映画
劇場アニメ『キミモテ』声優インタビュー

劇場アニメ『キミだけにモテたいんだ。』斉藤壮馬さん&内山昂輝さん&富園力也さん&梅原裕一郎さんインタビュー|劇場で本作ならではの“青春感”を楽しんでほしい

内山さんは告白恐怖症? 4人の憧れの告白シチュエーションとは……

――告白のシチュエーションのお話が出ましたけど、愛の告白に限らず、告白されて心動かされる、憧れるシチュエーションやセリフはありますか?

4人:告白……。

――愛の告白じゃなくても、感謝する場面とか、褒めるだったりとか、いろんなパターンがありますよね。

斉藤:告白されて心動かされるか~。

内山:でも俺ね、ドキドキするの嫌なんだよね。

一同:え?

内山:メールとかで事前に「ちょっと話したいことがあります」って言われるの嫌いなんだよね。

斉藤:あ~、わかるかも。

内山:いや、そこに書けよ!思っちゃう。

斉藤:わかる。「ちょっと時間ある?」とかね。絶対やだそれ。

内山:そう。「ちょっと聞きたいことがある」とか。

いや、なら今聞けよ! って。なんか、時間とか頭の中を拘束される感じというか。

そういうこと言われたら「あれかな?」「あの悪事がバレたかな?(笑)」って色々よくないこと考えちゃうから。先に言ってよ~って。

斉藤:めっちゃわかる。翌日に持ち越さないで欲しいですよね。

内山:そうそう。

だから、そういう意味では告白嫌いかもしれないですね。「明日告白したいことがあります」とか言われたら「今してよ」ってなる。

斉藤:端的にすぐ言ってもらった方が。

内山:うん。本文に直で入れてほしい。

斉藤:わかるわ~。

内山:告白恐怖症かもしれないですね。本当にストレスが溜まります(笑)。

斉藤:めっちゃわかるな、それ。

――斉藤さんもですか?

斉藤:僕、不安を翌日に持ち越したくないタイプなので。

自分が心の準備をするしかないってところまでいけたらいいんですけど。漠然とした、「どれだろう」って考えるのとか良いのか悪いのかもわからないみたいな状態だとやっぱ嫌です。

(愛の)告白に関してだと、僕は高校時代は割と時夫くんみたいな心持ちで過ごしていました。

文芸部に入ったらミステリアスな先輩が「君もこの本読んでるの?」みたいなことを言ってくれるんじゃないかみたいな。

そういう幻想を抱いていたので、逆にめちゃくちゃベタなシチュエーションとかを1回経験してみたかったですね。屋上! 放課後! 夕暮れ! みたいな。

内山:あ~、いいですね~。

――一度は憧れるシチュエーションですよね。

斉藤:それをするために声優になりました。

一同:(笑)。

斉藤:声優なら何度でも高校生になれるので(笑)。

まあでも、いわゆるベタだからリアルではありえなさそうなシチュエーションは経験してみたいですね。

――いいですね~。富園さんはありますか?

富園:僕は告白ではなくなってしまうんですが、映画の最後にもある仲間と花火を見るっていう感じのああいうシチュエーションが“エモい”ですよね。経験したいなって思います。

――想いを語り合ったりとか。

富園:そうですね~。地元の穴場みたいなところで男友達と花火を見るのはやってみたいなって思います。

――まさに青春な感じですね。梅原さんはいかがでしょうか?

梅原:そうですね~。僕は告白されたいですね。

(真面目な顔で話しだす梅原さんに笑う一同)

斉藤:この流れは難しい局面だよ(笑)。

梅原:自分で自分の首絞めてるな(笑)。

でも、高校生とかそういう学生時代にも僕は自分から(告白)するタイプだったので。

3人:あ~。

内山:愛されるよりも愛したい、ね(笑)。

斉藤:(この流れは)キッツイな(笑)。

梅原:なのでまあ、この歳になって、告白されるのもいいなって思うので。されてみたいですけどね。

――今告白されるならどんな風にされたいですか?

梅原:なんですかね~。なんだろう。ん~。

斉藤:まぁ、直接告白されたいわけね。「梅原さん好きです!」って?

梅原:あ~、それは嫌です。

斉藤:は?

内山:え?

梅原:それ嫌なんですよ。

斉藤:どうすりゃいいんだよ!

梅原:グイグイ来られると、ちょっと引いちゃうのでダメなんですけど……。

内山:どうすればいいの?

斉藤:なんか、わがままじゃん。

内山:どうやったら梅原くんを落とせるの?

梅原:落とせないよ~。

一同:(爆笑)。

内山:落とせないのか~(笑)。

斉藤:(ネタとしては)落ちてるよ、もう(笑)。

梅原:いやまあ、試しに告白されてみたいたいなっていうだけです(笑)。そういうワクワクってなかなか味わえないので。

――盛り上がっていただいてありがとうございます!(笑) それでは最後に、ファンの方へメッセージをお願いします。

梅原:青春ものなので、まずは男の子たちが1つの目標に向かって頑張っている様を楽しんでいただけたらいいかなと。

恋愛相談を友達同士でして、それで盛り上がるのって多分皆さんにも経験あると思うので、そういう青春の甘酸っぱい気持ちを思い出していただけたら嬉しいです。

もちろん、今青春真っ盛りの人にも観ていただければ楽しいんじゃないかなと思います。

富園:この映画は54分と長い映画ではないので、何度でもキュンキュンしたいときにパッと観れるのかなと。

あとは、女の子でも男の子でも「恋ってどんなだったっけな?」って思ったときに観て欲しいなって思っています。

内山:『キミモテ』という作品はとにかく観やすいつくりになっていると思います。

そして、メインキャラクターの中にも様々なタイプのキャラクターがいるので、もうすでに一回ご覧になった方も「今度はこのキャラクターに重点を置いて観てみよう」とか、見方を変えてまたもう一度劇場に足を運んでいただけると幸いです。

斉藤:おそらくこの作品は、みなさんが劇場に来ていただく前に抱かれているイメージとはまた違う観点から青春というものを捉えているのではないかなと思います。

いろんな感じ方があるかと思うんですけど、アフレコの一番最初のとき監督に「この作品はどこか不器用な男の子たちが一つの目標に向かってチームになって頑張っていく、という要素がある話です」と言っていただきました。

僕は、この作品は彼らの一夏の青春物語だと捉えているので、みなさんの思う『キミモテ』ならではの“青春感”を楽しんでいただけますと幸いです。

――ありがとうございました!

[インタビュー・文/菊地真由 写真/鳥谷部宏平]

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『キミだけにモテたいんだ。』作品情報

2019年10月25日(金)全国公開

スタッフ

監督:久藤瞬
脚本構成:岡田麿里
キャラクター原案:ヤマコ(HoneyWorks)
脚本:岡田麿里 和場明子 樋口七海
キャラクターデザイン:まじろ
モニターグラフィックスデザイナー:松根マサト
音楽:深澤恵梨香
美術監督:峯田佳実
色彩設計:田中美穂
3D ディレクター:中島竜生
撮影監督:杉山大樹
編集:本田優規
音響監督:えびなやすのり
アニメーション制作:SIGNAL.MD
企画協力:Vizm
製作:「キミモテ」製作委員会
配給:東宝映像事業部

キャスト

古田時夫:斉藤壮馬
葦田茂一:内山昂輝
戸島幸太郎:富園力也
佐橋亜紀:松岡禎丞
後藤田駿:梅原裕一郎
堀ノ宮早紀子:石川由依
司会:梶裕貴
 
公式サイト
公式ツイッター(@kimimote_movie)

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