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ロリガ BD-BOX発売記念|日高里菜×種田梨沙×むとうやすゆき座談会

『ローリング☆ガールズ』Blu-ray BOX ~5周年記念特装版~発売記念座談会|日高里菜(小坂結季奈役)×種田梨沙(響 逢衣役)×むとうやすゆき(脚本)【第2弾】

 

二人の『ロリガ』愛に感動!好きなシーンを語りまくる

――先程、コメンタリーだけでは話し足りなかったとおっしゃっていましたが、あらためて、物語について語ってもらえればと思います。

日高:今回、コメンタリーを担当したのが、5~8話の愛知・三重編と京都編なんですけど、ちょうど私が好きな話数だったんです。これはあえて選んでくれたんですか?

むとう:そうですね。スピンオフ本の座談会前にライブイベントの資料用映像を観たら、MCでとくに6話について語る日高さんがめちゃめちゃ熱かったので、大好きなんだなと思っていたんですけど、座談会でもイベントと同じテンションでまったく同じ話を一語一句たがわずしてくれて(笑)。

種田:色褪せることなく(笑)。

日高:だって、6話が大好きなんだもん!

むとう:ならばコメンタリーは6話に来てもらおうと。

日高:スピンオフ本の座談会や今回のコメンタリーがなければ、むとうさんを始めとしたスタッフさんに、ここが好きだったんです!と言える機会がなかったんですよね。イベントのMCもお客さんに伝えるということだったので、むとうさんに直接思いを伝えられることができたことは、私にとっても幸せなことなんです。

むとう:ありがとうございます。スタッフとしても、こういう機会がなければ役者さんたちが本当はどう思っていたのか詳しくは知れないままでした。種田さんとはお会いする機会もあまりなかったですし、このコメンタリーで温度感がわかってうれしかったです。

日高:確かに!

種田:私はSNSもやっていないので、本当に謎の人物なんですよ(笑)。SNSをやっていないと、作品に思い入れがなさそうと思われることが多いんです。

むとう:クールなイメージがあったから、コメンタリーでビックリしたんです。こちらを真っ直ぐに見て思いを話してくれるし、きっと親御さんのしつけがいいんだなぁって。

日高:あははは(笑)。どんな感想ですか、それ!

種田:もちろんそれは、話せてうれしかったからこそです。

むとう:幸せな作品だと思います。演者さんみんなからもこんなに愛されて。

種田:普段はなかなか話す機会もないので、こうやって語っていいですよと言われた瞬間に、水を得た魚のように、5年分の思いが全部出ちゃったんですよね。

――日高さんは5~8話が好きだというのがわかったのですが、種田さんもそうなのですか?

種田:私も、6話の終わり方がすごく好きなんです。もともと大団円みたいなシーンがすごく好きで。それは8話もそうなんですけど、特に6話の、街の人全体で盛り上がっている一体感。最後はレースをするんですけど、(鈴鹿友亀の)バイクが壊れて、自転車でバイクを抜かしていくシーンもクライマックス感がすごいじゃないですか!

しかも普通にゴールするのかと思ったら、城にシャチホコが付いて、それにバイクと海老フライがついて、そこで愛知と三重が和解するという。こんな和解の仕方をするんだっていうか、あのシャチホコ自体、普通に考えたらギャグじゃないですか。なのに何故かすごく感動しちゃったんですよね。上映会でもお客さんで泣いている人とかが結構いたんですよ(笑)! 

なんかよく分からないけど、この6話には、人を感動させるパワーがあるんだなと思ったんです。

むとう:あらためて聞くとハチャメチャな内容ですね(笑)。でもそういえば「なぜ俺は泣いているんだろう?」という感想を目にした覚えがあります。

種田:よく分からないけど、力押しで涙を流させられたというか。ふざけているのにめちゃめちゃ感動するんですよね。しかもクライマックスで流れた「TRAIN-TRAIN」も、私が歌い出しという大事なところを任せてもらっていて。ライブイベントでも、6話を思い出しながら歌っていました。でも6話って、逢衣ちゃんは全然活躍していないんですけどね(笑)。メインキャラが一番活躍していない話数かもしれないけど、思い入れがあるんです。

むとう:当時「なぞの感動」とも言われていましたね。

日高:確かに。感動するんだよなぁ。なんじゃこれ?みたいな感じなんだけど、ギャグとのバランスがすごく良かった。

むとう:6話はフィルム自体も熱いんですよ。隅々まで画に血が通っている。ホンの段階で「何だかわからないけど熱いものが伝わってくる」みたいなことを書いて、本当にその通りの映像にしてもらった感じでした。

種田:まんまと感動してしまいました。

日高:あれは泣いちゃうよね。

――7~8話の京都編もクライマックスは熱くて大団円的な感じだったので、少し共通しているところはあるかもしれないですね。

日高:8話のラストも良いんですよ! ここもたっぷりコメンタリーで語っています。種さんのおかげで背景美術についての話ができたのも良かったです。

種田:私、tanuさんの『tanulog ローリング☆ガールズ  コンセプトワークス』の本が好きで。アフレコのときも、tanuさんのイメージボードを見せてもらっていたんですけど、それがほぼそのままアニメになっていたので、TVアニメでここまでやって大丈夫ですか?と思いました。私、結構美術系の友人が多いので、この7~8話は、友人からの反響も大きかったですね。Blu-rayを買ってくれた人もいたんです。

――確かに、京都編は美術が素晴らしかったですよね。

種田:ありそうでない色合いでしたよね。背景が写実的ではなく、水彩画っぽくて、結構イメージボードに近いタッチだったので。

日高:地域によっても違ったからね。

種田:うん。だからキャラクターだけではなく、全体的に見どころが多い作品なので、ボックスでは美術にも注目して見直してもらっても、めちゃめちゃ面白いと思います!

むとう:出合(小都美)監督がいうには、アニメーションの背景って、最近の潮流としてフォトリアルというか、写実的なものに向かっていて、それがすごいと思われているところがある。でも、我々が昔観ていたアニメの背景って、省略の妙であったり、コントラストを思い切りつけて、画面情報で何が言いたいかわかるものだった。人が描く絵だからこそというものをやりたい、というのがあったらしいです。

tanuさんのイメージボードをアニメスタッフが再現してくれて、地域ごとにタッチを変えつつ、シームレスな感じにして、列島として地続きに見せてくれていたものが、京都編で結実したと。

――コメンタリーで、そういう専門的な話も聞けるのはうれしいですね。

日高:あと、コメンタリーで聞けなかったことだと、結季奈の絵のタッチが、地獄のミサワさんなんですけど、あれは最初から決めていたんですか?

むとう:次に掲載される出合さんとの対談で知ったんですけど、地獄のミサワ先生の絵柄だと僕が勢いでト書きに書いたものを、WIT STUDIOの制作の方が先生のところに行って使わせてくださいとお願いしてくれたのかなと思ったら、そこに監督も行ってくれていたそうなんですよ。

日高:えー!!!

むとう:知らないところで礼を尽くして戴いていたんだなと。

種田:当時もこれって、地獄のミサワさんの絵だよねって話題になっていたんですよね。

日高:しかもクレジットにあるから許可を取ったんだとは思っていたけど、まさか監督が自ら動いてくださったなんて!

種田:でも、視聴者側から見ても、スタッフさんが楽しんで作っているのがわかるシーンがたくさんあるから、それも嬉しいですよね。これはこのボックスが出なかったら明かされなかった真実ですね(笑)。


 

ファンの応援があったからこそ実現したボックス、「もっと先に何かがあればいいなと思います」

――ボックスのジャケットが、4人の過去・現在・未来のイラストになっていて、コンセプトが「ガンバレ!」になっています。

日高:愛が伝わりますね!

種田:過去の4人が一緒に写っているのが良いですよね!

日高:「ガンバレ!」もグッとくるなぁ。

種田:この5年間、頑張れを言い続けてくれた『ロリガ』が、満を持してボックスでまた「ガンバレ!」を伝えているという。

日高:私もファンのみなさんが「ガンバレ!」をリツイートしてくださっているのを見ていて、その方々が、この機会を作ってくれたというのもあるので、この絵を見たときに、その想いがここまで来たんだというメッセージにも感じられて、良かったです。しかも過去・現在・未来ってずる過ぎますよね。

種田:見たら元気になれる作品、前向きさが残る作品だからピッタリだと思います。

――では最後に、ファンのみなさんにメッセージをいただければと思います。

むとう:本当に、スピンオフ活動をがんばってきて良かったなと思いました。1冊だけのつもりが、こんなにも温かい人たちが支えてくれているのだったら、もう1冊書いちゃおうかな、もうちょっと書こうかな、と続けてきて、6冊目では日高さんと小澤さんと座談会をさせてもらって、キャストにもこんなに熱があったんだと驚いて、7冊目のタイミングでBlu-ray Box実現の報告ができて。

今回、パッケージプロデューサーとしてもクレジットしてもらっているんです。そういう意味でも思い出深いものになったといいますか、がんばっていたら降ってきたこのボックスが、みなさんにとっての“月明かりの石”のようなものにもなってくれたら良いなと思っています。

種田:ボックスが発売されるのは、スピンオフ小説を楽しみにして買ってくださったり、『ロリガ』を応援し続けてくれたみなさんの愛があったからこそだと思っています。私たちもコメンタリーや新曲で関わらせていただけて、本当にうれしいですし、『ロリガ』の話ができることがうれしくて、コメンタリーも同窓会のような気持ちでした。

私も素敵な思い出と勇気をたくさんもらった作品なので、このボックスをたくさんの方に手に取ってもらいたいです。まだ見ていない方も絶対に損はさせません! 見たら間違いなく元気になれるし、私たちの情熱が120%以上詰まった作品になっているので、良かったら見てください!

日高:スタッフやキャストはもちろんですが、ファンの方がここまで愛情を持って『ロリガ』が大好きなんだ!と言ってくれる作品はないと思います。そして、この場があったから、私たちの思いも、ファンのみなさんに伝えることができました。私自身、とっても楽しかったですし、他のみんなのコメンタリーを聴くのが、いちファンとして楽しみです。

イベント含めて楽しい思い出がたくさんあるんですけど、まだまだ私は結季奈を演じたいなと思うし、もっと話したいなと思うので、ここがゴールではなく、夢を語るならば、もっと先に何かがあればいいなと思います。私含めてみなさんの応援があれば、それは可能になると思いますし、次はドラマCDをやりたいねという話も出たりしたんですけど、それが実現できたらいいなと思っています。私はまだまだ諦めておりません! このボックスを機に、『ロリガ』を観てくれる方が一人でも増えてくれたらうれしいなと思っていますので、ぜひぜひお手に取ってみてください。

[取材&文・塚越淳一]

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Blu-ray BOX ~5周年記念特装版~ 初回限定生産

価格:19,800円(税込)
発売日:2020/12/16 発売

ストーリー

地方自治をめぐる「東京大決戦」の終結から10年がたち、都道府県がすべて独立国家となった列島。
ご当地色をテーマパークのように肥大化させた各地域では
「モサ」と呼ばれる能力者が自警団を率いて統治、あるいはその一翼を担っていた。
そんな中、あちこちで巻き起こるご当地トラブル!
戦禍うずまく国から国を、なぜか平和請負人代行(世直し)を務めることになった4人の女の子たちがゆく。
世のため、人助けのため、そして「月明かりの石」を探すため、
よそ者の「モブ」とそしられつつも、4人はがんばり、ふんばって、今日もバイクで旅をする・・・!

収録内容

◆本編(TVアニメ全12話)

◆映像特典
☆PV No.01~04
☆Blu-ray BOX 発売記念CM
☆ロリガ・ロック・エクスプロージョン!OPムービー
☆ロリガ・ロック・エクスプロージョン!EDムービー「振り返り映像 ~旅の思い出~」
☆Yell from THE ROLLING GIRLS(小澤亜李ver.)
☆Yell from THE ROLLING GIRLS(日高里菜ver.)
☆Yell from THE ROLLING GIRLS(種田梨沙ver.)
☆Yell from THE ROLLING GIRLS(花守ゆみりver.)

※「Yell from THE ROLLING GIRLS」はメインキャストによる新規収録音声を使った特典です。
※「Yell from THE ROLLING GIRLS」の映像は本人映像ではありません。

◆音声特典
☆完全生中継!ロリガトーク!(全12話分)
<望未・結季奈・逢衣・千綾によるキャラクターコメンタリー>
※過去のBlu-ray商品に収録されていたものと同一の音声特典です。

☆完全生中継!匠トーク!(全12話分)
<新規録り下ろしのスタッフ&キャストによるコメンタリー>

<出演>
1~2話:出合小都美(監督)、中武哲也(アニメーションプロデューサー)、むとうやすゆき(脚本)
3~4話:出合小都美(監督)、中武哲也(アニメーションプロデューサー)、むとうやすゆき(脚本)、「ローリング☆ガールズ」公式Twitter担当
5~8話:日高里菜(小坂結季奈 役)、種田梨沙(響逢衣 役)、むとうやすゆき(脚本)
9~12話:小澤亜李(森友望未 役)、花守ゆみり(御園千綾 役)、むとうやすゆき(脚本)

キャスト

森友望未:小澤亜李
小坂結季奈:日高里菜
響逢衣:種田梨沙
御園千綾:花守ゆみり

宇徳真茶未:藤村歩
執行玖仁子:大浦冬華
音無ゆかり:古木のぞみ
御園ハルカ:大原さやか
羽原アキ:かないみか
鈴本のり子:真堂圭
鈴本文:水谷優子
魚虎姫子:五十嵐裕美
鈴鹿友亀:細谷佳正
ダンディ:大塚明夫
一条美沙:中原麻衣
豆千代:早見沙織
酒呑童子:小西克幸
菊志乃:久川綾
名余竹輝夜:伊藤静
石作志麻:勝生真沙子
藤原春:田中敦子
藤原桃:上田麗奈
九鬼温羅:横山智佐

ばん子:あゆか
籾山蔵之介:関智一

ほか

※商品仕様・特典内容等は都合により変更になる可能性がございます。

封入特典

☆1st SINGLE CD「夢」/THE ROLLING GIRLS

※特典は無くなり次第、終了とさせて頂きます。ご了承下さい。

≪収録曲≫
01. 夢(THE ROLLING GIRLS)
02. 夢(森友望未 CV:小澤亜李 ソロver.)
03. 夢(小坂結季奈 CV:日高里菜 ソロver.)
04. 夢(響 逢衣 CV:種田梨沙 ソロver.)
05. 夢(御園千綾 CV:花守ゆみり ソロver.)
06. 夢[inst.]

-Bonus Track-
07. 月の爆撃機(森友望未 CV:小澤亜李 ソロver.)
08. 月の爆撃機(小坂結季奈 CV:日高里菜 ソロver.)
09. 月の爆撃機(響 逢衣 CV:種田梨沙 ソロver.)
10. 月の爆撃機(御園千綾 CV:花守ゆみり ソロver.)

※01~06新規収録楽曲/07~10は再収録楽曲です。

☆特製メモリアルボックス※キャラクター原案・tanu描き下ろしイラスト「THE ROLLING GIRLS」使用(初回)

※特典は無くなり次第、終了とさせて頂きます。ご了承下さい。

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公式サイト
公式Twitter(@therollinggirls)

(C)2015 The Rolling Girls 製作委員会
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