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冬アニメ『のんのんびより のんすとっぷ』佐藤利奈 声優インタビュー│連載第8回

「あのれんちょんがお姉ちゃんかぁ」駄菓子屋ならではの目線で感じた冬アニメ『のんのんびより のんすとっぷ』のニヤニヤするポイントとは? 加賀山楓役・佐藤利奈さん【インタビュー連載 第8回】

れんげを見守る姿や2人のやり取りがすごく好きです

――第8話まで放送された訳ですが、特に印象的だったエピソードをお聞かせください。

佐藤:授業参観日のお話(第7話「ハラハラする秋だった」)が可愛いなって思いました。れんちょんが「駄菓子屋も呼んでいい?」って言ってくれたから、呼ばれていって。「おー、ちゃんとやってんだな」みたいな。もう完全に親目線でしたね(笑)。

れんちょんが問題に答えて「見てた?」ってするのに(楓が)反応するシーン、ここは原作だと「おう(汗)」みたいな感じなんですけど、アニメでは優しい感じになっていて。アフレコで、このリアクションは「よくやったな(にっこり)」の「おう」なのか、「お、おう。まあ、よくやったな」って感じの「おう」なのか、調整室のみなさまに聞いて収録したんです。

こういうところはアニメならではな気がします。どちらの楓も好きですし、どちらもありだなと思いました。

――家族以外を授業参観に呼ぶのもいいですよね。

佐藤:『のんのんびより』ならではですよね。人が少ないから、卒業生(楓)が来るとか。見に行けるのはいいなって思える、好きなエピソードです。

――それにしても、楓は本当に面倒見がいいですが、佐藤さん自身はどうですか?

佐藤:私も、どちらかというと面倒を見たいタイプなんですよ。弟がいますし、楓のポジションは割と自分に近い気がします。それに、グイグイ行くよりはちょっと引いて見守っている感じなのも、さらに自分に近くて。

私もそういう副班長タイプなんです。班長のように旗を振って「おいで〜」とするのではなく、後ろから「みんないるかな」と見ているタイプだから演じるのが心地良いといいますか、自分に近いものがあるのかな思います。

――そうすると、違うのは見た目の雰囲気だけですね。楓はちょっと怖がられたりするところもありますけど、佐藤さんはないでしょうし。

佐藤:怖がられたことはないかもですが、よく道を聞かれます(笑)。

――親切で人が良く見えるんでしょうね。

佐藤:声がかけやすそうなのかな。道をすごく知っているようには、たぶん見えないと思いますから(笑)。外国の人にもよく話しかけられます。

――では、これまでの『のんのんびより』で印象的だったエピソードについてはいかがですか?

佐藤:れんちょんと楓の話だと、初日の出を見に行くエピソード(『のんのんびより』第10話「初日の出を見た」)がすごく印象的でしたね。赤ちゃんのれんちょんと楓とのやり取りがあったりして。あとは、劇場版ですごく目をキラキラさせているれんちょんを微笑ましく見ている楓もすごく好きでした。

――やっぱり、楓はれんげを見ている姿の印象が強いのですね。

佐藤:そうですね。キャラクターで言えば、いつもそっといるお兄ちゃん(越谷卓)も好きですし、雪子さん(越谷雪子)もすごくいいですよね。雪子さん最強説もありますが(笑)。お母さんズ(お母さんたち)も、それぞれのお家のカラーがあって好きなんです。

あと、ひかげ(宮内ひかげ)も好きですね。美里ちゃん(福圓美里さん)の声がつくことによって、より好きになるというか、毎回面白いです(笑)。夏海(越谷夏海)もそうなんですけど、ひかげのダメっぷりというか、それが愛おしいなと思って。

――ひかげの方が年上でお姉さんポジションかと思いきや、夏海と同レベルでやり合いますからね。

佐藤:そうなんですよ。ひどい目に遭わされたりして。(第4話の)トーテムポール星人もめっちゃ楽しかったです。言い出したらきりがないですね。

一穂さん(宮内一穂)も好きですし、本当にみんな好きなんです。

子供の頃にいっぱい食べてみたかった駄菓子とは?

――メインキャストは東京都出身が多い中、佐藤さんは福岡県北九州市出身で、子供の頃はいろいろ引っ越しをされたそうですね。

佐藤:そうです。転勤族でした。

――かなり田舎だったところもあったのですか?

佐藤:住んでいたところ自体はどこも街中でしたけど、おばあちゃん家が完全に『のんのんびより』の世界でした。コンビニはない、ポツンポツンとしか家がない、周りは田んぼと山、みたいな。毎年、夏と冬に帰っていたので、『のんのんびより』は自分の中の田舎に近いというか、帰るところのような雰囲気がしてホッとしますね。

――では、田舎に対しては憧れだけでなく、懐かしさもあったのですね。

佐藤:そうですね。懐かしさの方が大きいかもしれません。風景などすごく丁寧に描いてくださっているので、記憶の中の匂いがするんですよね。おばあちゃん家に入った時の木の感じとか、森の土のちょっと湿っぽさとか、雪が降った時とか。懐かしい記憶が蘇ってくるようで。

――子供の頃って田舎に行くと、外で遊び回ったりしますからね。

佐藤:そうそう。カブトムシやトンボを取りにいったりとか、一日中外で遊んでいました。ただ、学校の友達はいないから、弟や親戚の子と遊ぶぐらいでしたけど。

――ということは、当時は虫も平気でしたか?

佐藤:平気でした。今は、カエルは大丈夫ですけど、虫がダメになってしまって……。セミとか、あんなにビーって激しく動くのにどうやって捕まえていたんだろうと。謎です。

――小さい頃は駄菓子屋にも行っていたのではと思いますが、佐藤さんは駄菓子お好きですか?

佐藤:好きですね。めっちゃテンションがあがります。

――駄菓子は世代問わずみんな好きですよね。

佐藤:でも、世代間でちょっとずつ差があるんですよね。「これはなかった」とか。あと、収録で駄菓子を差し入れしてくださった時に「あれ? こんなに小さかったっけ?」「私たちが大きくなった?」みたいな話になったんですよ。そういうのも楽しかったです。

――小さい頃は、どんな駄菓子が好きでしたか?

佐藤:モロッコヨーグルが好きでした。大人になったら大きなカップで食べたいと思っていましたね(笑)。

――今は大きなサイズも売っていますよね?

佐藤:そうなんですよ。私も見かけたんですけど、今はこんなに食べられないと思っちゃって。子供の頃は大きいのを食べたいと思っていたのに……すごくショックでした(笑)。あと、さくらんぼゼリーのような四角いのも好きで、よく買っていましたね。

――あれも買っちゃいますよね。では、今度はもうひとりの新キャラクター・篠田あかねにちなんでお聞きします。佐藤さんは吹奏楽に関わった経験はありますか?

佐藤:小学校の時に、吹奏楽部でチューバを吹いていました。小学校で今と同じ身長があったので、「大きい楽器をやってみない?」と言われて。チューバってユーフォニウムよりも大きいので、足を広げて、その間に置いて吹くんですよ。チューバ吹きあるあるかもですが、座った時に足を広げる癖がついちゃって、スカートの時はダメですよとよく言われました(笑)。

チューバは主旋律ではないので、私はチームを助けるのがやっぱり好きなんだなと思います。

――あかねたちが担当しているフルートは吹いたことありますか?

佐藤:触らせてもらったことはありますけど、音は出ませんでした。私には難しかったです。

――リコーダーはどうですか? 部活というか音楽の授業でやったかなと思いますが。

佐藤:得意じゃありませんでした(笑)。指でいっぱい押さえないといけないからかなぁ……。

――人前で演奏することも?

佐藤:発表会とかでありました。ただ、チューバはどちらかというと後ろの方にいましたね(笑)。

――なら、そこまで緊張することはなく?

佐藤:それでも、やっぱり緊張しました。主旋律ではなくとも大事な音ではあるので。ズレちゃうとダメですし。あかねちゃんを見て、その頃の思い出が蘇ったりしましたね。

――最後に、第9話以降の見どころをお聞かせください。

佐藤:今回はタイトルに『のんすとっぷ』とついていますが、こんなにノンストップ感のないノンストップを初めて見た気がします(笑)。でも、『のんのんびより』は本当にノンストップなんですよね。止まらずに日々が繋がっている感じが、ありがたかったり嬉しかったりして。私の好きな原作エピソードが今後描かれるので、そこでの掛け合いもぜひ楽しんでもらえたら嬉しいです。これからもよろしくお願いします。

[取材・文/千葉研一]

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TVアニメ「のんのんびより のんすとっぷ」作品情報

イントロダクション

「やっぱりここは田舎なのん。」                                       
「旭丘分校」の生徒はたった5人。
学年も性格も違うけれど、野菜を作ったり、
虫捕りをしたり、楽器を練習してみたり・・・
春夏秋冬の変わりゆく田舎生活は
ワクワクが止まりません。

のどかでいつも通りだけど、くすっときて、
ちょっぴり沁みて、心がほっこりする。
まったりゆるゆるなメンバーが送る日常が、
またまたはじまります。

放送情報

2021年1月よりTVアニメ放送スタート!
テレビ東京:1月10日より毎週日曜25:35~
テレビ大阪:1月13日より毎週水曜26:35~
テレビ愛知:1月10日より毎週日曜25:35~
BSテレ東:1月11日より毎週月曜24:30~
AT-X:11月14日より毎週木曜21:30~
(リピート放送:毎週月曜9:30~毎週水曜15:30~)

各配信サイトでも配信予定!

※放送日時は変更になる可能性がござます、予めご了承ください。

スタッフ

原作: あっと(月刊コミックアライブ連載/KADOKAWA刊)
監督:川面真也
シリーズ構成:吉田玲子
キャラクターデザイン:大塚 舞
総作画監督:大塚 舞、古川英樹
色彩設計:重冨英里
美術監督:横山淳史
美術:草薙
撮影監督:佐藤 敦
編集:坪根健太郎
音響監督:亀山俊樹
音楽:水谷広美
音楽制作:ランティス
アニメーション制作:SILVER LINK.

キャスト

宮内れんげ:小岩井ことり
一条 蛍:村川梨衣
越谷夏海:佐倉綾音
越谷小鞠:阿澄佳奈
越谷 卓:????
宮内一穂:名塚佳織
加賀山楓:佐藤利奈
宮内ひかげ:福圓美里
富士宮このみ:新谷良子
篠田あかね:田中あいみ
しおり:久野美咲

公式サイト
公式ツイッター(@nonnontv)

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(C)2021 あっと・KADOKAWA刊/旭丘分校管理組合三期
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