
「根っこから悪意で動いていたわけではない人物」後半に進むにつれて変化した瑶太の見え方──TVアニメ『鬼の花嫁』連載インタビュー第11回 狐月瑶太役・逢坂良太さん
お芝居の説得力がもたらす爽快感
──たくさんのキャラクターが登場しますが、ご自身の役以外で気になるキャラクターや、好きな関係性があれば教えてください。
逢坂:僕は柚子のおじいちゃんとおばあちゃんが一番好きですね。この世界の中で、あのふたりにはすごく安心感があるので。
逆に言うと、あそこからあの両親が生まれてくるのか、という不思議さもありますけど(笑)。個人的には、母親の影響がかなり強いんじゃないかなと思っています。父親はそこに引っ張られてしまったところがあるのかな、と。
演じられている方がすごくいい人なのに、ものすごく嫌なお芝居をされるので、見ていて本当に腹が立つんですよね。それだけ説得力があるということなんですけど。
だからこそ、後半で今まで柚子を虐げてきた人たちに報いが返っていく流れには、かなり爽快感があると思います。恋愛軸とはまた別の、スカッとできる良さがありますよね。
──ここからは、作品にちなんだ質問です。あやかしは本能で花嫁を選びますが、逢坂さんご自身は直感を日常の中でどれくらい大事にされていますか?
逢坂:8割……いや9割くらいですかね(笑)。あまり考えるのが好きじゃないというか、苦手なんですよ。考えても、最終的にはわからないなって思ってしまうので。
高い買い物も結局そうじゃないですか。いろいろ考えるんですけど、最後は「欲しいから買う」に行き着くことが多い。だったら最初に買ってしまったほうがいいな、と思うんです。
たとえばすごく高い車があったとして、10年かけてお金を貯めてから買うのか、今ローンを組んででも若いうちに楽しむのか。年を取ってからだと楽しみ方も変わるかもしれない。それなら多少無理をしてでも先に手に入れて、その時間を早く味わったほうがいいんじゃないか、って。
そういう意味では、欲しいと思ったものにはあまり逆らわずに動くことが多いですね。後から「先に買っておいてよかった」と思うことも結構ありますし、買い物だけじゃなくて、人生の選択でもわりと直感で動くほうかもしれないです。もちろん、役の感情みたいなものはちゃんと考えますけど、それ以外はあまり考えすぎないタイプですね。
──本作は、柚子と玲夜の出会いから始まるロマンスが大きな軸になっています。ご自身のこれまでを振り返って、「この出会いが自分を変えた」と感じるような大切な出会いがあれば教えてください。
逢坂:やっぱり、この業界に入るきっかけになった作品ですね。石田彰さんが演じられていた、『テイルズ オブ エターニア』シリーズとの出会いは、自分にとってかなり大きかったと思います。
後になってふと思うと、不思議な気持ちになるんですよ。当時、テレビから声が聞こえていた方と、今こうして一緒に仕事をしているんだって。未だにそう感じることがあります。
僕の場合、石田さんご本人に惹かれたというより、最初は『テイルズ オブ エターニア』で演じられているリッド・ハーシェルそのものをものすごく好きになったんです。声も、お芝居も含めてですけど、入り口になったのは、その生き方でした。「こういう男になりたい」「こういう人間になりたい」という憧れが、まずあったんです。
そこから声優という職業を知って、漫画を音読したりしながら、「こういうかっこいい役をやりたい」と思うようになって、声優業界を目指しました。だから、自分にとっては『テイルズ オブ エターニア』との出会いがすごく大きかったですね。
──最後に、第10話までご覧になっている視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
逢坂:第10話までご覧いただいている皆さん、ありがとうございます。ここからは花梨の暴走や、瑶太が抱える苦しさ、そして柚子と玲夜が少しずつ幸せになっていく過程が、より丁寧に描かれていきます。
瑶太は柚子に対してひどいことをしてきた人物ではありますが、決してそれだけで語れるキャラクターではないと思っています。彼なりの思いや事情が見えてくることで、物語が進むにつれて受ける印象も少しずつ変わってくるはずです。
それぞれの立場や感情が明らかになっていくことで、物語の見え方もまた変わっていく。そこも『鬼の花嫁』の魅力のひとつだと思います。残り2話も、ぜひ最後まで見届けていただけたらと思います。
『鬼の花嫁』作品情報
2026年7月4日(土)24:30~よりTOKYO MX/BS11ほか全国12局にて順次放送中!
dアニメストア・ABEMA・U-NEXT・アニメ放題にて地上波同時・最速配信!
その他プラットフォームでも順次配信開始
あらすじ
優れた能力と容姿を持つ“あやかし”は日本の中核を担っていた。
そんな絶大な権力を持つ“あやかし”は本能で運命の「花嫁」を見つけることができ、その「花嫁」に選ばれることは女性の憧れであり、名誉なことだった。
平凡な高校生・東雲柚子は、妖狐の花嫁である妹・花梨と比較され、家族にないがしろにされながら育ってきた。
ついに心が破れた日、柚子は偶然、類まれなる美貌を持つひとりの男性と出会う。
「見つけた、俺の花嫁」
彼の名は鬼龍院玲夜、“あやかし”の頂点に立つ鬼だった。
──この出会いから、柚子の運命が大きく動きだす。
キャスト
(C)クレハ・富樫じゅん・スターツ出版/「鬼の花嫁」製作委員会































