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ミスター平成ライダー高岩成二さんへインタビュー<後編>

『映画 仮面ライダーゴースト』公開記念ミスター平成ライダー高岩成二さんインタビュー <後編>ーー スーツアクター高岩さんの仮面ライダーエグゼイドの第一印象は?

今年で45周年を迎えた「仮面ライダー」シリーズの劇場版最新作『劇場版 仮面ライダーゴースト 100の眼魂とゴースト運命の瞬間』が2016年8月6日(土)に公開となります。(同時上映は、今年で40作目となる「スーパー戦隊」シリーズの『劇場版 動物戦隊ジュウオウジャー ドキドキ サーカスパニック!』)

本作で描かれるのは映画にて15人の偉人の力を借りて戦う仮面ライダーゴースト/天空寺タケル(演:西銘駿さん)と仮面ライダーダークゴーストによる、全世界の命を懸けた激しい戦い。そんな大スケールの戦いに命を吹き込む立役者が、実際に仮面ライダーとなり激しいアクションをこなるスーツアクターの高岩成二さん。今回、「仮面ライダー」シリーズが45周年を向かるこのタイミングで、主役ライダーとして長年活躍してきた高岩さんにインタビューを実施しました。

<前編><後編>の2回にわたってお届けする<後編>では高岩さんの代名詞ともいえる作品『仮面ライダー電王』(2007年)のエピソードを聞きつつ、映画で初登場となる最新作『仮面ライダーエグゼイド』についても少しだけ伺っています。

[本記事は、2016年7月19日に取材しております]


前編の記事はこちら(「仮面ライダーは“僕”そのものです」――『劇場版仮面ライダーゴースト』公開記念、ミスター平成ライダー高岩成二さんへインタビュー<前編>)です。
 
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求められているうちは頑張ります!

――高岩さんを代表するキャラクターといえば、『仮面ライダー電王』(2007年)のモモタロス(CV:関俊彦)ですが、どんなイメージで演じられていたのでしょうか?

高岩成二さん(以下、高岩):演じたというか、モモタロスはもう完全に僕そのものですね。(笑)

一同:(笑)

――まさに、「俺、参上!」だったんですね。そんな電王からライダーにハマったというアニメファンも多いようですね。

高岩:そのようですね。CDもいっぱい出ていたし、映画も結構な本数をやらせていただきました。

――モモタロスのキャラクター像はどのように作っていったのでしょうか?

高岩:最初は他の作品と同じで、モモタロスも番組がスタートしてからキャラクターを作っていきました。そのはずなんですけど、いつの間にか僕になってたんですよね。

 どのキャラクターを演じるときもなんですが、やっぱり自分をキャラクターに寄せていくよりも、キャラクターの方を自分に近づけていった方が動きのイメージも掴みやすいんです。ただ仮面ライダーの場合は、変身前のキャラクターのイメージもあるので、そこをリンクさせていく必要があるんです。それがモモタロスだと変身前がいるわけではないので、自由に僕を出していくことが出来たんです。他のイマジンにはそれぞれのスーツアクター(永徳、岡元次郎、おぐらとしひろ)が演じているので、電王のフォームは佐藤健(野上良太郎役)を交えた三つ巴ですり合わせていったんです。ただモモタロスは、僕と(佐藤)健の2人だけで作りました。だからどんどん僕の成分が出て来るし、監督もそれを止めてくれないんですよ。やっていいか確認することもあれば、勝手にやったのがそのままOKになってしまったこともありましたね。

――現場に入ってから変わっていったことも多かったんですね

高岩:動きが変わるから、それに合わせて台本もちょくちょく変わっています。例えば、デネブ(味方陣営のイマジンの一人)のことを"おデブ"と言いだしたの僕なんですよ。デネブが初登場のときの会話で、"モモタロスなら聞き間違えるだろうな"と思って、ずっと言い間違えた体で演技をしていたんです。そしたらデネブのスーツアクターだった押川善文がそれに乗ってくれて、メインライターだった小林靖子さんも拾ってくださったんです。次第に台本に反映されていきましたね。それも監督は止めませんでした(笑) だから台本から外れたことをやっているわけじゃないんですけど、アドリブでどんどん台詞が増えていくんです。記録さんも僕の言ったことをちゃんとメモしておいてくれるんですよ。台本にない台詞は、声優の関俊彦さん(モモタロスの声を担当)にも伝えなければいけませんからね。

――関さんとはモモタロスの演技についての打ち合わせなどはしたのでしょうか?

高岩:撮影にインする前"声優さんを紹介したい"と言われ、アフレコテストをしていた関さんとお会いする機会をいただきました。まだ台本もないときだったので、監督が関さんの声をきいてモモタロスのイメージを作っていたらしく、"今後、関さんとすり合わせていくからコミュニケーションは必要"ということで、僕もその場にご一緒させてもらいました。僕の現場はロケ地で関さんはアフレコルームですから、撮影開始後はそんなにあう機会はなくて、良い経験だったと思います。

 鈴村健一さん(リュウタロスの声を担当)や、てらそままさきさん(キンタロスの声を担当)とも、時間があるときは演技のすり合わせをしました。"こういう声です""このイントネーションで台詞を言います"というのを聞いたうえで、電王のイメージを作っていきました。

――現場での試行錯誤によっていろいろなことが変わりながら作品として完成していったんですね。

高岩:変わったと言えば、鈴村さんのリュウタロスに関しては、最初はあんな子供っぽいキャラじゃなかったですね。もっとこう、キレる10代みたいな、棘のある言い回しだったんですよ。それが変わっていったのも、おぐら(リュウタロスのスーツアクター)の影響ですね。遊び始めたので(笑) キレてる台詞があわなくなっていったので、みなさんがご存知の、子供っぽいキャラクターになっていったんです。

――リュウタロスと言えば、ダンスで苦労されたそうですが。

高岩:ダンス苦手なんですよね……。そしたら(佐藤)健が得意だっていうのでリュウタロスの動きに加わっていってしまって、自分が担当するガンフォーム(リュウタロスが憑依した電王の形態)でも踊ることになったんです。最初は、"この野郎!"と思いましたね(笑) 知り合いの振り付けの先生にステップを1個だけ教えてもらって、それでなんとか乗り切りました。それに加えてガンフォームには、『あぶない刑事』の柴田恭兵さんを動きに取り入れています。スキップして移動したり、脇をしめてチャラく銃を持ったりしてる部分がそうですね。

――いろんなところからインスピレーションを得られているんですね。逆にイメージを取り入れずらかったキャラクターはこれまでありましたか?

高岩:『仮面ライダー剣』(2004年)が意外と難しかったですね……。ブレイドに変身する剣崎一真(演:椿隆之)という男が普通の人間過ぎて、特徴がなかなか拾えなかったんです。最初は給料をもらっているという、歴代でも珍しいサラリーマンライダーでしたからね。だからブレイドも、モモタロスとはまた違った僕の普通の面を膨らませてキャラクターを作っていきました。

最新作はゲームの仮面ライダー!

――イメージが掴めないキャラクターは難しいということですね。そうなってきますと、巷で噂になっている新ライダー「仮面ライダーエグゼイド」。ズバリ、第一印象はいかがでしたか?

高岩:はい、あの……ライダー終わったのかなって(笑)

一同:(笑)

高岩:"次はゲーム"というのはなんとなくお聞きしていたんですけど、初めてデザインを見たときはやっぱりビックリしましたね。近年は所謂"仮面ライダーらしい"部分をあえて外しているようなんですけど、今回は目がついていたり色が派手だったり、それこそ何かのゲームに出てきそうなキャラクターだなと思いました。

――白倉伸一郎さん(東映株式会社取締役)は以前"ライダーを大きく変えていきたい"と仰っていたんですが、長年ライダーを演じている高岩さんにはどのように映りましたか?

高岩:歴代の基本形態もそれはそれで奇抜だと思うこともあったんですけど、今回は目がチカチカしますよね。ピンクと緑と黄色で蛍光色が強く出ているし、これを世間様は仮面ライダーと認識してもらえるのかなって不安もあります。でも皆さん期待していただいているようなので、出来る範囲で仮面ライダーとして頑張らせていただこうと思っています。

――今回はゲームが関わっているライダーのようですが、キャラクターのイメージを掴むうえで参考にした作品などはありましたか?

高岩:僕ゲームやらないんですよ……。だからあんまりキャラクターとか知らなくて、その辺りのイメージはなかったですね。ただ、昔のゲームってバグるじゃないですか。だから、キックするときに、こうカセットの裏を"ふうっ!"と吹いてから腰のスロットに入れる動きをしているんです。

――懐かしい、ホコリを吹き飛ばす動作ですね! それは現場で指示があったんですか?

高岩:いや勝手にやりました(笑) 手に持ったときに指をかけてクルっと回したんですけど、もう1個なんか面白いことやりたいなって思って。昔のゲームって接触が悪いのかよく止まってる印象あるじゃないですか。そんなときカセットの後ろを吹いていたのを思い出して、現場でちょっとやってみたんですよ。"なんですかそれ?"と言われたんですけど"だってこうしないとバグるじゃないですか"と返してやってみたところ、それがそのままOKになってました。

――"高岩オンステージ"(撮影現場で発生する高岩さんのアドリブ劇の通称)が炸裂したわけですね。

高岩:いやらしんですよ僕、そういうのすぐやりたくなっちゃうんです(笑) 細かいところを探してちょこちょこ出していくのが好きなんでしょうね。

告白! 高岩さん引退説の真相!

――世間では"高岩さん引退説"が囁かれていますが、その辺りに関して詳しいコメントはありますか?

高岩:『仮面ライダーゴースト』にジャイロ役として顔出しで出演させていただいて、38話でそれはそれは華々しく散らせていただいちゃったからですかね。僕が引退すると思われてしまったようですが、求められているうちはまだまだ頑張りますよ!

――引退のご予定はないと。

高岩:ありません。少なくとも「エグゼイド」は全力で演じさせていただきます!

――エグゼイドのご活躍期待しております。本日は、ありがとうございました!


[取材・文/原直輝]

 

作品情報

 

『劇場版 仮面ライダーゴースト 100の眼魂とゴースト運命の瞬間』
『劇場版 動物戦隊ジュウオウジャー ドキドキ サーカス パニック!』
好評公開中!

変身せよ、ゴースト! 力を合わせろ、ジュウオウジャー! この星の未来のため、輝く生命を守り抜け!!
命、燃やすぜ! 歴史上の英雄・偉人たちと心をシンクロさせ、人々の思いを未来へとつなげるために激しい戦いを繰り広げている仮面ライダーゴースト。
本能覚醒! 地球で暮らす、すべての生命を守るため、動物が持つ野性のパワーを駆使して宇宙からの侵略者と戦う動物戦隊ジュウオウジャー。

2016年、夏――日本が世界に誇る2大ヒーローシリーズの最新劇場版がやって来る。生誕45周年の“仮面ライダー”、そして通算40作を迎えた“スーパー戦隊”。ここに、記念すべき<スーパーヒーローイヤー>に贈る、ヒーローたちの熱き戦いを見逃すな!

>>劇場版『動物戦隊ジュウオウジャー』&『仮面ライダーゴースト』公式サイト

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