音楽
斉藤朱夏『バック・アロウ』ED「セカイノハテ」インタビュー

アーティスト・斉藤朱夏の勢いが止まらない──強い信念と愛情を注いだ2ndシングル「セカイノハテ」をロングインタビューで語りつくす!

斉藤朱夏が考える未来予想図

──人生といえば、先ほど「2年計画」の話をされていたじゃないですか。2年後以降の計画も立ててらっしゃったりするんです?

斉藤:ざっくりですけどね。最近、楽しみなんですよ。今年25歳になるので……25歳から30歳までの間って20代前半とはまた違った感じになるだろうなって。どうやったら楽しく良い人生を送れるかな、ってニコニコしながら考えています(笑)。

──その未来予想図のなかで、何か言えるものってあったりします?

斉藤:超プライベートな内容も含まれてはいるんですが……20代後半はとにかく仕事をしまくると決めています! 2021年は修行の年にしようと思っているので、そこに向けて準備をしていこうと。そこから30代に向かって走る。

──ちなみに今年は修行の年ということですが、具体的にはどのようなことをしたいと考えているんですか?

斉藤:これもまたざっくりとした目標なんですが、今年は楽器をたくさんやりたいなぁって思ってます。もともと楽器が好きなんです。仕事じゃなく、趣味の範囲でできたらいいなと思っています。それをボイトレの先生に話したら「朱夏はエレキギターが似合うよ、やってみたら?」って。でも私ギターのコードを押さえるのが苦手なんですよね。それを伝えたらウクレレを勧められたので「じゃあ、ウクレレからで……!」と(笑)。 小さいときに弾いていたピアノももう一度始めたいなと思ってます。

──今年は声優としても、さらに充実した1年になりそうですね。

斉藤:ありがたいことに1月から盛りだくさんで、私でも追いついてないんですよ(笑)。『ワンダーエッグ・プライオリティ』は今アフレコの最中で、私たちも結末を知らないんです。だからすごく楽しみですね。一個一個、全部届いていったらいいなと。

久しぶりの約束で「やっと会える」という気持ち

──6月3日(木)には東京ガーデンシアターにて“斉藤朱夏レコ発ワンマンライブ「セカイノハテ」”も決定しています。

斉藤:そうなんですよ! 6月に、1年半ぶり──ほぼ初ライブです!

──初ライブですか(笑)。でも本当に久しぶりですもんね。

斉藤:今まで行った3回のライブはフリーライブ、ライブハウス、配信とそれぞれ形態が異なるもの、しかも間も空いていて。時が経ちすぎて「もう初なんじゃ?」ということで気持ち的には初ライブです。だから超怖いんですよ! 「初ライブ、超緊張する!」って。あー……想像しただけで緊張しちゃう。ライブっていちばん好きだけどいちばん嫌いな場所だから(笑)。

──でもいつもおっしゃっている通り「ステージがないと生きていけない」っていう(笑)。

斉藤:そうなんですよ~! ステージがないと生きていけないし、意味がないんですよ私(笑)。だから2020年は空っぽでした。だから6月はやっと自分が生き返るライブなので……ってもうゾンビ状態ですね、私(笑)。

──くつばこの中から蘇るゾンビに(笑)。緊張がありつつも、今の意気込みとしてはどうです?

斉藤:いや、もうすごく楽しみです! やっと「ライブができるよ!」って伝えられたことに一安心していますし、久しぶりの約束ができて本当にうれしいなと。先日の配信ライブを見た方も遊びに来やすい場所だと思います。「斉藤朱夏のライブって遊びにきやすい場所だよ」って教えてあげたいというか。優しくて温かいライブにしたいなと。

具体的にどんなライブにするかはこれから決めるんです。正直そのタイミングでどこまでライブができるのか、声を出していいのか、まだ分からないので。いろいろなルールがあるなかでも、それでも、みんなが安心安全な環境の中で、目で見て耳で聴いて楽しめるライブを作り上げたいなと思っています。最近頭がいっぱいですね(笑)。最初になんて声をかけたらいいのかな?って。

──胸いっぱいになってしまいそうですね。

斉藤:泣きそうって思ってます(笑)。「泣いたら泣いたで本当にごめん!」と。でもそれくらい本当に楽しみです。

──楽しみにしております。ありがとうございました!

[取材・文/逆井マリ]

 

神奈川県横浜市出身。既婚、一児の母。音楽フリーペーパー編集部を経て、フリーのライターとしてインタビュー等の執筆を手掛ける。パンクからアニソン、2.5次元舞台、ゲーム、グルメ、教育まで、ジャンル問わず、自分の“好き”を必死に追いかけ中。はじめてのめり込んだアニメは『楽しいムーミン一家』。インタビューでリアルな心情や生き方を聞くことが好き。

この記事をかいた人

逆井マリ
神奈川県横浜市出身。音楽フリーペーパー編集部を経て、フリーのライターとしてインタビュー等の執筆を手掛ける。

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CD情報

2021/02/10 発売

セカイノハテ盤

価格:3,300円(税込)

 

 

通常盤

価格:1,320円(税込)

 

 

期間生産限定盤

価格:1,870円(税込)

 

 

アニメイト特典情報

☆オリジナルポストカード

※特典は無くなり次第、終了とさせて頂きます。ご了承下さい。

オフィシャルサイト
斉藤朱夏STAFF公式Twitter(@Shuka_staff)

TVアニメ『バック・アロウ』作品情報


 

あらすじ

リンガリンド。その地は、壁に囲まれた世界。

壁がその地を覆い、守り、育み、育てた。壁は神――それがその大地、リンガリンドの根幹である。

ある日、リンガリンド辺境の地「エッジャ村」に謎の男「バック・アロウ」が現れる。

アロウは記憶を失っているが、自分が「〝壁の外〟からやってきた」ことだけはわかると言う。

記憶を取り戻すために壁の外を目指すアロウだったが次第に、自身をめぐる争いに巻き込まれていく――
 

放送情報

2021年1月よち、TOKYO MX ほかにて放送中
■TOKYO MX・群馬テレビ・とちぎテレビ・BS11
1月8日より毎週金曜 24:00~

■ABC テレビ
1月9日より毎週土曜 26:30~

■AT-X
1月11日より毎週月曜 21:00~
 

配信情報

■ABEMA
1月8日より毎週金曜 24:00~(地上波同時配信)

■dアニメストア/dアニメストア ニコニコ支店/dアニメストア for Prime Video/GYAO!/Amazon プライム・ビデオ/ニコニコチャンネル/バンダイチャンネル/Hulu/J:COM メガパック/TELASA/TSUTAYA TV/Video Market/DMM.com/music.jp/FOD/ひかり TV/U-NEXT/アニメ放題
1月11日より毎週月曜 12:00

■ニコニコ生放送
1月11日より毎週月曜 23:30~


 

スタッフ

監督:谷口悟朗
シリーズ構成・全話脚本:中島かずき
キャラクター原案:大高忍
キャラクターデザイン・総作画監督:菅野利之
ブライハイトデザイン:天神英貴
CGアクションスーパーバイザー:山根理宏
音楽:田中公平
CG制作:ダイナモピクチャーズ
撮影:チップチューン
背景:スタジオワイエス
アニメーション制作:スタジオヴォルン
 

主題歌

オープニングテーマ:LiSA「dawn」
エンディングテーマ:斉藤朱夏「セカイノハテ」
 

キャスト

バック・アロウ:梶裕貴
アタリー・アリエル:洲崎綾
エルシャ・リーン:小澤亜李
ビット・ナミタル:小野賢章
カイ・ロウダン:置鮎龍太郎
シュウ・ビ:杉田智和
レン・シン:潘めぐみ
フィーネ・フォルテ:小清水亜美
プラーク・コンラート:小松未可子
バーク・リーン:河本邦弘
ソーラ・アシン:関智一
アニー:上田麗奈
ジム:松本沙羅
トム:永瀬アンナ
サム:長縄まりあ
ゼツ・ダイダン:堀内賢雄
テイ・ホウワ:三宅健太
バイ・トウアツ:稲田徹
ゴウ・ザンガ:檜山修之
バラン・スジータ:間宮康弘
ピース・グリンハウス:遠近孝一
デマイン・シャフト:北沢力
 
公式サイト
公式ツイッター(@backarrow_info)

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