冬アニメ『映像研には手を出すな！』メインキャストの伊藤沙莉さん、田村睦心さん、松岡美里さんにインタビュー｜満場一致で面白い！『映像研』を見逃すな！

“電撃娘たち”はどんなキャラクター？

──ではここで、それぞれのキャラクターについて教えて下さい。

田村：金森は3人の中ではプロデューサー的な役割をしている長身の女の子です。私は世のプロューサーがどういうお仕事をしているか理解できていないところがありますが、金森はちゃんと金を引っ張ってきて2人に計画的に仕事を振る。すごく優秀な人だなと思います。

3人ともそれぞれ頭の回転は速いんですが、彼女は処理能力が凄く高い。状況を把握してどうするのが最善か、金を儲けられるのか……自分の能力の発揮のしどころを理解していています。

あと、さりげなく人の弱みを握るのもうまい（笑）。でも、生徒会のソワンデさんとやり取りするときは、少し舌を巻くというか。「ちょっと勝てない」相手がいるのも良いなと思っています。

◆金森さやか

浅草みどりの同級生。長身で美脚の持ち主。アニメについては興味も知識もないが、なぜか浅草に関心を持ち、つるんでいる。お金を生み出す行動が大好きで、ふとした会話の中でも儲ける手段を考えている。映像研を立ち上げてからは、唯一の現実主義者としてプロデューサー的な役割を担当。学校側や生徒会との交渉においても見事な手腕を発揮する。浅草と水崎の能力を評価しながらも、クリエーター気質の2人に悩まされることが多い。

松岡：水崎ちゃんはアニメーター志望のカリスマ読者モデルです。好きなことに対してとてもまっすぐで熱い子。そのまっすぐな部分は私も同じで、一個のことに集中してしまうと周りが見えなくなってしまうというか。

でも、色んなことに興味を持ってチラチラと目が動いてしまうところもあって演じるのが難しかったです。私は言うほど散漫ではないんですよ、言うほど。

伊藤：強調したね（笑）。

松岡：少しくらいはどこかに行ってしまうことはあるんですけど（笑）。あと、カリスマ読者モデルという一面を私は持っていないので、どうやって演じようと悩んだりもしましたが、根本的に演じることが好きな子なんだろうなって。

演じることが好きな矛先がアニメーターであって、カリスマ読者モデルもどこか演じてるようなところがあるんじゃないのかなと分析しています。演じることに対してのまっすぐさが愛らしくて好きです。

◆水崎ツバメ

浅草みどりの同級生。カリスマ読者モデルとして活躍しており、校内でも有名人。両親ともに役者であり、ツバメも将来女優になることを期待されている。しかし本人はアニメーター志望で、特にキャラクターの動きを描くことに長けている。両親からアニメ研への入部を禁じられていたため、浅草、金森とともに映像研として3人でアニメを作り始めることとなる。お金持ちの家庭で育ったため、他の2人とは金銭感覚がだいぶズレている。

伊藤：浅草氏は「アニメは設定が命！」の想像力が豊かな人です。自分のなかで広がる世界が無限にあって、何かを生み出す力があって。リアルを追及してモノを作っていく姿勢が私としてはすごく好きです。

アニメの世界だからやりたいことはいくらでもできるんだけど、「これだと動けない」「この構造だとエンジンの掛かりが弱い」って現実的なところに着目して作ってるんですよね。

自分のやるべきことに対して、真剣かつ、大切に扱ってる。その熱さは毎回グッときます。

熱さって周りの人を動かすんですよね。自分では動けないはずなのに意外と人を動かしてる現状があって。この部活、仕事が向いているんだろうなと思います。

でも普段はめちゃくちゃコミュ障ってところにも共感しています。ストレートに伝える勇気がないときって変な言葉になったりするんですよ。「〇〇ですかな？」とかって言い回しも何度もリアルで使ったことあって。みんなこれを変に思うんだってハッとしました（笑）。

◆浅草みどり

芝浜高校に入学したアニメが大好きな１年生。好奇心旺盛で想像力豊かだが、人付き合いは苦手。「アニメは設定が命」が信条で、日常の風景をヒントにして、さまざまなアニメの設定をスケッチブックに描き貯めている。そのことを知っているのは同級生の金森さやかだけだったが、アニメ研の見学に訪れた際に水崎ツバメと意気投合。3人で映像研を立ち上げることとなる。いつか自分の考えた「最強の世界」で大冒険するのが夢。