声優
「DIGIMON ADVENTURE FES. 2015」レポ

新キャスト達が役を演じる熱意と苦労。「デジモンアドベンチャー FES. 2015」レポート

 2015年8月1日、豊洲Pitにてアニメ『デジモンアドベンチャー』のスペシャルイベント「DIGIMON ADVENTURE FES. 2015」が行われた。このイベントでは、今年11月21日(土)から上映がスタートするに公開されるシリーズ最新作『デジモンアドベンチャー tri.』のキャスト陣よるトークコーナーをはじめ、主題歌・挿入歌を歌うアーティストによるライブなどが行われた。今回は、昼と夜の2公演行われた内の、昼公演の模様をレポートしていきます。

【出演者】
<キャスト>
花江夏樹さん(八神太一役)
細谷佳正さん(石田ヤマト役)
田村睦心さん(泉光子郎役)
吉田仁美さん(太刀川ミミ役)
池田純矢さん(城戸丈役)
榎木淳弥さん(高石タケル役)
M・A・Oさん(八神ヒカリ役)
坂本千夏さん(アグモン役)
山口眞弓さん(ガブモン役)
重松花鳥さん(ピヨモン役)
山田きのこさん(パルモン役)
竹内順子さん(ゴマモン役)
松本美和さん(パタモン役)
徳光由禾さん(テイルモン役)

<アーティスト>
宮﨑歩さん
AiMさん(前田愛)

<司会>
松澤千晶さん

 
■『デジモンアドベンチャー』キャスト陣から貴重な当時のエピソードが飛び出した!

 開始時間になると、なつかしいデジモン達の会話が会場に響く。「たくさんの選ばれし子どもたちに会えるんだよね!」というアグモンの言葉にファンたちは沸き立った。そしてステージ中央のモニターでは、開始のカウントダウンが始まる。カウントが0になり、黒いデジタマが光ると、「ボレロ」のアレンジバージョンが流れていよいよイベントが幕を開ける。

 BGMが終わると、間髪入れずに進化のシーンを思い出させるギターイントロが。トップバッターとして登場した宮﨑歩さんは挿入歌である「brave heart」の新録音盤をワンコーラス披露した。この楽曲が使われた『デジモンアドベンチャー』の放送から16年という月日が流れたが、宮﨑さんの当時と全く変わらない歌声に、思わず皆当時の気持ちに一瞬戻った事だろう。

 そんなこの曲の素晴らしいさを一番分かり易い形で体現していたのが、自身もかなりのデジモンファンで、今回のイベントの司会を務めていた松澤千晶さん。やはり感動されていた様で、「分かっていたんですけど……」と涙しながらの登場に、観客からは暖かな笑いが起こる一幕もあった。ここで、松澤さんの呼び込みでデジモンの声優を務めた坂本千夏さん(アグモン役)、山口眞弓さん(ガブモン役)、重松花鳥さん(ピヨモン役)、山田きのこさん(パルモン役)、竹内順子さん(ゴマモン役)、松本美和さん(パタモン役)、徳光由禾さん(テイルモン役)がステージに登場。なんと16年前からデジモン声優陣でのイベント出演経験が無かったと言う事で、スタジオ以外でデジモン声優陣が集まったのは今回が初という事が明かされると、会場からは驚きの声が上がっていた。

 そして、キャストのお気に入りシーンを挙げてのトークも行われ、松本さんは第13話の“エンジェモンの進化シーン”をチョイス。パタモンのオーディションでエンジェモンを演じてから、このシーンのアフレコまで約3ヶ月ほどの期間が空いたことも重なり、戦いを終えたエンジェモンが卵に戻ったシーンに「親から電話がかかってきて「クビか?」って言われました」というエピソードも明かしていた。他のキャストもお気に入りのシーンについて話し、「たった一人の君と出会うために、この世界でまっていたのに」(山口さん)、「私はあなた達とは鍛え方が違うのよ」(徳光さん)、「コロモンだよ! たいち~! ずっと待ってた!」(坂本さん)など、それぞれの思い入れの有るセリフなども披露された。

 「キャスト陣にとってのデジモンとは」という質問がされると、デビュー作が本作という山口さんは「ずっとガブモンと一緒に16年間この職業をやってきたんだな、というパートナーみたいな存在」と回答。他のキャストも当時は新人だった方が多いという事で、「あの時は凄く一生懸命だった」と坂本さんは当時のアフレコ現場の様子を振り返った。

 ここで、いよいよ『デジモンアドベンチャー tri.』で選ばれし子どもたちを演じる花江夏樹さん(八神太一役)、細谷佳正さん(石田ヤマト役)、田村睦心さん(泉光子郎役)、吉田仁美さん(太刀川ミミ役)、池田純矢さん(城戸丈役)、榎木淳弥さん(高石タケル役)、M・A・Oさん(八神ヒカリ役)がステージに登場。ここからは『デジモンアドベンチャー tri.』にまつわるトークが展開された。

 イベントの時は既に新シリーズの第一章の収録を終えていたということで、アフレコの雰囲気が質問されると「子供の頃から観ている作品に新しく加わると言う事で、やっぱりみんな緊張していました」と花江さんが語ると、「あたし達の頃に比べたらみんな上手だわ~と思った」と、かなり驚いたという山口さん。そんな山口さんに坂本さんは「(15年前の)あなた達の頃は大変だったから」と、先輩らしく当時を振り返った。

 自己紹介の場面で、池田さんは「『デジモンアドベンチャー』の放送当時はまだ小学生だったので、テレビにかじりついて観ていました」と話すと、すかさず竹内さんが「あんまりその話はしないでくれる? 年齢の差を凄く感じるから」というツッコミを入れるなど、新たなキャストとデジモン声優陣のチームワークが早くも感じられる一幕もあった。

 榎木さんからは「小学生の時、ピアノの授業が嫌でいつも隠れていて。その時にずっと携帯ゲームのデジモンで遊んでいたのを思い出しました」という当時の思い出が語られると、デジモン声優陣も当時、収録の合間に“デジヴァイス”で対戦などをして遊んでいたというエピソードも明かされるなど貴重なエピソードが多く飛び出した。

 そして、キャラクターを演じてみての感想が花江さんに聞かれると「太一はリーダーシップとカリスマ性のあるキャラで、役が決まった時は物凄く不安だったんですよ。“あの太一がそのまま成長していたら、僕が演じる事は難しいんじゃないか”と凄く心配していたんですけど、台本を読んだ時に“子供が成長すると、そのまま大人になることは無いんだな”と思いました。なので、小学生の太一を踏まえつつ、新たな太一を作り上げていきました」と『デジモンアドベンチャー tri.』のキャラクター像が伺えるコメントも飛び出した。

 ヤマトに関しても細谷さんと山口さん共に「基本は変わっていないけど、大人になった」と明かした。小学生だった選ばれし子どもたちが成長した姿は是非本編で確認して欲しい。

 ここで、当日イベントに来る事が出来なかった櫻井孝宏さん(テントモン役)と三森すずこさん(武之内空役)からのビデオメッセージが上映され、櫻井さんは「当時、愛知県出身の僕がオーディションで「関西弁ができるそうで」と言われて、一か八かで「はい、出来ます」と言って決まった作品です」というエピソードに、会場からは笑いが起こっていたが、自身の初レギュラー作品が『デジモンアドベンチャー』という事もあり、「この作品があるから今の自分があると言える位凄く大切な作品ですし、テントモンも本当に大好きなキャラクターです」と作品愛を語る場面もあった。

 三森さんも今回の出演が決まった際は嬉しかったと話し、「あの成長した空を私が演じていると思うと、夢の様な気分です」とコメント。見所については、大人の階段を登っていく様子や思春期の葛藤に注目して欲しいと話していた。

 トークコーナーの最後は、キャストから公開を待つファンに対してのメッセージが贈られた。内容は以下の通りだった。

坂本さん「まだまだ進化でガッツです! まだまだ若いもんには負けられません! みなさんも子供の時と同じ気持ちで応援していただけたらと思います」

花江さん「『デジモンアドベンチャー tri.』の第一章が始まるという事で、僕自身も楽しみながら、迷いながら、すごく悩みながら太一を演じさせて頂きました。これを是非皆さんの目で確かめて頂きたいです。凄く面白い内容に仕上がっていると思いますので、よろしくお願いします!」

山口さん「新しい冒険が始まるので、一緒に冒険していきましょう! 応援よろしくお願いいたします」

細谷さん「元のキャラクターの印象は強いと思うんですけど、僕もなるべくスムーズに新しいヤマトに移行して頂けたら良いなという思いで演じました。なるべく真っ白な心で、先入観無く観て頂けたらいいなと思っています」

重松さん「ピヨモンのセリフは、ほとんど“空”で出来ています。旧シリーズはほとんど空しか言っていません。なので新シリーズでも、もっといっぱい空って呼びたいなという事と、たくさん進化を遂げるはずなので、そこにも注目して頂ければと思います」

田村さん「光子郎は前の光子郎と変わらないところが多くて、1人でずっとしゃべっていたりします。前の光子郎と同じように思って頂ける様に演じられたかなと思います。なので、昔を思い起こしながら、相変わらず光子郎だなと思って頂ければいいなと思います」

山田さん「こういうイベントに参加したこと無くて、デジモンファンってどこにいるんだろうと思っていたんですけど、今日確認出来て安心しました。16年間本当に待っていてくれてありがとうございます。期待に答えられるような作品になっていると思いますので観に来てね」

吉田さん「光子郎君も変わらないと言っていましたが、ミミも相変わらずです。相変わらずというのが凄くプレッシャーにもなっていたんですけど、そんな変わらないミミを演じることが本当に嬉しくて、そのミミでパルモンにまた出会えることが本当に嬉しくて。みなさんも劇場で一緒に冒険を始めて頂けたら嬉しいです」

竹内さん「ゴマモンだよ! 丈はやっぱりグダグダしてるよ! だから劇場で丈のおしりをぶっ叩いてあげてね。よろしくね!」

池田さん「(竹内さんの演じるゴマモンに)キュン死にしそうですよ(笑)。とあるシーンでアフレコの時もブースの中からみんなのため息が漏れるほど、ゴマモンが恐ろしく可愛いシーンがあるので、そちらにも注目して頂けたらと思います。15年前から成長した子供たちは、変わるものがあったり、変わらないものがあったりだと思います。僕が個人的に良いなと思ったのは、『デジモンアドベンチャー』では小学六年生だった丈は勉強に励み、映画では中学校3年生だった丈は勉強に励み、そして今回の『デジモンアドベンチャー tri.』では、なんと丈は高校3年生でございます! 何を言いたいのかは分かるかと思いますが、観て頂けたらと思います」

松本さん「『デジモンアドベンチャー tri.』では、相当働ける“モン”になっていると思うので、頑張ります!」

榎木さん「今日この場に立って改めて『デジモンアドベンチャー』がこんなに大勢の方に愛されている作品なんだなって思いました。僕自身の視点からタケルはきっとこんなふうに成長しているんじゃないかなと思って今回演じさせて頂いたので、是非その目で確かめてみて下さい」

徳光さん「これからもヒカリやみんなを守っていけるように頑張って活躍します。これからも応援して下さい」

M・A・Oさん「第一章が“再会”と言う事で、キャラクターの皆もそうなんですけど、劇場に見に来て頂いた人に“また会えたね”って思って貰えるように精一杯光を演じさせて頂きましたので、これからも一緒に冒険の方をよろしくお願いします!」


■ 感動が蘇るのライブコーナーでは、和田光司さんからのメッセージも!

 トークコーナーが終わると、と各メーカーの担当の方と松澤さんによるデジモン最新グッズの紹介コーナーとなった。バンダイからは現在受注受付中の「Complete Selection Animation デジヴァイス」、バンダイナムコエンターテインメントからスマートフォン用ゲーム「デジモンリンクス」&PS Vita用ソフト「デジモンワールド -next 0rder-」、NTTdocomoからは「しゃべってコンシェル」にアグモンが登場、そしてハピネットからはシリーズ二作目『デジモンアドベンチャー02』のBlu-rayBOXの告知など、様々な紹介がされた。今後の展開にも注目となりそうだ。その後、『デジモンアドベンチャーtri.』の最新先行映像も上映された。新シリーズの公開で、今後も続々と登場していく商品展開にも目が離せない。

 ここで、宮﨑歩さんとAiMさんがステージに登場。和田光司さんの楽曲である「Seven」を披露するとともに、熱いライブコーナーが幕を開ける。曲が終わると、11月25日(水)に『デジモンアドベンチャーtri. 第一章』で使用される新録音盤の「Butter-Fly」「brave heart」「I wish」のCDが3枚同時発売される事がアナウンスされ、この発表にはファンも湧いた。そして、AiMさんがステージに残り、今回が初披露となった新録音盤の「I wish」と『デジモンアドベンチャー』の後期エンディングテーマである「keep on」の2曲を立て続けに披露。「I wish」はオリジナルバージョンの雰囲気はそのままに、サビでは掛け合いの様なコーラスが追加されていたりなど、様々なアレンジがされていた。そして、AiMさんの「一緒に!」という掛け声に、観客もイントロの部分を歌い盛り上がった「keep on」。どちらも生バンドの演奏による迫力の演出で披露された。最後の曲となった3曲目には『デジモンアドベンチャー02』の後期エンディングテーマである「いつもいつでも」を熱唱。サビの「いつも いつも いつでも」という歌詞を観客達が大合唱して、会場の一体感を感じられるステージとなった。

 Aimさんの歌に続くように『デジモンアドベンチャー02』の挿入歌である「Break up!」を歌唱して登場したのは宮﨑歩さん。思わず拳を突き上げたくなるようなその力強いパフォーマンスと歌声で、ファンたちの魂を震え立たせる。ていた事だろう。そんな熱唱後のMCでは軽快なトークを展開した宮﨑さん。そのトークの中で「『デジモンアドベンチャー』にまたこうして関わる事になって本当に嬉しいし、感謝でいっぱいです」と、再び作品に関わる事ができる喜びを話す場面もあった。

 続いて披露したのが、イベント冒頭でワンコーラスだけ歌われた「brave heart tri.バージョン」をフルサイズで初披露。こちらもオリジナルバージョンのイメージを崩す事のない絶妙なアレンジが施されており、15年前の戦いや感動を思い起こす様な感覚と、新たな物語、そして戦いを予感させる様な進化を遂げていた。そんな曲に胸を打たれたファンたちは、静かにステージを見つめて、宮﨑さんの歌声に聴き惚れていた。

 歌唱が終わると、イベントはエンディングへと向かう。ここで今回出演することが出来なかった和田光司さんからの手紙を宮崎さんが代読した。その手紙の中では、レコーディングから16年ぶりに歌う「Butter-Fly」を今の自分を存分に打ち出した歌を吹き込むのか、あるいは16年前を再現するのかという曲との向き合い方に悩んだ事が綴られていた。この「Butter-Fly」は和田さんのデビュー曲という事もあり、「自分でさえテレビから流れてくるButter-Flyに興奮しました」と思い入れの強さが明かした。そんな当時の興奮のまま『tri.』へと続いていって欲しいという気持ちもあり、和田さんは当時の歌声を再現する事を意識して今回の「Butter-Fly」に臨んだという。

 そんな思いの詰まった楽曲「Butter-Fly tri.バージョン」を会場全員で熱唱。会場いっぱいに歌声が響き渡る中、「デジモンアドベンチャーフェス2015」の昼の部は幕を閉じた。

■デジモンアドベンチャー tri. 第1章「再会」

劇場3週間限定上映 全国10館
【上映開始日】
2015年11月21日(土)

【配給】
東映(協力)

【Blu-ray】
発売日:2015/12/18
品番:BIXA-0191
POS:4907953064324
価格:8,000円 (税抜)
発売・販売元:株式会社ハピネット
カラー/約80分/1層/1枚組/16:9[1080p Hi-Def]日本語リニアPCM5.1chサラウンド

【DVD】
発売日:2015/12/18
品番:BIBA-2841
POS:4907953064409
価格:7,000円 (税抜)
発売・販売元:株式会社ハピネット
カラー/約80分/片面2層/1枚組/16:9LB]/日本語ドルビーデジタル5.1chサラウンド

<初回生産分限定特典>
○宇木敦哉描き下ろし透明スリーブ&デジパック仕様
○縮刷版劇場パンフレット

<通常特典>
○ライナーノーツ
[映像特典]○第1章予告 他予定
※初回生産限定仕様終了後は、トールケース仕様となります

<STAFF>
原案:本郷あきよし
監督:元永慶太郎
シリーズ構成:柿原優子
キャラクターデザイン:宇木敦哉
アニメーション制作協力:颱風グラフィックス
協力:東映
企画・製作:東映アニメーション
主題歌:和田光司 「Butter-Fly」(新録音盤)
挿入歌:宮崎歩 「brave heart」(新録音盤)
第1章エンディングテーマ:AiM 「I wish」(新録音盤)

<CAST>
八神太一:花江夏樹
石田ヤマト:細谷佳正
武之内空:三森すずこ
泉光子郎:田村睦心
太刀川ミミ:吉田仁美
城戸丈:池田純矢
高石タケル:榎木淳弥
八神ヒカリ:M・A・O
アグモン:坂本千夏
ガブモン:山口眞弓
ピヨモン:重松花鳥
テントモン:櫻井孝宏
パルモン:山田きのこ
ゴマモン:竹内順子
パタモン:松本美和
テイルモン:徳光由禾

>>DIGIMON ADVENTURE tri.公式サイト


(C)本郷あきよし・東映アニメーション

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