映画
神谷さんと櫻井さんが登壇『傷物語〈II熱血篇〉』舞台挨拶レポート

『傷物語』は「古き良きフランス映画のようにしたい」──神谷浩史さん、櫻井孝宏さん登壇の、『傷物語〈II熱血篇〉』初日舞台挨拶レポート

 2016年8月19日(金)より、2016年1月に公開された『傷物語〈Ⅰ鉄血篇〉』の続編『〈II熱血篇〉』が公開となりました。また、公開初日には、新宿バルト9で初日舞台挨拶も行われました。

 舞台挨拶には阿良々木暦役の神谷浩史さんと忍野メメ役の櫻井孝宏さんに加え、『〈物語〉シリーズ』の音楽を多数手掛けてきた神前暁さん、そしてプロデューサーを務める久保田光俊さんが登壇。作品に関するトークが繰り広げたられたイベントの模様をお伝えしていきます。


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■声・音・映像のそれぞれのセクションごとに、作品についてのクロストークを展開
 早速司会の呼び込みで当日の登壇者のみなさんを呼び込むと、この日は『〈物語〉シリーズ』でキャラクターの声を担当してきた神谷さんと櫻井さん。ヒロインたちが歌う主題歌や、作中の音楽を多数手がける神前さん。そして、それをひとつにまとめて映像として送り出すアニメーション制作会社・シャフトの久保田さんが揃うということで、各セクションごとにトークを繰り広げました。

 神谷さんは、〈I鉄血篇〉の時と同じく「また声優をやっていてよかった」と思ったたそうで、第三部〈III冷血篇〉完結の暁にまたこの気持ちになれたらと話しました。続いて櫻井さんは、三部作の内の第二部となる今回は、バトルが見どころのひとつで、キャラクターたちの個性が贅沢に描かれているとコメント。

〈I鉄血篇〉の時より色々なキャラクターと関わっているが、〈II熱血篇〉でキャラクターを演じるうえで気を付けたことはありますか? という話題で神谷さんは、今回も変わらず原作を片手にセリフチェックをしたこと。そして、なるべく原作のニュアンスを拾って、アニメと原作との橋渡しができるよう意識したことを明かしました。

 櫻井さんは、今回の〈II熱血篇〉で起きた出来事へのアクション。普段メメが見せない暦を諫める「コラ!」だったり、「ミスった」「しくじった」などのリアクションの方向性を決めることが今回の課題だったとか。またこの「コラ!」については、羽川翼役の堀江由衣さんが言っているみたいだという話があったそうで、櫻井さんがこのエピソードを明かすと会場からは笑いが漏れていました。

 続いて音楽担当の神前さんのトークでは、監督の尾石達也さんから『傷物語』は「古き良きフランス映画のようにしたい」という指示があったことを明らかにしました。また、今回の〈II熱血篇〉のエンディングでクレモンティーヌさんの楽曲が入ったことで、いよいよ本物になったとも。

 そして、久保田さんは長い時間をかけてこの作品を制作してきたこと。そして、見てくださる皆さんに楽しんで貰えるよう、一番新しい技術を入れ込んで作品を作り上げたことを語りました。

■これまで長く向き合ってきたからこす生まれた『傷物語』の阿良々木暦
 最後に司会の方から「これまで長い間暦と向き合ってきたからこそ『傷物語』に影響があったことはありますか?」と問われ、神谷さんは、『傷物語』の暦のセリフ「友達はいらない、人間強度が下がるから」の意味を、先に『終物語』の暦を演じることで知ることができた。それがあったからこそきちんと『傷物語』の暦を演じられたと語りました。

 いよいよ第三部〈III冷血篇〉の公開日が決まり、完結が近づく劇場アニメ『傷物語』。今回の〈II熱血篇〉では、暦と三人のヴァンパイアハンターとのバトル。そして、羽川との触れ合いが見どころとなります。ぜひ、〈III冷血篇〉に向けて何度でもご覧になってください!

[取材・文・写真/胃の上心臓]

■作品情報
■『傷物語〈II熱血篇〉』2016年8月19日(金)全国ロードショー

【〈II熱血篇〉INTRODUCTION】
作家・西尾維新の代表作である〈物語〉シリーズ。2009年『化物語』を皮切りに制作されたTVアニメシリーズは、Blu-ray、DVD全27タイトルが累計出荷枚数200万枚を突破。まさに2010年代を代表するアニメシリーズのひとつとなった。その好評を受けて、劇場作品として公開される『傷物語』全三部作は、この〈物語〉シリーズの「原点」ともいえるエピソード。今年1月に公開され、興行収入が8億円を突破した第一部「鉄血篇」に続く、この第二部「熱血篇」では、吸血鬼となった主人公・阿良々木暦を待つ、過酷な試練が語られることとなる。立ちはだかる3人の敵、そして暦に近づく眼鏡の美少女・羽川翼。交錯する想いが、少年を次なる舞台へと導いていく!

【〈II熱血篇〉STORY】
高校二年の春休みに、美しき吸血鬼キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードと出会った阿良々木暦。四肢を失い、瀕死の状態にあった彼女を助けた暦は、しかし自らも吸血鬼になってしまう。人間に戻るためには、奪われたキスショットの四肢を取り戻さなければならない。怪異の専門家・忍野メメの助言を受けた暦は、過酷な戦いに乗り出していくことになる。
彼の前に待ち受けているのは、身長2メートルを超える巨漢である吸血鬼を狩る吸血鬼・ドラマツルギーと、巨大な十字架を自在に操る半吸血鬼(ヴァンパイア・ハーフ)のエピソード。そして、吸血鬼退治を専門にする、物静かな人間・ギロチンカッター。はたして暦は、3人の「敵」から、キスショットの四肢を奪い返すことができるのか? 雨がそぼ降る3月最後の夜、血戦の幕が静かに上がる――。



【解説/〈物語〉シリーズとは】
2006年に講談社BOXより発表された第一作『化物語』から、2016年1月刊行の最新作『業物語』までで20巻に達し、またアニメ化作品も2009年の『化物語』を筆頭に、現在までで6作・全75話を数える人気シリーズである。吸血鬼体質となった高校生・阿良々木暦が、“怪異”に悩まされる少女たちを助けるべく奔走する本シリーズは、巻数を追うごとに、ヒロインそれぞれにスポットを当て、より深くキャラクターを掘り下げていく構成が採られている。ほぼすべての作品がシリーズの出発点であり、また阿良々木が“吸血鬼”になった経緯を描く『傷物語』から、わずか1年以内の出来事を描いているというのも、特筆すべきポイントである。

【スタッフ】
原作:西尾維新「傷物語」(講談社BOX)
総監督:新房昭之
監督:尾石達也
キャラクターデザイン:渡辺明夫 守岡英行
音響監督:鶴岡陽太
音楽:神前暁
アニメーション制作:シャフト
製作:アニプレックス 講談社 シャフト
配給:東宝映像事業部

【キャスト】
阿良々木暦:神谷浩史
キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード:坂本真綾
羽川翼:堀江由衣
忍野メメ:櫻井孝宏
エピソード:入野自由
ドラマツルギー:江原正士
ギロチンカッター:大塚芳忠

>>映画『傷物語』公式サイト
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(C)西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
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