモーションが追加されていたので、振り落とされないように注意!
ちなみに、筆者が体験した劇場では上映スクリーンに入る前にコインロッカーがあり、かぐやと彩葉による注意喚起ボイスも流れていました。大きな荷物や貴重品は破損・紛失などのキケンがありますので、こちらの利用も検討されたし。
その後はキャラクターの動きにあわせて右へ左へ、前へ後ろへ。街に吹く風や音楽のビートにあわせて展開される演出、そして彩葉の母・紅葉との口論のシーンでも微細に振動するシート……。これ、彩葉視点で4DXが展開されてないか?
この可能性が確信に変わったのは、彩葉がゲーミング電柱に遭遇するシーンとその後のアパートでの一幕。筆者が個人的に気になっていた水の演出は、なんとかぐやのくしゃみとなって我々にふりかかってきたのです。嬉しい!
そして今回の4DXで最も感動したといっても過言ではない一瞬、アパート内の扇風機! かぐやを連れ帰ることになった彩葉が回していた首振りの風が、ちょうど彩葉にあたるタイミングで我々にも届くのです。すごい技術だ……。
表すなら「超『超かぐや姫!』」
その後も彩葉を中心に組み込まれる演出の数々。時間が経つにつれて増していく没入感はいつしか、その世界に入っていることすら忘れてしまうほど深いものとなっていきます。
そしてライブシーンはバブルやフラッシュなども相まってさらにド派手に! 配信で好きなときに手軽に鑑賞する本作も魅力たっぷりですが、外的な演出が加わった迫力は凄まじいパワーを見せてくれました。
ちなみに水の演出は座席ごとにオンオフを切り替えることが可能。しかし風は劇場内統一の演出となりますので、人によっては肌寒さを感じる場合もあるかもしれません。心配な方は羽織れるものを一枚持っていきましょう。
特別フォーマットでさらに世界が広がる本作を言い表すなら、さしずめ「超『超かぐや姫!』」と言ったところ。特にかぐやが過ごした8000年は、4DXでさらなる重みを感じるものとなりました。
『超かぐや姫!』が大好きな方全員に味わっていただきたい特別フォーマット上映。もう一度、今一度、かぐやたちに会うために劇場情報をチェックだ!
【文:西澤駿太郎】
『超かぐや姫!』作品情報
あらすじ
少女たちの出会い、そして別れのためのステージが、幕を開ける――
今より少しだけ先の未来。
都内の進学校に通う 17 歳の女子高生・酒寄彩葉は、バイトと学業の両立に励む超絶多忙な日々を送っていた。
日々の癒やしは、インターネット上の仮想空間<ツクヨミ>の管理人兼大人気ライバー(配信者)・月見ヤチヨの配信を見ること。
自分の分身を作り誰もが自由に創作活動を行う<ツクヨミ>で、彩葉はヤチヨの推し活をしつつ、バトルゲームで細々とお小遣い稼ぎをしていた。
そんなある日の帰り道、彩葉は七色に光り輝くゲーミング電柱を見つける。
中から出てきたのは、なんとも可愛らしい赤ちゃん。
放っておけず連れ帰ると、赤ちゃんはみるみるうちに大きくなり、彩葉と同い年ぐらいの女の子に。
「あなた、もしやかぐや姫なの?」
大きくなったかぐや姫はわがまま放題。
かぐやのお願い(わがまま)で彩葉は、ツクヨミでのライバー活動を手伝うことに。
彩葉がプロデューサーとして音楽を作り、かぐやがライバーとして歌うことで、二人は少しずつ打ち解けていく。
かぐやを月へと連れ戻す不吉な影が、すぐそこまで迫っているとも知らずに――
これは、まだ誰も見たことがない「かぐや姫」の物語。
キャスト
(C)コロリド・ツインエンジンパートナーズ































